静かな感動を呼ぶ!奈知未佐子のマンガ

1979年にデビューし、30年以上も第一線の漫画家として活躍し続けている奈知未佐子。長いキャリアの割には単行本も少なく、あまり人には知られていません。その作品は人と人、人と動物とのつながりを描いた感動的なものばかりです。ぜひ後世へ語り伝えたい奈知未佐子の作品を紹介します。

少女コミックでデビュー

「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの、水木しげるのアシスタントを
した後、1979年「少女コミック」でデビュー。マンガ家暦は
実に35年以上の大ベテランです。
日本昔話のようなほのぼのした絵柄で描かれる作品は、
良質なヒューマンドラマ。特に犬や猫などのペットと飼い主との
絆を描いた物語は、涙なくしては読めません。動物好きな
かたにはぜひおススメします。

「月刊フラワーズ」に連載された短編の、自選作品集。
老人とイタズラ好きの河童との絆を描いた「河童の水」は
哀しいラストが衝撃的でした。

短編のメルヘンマンガ集です。
一話一話が短いのでこういう本を子供のお寝むに読んであげたり、
疲れた自分のために読んだりしてもらいたい本です。
奈知未佐子の紡ぐ話はどれもやさしい。作者の人柄がしのばれます。
本のタイトルの「妖精のネジ」は巻頭作品。こういうメルヘンが
わかる大人でいたいと思います。
二作目の「月の馬」誠実であることに泣けます。
最後に掲載されている「越後屋小判」も泣けます。
人を(これらの場合は主の)想う気持ちが無欲で、
やさしくて、やさしくて、だから少し悲しくて、私は泣いてしまうのです。
やさしい人間で、ありたいです。

動物にむける優しいまなざし

動物の気持ちが分かるアニマル・コミュニケーターを
通じて、ペットと飼い主が心を通わせる短編集。
読めば必ず心がジーンとなります。

アニマル物シリーズの中で、特に猫に焦点をあてた
短編集です。猫好きなかたは、思わずホロリとして
しまうかも。

sokuyomi.jp

とんとん
とんとん
@tonton

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