熊岸長庵(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

熊岸長庵(くまぎし ちょうあん)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、偽札製造で捕まった贋作のプロ。もとは画家だったが売れず、絵の贋作を作る贋作師をした後に偽札づくりに手を染めた。本人は生活のために仕方なくやっていたが、それでも芸術家として「本物を超えてやろう」という気概があった。樺戸集治監を脱獄した後は刺青の囚人である鈴川聖弘ひきいるヤクザたちに偽札を作らされていた。毒矢が腹部に刺さって死亡するが、偽の刺青人皮を判別するヒントを残した。

熊岸長庵のプロフィール・人物像

熊岸長庵(くまぎし ちょうあん)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、偽札製造で捕まった贋作のプロ。
もとは画家だったが売れず、絵の贋作を作る贋作師をした後に偽札づくりに手を染めた。本人は生活のために仕方なくやっていたが、それでも芸術家として「本物を超えてやろう」という気概があった。樺戸集治監で白石に出会い、彼にせがまれて描いた美人画が白石を恋に落とす。白石は熊岸が描いた人に会うために脱獄を繰り返し、「脱獄王」と呼ばれるようになった。熊岸は図らずも、脱獄王の生みの親となったのだ。
樺戸を脱獄した後は刺青の囚人である鈴川聖弘(すずかわ きよひろ)ひきいるヤクザたちに偽札を作らされていた。
毒矢が腹部に刺さって死亡するが、偽の刺青人皮を判別するヒントを残した。

熊岸長庵の装備・能力:高い画力

白石にせがまれて熊岸が描いた美人画。白石のリクエストは「春画」だったが、熊岸はかつて出会った「美人のシスター」を描いた。

熊岸はもとは画家だったため、絵が非常に上手い。白石に渡した美人画も、とても本人に似ていた。

熊岸長庵の来歴・活躍

白石の恋

白石が脱獄を繰り返した果てにようやく出会ったシスター宮沢(右)。熊岸の絵にそっくりだった。

樺戸集治監にいた熊岸長庵は白石由竹に出会う。この頃の白石は幼年監獄(今でいう少年院)で脱走を繰り返していたが、まだ「脱獄王」とは呼ばれていなかった。
熊岸は脱獄の心得を持っている白石に「脱獄するときは一緒に連れていってほしい」と頼み込み、白石は見返りに春画をせがむ。熊岸が描いた春画は、熊岸がかつて出会ったという美しいシスターの似顔絵だった。白石は「全然美人に見えねえよ下手くそ!」と吐き捨てるが、その絵を眺めているうちに絵の女性、シスター宮沢に恋をしていた。熊岸の下手な絵では美人に見えないが、熊岸の言う通りの美人なのだろうと夢想した。
やがて白石はシスター宮沢に会うために樺戸集治監を脱獄する。シスター宮沢を求めて各地を放浪し、捕まっては脱獄を繰り返した。やがて白石は「脱獄王」と呼ばれるようになった。
そして日本一警備が厳重な網走監獄に収監された白石は、とうとうシスター宮沢に出会う。彼女は熊岸の絵にそっくりだった。熊岸は絵がとても上手かったのだ。こうして白石の恋は終わった。

偽アイヌ

混乱の中で毒矢が腹に刺さってしまった熊岸(中央)。

金塊争奪戦のさ中に、鶴見中尉が作らせた偽の刺青人皮が現れた。偽物と本物の判別方法を知るため、杉元たちは熊岸長庵を探すことになる。熊岸は絵の贋作師から偽札づくりに手を染めた男で、「本物そっくりの偽物」に造詣が深い。
道中、立ち寄ったアイヌの村は刺青の囚人のひとり、鈴川聖弘(すずかわ きよひろ)ひきいるヤクザたちに乗っ取られ、偽札づくりの隠れ蓑に使われていた。そこに熊岸長庵も監禁され、偽札を作らされていた。杉元たちとヤクザたちの全面衝突が起こり、村は大混乱に陥る。アシリパは熊岸に会うことができたが、混乱の中で熊岸の腹部に毒矢が刺さってしまった。手足であれば矢の周囲の肉をえぐり取れば助かる可能性もあったが、内臓に刺さってしまってはどうしようもない。
熊岸は偽の刺青人皮の話を聞いて、「偽物には本物にはないこだわりがあるかもしれない」と話す。本物よりよい素材を使う等、「本物を超えてやろう」という職人のこだわだ。熊岸も、偽札を作るときは本物を超えるものを作ろうとしてきた。もとは画家で、食い扶持を稼ぐために贋作や偽札に手を染めたが、熊岸自身は常に芸術家でありたかったのだ。熊岸は「本物の作品を作りたかった。観た者の人生をガラッと変えてしまうような、本物の作品を」と言い残して息を引き取った。
熊岸は最期まで知る由もなかったが、熊岸が描いた「春画」は白石の人生を大きく変える「作品」になっていたのだ。

熊岸長庵の関連人物・キャラクター

白石由竹(しらいし よしたけ)

網走監獄から脱獄した刺青の囚人のひとり。数々の刑務所から脱獄を繰り返し、「脱獄王」の異名で呼ばれる。杉元とアシリパの仲間だ。
熊岸が白石にせがまれて描いた「春画」は白石を恋に落とした。白石は情熱に駆り立てられるまま、熊岸が描いた人に会うため脱獄を繰り返し、「脱獄王」が誕生した。

renote.jp

熊岸長庵の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「本物の作品を作りたかった 観た者の人生を…ガラッと変えてしまうような… 本物の作品を…」

混乱の中で熊岸の腹部に毒矢が刺さり、アシリパの知識をもってしても熊岸を救うことはできなかった。熊岸は偽の刺青人皮の話を聞き、「偽物には本物にはない、作者のこだわりがあるかもしれない」と推測する。熊岸が偽札を作るときも、本物よりいい材料を使う等、本物を超えようとするこだわりがあったのだという。偽の刺青人皮にも、熊岸と同じようなこだわりがあるかもしれないのだった。
熊岸は今わの際に、「本物の作品を作りたかった 本物が作れたら贋作なんて…作らなくてよかったのに… 観た者の人生を…ガラッと変えてしまうような… 本物の作品を…」と呟いて命を落とす。熊岸は最期まで知る由もなかったが、樺戸集治監で熊岸が描いた「春画」は白石の人生を大きく変え、「脱獄王」が誕生した。熊岸は観たものの人生を変える本物の作品を生み出していたのだ。

熊岸長庵の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

モデルは藤田組贋札事件の犯人とされた「熊坂長庵」

獄中で死亡した熊坂長庵。偽札事件の真偽は不明のままだった。

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