センセイ君主(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『センセイ君主』とは2013年から2017年まで幸田もも子が『別冊マーガレット』で連載していた漫画。主人公は16歳高校1年生の佐丸あゆは。告白7連敗中の彼女の前に現れたのはイケメンで毒舌な先生・弘光由貴。意地悪なのに時々優しい先生に、あゆはは次第に惹かれていく。先生をおとすために大奮闘する生徒と、素直になれない先生の恋愛をコミカルに描いた青春物語である。
2018年には主演に竹内涼真、浜辺美波を迎え実写映画化された。

弘光 廣祐(ひろみつ こうすけ)

弘光先生の弟。前作『ヒロイン失格』の登場人物でもある。
あゆはのことを気に入っており、ことあるごとに応援し協力してくれる助っ人的な存在。

松本 麦(まつもと むぎ)

あゆはの高校の社会科の教師。愛称は「麦ちゃん」。
弘光先生の学生時代からの友人で弘光先生が初めて夜を共にした女性だが、お互いに恋愛感情はなく
生徒との恋愛に悩む弘光先生の背中を押してくれたりと、あゆはの恋を応援してくれている。

秋香(しゅうか/演:新川優愛)

弘光先生の幼馴染。あゆはのバイト先でピアノの奏者をやっている。かつては秋香も弘光先生も互いに思いを寄せていたが、特技のピアノをやるためにフランスに留学しその後は疎遠になっていた。現在は日本に帰国し婚約者がいるが、弘光先生との再会で婚約を破棄してしまう。
映画化では新川優愛が演じている。

『センセイ君主』の用語

チャーリーパピコ

チャーリーパピコ

虎竹に勉強を教えてもらっている時に見つけた、自己啓発本の作家。あゆはが自分を奮い立たせたい時などに、ことあるごとに登場する人物。
「人間はね、出来ると思ったらなんだってできるんだって!100点を取るにはまずできるって100%思い込める精神トレーニングが必要なんだって!」
などという名言がある。あゆはは風船に針を通しても割れないと100%思い込むことで割れなくなる、という文面を読み実際にそれに挑戦し成功したが、
一緒に勉強をしていた虎竹には「バカそうな名前、バカそうな顔、信じるな!」と怒られる。
まわりにはバカにされ続けるが、あゆはは最後まで崇拝しており、読者にも人気のキャラクターである。

『センセイ君主』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

弘光先生「俺をおとしてみなよ おちないから」

間違いをしっかり指摘する厳しい面もあるが、熱心に勉強を教えてくれたりとさりげない優しさをもつ弘光先生に徐々に惹かれていくあゆは。しかし勘のいい弘光先生はあゆはの気持ちに気づき、告白をする前のあゆはにばっさり「高校生の時点でありえない」と伝える。告白もさせてもらえないままフラれてしまったあゆははあまりのショックで登校拒否になってしまう。あゆはの家に先生としてやってきた弘光先生にあゆはは告白をする。今回はしっかり告白できたものの、「ありがとう、でもダメです。」とフラれてしまうあゆは。諦めきれないあゆはは先生を説得し始め、嫌いな奴や全然タイプじゃない人に心が動いてしまったりするのが本当の恋ってもんだと豪語する。熱弁するあゆはに弘光先生は「興味ありませんね。」といつも通り冷静に答える。そんな弘光先生に、「教えてあげます。あたしが絶対弘光先生をそういう想いにさせてあげます」とあゆはは必死に食らいつく。
あまりに必死なあゆはに押され、教えてあげると言われた弘光先生はその挑発に思わず乗ってしまう。
「ふーん。まったくそそられないけどそこまで言うならいいよ。俺を落としてみなよ。おちないから。」と答えあゆはの挑戦を認めてしまう。
本当の恋を見つけた貪欲なあゆはと俺様な先生の物語がここから改めてスタートする、センセイ君主一番の名シーンである。

弘光先生「あの子の魅力は俺しか知らなくていいんだよ」

弘光先生の数学の魅力に憧れを持つ白川。教師をしていること、バカなさまるんとつき合っていること、そしてさまるんが弘光先生の彼女づらしていることに、納得がいかずムカついている様子。白川にそう言われてしまったあゆはは、先生は逃げて先生をやっているわけではないと反論をする。そんな様子をこっそり聞いていた弘光先生は白川に「一生きづかないでね あの子の魅力は俺しか知らなくていいんだよ。」と言う。独占欲を滲ませ、他の男から狙われないようけん制をかける弘光先生。いつもクールであゆはのほうが追いかけている印象だが、内心では弘光先生もあゆはが大好き、ということがよくわかるシーンである。

弘光先生「スーパーじゃなくて 市役所寄って帰る?」

進路を決める際に熱弁し、弘光先生を納得させたあゆはの進路は「先生のおよめさん」。卒業したあゆははすっかり結婚した気分になっていた。
卒業旅行に行った翌日「帰りスーパー寄れますか?お嫁さん二日目なのでごちそう作ります!」と張り切るあゆはに、「俺たちまだ籍入れてないからね?」と念を押す弘光先生。籍を入れることをすっかり忘れていたあゆはは大慌てする。弘光先生はフッと笑みをこぼし、スーパーじゃなくて市役所寄って帰る?と言って12巻が終了する。次巻からは結婚した後の弘光夫婦のストーリーから始まる。

『センセイ君主』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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