1998年発売、懐かしの名作ゲーム「ゼノギアス」を振り返る。

1998年にスクウェア (現スクウェア・エニックス) から発売された、PlayStationのゲームソフト。同時期のファイナルファンタジー7の開発もされた中で一際存在感を見せたこのゲームのことを振り返ってみよう。

ゼノギアスとは

『ゼノギアス』(Xenogears)は、1998年2月11日にスクウェア (現スクウェア・エニックス) から発売されたPlayStation用RPG。正式なジャンルは「新世代サイバネティックRPG」。

概要

『ゼノギアス』は同社の『ファイナルファンタジーVII』(以下FFVII)とほぼ同時期に開発がスタートしたためか「裏FFVII」とも呼ばれる。FFVIIが採った、フルポリゴンによるキャラクターとプリレンダリングCG による一枚絵の背景とは正反対の方式を取ったためとも言われている。

テレビコマーシャルでは「聖剣伝説が出ない理由、ファイナルファンタジーとは異なる可能性、そして ゼノギアス」というキャッチコピーも使われた。ちなみにFFVII本編でクラウドが魔晄中毒になっている時、「百億の 鏡のかけら 小さな灯火 とらわれた 天使の歌声 ゼノギアス」と呟くシーンがある。このイベントを担当したのは途中でFFVIIの開発に加わった加藤正人。

また、『ゼノギアス』のストーリーには、元々FFVII製作初期段階に複数存在していたストーリー原案のうちの一つの要素を含む事でも有名である。高橋哲哉の案をボツにした坂口博信は高橋哲哉に、FFVIIではなく別のゲームを開発するように勧めた。開発チームは既に『クロノ・トリガー2』チームとして発足していたチームだった[4]が、高橋哲哉のFFVII案を採用した開発コードネーム「Project“NOAH”」(後のゼノギアス)に変更され、開発担当には当初のスクウェア開発旧3部(聖剣伝説シリーズなど)や開発旧4部(クロノ・トリガーなど)から参加したスタッフの他に、当時FFVIIを開発中だったスクウェア開発1部からもプログラム2本柱のうちの1本やグラフィックチームの温存戦力が開発チームに参加した[5]。ゼノギアス開発終了後、加藤正人の希望により製作された『クロノ・クロス』との多くの類似はスタッフの重複だけでなく当初は『クロノ・トリガー2』だった事も関係している。初期案では牧歌的な内容であり、またその後、500年前を舞台にしたストーリー(エピソードIV)と今作のストーリー(エピソードV)の2本立てが考えられていた時期もあった。

「文化庁メディア芸術祭10周年企画 日本のメディア芸術100選」でアンケートの選択項目のリストに「ゼノギアス」の項目は無かったが、その他にふさわしいと思うものがあれば記入する自由記入欄による「ゼノギアス」への投票数が、エンターテイメント部門の自由記入欄投票の中で3位に選ばれた。また、『週刊ファミ通』の読者が選ぶアンケートでも、発売から数年経ってもランク内に入っていた。また続編を待望するゲームタイトルBEST50では5位にランクインし、2006年から2009年までのゲームアーカイブスのダウンロード数では2位を獲得した。
作品の特徴

ストーリーは、他に類を見ない多数の伏線がちりばめられており、臨床心理学、パンスペルミア仮説、生物学、多くの科学用語、ニーチェ、ユング、キリスト教、ユダヤ教、社会問題、SF、映画、アニメ(特にロボットアニメ)、特撮などの様々な価値観や概念を織り交ぜた構成となっており、ストーリーにも深く関係し非常に難解なものとなっている。またプレイステーション作品でありながら、作品の難解性とは裏腹にキャラクターボイスやクオリティの高い合計30分を超えるアニメーションムービーが採用されている。
作中について

冒頭のアニメーションからちりばめられた伏線はストーリーが進んでも回収されず、終盤に入り一気に謎の解明が行われる。その終盤にあたるDisc2では、サウンドノベルのように文章を読み進めていくシーンが続き、プレイヤーが操作するシーンは少ない。このようなモノローグ形式になったのは壮大なストーリーに対する制作期間不足の側面も大きいと考えられている。
スクウェア作品で初めて声優によるキャラクターボイスを使用し、初めてエンディングテーマにヴォーカル曲を用いた。
「SMALL TWO OF PIECES 〜軋んだ破片〜」(歌 - Joanne Hogg / 作詞 - 加藤正人 / 作曲・編曲 - 光田康典)
『ゼノギアス』のシステムには、ギアと呼ばれる人型ロボットが存在し、生身のキャラクターだけではなくギアでも戦闘やダンジョン探索を行う。エンカウント戦闘においては生身の人間vsギアも可能な場合がある。物語が進むにつれてギアに搭乗して行動する機会が増えていく。
トランプゲームの「スピード」や、「バトリング」と言うギア同士を戦わせる格闘ゲームのようなミニゲームがある。特にバトリングはストーリーにも関わってくる。
セーブ画面には進行具合が分かるようにアニメ作品のようなサブタイトルが付けられる。
生身のキャラクターが2Dで、ギアが3Dの構成になっている。

ストーリー

一万年前、星間戦争が行われていた時代。惑星ミクタムの衛星軌道を周回する工業衛星内において、開発段階にあった完全自立型の新兵器が意図しない暴走を起こした。その新兵器は工業衛星を破壊するにとどまらず、惑星ミクタムに侵攻し、人類側に甚大極まりない被害を発生させた。人々は新兵器を停止させ各ブロックごとに分解し、生き残った人々と共に恒星間移民船エルドリッジに収容し、移民と暴走事故の調査のために他星系に向けて恒星間移動していた。

しかしその途中、分解保存されていたはずの新兵器が突然再起動し、恒星間移民船エルドリッジの中枢システムへアクセスし、航行システムおよび火器管制システムを占拠した。さらに搭乗していた人々の殺戮と空間歪曲によるワープの実行を試みる。ワープ座標は、人類発祥の星「ロスト・エルサレム」であった。だが、エルドリッジの艦長が最後の手段として整備用システムを強制始動したため、エルドリッジはブロックに分割されてワープは失敗に終わった。そして幾多ものブロックに分解されたエルドリッジは、名も無き付近の惑星に墜落した。

それから年月が流れ、創始暦9999年。北の大陸イグニスの西に位置する国家アヴェと東に位置するキスレブは、約300年もの長い間、泥沼の戦争を続けていた。両国は過去の遺跡からギアと呼ばれる巨大な人型戦闘兵器を発掘し、技術解析をしながら戦争を拡大していった。戦局は遺跡の数が多かったキスレブが有利となっていったが、いまだ戦争を終結させるほどのものではなかった。永きに渡る膠着を憂いたアヴェの王はキスレブとの和平を実現させつつあったが、宰相シャーカーンがクーデターを起こし、頓挫した。さらにゲブラーと呼ばれる高度な科学技術を持った正体不明の組織がアヴェ側に付き、アヴェは圧倒的不利だった戦局を五分まで回復させた。

そんな中、戦争とは関係の無い辺境の村ラハンで暮らしていた主人公フェイは、ある日の夜に村を襲った事件がきっかけで世界を巻き込む戦乱に関わり、世界の真実を目撃してゆくことになる。

出典: ja.wikipedia.org

ゼノギアスの楽しみ

ゼノギアスの楽しめるポイントは戦闘にあるだろう。
攻撃は、毎ターンAPという最大7ポイントの組み合わせで攻撃することになる。
攻撃には弱、中、強とあり、強くなるほど消費APが大きくなる。
その弱、中、強の攻撃の使用回数がカウントされ、レベルと使用回数によって必殺技を覚えることができる。
徐々に必殺技を覚えていくことで戦闘に自由度が増してくる。

次に挙げられるのがストーリーだろう。
随所に神話をモチーフにした箇所、名称が見られ、重厚なものとなっている。
前半は比較的明るいのだが、後半は暗いテーマが待っている。
そこに好みが出てしまうこともあるが、
生ぬるいゲームが好きでない人にはおすすめできるかも知れない。

ゼノギアスを振り返る

ゼノギアスはゲームシステムに関しては覚えやすく、充実している。
しかし、登場人物が世界観やストーリーに密に関しているため、
少々、幼いユーザーには難解な箇所も多い。
単なるロボットが登場するゲームではないのがゼノギアスなのだ。
当時にこれだけの複雑な形をしたロボットのアクションを作り出せるほどの技術があったことは驚きである。
同時期のファイナルファンタジー7と比較しても遜色ないだろう。
現在も根強いファンが存在し、リメイクの期待が高まっている。
もし、PS4などでリメイクされる場合のことを考えると、
どれだけの派手で美麗なグラフィックになるのか楽しjみなところである。
気になる人は一度プレイしてみると良いだろう。

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