井ノ上たきな（リコリス・リコイル）とは【徹底解説・考察まとめ】

喫茶リコリコの復活

真島を退けた千束は吉松を救出するも、たきなは彼に銃を突きつけ人工心臓を渡すよう迫る。しかし吉松は、千束の“殺しの才能”を花開かせるべく、自分の心臓を新たに入手した人工心臓と入れ替えるという驚愕の手段に出ていた。たきなは自分が代わりに殺そうと吉松に銃を向けるが、「吉松の命を奪って生き延びても、それはもう私じゃない」と千束に止められる。千束の意志を変えられないと悟った吉松は、彼女たちの前から去る。

その頃、DAでは世間にその存在が暴露されたリコリスを処分することが決定していた。これに納得できなかった楠木は、密かにミカに連絡を取り、リコリスの救援を要請。たきなと千束はもちろん、クルミやミズキも加わって、ここに“DAの下部組織としてどんな依頼も引き受ける”喫茶リコリコが復活することとなる。
延空木で待機中だったリコリスの排除のため、男子版のリコリスであるリリベルが投入され、フキたちは窮地に陥っていた。ここにたきなたちが乱入し、さらにクルミのハッキングによる情報操作で真島のテロはただの茶番として処理され、居場所を突き止められたロボ太も逮捕。状況が変わったことで、リコリス全体への処分命令は撤回されるのだった。

しかし延空木から撤退する中、拘束から逃れた真島が一行を襲撃。たきなたちは千束と分断されてしまう。これまでの独断行動でどうせDAには戻れないと覚悟したたきなは、負傷した仲間をフキに預け、1人で千束を助けに行くことを選ぶ。千束が自分ごと真島を延空木の外へと突き落としたところに駆けつけたたきなは、ワイヤーガンを利用して彼女を救出。長い戦いはこうして終わりを迎える。
一連のテロはクルミの情報操作を利用して「新しいテーマパークの宣伝」だったことにされ、千束はミカが吉松から回収した新しい人工心臓によって生き永らえることとなる。もう自分に先が無いと思い込んでいた千束は何をしていいか分からず困惑するが、たきなの「今までやれなかったことをやればいいんじゃないですか」との助言に吹っ切れ、ハワイに行こうと騒ぎ出す。喫茶リコリコの仲間たちと共に初めての海外旅行に浮かれる千束の隣には、当然のごとくたきなの姿があるのだった。

井ノ上たきなの関連人物・キャラクター

錦木千束（にしきぎ ちさと）

非殺主義を掲げる、“歴代最強”とも評される凄腕のリコリス。現在はDAの第一線を離れ、喫茶店リコリコで活動している。
新たにやってきたたきなのことをかわいがり、彼女のDA復帰を心から応援する。たきなはその天真爛漫さと非効率にしか思えない非殺主義に呆れるが、一方で彼女の実力を認め、人柄も合わせて次第に信頼するようになっていった。

錦木千束（リコリス・リコイル）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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錦木千束（にしきぎ ちさと）とは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、「歴代最強のリコリス」としてその名を知られる天真爛漫な少女。
天才児の育成を旨とするアラン機関の支援を受けて育った「殺しの天才」。武力を用いた犯罪抑止を旨とするリコリスながら、自分や仲間たちはもちろん敵対する者の命も守ることを信条としている。リコリスとしてのあらゆる能力に長け、さらに銃弾の軌跡を見切って回避するすさまじい技術を持つ。喫茶店リコリコを主な活動の場としており、後輩の井ノ上たきなをかわいがっている。

クルミ／ウォールナット

ダークウェブで伝説とまでいわれていた怪物的なハッカー。見た目はたきなや千束と同年代だが年齢不詳。ハッカーとしては「ウォールナット」を名乗っていたが、たきなたちに対しては「クルミ」を名乗っている。
アラン機関という組織から命を狙われ、自身の死を偽装して喫茶店リコリコに入り込む。以後は生きていることがバレないようそのままリコリコに引きこもりつつ、ミカたちから依頼を受けては格安でハッカーとしての仕事を請け負っている。

実はたきなが異動を命じられるきっかけとなったAIラジアータの不調は、クルミがハッキングを仕掛けたことが原因である。後にこれが明らかとなり、クルミは平身低頭して「悪かった」とたきなに謝罪した。
さすがに怒りを覚えはしたものの、たきなはそれを飲み込んでクルミの謝罪を受け入れている。この1件以降、クルミはそれまでの「居候」というポジションよりは「たきなたちの仲間」に近い存在へと立場を変えていった。

クルミ／ウォールナット（リコリス・リコイル）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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クルミ／ウォールナットとは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、ダークウェブでは伝説として語られるほどの凄腕ハッカー。
ネット上ではリスのアバターを使用している。見た目は少女だが、ネットの黎明期からハッカーとして活躍しており、若作りなのか代替わりしたのか不明。アラン機関に命を狙われ、喫茶店リコリコに依頼して自らの死を偽装。以降はリコリコに転がり込んで引き籠もり生活を続けており、代わりにハッカーとしての仕事を引き受けている。カードゲームからネット対戦ゲームまで、様々な趣味を持つ。

春川フキ（はるかわ フキ）

ランクファーストのリコリス。たきながDAにいた頃のチームリーダーで、拳銃取引現場の制圧任務の時も前線指揮官を担っていた。
もともと我が強いたきなのことを持て余していたようで、技術命令無視をした上に仲間を危険に晒した彼女に激怒。喫茶店リコリコに異動させられた後も許そうとしていない。

春川フキ（リコリス・リコイル）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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春川フキ（はるかわ フキ）とは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack（DA）に所属するエージェント「リコリス」の1人。
数少ないランクファーストのリコリスで仲間想い。それだけに仲間を危険に晒した者に対しては容赦が無く、「仲間に当てなければいい」と判断して友軍ごとテロリストを銃撃した井ノ上たきなを毛嫌いしている。同じランクファーストで“歴代最強”の評価を受ける錦木千束とはそりが合わず、顔を合わせるたびに衝突する。

蛇ノ目エリカ（じゃのめ エリカ）

ランクセカンドのリコリス。フキのチームのメンバーで、たきなとはチームメイトだった。
たきなに対しては友情と憧れが混ざったような感情を向けており、「彼女が異動させられることになったのは自分が捕まったせいだ」と悔やんでいる。

蛇ノ目エリカ（リコリス・リコイル）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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蛇ノ目エリカ（じゃのめ エリカ）とは、『リコリス・リコイル』（リコリコ）の登場人物で、武力を用いた犯罪抑止を活動目的とする秘密組織Direct Attack（DA）に所属するエージェント「リコリス」の1人。
ランクファーストのリコリス春川フキの率いるチームの一員で、同僚の井ノ上たきなに友情と憧れを抱く。拳銃の闇取引現場の制圧任務中に敵の人質にされ、「エリカに当てなければいい」と判断したたきなの暴走を招く。その後事実上の左遷を食らったたきなを案じ、自身がそのきっかけを作ったことを悔い続けている。

井ノ上たきなの名言・名セリフ／名シーン・名場面

「非常識な人ですよ。千束は」

久々に訪れたDA本部で、たきなは自分の異動がラジアータの不調を隠蔽するための工作の一環であること、それを公にできない以上DAへの復帰もまず望めないことを知って絶望する。しかし千束に「失って得られるものもある、道はここで終わりではない」と諭されたこと、さらに彼女が自分のDA復帰のために動いていてくれたことを理解し、それまで内心でこそ「すごい人なのかもしれない」と考えていた評価を完全に改める。
帰りの電車の中で、たきなは初めて千束を名前で呼び捨てにし、DA本部での大立ち回りについて「スカッとしたか」との問いに笑顔で肯定の言葉を返している。

これまでどこかぎこちなかったたきなと千束の関係が、大きな前進を見せた印象的なシーン。たきなが笑顔らしい笑顔を見せるのもここが最初であり、千束ならずとも嬉しくなってしまう場面だ。