【純文学に似た歌詞】僕らは雨曝しだが“それでも”【amazarashi】

人気バンドamazarashiの独特な歌詞の世界観について

徐々に人気が出始めているロックバンド、amazarashi。

amazarashi、アニメ好きなら彼らの曲を耳にした事はあるのではないだろうか。
東京喰種、乱歩奇譚など今話題のアニメにその楽曲が使用されつつある。
なぜ彼らの楽曲が使われ始めたのであろうか? メロディーの良さも勿論だが、恐らくその歌詞の世界観にあると思われる。
ボーカル、秋田ひろむ氏が紡ぐ歌詞の世界はどこかニヒリズムを携えている様に思われる。
一般的な楽曲の詩にあるようなポジティブな言葉は殆ど出てこず、自信の経験から得た痛みや孤独を表現し、聞き手に追体験させ得るほどの迫力が、彼の歌詞にはある。

最新シングル「スピードと摩擦」

アニメ、乱歩奇譚に使用されている楽曲「スピードと摩擦」。
アニメに使われ始めたのをきっかけにそれまでのファンだけではなく、初見の方の意見も多く出る様になった。
その多くは聞き慣れないそのバンド名と自信の痛みを余す事なく表現する様な歌詞に、一筋縄では受け入れられない、と言った声が多い。
彼らの楽曲が大々的にアニメに使用されるのはこれで二度目。古くからのファンからはこのままアニメソング路線で売っていくのか、という声も聞かれる。
プロモーションの一環としてアニメとタイアップするのは勿論、悪い事ではない。しかし、それでバンド本来の軸がずれてしまうのであればファンとしては思うとこがあるのだろう。
しかし、この楽曲を聴いて、そして最新PVを見て思った事がある。彼らの本来の軸は一切ぶれてはおらず、首尾一貫して決してポジティブではないが、人生に降り掛かる苦痛を受けても、それでもその先で。といった秋田ひろむ氏の心の声が聞こえてくるのである。

Shirou
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@Shirou

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