バレット・ウォーレス（ファイナルファンタジーVII）とは【徹底解説・考察まとめ】

「オレたちが乗っちまった列車はよ！途中下車はできねえぜ！」

セフィロスに操られ黒マテリアを渡してしまったクラウドや、メテオによる星の危機が迫る中クラウドが行方不明になり落ち込むティファを励ましたバレットのセリフが、「オレたちが乗っちまった列車はよ！途中下車はできねえぜ！」である。

このバレットのセリフが初めてストーリー中で登場するのが、黒マテリアをセフィロスに手渡し、さらにはエアリスにも殴り掛かって落ち込むクラウドに声をかけたシーンだ。仲間によって気絶させられゴンガガ村で目覚めたクラウドは、エアリスが居なくなってしまったことを聞かされる。ティファから「一緒に探しましょう」と言われるも、クラウドは「いやだ！セフィロスが近くに来るとまたおかしくなってしまうかもしれない」と拒否する。しかしバレットは「お前のせいでセフィロスは黒マテリアを手に入れたんだ。責任を取れ！」と厳しく声をかけた。そして「確かにお前はいろいろ問題を抱えてるんだろうさ。だが、俺たちが乗っちまったこの列車はよ、途中下車は無しだぜ」と続ける。最初は考え方の違いなどでクラウドに不信感を抱いていたバレットだが、悩むクラウドを見かねて仲間としてアドバイスを送った。
またメテオ発動後処刑寸前のところを仲間に救われたティファだが、ハイウィンドにクラウドの姿だけ無かったことで落ち込んでしまう。「メテオは発動されてしまったうえ、ウェポンも暴れまわっている。もう、どうしたらいいかわからない」と思わず弱音を吐くと、バレットは「何言ってんだティファ！一緒に考えようぜ！俺たちが乗っちまった列車は途中下車はできねえぜ！」とティファを励ました。

クラウドとティファの中にはバレットの言葉が強く残っており、重度の魔攻中毒から回復したクラウドが「これからどうするつもりなんですか？まさか船を降りるとか言いませんよね？」とケット・シーに問われた際、返事として宣言している。バレットの口癖が仲間の団結力を高める要因になっていることが伝わる、名セリフである。

シドにリーダーを任せるバレット

クラウドに続いてティファも仲間から離脱してしまった一行は、メテオから星を救う手段を探すため世界中での探索を続行する。その際バレットは「団体行動にはリーダーが必要だ」と提案し、「リーダーは俺しかいねえ」と宣言する。このままバレットがリーダーに決まるかと思われたが、バレットは「そう言いたいところだが、俺はリーダーには向いてねえ。最近気づいたんだけどよ」と続けた。
そしてバレットは「そういうわけでリーダーはあんたに決まった」とリーダーにシドを指名する。
いきなり名指しされたシドは「そんな面倒なことはいやだぜ」と断るも、バレットは「これから先の戦いにはこの飛空艇ハイウィンドと、あんたの力が必要だ。この船は星を救う船だ。その大切な船を仕切ってるのはアンタだろ？だから俺たちのリーダーはアンタしかいねえ」と説得した。シドも「星を救う船」という言葉が心に響き、「今のはハートにズンと来たぜ。俺様も男だ。いっちょやったろうじゃねえか！」とリーダーを引き受けるのだった。
神羅への復讐心に捕らわれて言動や態度も荒々しかったバレットだが、旅の途中で己を振り返り「本心から星を救う」という考えに至った、バレットの成長が感じられる名シーンである。

バレット・ウォーレスの裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

クラウドとデート

エアリス、ティファ、バレット、ユフィには「好感度」という内部パラメータが設定されており、各キャラクターが好みそうな選択肢を選ぶと好感度が上昇する仕組みになっている。「キーストーン」を入手した後のデートイベントの相手はその時点で最も高感度が高いキャラクターが選ばれるので、条件がそろえばバレットとデートすることも可能である。
好感度はエアリス、ティファ、ユフィ、バレットの順に高くなっており、ユフィは任意加入の為そもそも参加させないという方法がある。またティファの好感度は神羅ビルに捕らわれた際に発生する「逃げられるかな？」という会話で「ちょっとキビシイな」を選び続ければゼロにすることができるので、エアリスの好感度に注意していればバレットとのデートの可能性が上昇する。

ロープウェイの故障の為ゴールドソーサーで一泊することになったクラウドの部屋にバレットが現れ、クラウドを散歩に連れ出す。女性陣とのデートの場合はイベントスクウェアにて芝居に参加するが、バレットとデートの場合には「カップルじゃないみたいですね」と言われて省略される。
そしてクラウドと二人でゴンドラに乗り込むと、バレットは「おめぇよぉ。俺と花火見て楽しいかぁ？」と問いかけてくるが、クラウドは「…楽しいと思うか？」と冷静に言葉を返す。そして終盤ではなぜか「おめえみたいなやつにマリンは渡せねぇ」という会話になり、バレットはゴンドラの中で発砲してしまうのだった。
難易度は高いが女性陣との比較的シリアスなデートとは異なりコミカルなシーンが多いので、ぜひ体験していただきたいイベントである。

水兵服姿のバレット

セフィロスと思しき「黒マントの男」が海を渡ろうとしているという情報を得たクラウド達は、それぞれ変装をしてコスタ・デル・ソルへの連絡船に乗り込んだ。クラウド、レッドXIII、ティファは一般兵士、エアリスは船内スタッフの格好をしていたが、バレットが着ていた衣装は水兵服だった。
コスタ・デル・ソルに着いた一行は小休止を取ることにするが、この時エアリスとティファは「バレットの水兵姿、結構可愛かったのに」「うんうん。バレット、あのセーラー服パジャマにしなさい」とからかっている。当然のようにバレットは相手にしなかったが、『ファイナルファンタジーVII解体新書 ザ・コンプリート』の中では内心愛着がわいていることが明かされており、「いっそのこと本当にパジャマにしようかな」という一言が書かれている。