『ゴールデンカムイ』の刺青人皮の囚人まとめ

明治末期の北海道を主な舞台に、バトル、アドベンチャー、歴史ロマン、サバイバル、そしてグルメといった様々な要素をてんこ盛りにした『ゴールデンカムイ』。アイヌ民族の姿をダイナミックに描き、『北海道アイヌ協会』などからも評価される人気漫画である。
そんな『ゴールデンカムイ』に登場する重要アイテムが、作中の多くの人物が追う“アイヌの隠し金塊”の在処を記した「刺青人皮」。その刺青人皮を彫り込まれた囚人たちを紹介する。

ゴールデンカムイ

出典: rpr.c.yimg.jp

ゴールデンカムイ

日露戦争(明治37年)に従軍した元陸軍兵・杉元佐一は、戦死した親友・寅次の「妻の梅子の眼病を治してやりたい」という願いを叶えるため、一攫千金を夢見て北海道の地を踏み砂金を採っていた。ある日杉元は、アイヌが秘蔵していた八万円(現代の価値にして約8億円)相当の金塊の噂を耳にする。アイヌから金塊を奪った男・のっぺらぼうは、収監された網走刑務所の獄中で、同房の囚人たちの体に全員合わせてひとつとなる入れ墨を彫り、金塊の隠し場所の暗号にしたという。その後その囚人たちが脱獄したという話を聞きつけた杉元は、金塊探しを決意する。

刺青人皮

刺青人皮

刺青が入れられている囚人は全部で24人とされている。
現在確認されている刺青人皮は、11人分である。

刺青人皮(いれずみにんぴ)はのっぺらぼうに命じられて網走監獄から脱獄した刺青の囚人の皮を剥いだもの。刺青はアイヌの金塊の隠し場所を示す暗号になっている。

出典: ja.goldenkamuy.wikia.com

刺青は上半身(若山輝一郎のみ下半身)全体に彫られているが、身体の正中線で途切れており、殺して皮を剥ぐことが前提となっている。脱獄囚24人の刺青人皮をすべて集め繋ぎ合わせることで、金塊の隠し場所が明らかになるとされている。囚人たちが脱獄した後、刺青人皮を巡る熾烈な争いが始まった。

出典: ja.goldenkamuy.wikia.com

刺青人皮を狙う主な勢力は第七師団、土方歳三の一味、杉元佐一の一味。また、土方は囚人同士での無用な殺し合いを避けるため、油紙を体に貼りつけ刺青を書き写し、複製を作成する方法を考案した。

出典: ja.goldenkamuy.wikia.com

入れ墨を描かれた脱獄囚

後藤(ゴトウ)

刺青の囚人の1人。酒に酔って女房子供を殺し、網走監獄に収監された。「のっぺらぼう」によって金塊の在り処を記した暗号の刺青を彫られた後、23人の囚人と共に脱獄した。小樽で杉元佐一と知り合い、酔った勢いで金塊の話を語った後、ヒグマに襲われて命を落とした。

小樽で杉元をつけた男

網走監獄から脱出した死刑囚の一人。小樽で入れ墨について聞いて回る杉元達を殺害しようと尾行していた。森に誘い込まれ捕縛されていた所を尾形に射殺される。

出典: soz.matchupp.com

白石由竹(シライシ ヨシタケ)

坊主頭に長いもみあげの元強盗犯。脱獄王の異名を持つ刺青の囚人の一人。

関節を自在に脱臼させることのできる特異体質を用いたり、油紙に包まれた様々な小道具を歯に結びつけた糸で繋いだまま嚥下して隠し持ち場に応じて吐き戻しての利用、ミヤマクワガタの中に鍵を隠したり(樺戸)、やせ細ってから便所の小さな穴から脱出する(前橋)など、常識では考えられないような方法で全国の監獄から抜け出していた。

実在の脱獄囚であった白鳥由栄がモデル。

土方歳三(ヒジカタ トシゾウ)

元新撰組副長であった旧幕府の侍。史実では1869年の箱館戦争にて戦死しているが、本作では戦況の悪化した函館から落ち延びていたという設定になっている。

かつては網走監獄に政治犯として収監されていた模範囚であったが、刺青について知った屯田兵の一部の者達が死刑囚を強引に移送した際、屯田兵から軍刀を奪い脱獄囚24名を指揮し、屯田兵を全滅させ脱獄を成功させた。

蝦夷共和国の構想を基に蝦夷地を独立させるべく金塊を求め、手始めに第七師団の殲滅を目論み、密かに杉元一行の動向を追いつつ、行く先々で刺青人皮と同志を集めている。

出典: pbs.twimg.com

牛山辰馬(ウシヤマ タツウマ)

かつて10年の間無敗の柔道家として最強の座を独占し、不敗の牛山と呼ばれた男。精力を持て余しており、定期的に女性を抱かないと不安定になり、男女の見境いなく襲ってしまう性情の持ち主。

師の妻に欲情し寝とってしまい師の報復に遭うが、逆に師を殺害し10人に重傷を負わせたかどで服役していた。脱獄後は行方をくらましていたが、居場所を掴んだ土方に誘われ同志となった。

額に大きめの四角いタコがある。

現役時代は一日10時間を超える鍛錬を欠かさず行い、死人が出るほどの網走監獄での重労働ですら「身体がなまる」と言ってのける程の強靭な肉体を持つ。

出典: soz.matchupp.com

二瓶鉄造(ニヘイ テツゾウ)

北海道の猟師。1人で200頭を超すヒグマを狩り、山に入ればそこのヒグマが全て姿を消してしまうと言われ、毛皮商人たちは畏怖の念を込めて彼を「冬眠中の羆も魘される悪夢の熊撃ち」と呼んだ。

獲物を横取りしようとする盗人たちを殺したため網走監獄に収監され、刺青の囚人の1人となった。

山で死にたいという願いから脱獄を果たした後、第七師団からはぐれたマタギの谷垣源次郎と出会い、共にエゾオオカミの最期の生き残りレタラを狙う。杉元佐一の一味と敵対した後、レタラを仕留めそこなって首を噛み切られるが、自らの最期に満足して息を引き取った。二瓶の刺青人皮は杉元たちの所有物となった。

出典: evacore.info

辺見和雄(ヘンミ カズオ)

見た目は平凡で礼儀正しく人当たりの良い男だが、各地を放浪し、これまでに100人以上を日常感覚で殺害してきた殺人鬼。殺害した相手の背中に「目」という文字を刻み込むのが特徴。

子供の頃に弟が猪に食い殺される現場を目撃し、死んでいく弟の虚ろな目を思い出すたび欲情に近い殺人衝動に駆られる。一方で弟が見せた死に抗う姿の煌めきに魅せられ、殺人を繰り返す一方で自分自身も殺されて死ぬ体験を得ようとしている。

最期は突如レプンカムイ(シャチ)に攫われ、予想だにしなかった壮絶な己の死に様に歓喜しながら水中に没し死亡した。遺骸は杉元の奮闘でシャチから奪還され、刺青人皮となる。

家永カノ(イエナガ カノ)

「札幌世界ホテル」の若く妖艶な外見の女将だが、実際には元医者である老人男性。

「最高の自分」に固執し、「身体の不調は、不調な部位と食材動物の同じ部位を食べると治る」という「同物同治」の思想から、患者を殺して血を飲み、さらにそれ以上のことをしていたため囚人となっていた。脱獄しホテルの女将になりすましてからも、自らの身体が持ち合わせていないものを持つ宿泊客が来ると、それを得ようと殺害している。

若山輝一郎 (ワカヤマ キイチロウ)

苫小牧での競馬で八百長を指示していたヤクザの親分。赤毛の羆の兄弟に追われ逃げ込んだ民家でキロランケ達が最初に遭遇した初老の男。仕込み杖で杉元の銃剣の刃の部分を両断する程の使い手。上半身に倶利伽羅紋々があるため、暗号の刺青は下半身にある。

最期は羆に襲われた子分を助けるため、車外に飛び降り羆を斃すも、自身も致命傷を負い死亡した。刺青人皮は杉元らに回収される。

鈴川聖弘(スズカワ キヨヒロ)

詐欺師で、変装の達人。アメリカ軍大佐になりすまし、富裕層の女性に対する幾つもの結婚詐欺の咎で服役していた。脱獄後、政府の高官に扮して樺戸集治監を訪れ、内部から多くの囚人の脱獄の手引きをした。

坂本慶一郎(サカモト ケイイチロウ)

稲妻強盗と呼ばれる強盗犯。健脚で一日に約200キロ走り続け逃げ切ったとされる。蝮のお銀と出会い夫婦になると、二人で銀行や郵便局を襲い世間の注目を集める。

姉畑支遁(アネハタ シトン)

学者。各地で家畜を殺し回り、見つけられた牧場主に大怪我を負わしたことで服役していた。北海道の動植物を調査している学者であるが、鹿に対する獣姦や木に穴を開け自慰行為を行う変態。
北海道東部に住むアイヌにとって、エゾシカはカムイであるため、カムイを穢す行いをする彼はアイヌたちに追われる。偶然出会った谷垣らが油断したところを谷垣の村田銃を奪いカムイを穢す犯人に仕立て上げる。

都丹庵士(トタニ アンジ)

盲目の囚人。
音で相手の場所を突き止めることが出来、暗闇での戦闘を得意としている。

岩息舞治(ガンソク マイハル)

樺太の在留ロシア人の村に潜伏し、賭けスチェンカ場を根城としていた脱獄囚。

強靭な肉体を持ち、同じ脱獄囚である牛山にも殴り合いで勝つほどの実力を持つ。

土井新蔵(ドイ シンゾウ)

かつて幕末の京都などで活躍していた人斬り。名前は偽名で、幕末の頃は人斬り用一郎(よういちろう)として恐れられていた。
30年ほど前にコタンに流れ着きアイヌの女性と出会って結婚し、人としての生活を取り戻したが、8年前、妻が仇討ちに人質として囚われたため、仇討ちを斬り殺し、網走監獄に入った。その妻の先が長くないことを知って脱獄。妻の最期を看取った後はすっかり老いさらばえ、ヤン衆の中などでひっそりと暮らしていた。失禁や幻覚など、認知症のような行動が見られるものの、剣客としての腕前は今なお健在。

関谷輪一郎(セキヤワ イチロウ)

阿寒湖近くに潜伏している元家畜獣医。戦闘力はないが狡猾であり、網走監獄収監までにストリキニーネ、青酸カリ、ヒ素、フグ毒などを使って30人の殺人を犯したと話す。刑期中も囚人を毒殺し若山と同房だったこともある。
日曜日に教会に通う道中、幼い娘を落雷事故で亡くし自分は生き残ったことから、神の存在を試すようになった。
土方・牛山・門倉に毒を飲ませることに成功するが、土方は若い頃に薬売りしていた時の知識を活かしトリカブトとフグ毒の拮抗作用を利用して生還。それを見た関谷は「神はいた」と満足して死んでいった。

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マイケル・オストログ/ジャック・ザ・リッパー(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

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マイケル・オストログ/ジャック・ザ・リッパーとは、とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、刺青の囚人のうちの一人。札幌の町で私娼ばかりを狙う、連続殺人事件の犯人だ。遺体から臓器を持ち去ったり新聞社に犯行声明を送る手口からジャック・ザ・リッパーの模倣犯と思われていたが、後に札幌でロンドンの犯行を再現しようとするジャック・ザ・リッパー本人と判明した。聖書の聖母マリアのように、女性は処女で子どもが産めると信じていて、娼婦は罪人であると思い込んでいる。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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鈴川聖弘(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鈴川聖弘(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

鈴川聖弘(すずかわ きよひろ)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、天才的な結婚詐欺師。偽札づくりをするヤクザを引き連れてアイヌの村を占拠し、男を皆殺しにしてアイヌになりすましていた。村の異様さにアシリパはすぐに気が付いたが、杉元はすっかり騙されてしまった。第七師団に捕まった白石を救出するため、網走監獄の典獄・犬童四郎助(いぬどう しろすけ)に見事に成りすます。

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熊岸長庵(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

熊岸長庵(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

熊岸長庵(くまぎし ちょうあん)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、偽札製造で捕まった贋作のプロ。もとは画家だったが売れず、絵の贋作を作る贋作師をした後に偽札づくりに手を染めた。本人は生活のために仕方なくやっていたが、それでも芸術家として「本物を超えてやろう」という気概があった。樺戸集治監を脱獄した後は刺青の囚人である鈴川聖弘ひきいるヤクザたちに偽札を作らされていた。毒矢が腹部に刺さって死亡するが、偽の刺青人皮を判別するヒントを残した。

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家永カノ/家永親宣(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

家永カノ/家永親宣(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

家永カノ/家永親宣(いえなが ちかのぶ)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、患者を殺して血液や臓器を摂取していた外科医。家永カノは脱獄後に名乗っていた偽名だ。「同物同治(どうぶつどうち)」という、体の不調な部分を治すには食材の同じ部位を食べればいい、という思想を信じている。見た目は妙齢の美女だが実際は年老いた男で、同物同治の思い込みだけで美しい容姿や声を保っている。危険人物だが、外科医としては極めて優秀。

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若山輝一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

若山輝一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

若山輝一郎(わかやま きいちろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、博打をシノギにするヤクザの親分だ。上半身にヤクザらしい和彫りをいれているため、下半身に金塊の暗号が彫られている。同性愛者で、部下の仲沢と愛人関係にある。ふたりの生きざまが描かれた『モンスター編』は、『ゴールデンカムイ』の中でも名エピソードとして名高い。テレビアニメ化の際にはカットされてしまったが、コミックス19巻の限定版として同梱されたDVDでアニメ化された。

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坂本慶一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

坂本慶一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

坂本慶一郎(さかもと けいいちろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、韋駄天の足を誇る強盗殺人犯。「蝮(まむし)のお銀」と呼ばれる凶悪犯と夫婦で強盗を繰り返しており、銀行や郵便局を狙った犯行は「反権力の象徴」と新聞が書き立てた。躊躇いなく殺人を犯す極悪犯だが、お銀との愛情は本物だ。第七師団が偽の刺青人皮を使った罠にかかって夫婦ともども死亡する。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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後藤竹千代(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

後藤竹千代(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

後藤竹千代(ごとう たけちよ)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、主人公の杉元が最初に出会う刺青の囚人。酒に酔って妻子を殺して捕まった。日露戦争後、北海道に砂金を探しに来た杉元に出会う。いつも酒を飲んで酔っ払っていて、酔った勢いで杉元に刺青の囚人とアイヌの金塊にまつわる話を語ってしまう。杉元は酔っ払いの与太話だろうと気にしていなかったが、酔いから覚めた後藤は杉元を口封じしようとする。杉元に返り討ちにされて逃げた先でヒグマに襲われて死亡した。

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