少年アシベ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『少年アシベ』とは森下裕美(もりした ひろみ)による漫画作品。1988年から1994年まで集英社『週刊ヤングジャンプ』にて連載された。単行本は全8巻。
テレビアニメとして1991年に『少年アシベ』、1992年に『少年アシベ2』がTBSで放送され、2016年からはNHKで20年ぶりに新作アニメが放送された。
小学1年の男の子・芦屋アシベ(あしや あしべ)とアシベに拾われたゴマフアザラシのゴマちゃんを中心とした個性豊かなキャラクターたちの4コマギャグ漫画である。

『少年アシベ』の概要

『少年アシベ』とは森下裕美(もりした ひろみ)による漫画作品及びテレビアニメ。1988年から1994年まで集英社『週刊ヤングジャンプ』にて連載された。単行本は全8巻。
2000年から2004年には続編の『COMAGOMA』(コマゴマ)が連載。2017年からは双葉社『月刊アクション』にて高校1年になったアシベらを描いた『青少年アシベ』が連載されている。原作は森下が行っているが、作画は森下本人が依頼したBL漫画家の笑平(しょうへい)である。
テレビアニメは1991年に『少年アシベ』、1992年に『少年アシベ2』がTBSで放送され、2016年からはNHKで23年ぶりに新作アニメが放送されるなど、長年愛されている作品である。
主人公は小学1年の男の子・芦屋アシベ(あしや あしべ)。ある日アシベが道を歩いていると、目の前を通ったトラックから白くて大きな物が落ちる。魚だと思ったアシベは、夕飯のおかずにしようと家に持ち帰った。アシベの父ちゃんが捌こうとよく見ると、それはゴマフアザラシの赤ちゃんだった。アザラシはゴマちゃんと名付けられ、芦屋家の一員として生活することになる。
アシベとゴマちゃん、周囲のクセが強めなキャラクターたちのブラックジョークも効いた4コマギャグコメディである。
ゴマちゃんは人気のキャラクター。可愛らしい表情や仕草はもちろんだが、いつも枕にされるアシベの父ちゃんに仕返しを企むなど、少し毒気のあるところも魅力。
登場人物はアシベの友人の親、アシベのじいちゃんの会社の社員まで幅広いが、どの人物においても見た目・性格共にクセが強すぎるのが面白い。

『少年アシベ』のあらすじ・ストーリー

突然の転校

芦屋アシベ(あしや あしべ)は声が大きくて、元気いっぱいの小学1年の男の子。無口だが優しい親友の阿南スガオ(あなん すがお)と楽しく過ごす日々を送っていた。
しかし、大工職人であるアシベの父ちゃんが建築中の家で火事を起こしてしまい、一家は引っ越しを余儀なくされる。その為、アシベも急遽転校することになり、スガオとは離れ離れになってしまった。

ゴマちゃんとの出会い

ある日、アシベが道を歩いていると、目の前を通りかかったトラックから白くて大きな魚のような生き物が落ちてきた。魚だと思ったアシベは夕飯のおかずにしようと、その生き物を家へ持ち帰り、アシベの父ちゃんにさばくようお願いする。しかしそれは魚ではなくゴマフアザラシの赤ちゃんであることが判明。「なんだ、食えないのか」と落胆するアシベに父ちゃんは「食えないことはないが、かわいそうじゃないか」と言う。すると即座にアシベが「じゃあ、こいつ飼おうぜ!」と提案する。
アシベの母ちゃんに許してもらうには、機嫌のいい時でないと父ちゃんは言い、父ちゃんとアシベは誤魔化しながらタイミングを見計らうのだった。その後アザラシの赤ちゃんは無事、芦屋家の一員となり「ゴマちゃん」と名付けられる。

ゴマちゃんとの暮らし

アシベはゴマちゃんをこっそりと学校の遠足に連れて行ったり、プールに連れて行ったりと一緒の生活を楽しんでいた。夏休みにはアシベのじいちゃんが社長を務める芦屋商事(あしやしょうじ)の社員旅行を兼ね、ネパールへスガオに会いに行くことになった。しかしネパール到着後アシベたちは森で迷ってしまい、迎えに行ったスガオの父とスガオもまた迷ってしまった為、結局会えずに帰国することになってしまった。
ゴマちゃんはアシベの周囲の人々(特に上級生のいじめっ子・サカタ兄)にも可愛がられて生活していた。アシベの住むアパートの周辺の猫と喧嘩したり、大きくなったらアシベの父ちゃんのような人間になることを夢見ていた。

アシベの親友スガオ

アシベと離れ離れになってしまったスガオは毎日悲しみに暮れていた。見かねた母がアシベ人形を作ってくれ、スガオはそれを宝物として一緒に過ごす。
そんな中、スガオ一家は父の転勤でネパールへ行くことになる。ネパール語がわからず学校に馴染めないスガオは、家庭教師についてもらうことになった。
スガオに懐いてしまった幻の生き物・イエティや近所に住む女の子・チットちゃんなど仲間もでき、楽しく過ごし始めていたスガオ。しかし再び父の転勤でフランス領コラコラ島(こらこらとう)へ引っ越すことになってしまう。
コラコラ島ではホームヘルパーのチュリー、ガールフレンドのボラ、ペットの鳥のギーコなど新しい仲間もでき、ネパールから無理矢理ついてきた家庭教師も交え新たな生活を送っていた。だが冬に入り、今度は日本へ戻ることになるのだった。

アシベとスガオの再会

クリスマスの少し前、スガオ一家はお父さんの転勤により帰国することになる。アシベはスガオが戻ってくることを知り、楽しみに待っていた。
その後アシベの家でクリスマス会が開かれることになり、ゆうまやまおなど、たくさんの友人がアシベの家に集まるが、帰国しているはずのスガオはなかなか現れない。アシベがプレゼント交換も楽しめずに心配していると、スガオの歌声が聞こえてきた。アシベはゴマちゃんと友人たちとスガオを迎えに走るのだった。

『少年アシベ』の登場人物・キャラクター

アシベの家族

芦屋アシベ(あしや あしべ)

CV:坂本千夏(『少年アシベ』および『少年アシベ2』)/河村梨恵(『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』)
小学1年生の男の子。素直で元気が良い。とても声が大きいのが特徴。その大きな声で寝言で周囲を驚かせたり、中華料理店の娘・両々(りゃんりゃん)をしつこいナンパから助けるなどしている。スガオから教わった相手をがっちり抱きしめる「博愛固め」(はくあいがため)が得意技で、サカタ兄弟との喧嘩でくり出している。一人称は「オイラ」。

ゴマちゃん

CV:こおろぎさとみ(『少年アシベ』および『少年アシベ2』)/東山奈央(『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』)
ゴマフアザラシの赤ちゃん。トラックから落ちたところを、アシベが魚だと思って拾ってきた。「キュッキュッ」という可愛らしい鳴き声とつぶらな瞳、ツルツル手触りの体をしている。魚とアイスキャンデーが大好き。アパート周辺に住む野良猫は天敵である。
自分のことを人間だと思っており、大きくなったら大人の人間になると信じている。アシベの同級生・まおちゃんと顔が似ているため、身代わりにされることもある。

父ちゃん

CV:龍田直樹(『少年アシベ』および『少年アシベ2』)/津田健次郎(『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』)
口は悪いが優しい大工職人。服装には無頓着でいつも同じ格好をしている。しかしその実体は芦屋財閥の御曹司であり、ケンブリッジ大学卒業、ニースとマイアミに別荘を所有というハイスペックな経歴の持ち主。
お酒が大好きで、クリスマスの日に親方に誘われて飲んでしまい、ケーキやチキンを買って帰る約束を忘れるなどの失敗もする。また住んでいるアパートを勝手に増築して大家さんを困らせることもある。

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