山田くんとLv999の恋をする(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『山田くんとLv999の恋をする』はましろが『GANMA!』(コミックスマート)にて連載している、女子大生とゲーマー男子高校生のラブコメディ漫画。作者にとっては初めての連載作品である。彼氏に浮気されて振られた茜。その経験から無意識に恋愛に対して消極的になっていたが、ネットゲーム「FOS」のギルドメンバーと関わっていく中で、次第にギルドメンバーの山田に惹かれていき、恋愛に対して前向きな感情を持つようになっていく。

アバター

ゲーム内で自分の分身として使用するキャラクターのこと。自分自身の好みの姿にカスタマイズして、自分のアバターを作りあげる。山田は能面にアフロ、瑛太はうさぎの様な耳の可愛らしい少女のアバターを使用している。

ネカマ

ネットおかまの略語。インターネット上では実際の素性がわかりにくいという、匿名性の高さを利用して、女性であると装っている男性のこと。

Chocolate Rabbit

茜が所属し、「瑠璃姫」こと瑛太がマスターを務めるギルド。常に新人の加入を望んでいるが、瑠奈が安全に遊べる環境にするためメンバーを選んで選んでいる為、やや排他的である。山田、瑛太、鴨田、瑠奈の4人はFOS前にも他のゲームを一緒にプレイしていた仲間であり、新メンバーの茜や椿も加わりメンバーの仲の良いギルドである。

ESPION

結衣やレン、長谷川が所属しているギルド。結衣が茜に「Chocolate Rabbit」への加入を頼んだ事を知った長谷川は、「好きな時に好きなとこに動けばいいじゃん」「俺もウチより強くて旨みあるとこあったらそこ行くしー」と言っており、ドライなギルド。「Chocolate Rabbit」とは対照的である。

War of Dolls

暁のパンドラがプレイしている、アマチュア向けのオンラインゲーム。人形たちが戦場で生き残りをかけて、銃などの武器を用いて戦うサバイバルゲームである。暁のパンドラを追い出すために、山田、谷、漆黒のアクアは偽名を使ってプレイした。

『山田くんとLv999の恋をする』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

山田「バレたか」

茜が山田に告白する事を決意するもタイミングが合わずに切り出せずにいた頃、山田も茜への想いを自覚していた。そんな時にギルドのメンバーで焼肉にやってきた。鴨田に勧められるままお酒が進み、酔ってしまった茜を山田が自宅まで送り届ける。道中茜の手を握り、自宅までずっと手を繋いで歩いてきたことで動揺しつつも茜が「山田って私のこと好きなの?」と聞くと、山田はいたずらっぽく笑って「バレたか」と答えた。茜と山田の想いがようやく通じ合った名場面。

椿「私が世界で一番 山田くんのこと好きだった…っ!」

高校1年生の頃から密かに山田に想いを寄せていた椿が、告白した際の台詞。椿は恋心を自覚したのとほぼ同時に、山田が女性を苦手としていることを知り、気持ちをひた隠しにしてきた。椿は告白の返事を待たずに、山田のプレイスタイルや容姿、誰にでも平等に親切なところなど、彼の好きなところを全て言った上で、「この三年間 きっといろんな女の子が山田くんのこと好きになったと思うんだけど どう考えても私が一番山田くんのこと好きだったと思うんだよね」「…絶対 私が世界で一番 山田くんのこと好きだった…っ!」と涙ながらに想いを伝えた。想いは実らなかったが、ずっと言えずに苦しいと感じていた為、「…すっきりしたぁ…」とこぼして清々しい表情を浮かべている。山田の良いところを沢山見てきたこと、山田を好きだという想いは誰にも負けないものだったとを伝えたかった椿の気持ちの強さが感じられる一言である。

『山田くんとLv999の恋をする』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

LINEスタンプ

第53話で山田が瑛太にスタンプを送っている場面。

第53話で山田が瑛太に対して送っているメッセージの「やなこった」のスタンプは、実際にLINEスタンプとして販売されている。第72話から73話の間の休載期間に公開された「ましろ先生にインタビー」の中では、使われているスタンプのランキング1位が「バレたか」、2位が「谷やん」、3位が「やなこった」であることが明かされた。

ネトゲ好きだったことから生まれた作品

出典: note.ganma.jp

企画時にましろが描いた漫画。

ましろが本作よりも前に編集部に持ち寄っていた作品がボツになり、新しいものを考え始めた際に、担当編集者から「何が好きですか?」と質問され、話し合っていく中で生まれたのが本作である。前述の問いに対して、いくつか答えていく中のひとつに「ネトゲ」があがったことで、本作の企画がスタートした。「GANMA!」のサイトで公開されたましろと担当編集の特別対談記事でこのエピソードが明かされた。また同記事では、企画段階時にましろが描いた漫画も公開されている。

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