WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』とは、三浦しをんの著書『神去なあなあ日常』を原作として公開された青春映画である。大学受験に失敗した平野勇気は「緑の研修生」という林業研修プログラムのパンフレットを偶然見つける。その表紙の美女に憧れて神去村(かみさりむら)にやってくるが、そこには癖だらけの村人たちが暮らしていた。何度も逃げ出そうとする勇気だったが、次第に林業の魅力にみせられていく。この映画はたくさんの小ネタに笑わせられつつ、森林風景の美しさや人との出会いに感動する物語になっている。

なあなあ

神去村の周辺の住民の口癖。「落ち着こう」「ゆっくり行こう」などのニュアンスを持つ。拡大解釈して「今日はのどかで過ごしやすい良い日ですね」などと訳すこともあり、かなり使う範囲の広い言葉である。

緑の研修生

全国森林組合連合会が主催している、「緑の雇用」という実際にある制度をモデルにしたもの。緑の雇用も緑の研修生も、未経験からでも林業に就けるようにするため、必要な技術や知識を講習や研修で身に着ける。特に緑の雇用は、短期間のお試し就業から林業経験10年以上の現場管理者まで、段階的に講習・研修を行っていく。

間伐

スギなどの人工林で、混みすぎた木と木の間を空けるために木の間引きをすること。間伐をすることで日の入りがよくなり、残した木の生育や根はりがよくなる。また、地面の植物も良く育つようになるため、土砂の流出を防ぐ効果もある。

枝打ち

勇気が枝打ちをしている様子

木の余分な枝や枯れた枝を、ナタや斧などで切り落とすこと。枝打ちをすることで、木の節がなくなり商品価値が上がる。余分な枝がなくなることで、作業効率が上がるという効果もある。また、間伐と同じように日の入りがよくなるので、地面の植物の生育がよくなり、森林の環境保全にもつながる。

種取り

日本の林業では、あらかじめ育てた苗木を山に植栽する。種取りとは、その苗木を作るためにある程度育った木から種を取り、「苗場(種から苗木を1~3年程度育てる場所)」で苗木を作るための最初の作業のことである。

もやい結び

指導員Bによる、もやい結びの実演風景

本来は船を結び付ける際の結び方。慣れれば片手でできるくらい簡単な結び方だが、ほどけにくいため様々な場面で使うことができる。林業以外にも、救助活動やビル清掃、キャンプなどでも使われる。

オオヤマヅミ祭

神去村で使われている、オオヤマヅミ祭の木札

オオヤマヅミ(オオヤマツミ)は日本神話の神の名前で、山をつかさどる神である。林業に携わる者たちからは、自分たちの仕事場である山を守護する神として非常に大切にされる。オオヤマヅミ祭は、そんな山の神をたたえる祭である。

杣人

木こりのこと。木を切り倒して運んだり、材木として加工する人のことをいう。日本での古代や中世からの呼び方である。

山どめの日

山に入ることを禁じられている日のこと。山の神のオオヤマヅミは禁忌に厳しい神とされ、一年のうちのある決まった日に山に入ると、死んでしまったり行方不明になるとされている。そのため、オオヤマヅミをまつる林業に携わる者は、基本的に山どめの日は山に入らないようになっている。

『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

105年ものの大木を伐る与喜を見つめる勇気

105年ものの大木を伐る与喜(左)

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

コクリコ坂から(ジブリ映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

Read Article

銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「銀魂」(実写版)は、2017年7月に公開された福田雄一監督による日本映画。空知英秋作画の漫画「銀魂」の実写化作品で、原作の長編「紅桜編」がベースです。「紅桜編」は、妖刀紅桜を利用して国の転覆を目論む鬼兵隊と、それを阻止しようとする主人公坂田銀時と仲間たちの戦いを描いたもの。原作はSF時代劇コメディです。実写版はそれを忠実に再現し、ギャグ満載、時にほろりとさせる内容になっています。

Read Article

マスカレード・ホテル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マスカレード・ホテル』とは、東野圭吾が書いた人気小説『マスカレード・ホテル』を原作とした大ヒット映画である。木村拓哉主演の映画で、長澤まさみや小日向文世、渡部篤郎など豪華キャストがそろっている。物語は予告連続殺人事件の捜査のために、警視庁の刑事たちがホテル・コルテシア東京に潜入捜査をする。エリート刑事の新田はフロントクラークとして同じホテルの仕事をする山岸と共に、次々とホテルに来る怪しい宿泊客の対応をしていく。誰が殺人事件を起こそうとしている犯人なのかを突き止めていくミステリー映画。

Read Article

銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。

Read Article

50回目のファースト・キス(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『50回目のファースト・キス(映画)』とは、本国アメリカのみならず世界中で大ヒットとなったロマンチック・ラブコメディである。記憶障害という難病をテーマに切なく涙かせるシーンもありながら、集結したコメディ俳優たちがハワイを舞台にナンセンスながらクセのあるギャグで始終笑わせてくれる。 二人が揃ってメディアに登場すると今だに大きな話題となるアダム・サンドラー×ドリュー・バリモアの最強コンビの抜群の信頼関係が、最高の映画製作に影響を与えヒット作へと導いている、今もなお根強いファンが多い傑作である。

Read Article

舟を編む(小説・映画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『舟を編む』は三浦しをんによる出版社の辞書編集部を舞台にしたヒューマン小説。女性ファッション雑誌『CLASSY.』に連載され、2011年に光文社から単行本が発行された。2012年には本屋大賞を受賞している。2013年には松田龍平主演で映画化、2016年にテレビアニメ化された。「玄武書房」に勤める馬締光也は、新しく刊行される辞書『大渡海』の編集メンバーとして辞書編集部に異動となる。辞書制作のために集まった個性の強い編纂者たちが奥深い辞書の世界にのめり込み、言葉に向き合う物語。

Read Article

コンフィデンスマンJP -ロマンス編-(映画)の徹底解説・考察まとめ

『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』とは2019年に公開された、詐欺師をテーマにした映画作品。東京ドラマアウォードなどの賞を受賞した、総合視聴率15.1%の人気テレビドラマを映画化した1作目。大ヒットした痛快エンターテインメント映画で、ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)が、悪い奴から詐欺で大金を巻き上げるストーリー。今回のおさかな(ターゲット)はラン・リウ。恋愛詐欺師のジェシーと日本のゴットファザーの赤星も加わり、香港を舞台にコンゲームを繰り広げる。

Read Article

風が強く吹いている(風つよ)のネタバレ解説・考察まとめ

『風が強く吹いている』とは箱根駅伝を舞台にした、三浦しおんによる青春小説。2006年9月に刊行され、2007年に漫画化・ラジオドラマ化、2009年1月に舞台化、同年10月に実写映画化する。また、2018年にテレビアニメ化された。元天才ランナーの大学1年生蔵原走(カケル)は、万引きの逃走のために夜道を軽快に走っていた。その走りに魅了された同じ大学の4年生清瀬灰二(ハイジ)は自転車で並走しながら「走るの好きか」と聞く。ハイジによる寄せ集め10人の大学生たちが箱根駅伝を目指して走る物語。

Read Article

スウィングガールズ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『スウィングガールズ』とは、2004年に公開された「ジャズやるべ!」をキャッチフレーズに掲げた青春コメディ映画である。監督・脚本は『ウォーターボーイズ』で一躍有名になった矢口史靖が手掛け、主演には上野樹里を迎えた。山形の田舎を舞台に、ジャズや音楽とは無縁だった田舎の女子高生達は、ひょんな事からビッグバンドを組みある日突然ジャズの世界へ。落ちこぼれ高校生達が、ビッグバンドをきっかけに次第にジャズに魅了されていく様が描かれている。

Read Article

実写版『銀魂2 掟は破るためにこそある』のキャスト、キャラ絵との比較画像、公式最新動画まとめ

福田雄一監督による実写版「銀魂」の続編が、2018年8月17日に公開されます。メインキャストは、万事屋の3人(小栗旬、菅田将暉、橋本環奈)真選組の3人(中村勘九郎、柳楽優弥、吉沢亮)を初めとし、ほとんどが前作と同じ顔ぶれ。これに新たなキャストも加わった今作は、原作の人気長編である「真選組動乱篇」と、征夷大将軍徳川茂茂が登場する「将軍接待篇」を土台としたストーリー展開となることが発表されています。

Read Article

目次 - Contents