フロントミッションシリーズ ガンハザード(FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『フロントミッションシリーズ ガンハザード(FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD)』とは、スーパーファミコン用ソフトとしてスクウェア(後のスクウェア・エニックス)より発売された日本のゲームソフトで、『フロントミッションシリーズ』第2作目にあたるアクションRPG。
西暦2064年の世界を舞台に、傭兵である主人公アルベルトが機動兵器「ヴァンツァー」を用いて、紛争やクーデターを起こす悪の組織に立ち向かう闘いを描く。

『フロントミッションシリーズ ガンハザード(FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD)』の概要

『フロントミッションシリーズ ガンハザード(FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD)』とは、1996年2月23日にスクウェア(後のスクウェア・エニックス)より発売されたスーパーファミコン専用の日本のゲームソフトであり、『フロントミッションシリーズ』の2作目にあたる作品である。ゲームジャンルはアクションRPGで、横スクロール型のアクションゲームとなっている。1人の主人公をプレイし、任意の仲間キャラクターを選択して共に戦闘に参加させることができる。高いアクション性やキャラクター及び武器や機体の育成要素に加え、深いストーリー性などから高い支持を得ている。

舞台は2064年の世界。21世紀初頭に資源紛争が相次いでいた世界を教訓に、宇宙からの資源を共有することで人類の平和を実現するために「アトラス」と呼ばれる巨大建造物が大西洋上に建てられた。しかし、アトラスの完成を前に新たなエネルギーの存在に気付いた人類はアトラスに目もくれず、再び紛争や革命が頻発していった。
主人公のアルベルト・グレイブナーは、クーデターが勃発したベルゲン共和国から大統領を国外脱出させるため、同僚のレロスと共に港で大統領の護衛任務についていた。その時、突如クーデターの首謀者であるアーク大佐が放った巡航ミサイルにより港が襲撃され、レロスは命を落としてしまう。決死の想いでアーク大佐を退けるアルベルトだが、後にアーク大佐の罠にはまり大統領共々投獄されてしまう。しかし、同じ牢屋に収容されていたキャリアパイロットのブレンダ・ロックハートと出会い、脱獄に成功する。アーク大佐の策により大統領誘拐の汚名を着せられることになったアルベルトは、大統領を救出するため傭兵として世界各国を旅することを決意する。道中で数々の仲間と出会い、そしてこの世界の真実について知ることになる。

『フロントミッションシリーズ ガンハザード(FRONT MISSION SERIES GUN HAZARD)』のあらすじ・ストーリー

ステージ1 エミンゲン

大統領護衛の任務に就くがアーク大佐の攻撃により同僚のレロスは戦死する

舞台は2064年のベルゲン共和国。NORAD軍に所属していたアルベルト・グレイブナーは、同僚のレロスと共にクーデターが勃発した同国から大統領を国外脱出させる任務に当たっていた。その最中、首謀者であるアーク大佐が放った巡航ミサイルによりレロスは命を落としてしまう。アルベルトは決死の想いで、戦闘用の機動兵器である「ヴァンツァー」を駆使してアーク大佐に立ち向かい退けることに成功する。国外への脱出を試みるため、オロボス市街を抜けアルン山に到達すると、アーク大佐に雇われたブレンダ・ロックハートが現れ、「キャリア」と呼ばれる戦艦から爆弾を投下してアルベルトに襲い掛かる。アルベルトの巧みなヴァンツァー操作により攻撃を回避されてしまい、弾薬の尽きたブレンダは一時撤退を余儀なくされる。しかし、ブレンダからアルベルトはアーク大佐の策により大統領誘拐の犯人にされ賞金がかけられていることを聞かされる。ありもしない偽りに意気消沈するアルベルトと大統領だが、引き続き脱出のために歩み始める。敵のヴァンツァーの攻撃を掻い潜りつつ、グロムンド市街、リョース市街を抜け、なんとかビーグ陸軍基地までたどり着いたアルベルトと大統領だが、待ち伏せしていたアーク大佐に囲われ、投獄されてしまう。しかし、同じ牢屋にはアルン山で遭遇したブレンダも共に収容されていた。アークに近づこうと試みたブレンダは、アルベルトと同じ反逆者扱いとなり投獄されていたのだ。ブレンダのもっていた手榴弾により脱出に成功する。レロスの敵討ちと大統領救出を誓い、アルベルトはブレンダと共にベルゲン共和国を脱出し、傭兵派遣組織であるカーネルライト協会のニューヨーク本部を訪れるのだった。

ステージ2 サンクトリヒ

カーネルライト協会に所属してから最初の任務として、サンクトリヒのスイス軍に所属しているランドルフ少佐から、現地で横行しているゲリラ軍の撃退を命じられる。自然豊かでのどかな街並みが広がるサンクトリヒでも、ゲリラの襲撃が続いており、政府の軍を凌ぐほどの軍備なのだという。政府軍本部に到着し話を伺っている最中にもゲリラ軍が襲来するが、アルベルトにより撃退される。戦争を商売とする傭兵を良く思っていないランドルフ少佐は、「お目付け役」として同じくヴァンツァー乗りであるクラークを同行させる。国を探索していくと、化学兵器の施設や工場を発見し、アルベルトの手により次々と拠点が破壊される。しかし、村人が平和に暮らしていたオステン村にもゲリラが襲来し、毒ガスをまき散らして村人を襲う。ゲリラ軍と同じヴァンツァー乗りであるアルベルトは一時は村人から不信感を抱かれるが、決死の想いでゲリラを撃退し村人の救出に成功する。施設の奥まで進むと、ゲリラの隊長が巨大ヴァンツァーに搭乗しアルベルトの前に立ちはだかる。アルベルトはこの巨大ヴァンツァーを撃破し、施設の中枢機関を破壊することで施設の壊滅に成功する。その後、ランドルフ少佐からの通信でゲリラ軍の鎮圧に成功したアルベルトに対してランドルフ少佐は感謝の言葉を伝える。そこでアルベルトは、同国には高度なヴァンツァー乗りがいないことから、クラークを旅に同行させ一人前のヴァンツァー乗りに育ててほしいという依頼を受け快諾する。新たな仲間を得たアルベルトはサンクトリヒを後にするのだった。

ステージ3 ボルクタ

サンクトリヒでの任務を終えたアルベルト一行は、革命の真っ最中である北国のボルクタで、反政府軍から政府軍鎮圧の依頼を受ける。現地に降り立って辺りを探索すると、謎の赤いヴァンツァーと遭遇する。彼は自身をジェノスと名乗る。ジェノスはアルベルトと同じ傭兵で、反政府軍のヤクート軍指導者であるヨハンセンに雇われてきたとのことだが、ヨハンセンの所在について尋ねると「ヨハンセンはお前らを試している」と言い、奥にあるレーダーサイトに政府軍が進行を始めていることを伝える。先に進んでレーダーサイトと呼ばれる基地に到着すると、反政府軍の兵士がレーダーの修理に当たっていたが、襲来した政府軍に殺害されてしまう。政府軍を殲滅したアルベルトの元にヨハンセンから連絡が入り、政府軍の殲滅について賞賛されるが、目的のためなら軍の兵士の命を軽んじる方針にアルベルトは怒りを覚える。そこでヨハンセンから、近頃政府軍が配備した大型兵器「ツェルネンコ」の撃破を命じられる。

吹雪の吹き荒れる山岳を潜り抜け、ベチュア河鉄橋に差し掛かると同じ反政府軍の人間であるエミル・シンスキーと出会う。味方の軍が壊滅し一人取り残されたエミルは途方に暮れていた。戦場で死ぬことを望んでいたエミルに対し、「ここで生き残ったら基地に戻ってもらうぞ」と生きることをアルベルトは奨励する。ゲリラ軍を退け、エミルを逃がすことに成功するアルベルトだが、基地に戻ると、作戦を放棄した軍兵に対する報復としてヨハンセンにより処刑されかけているエミルに遭遇する。アルベルトはなんとかエミルを解放し脱出させる。アルベルトの行動に怒りを覚えるヨハンセンだが、最後のチャンスとしてエミルを殺害することをアルベルトに命ずる。困惑するアルベルトだが、とりあえずエミルと話すため山岳を進む。

シャダク市街に到達すると、反政府軍は各地で略奪などの悪事を働きながら、それを政府軍の仕業に仕立て上げていたという話を耳にする。ヨハンセンに対して不信感を抱きつつ先へ進むと、ゴルチェ山で大量の地雷が配備されていることにアルベルトは驚愕する。なんとか先へ進むとエミルがトンネルでひっそりと身を隠しているところを発見する。エミルはアルベルトがヨハンセンからの命令で自分を殺害しにきたと思い込んでおり、覚悟はできていると伝える。しかし、アルベルトはエミルを助けることを決意する。そんなアルベルトに、自分を同行させてほしいと懇願する。アルベルトはエミルの申し出を快諾し仲間に加える。

先へ進むと、ブレンダはボルサイ市街でレーダーに巨大なヴァンツァーの影が2つあることに気づく。街に降り立って進むと、巨大な姿をしたツェルネンコに遭遇する。持ち前の図体を駆使して体当たりや打撃を仕掛けてくるが、アルベルトはなんとかツェルネンコの撃破に成功する。ヨハンセンからの通信で感謝の意を受けるが、アルベルトは市民が彼の悪事に気づいていることを伝えヨハンセンは動揺する。任務を終えたアルベルトは早々に国外へ飛び立つのだった。

ステージ4 アルハリ

夕日の丘でカミーラと対峙するアルベルト

アルハリ砂漠での依頼主はARS紅海連合軍と呼ばれる軍隊であり、ここ10年ほど敵対するゾハル同盟と紛争を続けていた。ARS軍本部に到着すると総司令官であるサファドより任務の内容について説明を受ける。それは、長きに渡る紛争により両者とも疲弊しており、ゾハル同盟は一気に決着をつけるため秘密兵器を用いて国民の生命線であるカサラ・ダムの破壊を目論んでいるというのだが、情報を入手したルヴェン、暗号名はボマーと呼ばれる工作員が敵に拘束されているとのこと。そのため、ルヴェンの救出と秘密兵器の破壊を依頼したいというものだった。

任務遂行のため砂漠を進むと、夕日の丘で銃のような形をした大型ヴァンツァーが現れる。操縦者の名前はカミーラという女性でゾハル同盟の人間である。カミーラのヴァンツァーを撃破し彼女は降伏する。その後カミーラと再会したアルベルト一行は、ルヴェンの所在について尋ねると、「ガレオン」と呼ばれる超大型戦車に捕獲されている可能性について言及する。カミーラは、ダム破壊の情報について調べている時に取得したガレオンのデータが入ったディスクをアルベルトに渡し、内部に侵入する手助けをした。

ガレオン上部のハッチから内部に侵入したアルベルトは、迷路のようなガレオン内部を突き進み、立ちはだかるヴァンツァーを倒しつつ最深部の部屋でルヴェンを発見し救出に成功する。仲間と合流したルヴェンの情報によると、ゾハル同盟はアジトである秘密要塞ナヴァルに設置している荷電粒子砲を使用してダムの破壊を計画していた。一行はルヴェンと共にダム破壊阻止のため敵のアジトへ向かう。道中のダハーナ砂漠で、アルベルトは突如敵から放たれたクルージングミサイルによる攻撃を受けそうになるが、間一髪のところで謎のシールドを携えたヴァンツァーに救出される。彼はシールド工学者のサカタという人物で、戦争から無実な人々を守るためにシールドの開発をしていることを言及する。アルベルトはぜひ仲間になってほしいと勧誘するが、戦争に巻き込まれることを拒絶し断られる。

ようやくナヴァル要塞に到着したアルベルトはアジト内部に進む。するとルヴェンの言及していた荷電粒子砲を発見するが、破壊する前にエネルギー砲がブレンダ目掛けて発射されてしまう。怒り心頭のアルベルトは荷電粒子砲を破壊し深部まで進む。そこで司令官と遭遇し、ゾハル同盟の目的はダムを破壊し戦場を拡大することであったことを知る。司令官の操縦する巨大ヴァンツァーを破壊し、アジトの壊滅に成功したアルベルトは脱出後、かろうじて無事だったブレンダ達と合流し、サファドの元へ戻る。そこで任務達成のお礼として高性能な戦艦を授けられる。新たな戦艦に搭乗し、新しい仲間であるルヴェンを加えアルハリを後にする。

ステージ5 エミンゲン(2回目)

任務を終えカーネルライト協会に戻ったアルベルト一行は、雇い主のリチャードから思いもよらぬ事実を聞かされる。アルベルトの両親はクーデター軍に捕まり処刑されたというのだ。怒りの限度に達したアルベルトはアーク大佐への復讐を内に秘めエミンゲンに再び戻ることを決意する。

エミンゲンに到着し、アルベルトは故郷周辺の探索を行うが、そこで元隣人のリンカーと出会う。リンカーから両親の処刑は真実であることを知り、また大統領がアーク大佐と手を組んで国を支配することを目論んでいるということを聞かされアルベルトは困惑する。その先にはボルクタで遭遇した傭兵のジェノスが待ち受けていた。なんとか退けることに成功するアルベルトだが、ジェノスとアーク大佐が手を組んでいる事実に懸念を抱く。市街地を抜け、大統領官邸に突入し深部で大統領との再会を果たす。しかしこの大統領は影武者であり、傍らにいるフェルダーという女性の言いなりになっているようであった。なす術なくその場を撤退したアルベルトはグェイン市街に向かうと、とうとうアーク大佐と対峙する。復讐を誓ったアルベルトは、アーク大佐を瀕死に追い込むがあと一歩のところでジェノスに阻まれる。

ブレンダがアーク大佐の居場所をレーダーで探知し国防省舎へ向かったことを突き止める。アーク大佐を討ち取るため市街地を進むと、ジェノスの所属する舞台のメンバーである傭兵のルークと遭遇するが、アルベルトの手により撃退される。その後、かつてアーク大佐の手により投獄されたビーグ陸軍基地に到達する。ビーグ陸軍基地でアーク大佐の手下達を殲滅し、国防省舎に到着したアルベルトは内部に進むと、巨大なヴァンツァー「スレイプニル」に搭乗しているアーク大佐と対峙する。以前のヴァンツァーとは比較にならない程の戦力に圧倒されるも、決死の想いでアーク大佐を撃破し、旧友と両親の敵討ちを達成する。その後、本物の大統領との再会を果たし、国の平和は守られた。自身の目的を達成し安堵するアルベルトだが、大統領官邸で遭遇したフェルダーという女性と彼女の組織である「ソサエティ」が裏で糸を引いている予感に駆られ、一連の事件の真相を突き止めるべく傭兵としての任務に当たるのだった。

ステージ6 ザンボラ

カーネルライト協会でリチャードにソサエティについて尋ねても手がかりを掴めなかったアルベルトは、世界各地の任務に当たりつつ情報収集をすることに決める。次の任務はアフリカのザンボラという地域で行方不明になっている首相の救出というものだった。依頼主であるキール副首相によると、首相の乗っていた専用機がタンガニーの国境付近で墜落し、首相の身元だけが不明のため行方を捜索してほしいというのだ。アルベルトはジャングルを探索していた際に遭遇した敵兵を撃退するが、敵の口からジェノスも現地にいるということを知る。

ジャングルでの捜索を再開すると、ジャンガ村の入り口に差し掛かったところでキール副首相から、首相は無事でありジャンガ村に向かったという連絡が入る。ジャンガ村へ向かった一行だが、村には人々が倒れており悲惨な光景が広がっていた。そこに赤いヴァンツァーに搭乗した、高い能力を持つヴァンツァー乗りで構成された傭兵部隊であるクリムゾンブロウのメンバーの1人、ビショップと遭遇する。残虐な性格で村人を皆殺しにしたビショップに対して激しい怒りをぶつけるアルベルトだが、撃退に至らず逃亡される。さらにビショップの仕掛けた爆薬により村が壊滅してしまう。その後、現地で生存していたボンゴ村長と出会う。ボンゴ村長は首相の居場所を知っており、アルベルト一行は道案内を依頼する。道中で再び襲い掛かってくるビショップを退け先に進むが、あたかも一行の動きが読まれていることにボンゴ村長は疑念を抱く。一行が首相のいるガラル山洞窟に向かうと、ジェノスに襲撃されているエルガー首相とヴァンツァー乗りでボンゴ村長の息子であるアクセルを目撃する。ジェノスを退け二人を救出すると、洞窟の奥まで所在がばれていることにアクセルは戸惑う。

アクセルを味方に加え一行はエルガー首相を連れ、アフリカの平和を実現するためタンガニーのバルミング将軍と和平交渉に挑む。しかし、会議場ではキール副首相が現れ一行に銃弾を向け始める。キール副首相の目的は、アルベルト一行にエルガー首相の居場所を突き止めさせ、首相が現れたところを殺害するというものだった。キール副首相はソサエティのメンバーになろうとしたということを自身で語るが、途中で口封じのためバルミング将軍に殺害される。一連の事件の黒幕であるバルミング将軍がアルベルトの前に立ちはだかる。突進攻撃や光線を発して攻撃してくるヴァンツァーだが、アルベルトはバルミング将軍を撃破しエルガー首相の命を守る。エルガー首相は、引き続き国の平和を維持するため和平会議の成功を誓う。

ステージ7 シビルスカ

ゲリラ軍の兵士と戦うアルベルトだが、この後爆弾が起動し市街地は火の海と化す

次の任務の場所は北極に近いシビルスカという地域である。依頼主であるロシア大統領のレジネフによると、現地では「赤ザメ」と呼ばれるテロリストの活動が横行しており経済が立ち行かなくなっているため、彼らのテロ活動を阻止することが任務だと言う。始めに付近のシビルスカ海底油田基地のテロリストの殲滅と現地の作業員の救出を依頼されたアルベルトだが、そこにはザンボラで殺戮活動をしていたクリムゾンブロウのジェノスとビショップの姿があった。相容れない関係であるアルベルトとビショップだが、同じ任務を請け負っていた彼らはひとまず休戦しテロリストの討伐に当たる。作業員を救出しつつ奥まで進むと、赤ザメのボスであるシヴァルツと遭遇する。彼のヴァンツァーをあっけなく撃退すると、テロリストメンバーの兵士が乱入し砲台型の機械を操りアルベルトを襲撃する。プラントごとアルベルトを葬ろうとする兵士を撃破し、油の流出を防止することに成功する。

辺りを捜索し、モルフスク市街に到着するとレジネフより通信が入り、ロシア軍のスパイがここで消息を絶ったのだという。トンネルの奥まで進むと、大型ヴァンツァーに搭乗した敵兵士に遭遇する。兵士を追い込んだアルベルトだが、兵士の口から、彼の機体を破壊すると周辺に仕掛けられた爆薬が爆発することを聞いた。撃破を躊躇するアルベルトの後ろからルークが現れ、その事実を知らず兵士の機体を破壊してしまう。仕掛けられた爆薬が発動し、あたり一面火の海となった。脱出を図るアルベルトは、途中瓦礫に塞がれ操作不能となっていたルークを救出し現地から脱出する。

赤ザメの本拠地である氷壁202に到達すると、敵側から謎のレーザービームが発射され味方の大量の軍隊が殲滅されてしまう。シールドすら通用しない程の破壊力にアルベルト達は驚愕する。敵基地の入り口ですら強大な戦力が配備されていることを受け、アルベルト達は敵基地の出口から制圧し、敵の戦力を挫く作戦に出る。その後、付近のギルガ氷山で敵兵を撃退した後にブレンダの提案で敵の保有していた高性能な戦艦を奪取し、自身の設備拡充を図った。本拠地周辺の制圧に成功したアルベルト達は、いよいよ敵の要塞内部に侵入しシヴァルツと再び対峙するが、シヴァルツの搭乗する巨大ヴァンツァーから放たれた謎のレーザービームになす術なく退散する。現在の装備で敵のレーザービームに対抗することができないアルベルト一行は途方に暮れるが、その時アルハリで遭遇したシールド工学者のサカタの存在を思い出す。ダメ元でアルハリに向かったアルベルト達は、再びクルージングミサイルに狙われるが以前同様サカタにより救われる。彼に、シビルスカで見たレーザービームについて話し同行するよう説得する。再びシビルスカのシヴァルツ本拠地に戻ったアルベルト一行はシヴァルツと対峙し、敵ヴァンツァーから放たれたビームをサカタのシールドで防ぐことに成功する。隙を見てシヴァルツの撃破に成功し、赤ザメもソサエティの一部であり、秘密兵器の研究がこの場で行われていたことがわかる。その直後ソサエティのメンバーであるフェルダーとジェノスが現れ2人は口論になり、会話の中でフェルダーがジェノスの妹だということが判明する。その場から逃走するフェルダーだったが、ジェノスは「やはりソサエティ内部に入り込むしか手はないのか」と声を漏らす。彼の真の目的が分からぬまま、アルベルト達は任務完了する。

ステージ8 マチュピチュ

次の任務地である南米のマチュピチュではゲリラの活動に悩まされているという。今回の依頼人でリゾート地のオーナーでもある市長のホセの自宅に到着すると、依頼の内容を聞く前にゲリラの襲撃に遭ってしまう。ゲリラの群れを返り討ちにしたアルベルト達は、ゲリラが戦闘の準備をしているというクスコ村でその撃退を命ぜられる。クスコ村に到着するとグラントというヴァンツァー乗りに遭遇し、アルベルトはグラントに対してゲリラ活動をやめるよう説得するが、グラントは民間人を巻き込むようなことをしていないと主張し、ホセを悪人と呼ぶ。その時アニタと呼ばれる女性が現れグラントに戦闘をやめるよう指示する。アニタによると、彼女達はゲリラではなく「ガーディアン」と呼ばれる組織の一員で彼女は現地司令官なのだという。アニタはさらに話を続け、ホセがソサエティの最上位幹部である「ナンバーズ」の一員であること、アルハリの内紛やアーク大佐のテロ活動も全てソサエティの計画により実行されたものだということを知る。そして彼女の所属するガーディアンは、ソサエティに対抗するために作られた組織なのである。ソサエティを壊滅させるという共通の目的を持った両者は一時休戦し、兵器工場と化しているマチュピチュの真相を突き止めるべく共に行動する。しかし、その後リチャードから通信が入り、ホセの軍隊と敵対したことに対し憤怒したリチャードは、アルベルトとの関係を断つことを告げる。

アニタ達に合流するためクスコ村に戻ったアルベルトだが、既にホセの軍により壊滅され、アニタが拉致されてしまったのだという。アニタを救出するため再びホセ邸を訪れたアルベルト達は、ホセと傭兵として雇われたジェノスと対峙する。ガーディアンの壊滅を目論むホセを止めるべく奥まで進んだアルベルトは、途中巨大なヴァンツァーに搭乗したビショップとルークに行く手を阻まれるも撃退に成功する。あと一歩のところでホセを追い詰めるアルベルトだが、瀕死の状態でも盾となりジェノスを守ろうとするルークを置いてホセとジェノスは逃走してしまう。気を失っているルークを手当し戦艦まで運ぶと、アルベルト達は目を覚ましたルークからジェノスに関する情報を聞き出す。ルークによると、ジェノスとフェルダーは元々親密な関係であった。二人は共に世界の平和を望んでいたが、ジェノスが紛争解決の手段としてアルベルトと同様に傭兵となる道を選んだのに対し、フェルダーはこの世で最も力のある組織であるソサエティに入ることでそれを実現しようとした。しかし、そのソサエティが世界各地の紛争を生んでいる悪の根源であった。ソサエティの力の誘惑に飲み込まれたフェルダーは以前とは別人のような人物になってしまったという。そしてジェノスの真の目的はフェルダーを止めるために救出することである。

戦艦を使用して上空へ逃げたホセを追って空中戦を仕掛けるアルベルトだが、ホセの所有する「ナイトゴーント」と呼ばれる強力なヴァンツァーに苦戦を強いられる。決死の想いでナイトゴーントを撃退し、ホセの戦艦を破壊したアルベルトの元に、青色の謎のヴァンツァーが現れる。そのヴァンツァーはホセを抹殺しジェノスをソサエティへと連れて立ち去ってしまう。謎は深まる中、アニタから通信が入り、ガーディアンの総司令がアルベルトと話をしたいという連絡がくる。総司令からの連絡で、アルベルトにソサエティの本拠地を探索する作戦に参加していただきたいとのことである。アルベルト一行は、作戦が開始される都市エスポルテに向かうのだった。

ステージ9 エスポルテ

ガーディアンからの依頼でソサエティの本拠地を探索すべくエスポルテ市街を訪れたアルベルト一行だが、市街地で行われている戦闘の激しさに驚愕する。現地で小型戦闘機に搭乗したアニタと合流するが、ガーディアンの主力部隊は痛手を負ってしまったようである。スメリオ市街に到達すると、再びジェノスと遭遇する。ソサエティから妹を助け出すことを目的にするジェノスに対し、アルベルトはガーディアンに協力するよう説得するが、その甲斐もなくアルベルトに襲い掛かる。引き続き市街を探索すると、コルガーレと呼ばれるソサエティの様々な情報を管理するブラジル軍の基地に到着する。迷宮のような基地の中に配備されている敵兵を掻い潜り、アルベルトは情報管理室に到達しヴァンツァーを介して情報の入手を試みるが、ソサエティに関する情報は最高機密扱いとなっており入手することができなかった。そこで、アニタはブラジル最大の基地であるバイオブランカでの接続を提案する。

ガーディアンの軍と足並みを揃えて、一行はいよいよバイオブランカへの侵入を開始する。巨大な基地でガーディアンの軍隊と敵軍が激しい攻防を繰り広げる中、アルベルトは情報管理室付近まで辿り着き、部屋を管理している士官のヴァンツァーを撃破し中へと入る。ブレンダと共に情報へのアクセスを試みるが、そこにジェノスが現れる。これまでに無いほどの強勢で襲い掛かってくるジェノスに苦戦するが、アルベルトはジェノスを退ける。その後、ブレンダとの協力により情報の入手に成功した2人は爆発寸前のバイオブランカを抜け地上へと脱出する。

戦艦に帰還したアルベルト達は、入手した情報の解析をアニタに依頼する。そこでわかったことは、ソサエティのアジトが、無着陸で世界を航行する超大型の爆撃機である「センチネル」の内部にあるということだった。正確な位置が掴むことができない一行は、アニタからの提案によりガーディアン司令部で用意している衛星写真から飛行航路を導き出し、センチネルへの潜入を試みる。

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