おすすめの百合小説3つ【ライトノベル編】

百合小説は好きですか。百合を題材にした漫画やアニメは増えてきたものの、小説はまだまだ数が少ない印象です。今回は、ライトノベルレーベルから刊行された中から、おすすめの百合小説を3作品紹介します。

中里十『どろぼうの名人』(ガガガ文庫)

第2回小学館ライトノベル大賞佳作受賞作品。
ちなみに『いたいけな主人』というタイトルの、サイドストーリーもあります(ただし、ストーリー自体は『どろぼうの名人』とほとんど関連性のない独立した物語です)。
『どろぼうの名人』は、良い意味でライトノベルっぽさがあまりない作品です。
文体はやわらかく読みやすいのですが、独特な雰囲気を有しています。はまる人はとことんはまるでしょう。
どこか静謐で耽美な空気の漂う、本物や偽物の姉妹の物語をお楽しみください。

瑞智士記『あまがみエメンタール』(一迅社文庫)

寮制のお嬢様学校を舞台にした、清く正しい百合小説です。
外の世界と隔てられた学校、お嬢様、女子校、ロリータファッション、共依存、百合……これらの要素にピンとくる方は、きっとこの物語を心から楽しめると思います。
タイトルに「あまがみ」とありますが、物語の中では甘噛みではなく「本気の噛み(?)」が出てくるので、そこだけ少し注意です。

涼元悠一『ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~』(GA文庫)

とにかく雰囲気を楽しむための作品。
ゴシックテイストの小説が好きな方は、きっとはまる雰囲気を有した小説だと思います。
ヒロインである謎の少女フレイヤがとにかく可愛らしく、デパートの甘味処で「まめかん」を食べるシーンなどは必見です。
ラストは続編を匂わせる感じで終了していますが、現時点(2015年9月)では続編は出版されていません。謎のままで終わってしまう伏線などもありますが、1巻だけでも十分に楽しめる一冊なので、一度お手に取ってみてはいかがでしょう。

いかがでしたか?

ライトノベルレーベルから出版されている百合小説を3作品紹介しました。
一冊でも「読んでみようかな?」と思う作品があれば嬉しいです。

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