脚本家・首藤剛志の世界

今もテレビ放映が続き、劇場版も作られている、アニメのポケットモンスター。メディアミックス作品の代表とも言える作品だ。とりわけ、「ミュウツーの逆襲」はアメリカで空前のヒットとなった。洒脱なノリでありながら、重いテーマを背負った「ミュウツーの逆襲」、その脚本は、2010年に急逝した首藤剛志によるものだ。
エポックメイキングな、あるいは異色の作品を生み出し続けた、首藤剛志の代表的な作品を紹介したい。

魔法のプリンセス ミンキーモモ (平成版)

いわゆる「海モモ」
昭和版のミンキーモモの遠い親戚の、ミンキーモモが主人公。基本コンセプトは、旧作と同じであるが、終盤はモモ変身が少なくなるなどの路線変更が行われている。

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機動戦艦ナデシコ

各話脚本での参加。人気キャラのホシノ・ルリ関連のエピソード、「ルリちゃん『航海日誌』」「あの『忘れえぬ日々』」「水の音は『私』の音」の3本のエピソードを執筆している。

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ポケットモンスター

首藤剛志は、無印第1話から第157話までのシリーズ構成を担当している。ポケモンのゲーム的な世界観を再構築して、アニメ版の解釈なども加えている。このあたりは、小説版に詳しい。ロケット団の口上「なんだかんだと聞かれたら~」は首藤剛志によるもの。

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晩年

2005年6月から2010年6月まで、「WEBアニメスタイル」で自叙伝的にコラム「シナリオえーだば創作術」を執筆する。(コラム内で、「ミンキーモモ」の完結編の構想があることや、葦プロの旧経営陣との確執などが言及されている)
2010年10月に、JR奈良駅の喫煙所にてクモ膜下出血で急逝する。享年61歳。強烈な個性を持つがゆえに、スポンサーとのいざこざもあったりと、波瀾万丈の人生だったと言えるかもしれない。

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