呪いと隣り合わせの財宝・『幽麗塔』
ニ―ト青年のもとに転がり込んできたいわくつきの財宝案件、幽霊塔。黒岩涙香の翻案小説と『医龍』の野木坂太郎さんがマッチした魅力的なミステリーです。
あらすじ・ストーリー
時は昭和29年、舞台は神戸。ニートの天野は、幽霊塔と呼ばれる時計塔で、白い何者かに襲われ死の寸前、謎の美青年・テツオに救われる。テツオは曰く「幽霊塔の財宝探しを手伝えば、金も名誉も手に入る」しかしテツオの正体は、男を装う女であり、その名も偽名であった…
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登場人物・キャラクター
原作はイギリスのサスペンス
アモリー家に伝わる由緒ある屋敷、ローン・アベイ館。一族ゆかりの屋敷を下見に来たテレンスは、屋敷の時計塔で謎の美女コンスエロと出会う。婚約者ポーラよりもコンスエロの美しさに惹かれるテレンス。だが、それは次々と起こる奇怪な出来事の幕開けだった…。
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このアリス・マリエル・ウィリアムソンの『灰色の女』をベースに、黒岩涙香や江戸川乱歩が翻訳したのが『幽霊塔』になります。
まとめ
戦後日本を舞台にしたハイカラな空気感と、財宝を巡る奇怪な事件が絡み合う『幽麗塔』。妖気と色香の漂うミステリーが好きな方にオススメの一作です。