おじさまと猫(漫画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『おじさまと猫』とは2017年6月12日に桜井海より自身のTwitterアカウントに公開された漫画であり、スクウェア・エニックスとpixivの話部コミック配信サイト『ガンガンpixiv』及び『月刊少年ガンガン』にて連載中の漫画作品。2021年1月からテレビ東京系『ドラマパラビ』でドラマ化。ペットショップで売れ残っていた一匹の猫とおじさま・神田冬樹(かんだ ふゆき)との出会いから始まる物語は、大人から子供まで楽しめるヒューマンドラマである。

佐藤もみじ「私は捜しますよ 断られたって 一人だって」

協力を断る神田に、一人でも捜すと伝える佐藤

ふくまるが脱走し、ペットショップにポスターを貼ってほしいと神田がお願いした時の佐藤の言葉が「私は捜しますよ 断られたって 一人だって」である。一人で探そうとしていた神田に対し、協力を名乗り出た佐藤のふくまるへの愛情を感じるシーン。佐藤の強くまっすぐな気持ちに心を動かされ、神田は佐藤に協力を求めることを決めた。

『おじさまと猫』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

明らかにされない可能性があった「高御堂」という苗字

4巻で明らかにされた小林の「高御堂」という苗字について、作者の桜井海は「出せると思ってなかった」と語る。桜井はキャラクターの外見を決めるとき一緒に人生・家族構成を決めるという。どんな子供時代を過ごしたか、仕事・結婚したならどんな相手なのか・子供の数など、人生と外見を形にしている。なので初登場から小林が妻の苗字である設定はできていたようだが、連載が続いたことにより明らかにすることができた。

作者・桜井海の実話をもとにした「ふくまる脱走編」

脱走編はふくまるを苦しめないでと読者から叱られてしまったそうである。当初は簡単な話にする予定だったが、描いているうちに感情があふれてしまい描き続けてしまったという。それは作者の桜井自身に猫の脱走経験があったからで、神田と同じように昼夜問わず探しまわった経験からだった。猫は10日後に隣町で見つかり、呼び声に気づいて近づいてきてくれたと語っている。

作者・桜井海が捨て猫話を書くために誕生させたキャラクターが「ジョフロワ・ランベール」

以前から「捨て猫」をテーマにした話を書きたいと思っていた作者が、どんな登場人物が「捨て猫編」に合っているか考えた結果生まれたのが「ジョフロワ・ランベール」というキャラクターである。怖そうな見た目のキャラクターだが、漫画ではすでにギャグキャラ化していると言われている。だが作者曰く「ジョフロワはいたって真面目」だという。コミックス7巻が全て「ジョフロワと捨て猫編」となっており、作者の「捨て猫」への強い想いが伝わる巻となっている。

『おじさまと猫』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):吉澤嘉代子『刺繍』

吉澤嘉代子書下ろしで、2021年1月20日にリリースされた。
楽曲について吉澤は「誰かを慈しむきもちを歌の世界に封じ込めようと『刺繍』を仕上げました。ドラマの始まりを柔らかなもので包んでお届けできますように」と思いを明かした。

ED(エンディング):阿部真央『ふたりで居れば』

阿部真央書下ろしのナンバー。2人で居ることの幸せを描いたラブソングに仕上がっている。
楽曲について阿部は「歌詞にはおじさまとふくまるとの愛情関係を描写しましたが、それに限らず多くの人に『愛しい人との時間』を思い描いてもらえるようなメッセージになるよう心を込めました」と語っている。

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