妹に恋して何が悪い!開き直りマンガ「桃色メロイック」の魅力とは

「かわいい妹と兄」という構図のマンガ作品は、今や王道と言っていいでしょう。同居の妹とのラッキーハプニングやどたばたラブコメディを中心とした作品の中でも、福田晋一さん著「桃色メロイック」の主人公・大和は妹に対して、素直すぎる欲望を持ちながら、どうにかこらえようとする姿がとにかく印象的。どストレートな開き直りマンガの魅力を解剖していきましょう。

「桃色メロイック」とは?

見た目は完全にヤンキーな土木作業員の大和には、最愛の妹まさきがいます。
無邪気で可愛いまさきに対し、表面上は優しくて頼りがいのある兄を演じる大和ですが、その心中は言い逃れのできないシスコンガチ勢。

いつしょっぴかれても不思議ではない、兄の変態っぷりと下品な発想のオンパレードなのに、なぜか「純愛」の側面を感じさせられます。

ベタながら、ちょっぴりエッチなシーンの連続に思春期の感覚を思い出すかも…!?

しかし幼さの残る≪思春期感≫で終始するわけではありません。

主人公が誘われるまま合コンに参加し、相手の女の子たちに対して「全員ブスじゃねぇか!」と激怒したり、主人公の友人がキャバクラにどハマりしてしまったり……。

「大人のゲスさ」が随所に見えながら、基盤に思春期のような初々しい感覚が残っているのが、「桃色メロイック」の最大の面白さなのです。

俺の妹がなにより可愛い!!

今作のヒロインとなる、まさきちゃん。

無垢で無邪気なJKの鑑!
下着が見えていても、目の前で兄が悶々としていてもまったく気づかず、セクシーさと可愛さを振りまく天使なのです。

まさきちゃんはとにかく可愛いのはもちろん、身に着けている小道具やファッションに古さがないことや、突然エヴァにハマってモノマネをしはじめ周りの反応などかまいなく一人で楽しんでしまう自由さなど、「JKっぽい」要素が丁寧に書き込まれています。

下ネタがちりばめられたマンガなのに、女の子キャラクターの可愛さとリアリティは少女マンガ的。このバランスが、「ただエロいだけでなく純粋」なイメージを裏づけし、ファンを獲得する秘訣なのでしょう。

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