【進撃の巨人】ベルトルト「僕とサシャが入れ替わっトルト」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はサシャとベルトルトの精神が入れ替わるやや長めのSSです。ちょっと笑えてほのぼのしたストーリーをお楽しみください。さらに後日談もあります。

238 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:01:26 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「あ、いや…なんでもない」モグモグ

ライナー(ううん、サシャのやつ、ベルトルトのフリをするのに限界が来てるのか?後で二人きりになれるとこにでも言って、話を聞いてやったほうがよさそうだな)

ベルトルト「…ごめん、ちょっとトイレ…」

ライナー「ああ(しばらくそっとしといてやるか…)」

―――――
――――
―――

男子訓練兵A(あ~胃が痛い。さて、パンを部屋に置いてこよう)タッタッタ

?????「…!!」ザザッ

グイッ

男子訓練兵A「うわっ!?」

男子訓練兵A(なんだ!?物陰に引っ張り込まれたぞ!?す、すごい力だ!!)ジタバタ

?????「動かないで…」ヒソッ

239 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:02:02 ID:xDTX6.IY

男子訓練兵A「誰だ!?」

?????「君、パン残してたよね?ねえ…僕にくれないか?」

男子訓練兵A「は!?離せよっ!?」ジタバタ

?????「駄目だ!離さないよ!!パンを!パンをくれるまで離さないっ!!離さないーーーー!!!!」

ライナー「あっ!!こんなとこに!ベルトルトーーーーー!!」ダダダッ

ベルトルト「あっ!!しまった!!ライナー!?」ダダッ

男子訓練兵A「!?」

ライナー「お前!!やっぱりトイレ遅いから来てみたら!!何やってる!!」ダダダッ

ベルトルト「ごめんなさい!!やっぱり抑えるの苦しくてーーー!!!」ダダダダッ

ライナー「昨日の反省は何だったんだ!!!待て!!」ダダダダッ

ベルトルト「頭ではわかっててもどうしようもなかったんですよおおおお!!!」ダダダダッ

ライナー「黙れー!!!お前ってやつは!!!」ダダダダダッ

240 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:02:38 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「追いかけないでくださいよおおお!!!」ダダダダッ

ライナー「お前が逃げるからだろうが!!」ダダダダダッ

ベルトルト(うぐう…男子ならいいかと思ったのに!ライナーは厳しいですね!)

ドンッ

ベルトルト「あだっ!!」

教官「…ふむ。朝から廊下を走るとは、元気がいいな?」ズオオオオオオ

ベルトルト「!!!!!」サーッ

―――――
――――
―――

ベルトルト「ハアハア…ハアハア…」タッタッタッタ

ザワザワ…ザワザワ…

サシャ「なんで…なんでまた走ってんの?」

ライナー「あいつにはちょうどいい罰だ」

エレン「またかよ」

241 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:03:13 ID:xDTX6.IY

コニー「週一で懲罰受けるってある意味すごいけどな…」

ミカサ「…」

アルミン「べ、ベルトルト…」

ジャン「なんか最近あいつ情けねぇな…」

マルコ「どうしちゃったんだろうね…」

サシャ「な、情けなくないっ。本当は情けなくないっ」ウルッ

アニ「サシャ、落ち着くんだ(流石にかわいそうだね…)」サスサス

ライナー「そ、そうだぞ。情けなくなんかないぞ!?」

マルコ「あの、なんか気になってたんだけどサシャってさ、このところやけにベルトルトのことかばうよね?」

ジャン(マルコ!!直接サシャに聞くのか!?)

アルミン(行くのか!?君は勇者だ!マルコ!)

242 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:03:43 ID:xDTX6.IY

サシャ「え、そうですか?」

マルコ「うん。なんか最近サシャ…き、綺麗だしさ。もしかして、ベルトルトのこと好きなの?」

サシャ「は、はい。まあ」

全員「えっ!!!!」

サシャ「そういうことです」

マルコ「そ、そっか…。あは…なるほど。色々納得したよ」

エレン「えっ!?いつの間にお前ら…!」

コニー「水くせぇぞ!」

サシャ「すいません。内緒にしてました」

ジャン「本当かよ。意外な…意外すぎだろ」

243 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:04:21 ID:xDTX6.IY

サシャ「そんなことありませんよ。だって、ベルトルトって背が高くて、足が長くて、逞しくて、強くて、爽やかで、清潔感があって、優しくて、包容力があって、最高にかっこいいじゃないですか?そりゃ好きになってしまいますよ」

ライナー(おい、ベルトルトお前、やめろ…悲しいぞ。サシャになってなかったらそんなこと絶対言わないだろ)

アニ(ベルトルト、いつも僕なんて…って言ってんのに、ここぞとばかりに…やめなよ…)

サシャ(ははっ…いつもは自信がなくて僕の体ではとても言えないことを言ってしまった。僕の設定ではサシャが僕にゾッコンだからね。僕からサシャへのささやかな復讐だ)

ジャン「そうか、そんな好きだったのか」

マルコ「顔真っ赤にして震えるくらいに好きだったのか…」

サシャ「そ、そうですね///」プルプル

ライナー(やはり自分で言って恥ずかしかったのか)

アニ(バカだね…)

ミカサ「気付かなかった。サシャをおとなしくさせてたのはベルトルトだったの?」

ライナー「そういうことだな」

244 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:05:19 ID:xDTX6.IY

コニー「じゃあ、ベルトルトをバカにさせてたのはサシャってことか…」

サシャ「ベルトルトはバカじゃないっ!」ウルウル

ライナー「多少影響を受けたのかもしれんな」

マルコ「そんなことってあるかなあ?あんなに似る?」

アルミン「そうだね…」

エレン「いや、ベルトルトって昔、『僕には自分の意志がない』って言ってたから、今はサシャの意志に染まってるんじゃないか?」

アルミン「そういえばそんなこと言ってたような気がするね」

ジャン「尻に敷かれてんのかよ…」

マルコ「付き合う相手に合わせるタイプなのかもね」

サシャ「ちがっ…ベルトルトって素直なんですよ!(意志が無いって…それはそういう意味じゃないんだけどね。ああ…皆の中で僕がどんどん情けないやつになってくよ…)」シクシク

ライナー(ベルトルト…がんばるんだ)

アニ(がんばるんだよ…)

245 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:06:10 ID:xDTX6.IY

―――――
――――
―――

ベルトルト「ハアハア…うう、全然休まってないのに、すぐ立体機動とは」ガシャガシャ

ライナー「自業自得とは言え、体はベルトルトのだ。怪我してくれるなよ?」

ベルトルト「はい…じゃない。うん、気をつける」

ベルトルト(はあ…疲れた…あー、また股間の収まりが悪いし)

ベルトルト「よっと」グイグイ

ライナー「!?」

ベルトルト「さ、行こう。ライナー(ま、ベルトルトの体は疲れててもなぜか回復も早いですから、もうちょっとしたらマシになるでしょう)」

ライナー「おい、今お前…」

ベルトルト「ん?どうしたの?」

ライナー「いや、股間触って自分で直したよな?」

ベルトルト「へ?無意識に触っちゃったんですかね!?」アセアセ

ライナー「いいけど…それ、人前でやるなよ?」

ベルトルト「はい。気をつけます。えっと、手洗ったほうがいいでしょうか」

246 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:06:54 ID:xDTX6.IY

ライナー「服の上からだしかまわん。早く行くぞ(さっきの見たらベルトルトがショック受けるだろうな…)」

―――――
――――
―――

ベルトルト「さーて、今日も訓練がんばるぞっと」

ジャン「なんだ?張り切ってんな」

ベルトルト「最近立体機動好きなんだ(ベルトルトの体だと力もあるし、思った以上にできるので楽しいんですよね)」

マルコ「サシャが見てるしいいとこ見せないとね」

ベルトルト「サシャに?なんで?」

マルコ「彼女なんでしょ?」

ベルトルト(はっ!そうでした。ベルトルトかライナーが皆に言ったんですかね)

ベルトルト「そうだね。かっこいいとこみせないとね」チラッ

サシャ(サシャ、変なことしないでよ…)ジーッ

247 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:07:53 ID:xDTX6.IY

ベルトルト(お、ベルトルトがこっち見てますね。大丈夫ですよ。私は上手くやってますよ。ついでにカップルぽさをアピールしといたほうがいいですかね?Vサインですよ!)ブイブイ

サシャ(サシャなにやってんだよ…!Vサインなんてしなくていいよっ!!ったく…怒ってるってこと伝えよう。えっと、頭に角生やしてプンプンって感じの身振りでいいかな?)ツノツノ

ベルトルト「おっ、見て。ジャン。サシャがうさぎっ!ってやってるよ」

ジャン「いや、ありゃ角だろ。怒ってるんじゃねぇの?」

ベルトルト「え、なんでだろ…」

―――――
――――
―――
―談話室―

ミーナ「ええっ、サシャ、ベルトルトと付き合ってたの?」

サシャ「はい。すいません。黙ってて」

ミーナ「そっかぁ。私もいいなって思ってたから羨ましいな。このこの!」ギュウギュウ

サシャ「えっ、ちょ、そんなミーナ、抱きしめたら…うわわっ///」

248 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:08:35 ID:xDTX6.IY

ベルトルト(あ、ベルトルト発見です)

ベルトルト「ライナー、ちょっとサシャと話してくる」

ライナー「ん?ああ。終わったらちゃんと戻ってこいよ」

ベルトルト「うん」スタタッ

ベルトルト「あの、サシャ」

サシャ「はい?」

ベルトルト「ちょっと話が…いつものとこで待ってるね。じゃっ」タタタッ

サシャ「ちょ、私の返事聞かずに勝手に決めないで…って行ってしまった」

ミーナ「結構強引だね」

サシャ「…ちょっと行ってきます」

―倉庫―

ガラガラガラ

サシャ「話ってなに?」

249 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:09:21 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「まあまあ、こちらにどうぞ。座って話しましょう」

サシャ「うん、いいけどさ…」

ベルトルト「あ、髪型すごいですね!」サワサワ

サシャ「話があるなら早くしてよ」

ベルトルト「そうでした!さっき、立体機動の時怒ってたみたいですけど、どうしたんです?」

サシャ
「君が僕の体なのに妙なことするからだよ」

ベルトルト「妙なこと?」

サシャ「僕は訓練中にVサイン送ったりしない」

ベルトルト「しませんかね?」

サシャ「しないよ!君の中での僕ってどんなイメージなんだよ」

ベルトルト「私の中のベルトルトですか?うーん…大きい。たまにパンをくれます」

サシャ「…それだけ?僕に興味ないんだね…」

250 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:10:18 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「えっ?いえ、そんなことは…えっと、そ、そうですね…(感じ悪かったですかね。もっと考えましょう…)」

サシャ(全然僕のことなんて気にしてなかったんだな。それでいいのはいいんだけど、ちょっと傷つくよ)

ベルトルト「それと、ライナーと仲良しで…あ、スープもくれたことがありますね。先月は立体機動の訓練中に落ちそうな時に助けてもらいましたよ。ありがとうございます」

サシャ「そうだっけ?」

ベルトルト「ベルトルトこそ私に興味ないじゃないですか…」

サシャ「あっ、ごめん…」

ベルトルト「ええーっと、総合しますと、ベルトルトはいい人です」

サシャ「そっか」

ベルトルト「では、ベルトルトから見た私とは…?」

サシャ「サシャ?そうだね…。明るくて元気な子かな。あと…バ…(バカ…)」

ベルトルト「バ?」

サシャ「あ、いや…バ…バストが思ったよりあるし、スタイルいいよね」

ベルトルト「そうですかね?」

251 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:11:09 ID:xDTX6.IY

サシャ「うん。サシャの手から、こう、溢れるくらいはあるからね」

ベルトルト「ベルトルト…触りましたね?」プルプル

サシャ「!!!」ドキッ

ベルトルト「触ったというか、今の言い方だと手で持ちましたよね?まさか揉んでないでしょうね?」プルプル

サシャ「えっ、いや…あの…事故っていうか…!自然の法則っていうか…、なるべくしてなったというか…」タラタラ

ベルトルト「揉んだんですか?」ジロッ

サシャ「ひっ!!!ごめ…も、揉んだ…いやっ、揉んでないっ!揉んでないよっ…まさか。この僕が…そんな、そんなことするはずないよ!?」

ベルトルト「本当ですか?」

サシャ「うん、本当だよ。そりゃ、男だったらこんな柔らかくて気持いいもの揉みしだきたくなるけどさ…。僕はそんな度胸ないよ…」

ベルトルト「なんで柔らかくて気持いいって知ってるんですかね…」ジトッ

サシャ「えっ!!そ、それは…それは…その、夜にユミルが抱きついてくるから、それで感触知ってるだけで…」

ベルトルト「ユミルが?ああ、そういえば寒い日はよく抱きついてきますね。おかげで、私もつい癖で夜にライナーにくっついてしまいます」

サシャ「僕の体でやめてよ!気持ち悪いっ!!」

252 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:12:10 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「ライナーは固くてあまり気持ちよくありませんよね」

サシャ「僕が抱きついたことあるように言うなよ…!」

ベルトルト「でも、ユミルに抱きつかれてるなら、正体がユミルにバレたら大変ですね。怒られますよ。気を付けないと」

サシャ「ユミルだけじゃなくて、入れ替わりすぐならともかく、今更周りにバレたら僕は変態の烙印を押されて、生きていけなくなるよ。君は平気かもしれないけどさ。僕になってからモテモテだし、楽しそうだよね。僕の時にはあり得なかったよ」

ベルトルト「そうですかね?ベルトルトってモテないんですか?」

サシャ「モテないよ。僕みたいなのがモテるように見えるか?」

ベルトルト「モテるように見えないって言いますか、ベルトルト自身がモテる気がないから、そういう結果になってるような気がします」

サシャ「えっ!?」

ベルトルト「ベルトルトはかっこいいので、その気になればモテるはずです。私がやったみたいに、積極的に女子と絡んでなかったのが原因で、近寄りがたいとか気づかれてないとかそういうことじゃないでしょうか?」

サシャ「か、かっこいい!?え、なんで?どこが?」アセアセ

ベルトルト「まず顔ですかね。今まで朧げにしか覚えてませんでしたが、朝とか顔洗って鏡見ると結構整っていますし、鼻が高いです。この角度が特にかっこいいと思います。どうですか?」クイッ

サシャ「どうって言われても、自分の顔だからなあ…」

253 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:13:31 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「あと、お風呂場で脱いだ時に、思ったより筋肉ついててびっくりしました。コニーとアルミンをぶら下げてグルグル回ることもできましたし、脚も長いし、とにかく身体能力がすごいので、そこもかっこいいですね!」

サシャ「脚っていうか、僕は全体に長いんだよ…」

ベルトルト「そうですか?ベルトルトは謙虚ですね」

サシャ「謙虚じゃなくてさ…でも褒めてくれてありがとう。お世辞でも嬉しいよ」

ベルトルト「お世辞じゃありませんけどねぇ…」

サシャ「でもさ、かっこいいと思ってくれるならせめて寝癖くらい直してくれる?」

ベルトルト「あ、これ寝癖なんですか?そういう髪型なのかと思ってました」チョイチョイ

サシャ「ちゃんと直してたらそんな変な偏り方しないよ。僕はサシャのこと綺麗に扱ってるのになぁ…」

ベルトルト「そうですね。おかげさまで、男子が寮で私のことを褒めてくれてました」

サシャ「可愛くなったって言ってた?」

ベルトルト「はい。でも今までの私ってなんだったんですかね…」

254 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:14:27 ID:xDTX6.IY

サシャ「いや、元々悪くなかったんだよ。手を加えたらそれが磨かれただけでさ」

ベルトルト「悪くありませんでしたかね」

サシャ「うん。少なくとも僕はそう思うけど」

ベルトルト「あ、ありがとうございます…///」モジモジ

サシャ「あ、う、うん…。なんでそんなモジモジするの?やめてよ、僕の体で…」

ベルトルト「だって、そんなこと今まで言われたことなくて…嬉しいですけど恥ずかしくって。ありがとうございます」

サシャ「ど、どういたしまして…」

ベルトルト「そういえば、ベルトルトとこんな話したことありませんね。不思議な感じです」

サシャ「それ以前に会話自体ほとんど交わしたこと無かったよね」

ベルトルト「そうですね。なんででしょう」

サシャ(それは僕がなるべく周りと関わらないように避けてたからだよ)

255 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:15:10 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「でも、入れ替わったのがベルトルトで良かったかもしれません」

サシャ「えっ、なんで?」

ベルトルト「私を可愛くしてくれたり、嬉しいこと言ってくれたりしたからです。それに、ベルトルトの体って楽しいですし」

サシャ「楽しいって…僕の体おもちゃにしないでよ?」

ベルトルト「ベルトルトも私の体、綺麗にしてくれるのはいいんですが…頼みますから変なことしないでくださいよ?」

サシャ「し、しないよ…!?」タラタラ

ベルトルト「変なことしたら責任とってもらいますから」

サシャ「責任!?いや、そ、それは…急に言われても…」

ベルトルト「責任とって私として生きてくださいね?その時はこの狩りに役立ちそうな体は私がいただきますから」

サシャ「ちょっと待ってよ!あげないよっ!!」

ベルトルト「ベルトルト…冗談です」フッ

サシャ(あ、今…僕、ムカっとした…)イラッ

256 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:15:50 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「でも、冗談でなく、ベルトルトの体は最高です。強くて、大きくて」

サシャ「えっ、あ、ありがとう///」

ベルトルト「私ももっと強くならないと…」

サシャ「強くなりたいの?」

ベルトルト「もちろんです。ここに集まってる人は皆そうですからね。強くなって上位に入って、憲兵団へ…。これはぼーっとしててどうにかなるものじゃありませんからね」

サシャ(バカかと思ってたらちゃんと考えてるのは考えてるんだな)

ベルトルト「ベルトルトも憲兵団へ?」

サシャ「うん。そうだね」

ベルトルト「ベルトルトは成績良いから間違いなくいけますよ。私も一緒に行けるといいんですが」

サシャ「がんばれば行けるよ。サシャの身体能力も大したもんだよ」

ベルトルト「本当ですか?あ!そうだ!」

257 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:16:34 ID:xDTX6.IY

サシャ「どうしたの?」

ベルトルト「もし、ベルトルトが迷惑でなければ、入れ替わってる間だけでもいいんですが、時間空いたときにでも座学とか、立体機動のコツとか、色々教えていただけませんかね?せっかく付き合ってる設定なんですし」

サシャ「ううーん…そうだなあ(胸を毎晩揉んでる後ろめたさもあるし、教えてる間ははおかしなこともしないだろうから、野放しにしとくより良さそうだし、別にいいかな?)」

ベルトルト「えっと、図々しいお願いですし、面倒なら構いませんよ?」

サシャ「いや、いいよ。僕もサシャの野性的勘の立体機動について知りたい部分もあるし」

ベルトルト「やった!ありがとうございます!」

ベルトルト(ベルトルトって、優しいですね)

サシャ「じゃあ、そろそろ行こうか。あんまり遅いと、僕ら付き合ってることになってるから、なにしてたのかって言われ…あ…えと…///」

サシャ(そ、そうか。付き合ってる設定だと二人きりでイチャイチャしてたのかと疑われる可能性があるんだよな。変な噂立てられたら困るから、二人きりになる時は気を付けないと)

ベルトルト「どうしたんですか?」

サシャ「…えっと///いや、なんでもないよ」

ベルトルト「では行きましょう」

サシャ(サシャの全然気にしてない感じは男らしいな…。たぶんそこまで気が回ってないだけだと思うけど…)

258 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:17:44 ID:xDTX6.IY
―――――
――――
―――

―夕方・食堂―

サシャ(はー、今日が終わった。あとはお風呂を楽しめば…じゃなくって、乗り越えればほっと一息だな)

ユミル「サシャ、先に席とってくるからな」

サシャ「はい、ありがとうございます」

ライナー「よお。調子はどうだ?」

サシャ「ま、ぼちぼちですね」

ライナー「そうか。心配なさそうだな。良かった」

ベルトルト「あ、サシャ。一緒に食べよう?」

サシャ「え、いや…ユミルたちが席とってくれてるから…」

ベルトルト「そうなの?一緒に食べたらダメかな?」

サシャ「うーん、人目のあるとこでベタベタしたくないですね

259 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:18:38 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「そっかぁ…しょうがないね。じゃあ行こうライナー!」

ライナー「おお」

サシャ(断って悪かったかな?でも気にしてないみたいだしいいか…気にしてないよね?)

ライナー「どうしたんだ?お前から誘うなんて」

ベルトルト「付き合ってるから、一緒にいたらパンもらえるかと思って…」

ライナー「お前のなかの恋人ってどんなだよ…」

ユミル「サシャ、いいのか?彼氏が一緒にメシ食いたかったみたいじゃねぇか」

サシャ「いいんです」

クリスタ「でも、なんかしょんぼりしてたよ?」

サシャ「そ、そうですかね?」

ユミル「ちょっと背が縮んでたかもな」

サシャ(なんか僕が悪いみたいじゃないか…。サシャと一緒に食事あんまりしたくないんだよな。なんかほしがられそうだし…。そんなにしょんぼりしたのかな?パンくれなくてもめげない、あのサシャが?僕に拒否されたくらいで凹むかなぁ…)チラッ

260 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:19:46 ID:xDTX6.IY

ベルトルト「……」

ライナー「……」

サシャ(なんか話してるみたいだけど、ここからじゃ聞こえないなあ。別に平気そうに見えるけど…)

ユミル「そんな気にするくらいなら、一緒に食えばいいのによ…」

クリスタ「そうだよ。サシャ、明日の朝は一緒に食べたら?」

サシャ「え、そうしたほうがいいですかね?でも、断っといてすぐ誘うってどうなんでしょう…。自分勝手って思われませんかね。逆に断られるかもしれませんし…誘いづらいです」

ユミル「断っといて気にするくらいなら、どう思われてもいいから誘えばいいだろ。グダグダ言ってないで、いつもパン貰うときみたいにズバッと誘えよ。うっとおしいな」

クリスタ「ユミル!そんな言い方ないでしょ」

ユミル「うるせぇな。私はこいつが自信なさげにウジウジしてるといらつくんだ」

クリスタ「別にいいじゃない。臆病でも…私はサシャの気持ちもわかるよ」

ユミル「そーかよ。ふん…」

サシャ「ご、ごめんなさい。ケンカしないで」

261 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:20:35 ID:xDTX6.IY

ユミル「別にケンカじゃねぇけど。お前最近おとなしくて変だけどよ。そのビビリなとこは今までどおりだよな」

サシャ(えっ?サシャってそうなんだ…臆病なのか…)

サシャ「変わった感じしないですか?」

クリスタ「今までも可愛かったけど、違う方向に可愛くなったし、破天荒なとこが無くなったかな?」

ユミル「何言ってんだ。変わったよ。こいつは。バカが治ってつまらん」

クリスタ「ユミル~!!」

ユミル「でも、私らに完全に心開いてるかわからんとこはそのままだな。いつまで一線引いてんだ。ビビリめ」

クリスタ「それもサシャだよ。いいじゃない」

ユミル「内に篭ってないで、もっと胸張って生きろよって言いたいんだよ。私は」

クリスタ「…いいじゃない、堂々と生きれない理由も色々あるし…そういうの変えるの、簡単じゃないよ。ね、サシャ」

サシャ「そ、そうですね」

サシャ(まるで僕に言われてるみたいだ。まさか僕の正体をユミルたちが気づいてるわけないだろうし…サシャって、もしかして…僕に似てるのかな?あんなに明るくて元気な子が?)チラッ

ベルトルト「……」チラッ

262 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:21:29 ID:xDTX6.IY

サシャ(あ、目があった)

ベルトルト(ん?さっきからこちらをチラチラ見てますが、断ったの気にしてるんですかね?大丈夫ですよ!Vサインっ)ブイッ

サシャ(やめろって言ったのに聞いてなかったのかな…バカなんだから…)

ベルトルト(あ…顔が呆れてますね)

サシャ(でもまあいいか。サシャが僕の体で好き勝手するなら、僕もいつもできないことして楽しんだほうがいいな…Vサインっ)ブイッ

ベルトルト「!!」

サシャ(ああっ!柄にもないことしたら、他人の体だけど、やっぱ恥ずかしいっ!///)

ユミル「イチャイチャしてんじゃねぇよ…」

クリスタ「ふふっ、可愛いね」

ベルトルト「ふふふ…」ニヤニヤ

ライナー「どうした?ニヤニヤして…」

ベルトルト「ふふふ…いや。なんでも。ふふっ…!」ニコニコ

ライナー「?」

263 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:22:18 ID:xDTX6.IY
―――――
――――
―――

―女子風呂―

ワイワイ…キャッキャッ…

サシャ(来た…来てしまった。本日の一大イベントが。い、今僕の後ろで女子たちが生まれたままの姿に…)ドキンドキンドキン

サシャ(ああ、僕も早く脱がないと変に思われる。ううっ、手が震えて上手くボタンが外せないよ…)ドキンドキンドキン

アニ(ベルトルト、なにやってんだ。トロトロしてたらユミルが剥がしくるかもしれないよ)ヒヤヒヤ

サシャ(駄目だっ、なんかサシャの体も見慣れたと思ったけど、皆に見られると思うと、恥ずかしいよ。どうしよう…アニ、助けて…)

アニ「サシャ、どうしかしたの?」

サシャ「アニ…やっぱりシャワーに…あっ!?!?」

アニ「なんだよ?」

サシャ「うわああっ!!!ああっ!!アニ!!!なんて格好を!!!///」

アニ(あんたに見られたくないから布巻いて隠してるのに、これでそんな大層な反応してんじゃないよ!)

264 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:23:12 ID:xDTX6.IY

サシャ「うっ…大きい…大きい…。僕が思ってたより大きいっ…///うわああっ…」ジロジロ

アニ(こいつ、体が戻ったらひっくり返して3回転くらいしてやるからね…)ピキピキ

サシャ「ハアハア…だめだ。熱っぽくなってきた…」

アニ「しっかりしなよ…」

クリスタ「サシャどうしたの?大丈夫?」

サシャ「クリス…!?!?」

クリスタ「?」

アニ(あっ!ベルトルトのバカ!なにも知らない女子は隠してないんだから、見るんじゃないって言ったのに!!)

サシャ「め…女神だ…///すごい…クリスタ…き、綺麗…///」

クリスタ「ど、どうしたの?」

ユミル「こら、サシャ。私のクリスタの裸をマジマジ見てんじゃねぇよ。それになにしてんだ、さっさと脱げよ!」グイグイ

サシャ「あ、ユミル!そんな無理やり…服が破ける…!」

アニ「ちょっと、やめなよ。サシャが嫌がってる」

265 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:24:11 ID:xDTX6.IY

ユミル「脱がしてやってんだ。私は。ほれ、脱げたろ」

サシャ「ううっ…ひどい…///」

ユミル「いいから、とっとと行くぞ」スタスタ

サシャ(ユミル…ユミルのくびれ…///)ドキドキドキ

ミーナ「お風呂だけが楽しみだよ」

サシャ(ミーナ…ミーナのお尻…///)ドキドキドキ

ミカサ「私もお風呂は好き」

サシャ(ミカサ…ミカサの腹筋…///えっ!?腹筋すごっ!?ミカサすごっ!!!)ドキドキドキ

アニ「おい、ジロジロ見てるんじゃないよ…。薄目だ…薄目にしてな」ギロッ

サシャ「あ、はいっ!!」ビクッ

サシャ(ああ…不可抗力とは言え、見てしまったよ。同期の女子たちの一糸まとわぬ肉体を。壁内の地獄に天国があったなんて知らなかったよ。このままここに住みたい///)ポーッ

アニ「あんた、鼻血…出てるよ…」

266 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/21(月) 01:25:14 ID:xDTX6.IY

サシャ「えっ!?うわっ!!本当だっ!」アセアセ

アニ「このドスケベが」

サシャ「いや、ちがっ…!?ごめん!ごめんなさい!」

アニ(追加だよ。戻ったら4回転させてやる…)

サシャ(完全に引かれてしまった…。でも、全裸の異性に囲まれてって、意識しないようになんて無理だし、精神的にきついよ。サシャは大丈夫なのかな?)

―男子風呂―

ベルトルト「なんか最近体の違和感にも慣れてちゃったみたいで、人間の順応力ってすごいね」ゴシゴシ

ライナー「あ、ああ…そうだな(いかん。こいつすでに普通に体中洗ってる…チンポジ直した時から嫌な予感はしてたが。すまん、すまん…ベルトルト)」

コニー「なあ、ベルトルト!俺とブラブラ対決しようぜ!」

ベルトルト「ブラブラ対決?いいけど、また僕が勝つと思うよ」

ライナー「お、お前ええっ!!俺が見てないうちになにしてんだ!!!」

―――――
――――
―――

274 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:13:02 ID:Zon1Zkes

―男子寮―

ライナー「ブラブラ対決は禁止だ。俺とのお約束ノートに追加しておくからな」カキカキ

ベルトルト「また禁止事項が増えたね」

ライナー「たまに読み返して確認しておけよ」

ベルトルト「わかったよ。ふあぁぁ…そろそろ寝ようよ」

ライナー「あ、そうだ。夜中に俺に抱きつくのもやめろ。書いておこう」

ベルトルト「あれは寝てる間にくっついちゃうだけだから治らないと思うよ」

ライナー「意識してたら治るかもしれないだろ。その体で抱きつかれても嬉しくもなんともないんだよ。どうせなら戻ってから抱きついてくれ」

ベルトルト「な、何を言うんですか…///」

ライナー「ふっ、冗談だ」

ベルトルト「も、もうっ!ライナーのバカ!枕攻撃をくらえっ」

バフッ

275 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:13:39 ID:Zon1Zkes

ライナー「いてっ。やったな、こいつ!お返しだ」

バフッ

ベルトルト「ひゃっ!なんの!倍返しです」

バフバフッ

ライナー「おい、やめろw」

ベルトルト「ふっふっふ、参ったか」

ライナー「参った、参った」

ベルトルト「ふふふ」ニコニコ

ライナー(ああ、なんかガキの頃思い出すなあ。ベルトルトも昔はもっと…俺たちも使命などなく生まれていれば…)

ライナー「…」

ベルトルト「どうしたの?元気なくなったね」

ライナー「ん?ああ、ちょっと疲れたな。もう寝よう」

276 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:14:18 ID:Zon1Zkes

ベルトルト(ライナー、なんか泣きそうな顔してますね)

ベルトルト「うん。おやすみ」

ライナー「…」

ベルトルト「ライナー…」ヒソッ

ライナー「ん?」

ベルトルト「背中、いいですか?」

ライナー「背中?」

ベルトルト「ちょっと失礼しますよ」

ポンポン

ライナー「なんだ?背中叩いて…」

ベルトルト「小さい頃、私が泣いて眠らない時とか、お父さんがよくしてくれてたんですよ。ベルトルトの手って大きいから、ライナーのお父さんに近いかなって思ったんですが」

ライナー「そうか。でも俺はそんな子供じゃないぞ」

277 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:14:54 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「ライナーだって、枕投げしちゃうんですから、子供ですよ。元気のない時は甘えてもいいんです」

ライナー「…ありがとな」

ベルトルト「いえいえ。私もライナーのことお父さんと思って抱きついて寝ちゃったりしてましたしお返しです」

ポンポン

ライナー「お前はいい母親になりそうだな」

ベルトルト「ライナーも素敵なお父さんになりそうですよ」

ライナー「父親か…(そんな未来、俺に…俺たちにあるんだろうか)」

ベルトルト「おやすみなさい。ライナー」

ライナー「おやすみ…サシャ」

―――――
――――
―――

278 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:15:27 ID:Zon1Zkes

―翌日―

―立体機動訓練―

ベルトルト「えっと、私の立体機動のコツなんですが、アンカーをビュッと出して、ガッと突き刺してヒューっと飛ぶ感じですかね。まずいっ!って思ったらサッと避けるんです。こうです」サッサッ

サシャ「うーん、全然わかんないな…。サッとかビュッとかじゃなくて他に表現方法ないの?」

ベルトルト「私はベルトルトみたいに言葉で説明されても繊細すぎてイマイチつかめないんですが」

サシャ「ええっ?あんなに丁寧に説明したのにわからないの?しょうがない、図解するから…」

ベルトルト「それより、実際やりましょうよ。その方がわかりやすいです。行きますよ!」ヒュッ

サシャ「あっ!もう!待ってよ」ヒュッ

―格闘訓練―

ベルトルト「サシャ!組もう!」タッタッタ

ユミル「お、王子様のお出ましだ」

279 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:15:58 ID:Zon1Zkes

サシャ「やめてくださいよ、ユミル…。ベルトルト、あなたとは体格差があるので…」

ベルトルト「体格差?ほかの子より無いよ。よーし、まず僕がならずものだ。行くよ!」

サシャ「まだやるって言って無いのに!」

ベルトルト「はっ!ほっ!さっ、襲うぞ!襲うぞ!」ニョロニョロ

サシャ「変な動きしないでくださいよ。カッコ悪いですから!まったくもう…」

ユミル「ダハハハハ!なんだその動き!きめぇ!!ベルトルさんおもしれぇな」

サシャ「~っ///」

ベルトルト「はっ!ほっ!」

―座学―

ベルトルト「…」コクッ…コクッ…

サシャ(ちょっと、何寝てんだよ)

280 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:16:29 ID:Zon1Zkes

ツンツン

ベルトルト「ふぁっ?」

サシャ「寝ないの」

ベルトルト「はあ…」ボーッ

教官「では、この時どうするか…フーバー!」

ベルトルト「…」

サシャ「君だよっ」ヒソヒソッ

ベルトルト「あ!!!はいっ!?」ガタッ

ベルトルト「えっとー、えっとぉ!?」アセアセ

サシャ「ここだよ、ここ」ヒソヒソ

ベルトルト「えっ?あっと、ここだよ、ここであります!」

教官「は?」

281 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:17:07 ID:Zon1Zkes

訓練兵達「あははははは!!!」

ベルトルト「!?えっ…?えっ??///」

サシャ(も、もうっ!!!違うよ、サシャ~…!!///)

―座学後・座学の教室―

ベルトルト「当てらてたとこ、せっかく教えてくれたのにごめん」

サシャ「今は二人きりだからいつもの口調でいいよ」

ベルトルト「はい、ごめんなさい」

サシャ「はあ…僕どんどん情けなくて変なやつになってくなあ」

ベルトルト「ごめんなさい…」

サシャ「でも、サシャが入ってる僕は楽しそうだ」

ベルトルト「楽しそうですかね」

サシャ「うん。自分でも見たことないよ。こんな楽しそうな僕」

282 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:17:47 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「ベルトルトはいつも楽しくないんですか?」

サシャ「…あんまりね」

ベルトルト「今度一緒にコニーたちと雑巾投げしましょうよ。楽しいですよ」

サシャ「い、いやそれはいいよ」

ベルトルト「じゃあ、枕投げしましょうか」

サシャ「男子寮には入れないだろ」

ベルトルト「そしたら、あ、そうだ!私、肩車してあげます」

サシャ「肩車?」

ベルトルト「そうです。ベルトルトに肩車されたら、きっと楽しいですよ。ベルトルトがベルトルトに肩車されるのは入れ替わってる今しかできません!」

サシャ「いいよ、別に」

ベルトルト「いや、やりましょう!絶対楽しいです」

サシャ「いいって…」

283 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:18:21 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「ダメです。そうやって避けてるから楽しくないんです、きっと。いいから大人しく…」

ガシッ

サシャ「うわっ」

ベルトルト「さ、乗ってください!」

サシャ「しょうがないなあ…よっと」

ベルトルト「よーし、立ちますよ」

サシャ「うわわっ!」

ベルトルト「ほっ!どうですか?」

サシャ「高いっ。高いよ。落とさないでくれよ?」ガシッ

ベルトルト「ベルトルトって怖がりですね。走っちゃいましょうかね」スタスタ

サシャ「わわわっ…やめてっ…落ちるっ!」

ベルトルト「落ちませんよ。ベルトルトの体の力で掴んでますからね」

サシャ「そんなこと言ったって…あっ…」

284 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:18:54 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「どうしました?」

サシャ「ん?いや、後頭部。自分で見たの初めてだーって思って」

ベルトルト「鏡でもあまり見ることありませんもんね。よく見えませんし」

サシャ「うん。つむじ…えいっ」ギュッ

ベルトルト「ん?なんです?つむじなんて押して…」

サシャ「ここ押すと、お腹下すんだって」

ベルトルト「ちょ!なんてことするんですか!!」アセアセ

サシャ「サシャは僕になってから好き勝手してくれたからね。もっと押してやろうかな」ギュッ

ベルトルト「あわわわわわっ!!!やめてくださいよ~!!お腹下すのベルトルトの体なんですよ!」

サシャ「はははっ、迷信だよ、迷信」

ベルトルト「本当に?本当でしょうねぇ?…もうっ。降りてください」

サシャ「ん」

285 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:19:34 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「楽しかったですか?」

サシャ「そうだね。焦るサシャが面白かったかな」

ベルトルト「あのですねっ…!」

サシャ「ごめんごめん。はははっ」

ベルトルト「ふふっ…でも、笑ってくれたので良かったです」

サシャ「え、そう?…うん。肩車じゃなくてさ。君のやることなすことくだらないことばっかで…」

ベルトルト「なっ!?くだらないなんて…ひ、ひどいですね」

サシャ「あ、ごめん。馬鹿にしたわけじゃないんだ。その、くだらないことばっかで、それだけで楽しいよって言いたかったんだ」

ベルトルト「えっ、へへっ…そうですか」

サシャ「うん。僕の体でやられるのは最悪だけど」

ベルトルト「ベルトルトって結構ガツッって言いますよね…」

サシャ「そ、そう?ごめん…」

286 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:20:06 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「いえ、なんか気を許してくれてるみたいで嬉しいですよ」

サシャ「そうだね。ライナー以外にはあまり言わないかもね。僕にとってサシャも、ライナーみたいに言いやすいのかも」

ベルトルト「なんでですかね?」

サシャ「うーん…(バカだからかな)」

サシャ「気を使わなくてもいいかなって思えるのかもね」

ベルトルト「ふーん。それはなんか嬉しいですね。うん、嬉しいです」

サシャ(ごめん…喜ばせちゃったけど、本当はバカだからって思ってるからなんだ…)

ベルトルト「私、人と関わる時に、こうしたらいいかなって思って行動した後に、よく失敗したって思ってしまうので、ベルトルトが歩み寄ってくれてすごく嬉しいです」

サシャ「歩み寄ってるかなあ?」

ベルトルト「歩み寄ってくれてますよ。昨日、Vサインを返してくれてすっごく嬉しかったです。やった!私のやり方で受け入れてくれた!ってテンションあがっちゃいましたね」

サシャ「そんな嬉しいもんなんだ?」

ベルトルト「はい。苦手分野で成功したら嬉しくないですか?

287 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:20:38 ID:Zon1Zkes

サシャ「それはあるかもね。でもサシャって人付き合い苦手なんだ?」

ベルトルト「がんばってますけどね。大分慣れましたけど、最初の一歩は未だに結構怖いです」

サシャ「意外だな、自然にしてるのかと思ってた」

ベルトルト「そう見えてるならよかったです」

サシャ「うん。見えてるよ。サシャはさ…僕と仲良くなりたいって思ってくれてるの?」

ベルトルト「そうですね。けどもう結構仲良しじゃないですか?」

サシャ「そう?」

ベルトルト「そうですよ。今日は一日中一緒にいますし」

サシャ「それは、僕らが入れ替わってるからだろ。そうじゃなけりゃ一緒になんて絶対いないし、サシャも僕みたいなのと関わろうなんて思わなかったと思うよ」

ベルトルト「そうかもしれませんが、そんなのわかりませんよ。もしかしたら入れ替わってなくても付き合ってたかもしれませんし」

サシャ「いや、無いだろ…」

ベルトルト「無くないですよ」

288 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:21:09 ID:Zon1Zkes

サシャ「なんで言い切るの?」

ベルトルト「だって、何が起こるかなんてわからないじゃないですか。今、入れ替わってるのだって想像もしてませんでしたし」

サシャ「でも、君みたいな子が、僕みたいなのを好きになるわけない。ありえないよ。僕って、一緒にいてもつまらないだろ?面白いことも言えないし、頼りないしさ」

ベルトルト「そんなことありませんよ?」

サシャ「そんなことあるよ。サシャだって、僕みたいな自信もなくて…こ、こんな後ろ向きなこと言ってるやつより、ライナーみたいに自信があって頼りがいのあるほうが好きだろ?」

ベルトルト「ライナーは確かにかっこいいですね!」

サシャ「ほら…」

ベルトルト「でも、なんでライナーと比べちゃうんですかね。一緒にずっといるからですかね。ベルトルトの魅力ってライナーと対極にあると思いますが」

サシャ「僕の魅力?」

ベルトルト「ベルトルトの魅力は、体は堂々としててでっかくて強いのに、中身が弱気…すいません、謙虚で穏やかっていう意外性ですかね」

サシャ「いいよ。弱気なのは間違いないから。でもそれ、魅力なの?ガッカリするとこじゃないの?」

289 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:21:40 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「ガッカリする場合もあるかもしれませんが、私はおもしろいなって思いましたね。それに、今の話で、私に似てるなって思って親近感を覚えました」

サシャ「僕ら似てないよ…」

ベルトルト「似てますよ」

サシャ「サシャは、どうしてそんなに僕を受け入れようとしてくれるの?」

ベルトルト「だって、誰だって否定されたくなんてないじゃないですか。私は、私を受け入れてもらいたいから…私のために人を受け入れてるんです。ねっ、私も弱気なんですよ。ベルトルトと一緒です」

サシャ「いや、君は優しいんだよ。…ありがとう」

ベルトルト「ベルトルトも優しいと思いますよ。自信持ってください!」

サシャ「うん。サシャは、はっきり言い切ってくれるから、なんだか自信が持てそうだよ。心強いな」ニコッ

ベルトルト「えっ、へへへっ///」ニコッ

サシャ「ねえ、僕もう少しサシャと話したいからさ。夕食終わったらちょっと話そうよ」

ベルトルト「いいですよ。談話室にしますか?」

サシャ「うん」

290 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:22:17 ID:Zon1Zkes

サシャ(サシャといると元気な気持ちになれそうだ…あんなにバカでうっとおしいと思ってたのに、僕も単純だなあ)

―夜・談話室―

ベルトルト「あ、窓の外見てください。こないだまでの雨が嘘のようにすっきりした夜空ですねぇ」

サシャ「本当だ…」

ベルトルト「流れ星とか見れませんかねぇ」

サシャ「なにかお願いしたいことがあるの?」

ベルトルト「お肉が食べれますようにってお願いします」

サシャ「あはは。どうせなら、週末晴れますようにってお願いしてよ」

ベルトルト「あ、そうですね!そうします」

サシャ「うん。サシャ…夜って、静かだね」

ベルトルト「誰もいませんからねぇ…」

サシャ「うん」

291 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:22:50 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「というわけで、せっかくなので雑巾投げして遊びましょう」スッ

サシャ「えっ!?」

ベルトルト「私が投げますから、ベルトルトはこの箒で叩き返してください」

サシャ「ええっ!?雑巾汚くないの!?」

ベルトルト「大丈夫です。トイレの雑巾じゃないので、そこそこ綺麗です」

サシャ「いや、雑巾ってだけで汚いよ!」

ベルトルト「いいから、やりましょう!私あっちの方から投げますから!」タッタッタ

サシャ「やること決定なの?もう…」

ベルトルト「いきますよー!とりゃっ!」ヒュンッ

サシャ「うわっ!汚いっ!」ブンッ

ベシャッ

ベルトルト「おっ!綺麗に箒で叩きましたね。上手いですよ!」

292 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:23:25 ID:Zon1Zkes

サシャ「この雑巾濡れてるじゃないか。体に当たったら最悪だよ」

ベルトルト「そこがミソなんですよ。当てられないように、必死に打ち落としてくださいよ!」

サシャ「やな遊びだなぁ。今度は僕が投げるよ。はい、箒」

ベルトルト「投げますか?いいですよ!交代です」

サシャ「行くよ!」ヒュッ

ベルトルト「ふっ、止まって見えますね!とぉうっ!!!」バシッ

雑巾「ビューーーンッ」

サシャ「ふわっ!?」

ベシャッ

ベルトルト「あっ!ベルトルトの顔面に!」

サシャ「うわああっ!!ぺっ!ぺっ!」

293 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:23:55 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「大丈夫ですか?」

サシャ「大丈夫じゃないよ!くっさ!も~!!顔洗ってくる!」

ベルトルト「すいません…」

サシャ「まったく…君の顔なんだからね」タッタッタ

―流し場―

サシャ(ああ~くっさい…)ジャバジャバ

????「…」ブツブツ

???「…」ボソボソ

サシャ(ん?なんだ?話し声?ど、どこだ?)キョロキョロ

????「…」ブツブツ

294 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:24:30 ID:Zon1Zkes

???「…」ボソボソ

ガタンッ…ガタガタッ…

サシャ「!?」

サシャ(あっちだ…廊下のほう…な、なんだろう?暗くて見えないな。誰かいるのかな?)ドキドキ

????「…」ブツブツ

???「…」ボソボソ

サシャ(やっぱり声みたいなのがする…。どうしよう。あの廊下通らないと女子寮に帰れないのに。こ、怖いな)ビクビク

サシャ(とりあえずサシャのとこに戻ろう…)タッタッタ

―談話室―

サシャ「サシャ、ちょっと聞いてよ…って、あれっ?」

ベルトルト「くかーっ」

サシャ「なんで寝てるんだよ…」

295 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:25:05 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「うう~ん、ベルトルトォ~へへへっ」

サシャ(ん?僕の夢みてるのかな?)

サシャ「サシャ、なに?」

ベルトルト「うふふふ…楽しいですね…むにゃ」

サシャ「楽しくないよ」

ベルトルト「ええ~っ…うふふ…私は楽しいですよぉ…」

サシャ「僕といるとサシャは楽しい?」

ベルトルト「むふふふ…」

サシャ「ねえ、サシャってば」

ベルトルト「うーん、100万キノコ肉…」

サシャ「なんだよ、それ…」

サシャ(僕と入れ替わって、僕の情けないとこばっか見せたのに、サシャはそんな僕でも好きに…なってくれたのかな?)

サシャ「寝癖、直してって言ったのになぁ」

296 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:25:36 ID:Zon1Zkes

ナデナデ

ベルトルト「む…?あ、ベルトルト。おかえりなさい」ムクッ

サシャ「おはよ。よだれ…」

ベルトルト「あ、すいません」ゴシゴシ

サシャ「あのさ、サシャ…ちょっと一緒に来て欲しいんだけど」

ベルトルト「どうしたんですか?」

サシャ「女子寮に帰るとき通る廊下から、なんか声がしててさ…。その、ちょっと怖いから」

ベルトルト「えっ…お、お化けですかね」ビクッ

サシャ「さ、さあ?わかんないけどさ。あそこ通らないと女子寮帰れないし、外大回りしてくのも暗くて怖いし」

ベルトルト「ベルトルト、怖がりなんですね」

サシャ「わ、悪い?サシャの体だとなにかあった時に切り抜けられるか不安なんだよ」

ベルトルト「わかりました!この強いサシャトルト・フバウスにドンとおまかせです!」

サシャ「心強いなあ。じゃあ行こう」

297 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:26:07 ID:Zon1Zkes

―――――
――――
―――

―廊下―

サシャ「ねえ、サシャ…なんで僕の後ろに隠れるの?」

ベルトルト「だって~暗いんですもん」ビクビクッ

サシャ「僕の体で情けない声出さないでよ」

ベルトルト「そんなこと言ったってぇ…」

????「…」ブツブツ

サシャ「!?」

???「…」ボソボソ

ベルトルト「!?」

298 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:26:46 ID:Zon1Zkes

サシャ「聞こえた?」

ベルトルト「は、はいっ!今のなんですか!?」ビクビクッ

サシャ「あっちの方から聞こえたよね?行ってみよう。さ、サシャ先に立って行ってくれ」グイグイ

ベルトルト「ちょっとおお!押さないでくださいよ!ここは男のベルトルトが行くべきです!」グイグイ

サシャ「や、やめろよっ!僕は今か弱い乙女だぞ!サシャ行って!」グイグイ

ベルトルト「なにいってんですか!体だけでしょ!ベルトルトが男を見せるべきです!」グイグイ

サシャ「のわっ!くそっ、力じゃ勝てないっ…サシャ、押さないで!!やめてやめて!!」

ベルトルト「やめません!ベルトルト、私を守ってください!」グイグイ

サシャ「ちょ、ちょ…ひいいいいっ!」

ベルトルト「なんですかああああ!?」ビクビクッ

サシャ「今、なんか暗闇で動いたっ!」

299 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:27:24 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「ええっ!?」ビクッ

????「…れ?」スタスタ

???「…の?」スタスタ

サシャ「うわあああああ!なんかこっち来てる!!サシャ!助けてっ!!」ガシッ

ベルトルト「うええええ!???やだっ!!!ベルトルトこそ守ってくださいよっ!?」ガシッ

????「…んだ?」スタスタ

???「…たの?」スタスタ

サシャ「うっわわわわ!!!ひいいいいっ!!!サシャぁぁぁっ!!」ギュウウッ

ベルトルト「ひええええええっ!!!」

フランツ「何してるの?」

ハンナ「ひょっとしてずっと見てたの?」

300 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:28:03 ID:Zon1Zkes

サシャ「わああああっ!!フランツとハンナだあああああっ!!!」

ベルトルト「ぎええええええっ!?フランツとハンナですかああああ!?」

サシャ「え…?フランツとハンナ?」

ベルトルト「…ですね」

フランツ「どうしたの?座り込んじゃって」

サシャ「フランツ達こそ…こんなとこで何してるの…ですか?」

フランツ「えっ…あはは…恥ずかしいな。僕ら、たまにここで会ってるんだよ」

ハンナ「そうなの。談話室はたまに人がいるから、二人きりになりたい時には廊下で話したりしてるの」

サシャ「な、なんだ…ああ…びっくりした」

ベルトルト「お化けじゃなくてよかったあ」

サシャ「なにか物音もしたけど、あれもあなたたちだったんですか?」

301 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:28:55 ID:Zon1Zkes

フランツ「えっ…あ、うん///」

ハンナ「やだ…サシャったら///」

サシャ「なんで照れるんですか?」

フランツ「なんでって、物音って僕がハンナにキスしたときに…」

ハンナ「フランツ!そんなこと言わなくてもいいでしょ///」

サシャ「え、キス///」

ベルトルト「おおお…ラブラブですね」

フランツ「君らだってラブラブじゃないか。こんなとこで抱き合って…」

ハンナ「ふふっ、本当だ」

サシャ「あっ!!ご、ごめんっ!!///」バッ

ベルトルト「あっ!いえっ…!!!こちらこそ///」バッ

サシャ(なにサシャ相手にドキドキしてるんだ。いや、これはフランツたちに驚いたドキドキだ…)ドキドキ

ベルトルト「ふう…でもサシャ、怖がりすぎですよ」

サシャ「いや、ベルトルトのほうが怖がってましたし」

302 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:29:53 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「いや、サシャのほうが」

サシャ「いいや、そっちです」

フランツ「どっちもおんなじくらいビビってたよ。二人って怖がりなんだなあ」

ハンナ「うん、似てるかも」

サシャ「そうですかね」チラッ

ベルトルト「まあ、否定はしないけど」チラッ

ハンナ「じゃあ、おあいこってことでいいじゃない。サシャ、私もう女子寮戻るけど、怖いなら一緒に帰ろうか?」

サシャ「そ、そうですね。じゃあ、ベルトルト、また」

ベルトルト「うん。フランツ、僕らも一緒に帰ろう」ガシッ

フランツ「ははは、ベルトルトも怖いの?いいよ。帰ろう」

サシャ(サシャ、怖いからってフランツにしがみつかなくてもいいだろ…)ムッ

サシャ「ハンナ、怖いから手つないでくれる?」

303 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:30:25 ID:Zon1Zkes

ハンナ「えっ?いいよ。サシャ可愛いw」

サシャ(僕だって、ハンナと手を繋いで帰るよ。ほら、見ろよサシャ)チラッ

ベルトルト「???」

サシャ(なんだ?って顔してるな。…なにしてんだろ、僕。サシャに対抗したりして…)

ベルトルト「じゃあ、また明日ね!」

サシャ「はい、おやすみなさい」

ベルトルト「おやすみ」ニコッ

サシャ「…」

フランツ「なんか、サシャ、元気ないね。どうしたのかな?」

ベルトルト「さあ?驚いたからお腹すいたのかもしれないね?」

―男子寮―

ベルトルト「ただいま~ライナー、ただいま!」

ライナー「おう。サシャはどうだった?元気にしてるか」

304 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:31:05 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「うん、元気だったり、しょんぼりしたり、色々だね。あ~お布団」ボフッ

ライナー「ふーん。まあ、あいつも疲れてるだろうからなあ」

ベルトルト「そうだね~」

ライナー「お前は結構元気そうだな」ナデナデ

ベルトルト「うーん、ライナーの手気持ちいいね。ふふふ」

ライナー「お前犬みたいだなあ。ははは」ナデナデグリグリ

ベルトルト「やめてよ、髪がグシャグシャになるよ、ふふっ」

ライナー「悪い悪い。よしよし」ナデナデ

ベルトルト「犬じゃないよ、もう」

ライナー「そうだな。寝るか」

ベルトルト「うん」

ライナー「さ、今日もお前が寝るまで見張ってるからな。早く寝てくれよ?」

305 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:31:48 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「見られてると寝にくいってば…」

ライナー「いいや、お前は目が離せないからな」

ベルトルト「しょうがないなあ…がんばって寝ますね」

ライナー「…」

ベルトルト「…」

ベルトルト(ん…なんか気まずいですね…。ライナーがすごい優しい目で見てるからでしょうか気になってしまうので、。目、つむりましょう…)

ベルトルト「おやすみなさい、ライナー」

ライナー「おやすみ、サシャ」

―女子寮―

サシャ(はあ…なんだろ。寝れないや…。サシャがフランツにしがみついてたのばっか思い出してモヤモヤするよ)ゴロン

ユミル「ぐううう…」

サシャ(サシャ…サシャは体が戻っても、今と同じように話したりしてくれるのかな?僕は、話に行こうとするかな?)ゴロン

サシャ(このまま入れ替わったままなら、接点はあるけど…戻ったらなにも接点無くなるもんな。…僕、なんでサシャのことばっかり考えてるんだろう。僕が好きなのはアニなのに…)ゴロン

ユミル「おい」グイッ

306 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:32:19 ID:Zon1Zkes

サシャ「うわっ!」

ユミル「さっきからゴロゴロゴロゴロ寝返りがうっとおしいな。大人しくしてろ」ギュウッ

サシャ「きゅ、急に抱きついてこないでくださいよ///」

ユミル「お前、今日帰って来てから元気なかったな。ベルトルさんと会ってたんだろ?何かされたのか?」

サシャ「いえ、なにも…」

ユミル「それにしては元気がねぇな…。皆寝てて誰も聞いてないから、私に話してみろよ」

サシャ「かまいません…」

ユミル「話せって」

ムニュムニュ

サシャ「ひゃっ!ちょ、胸揉まないでくださいよ///」

ユミル「話したらやめてやるよ。大体、お前最近夜に自分で揉んでるじゃねぇか」

サシャ(!?ぎゃっ!!ユミルにバレてた!!!)

ユミル「あ、もしかして逆か。ベルトルさんになんかして欲しいけど、手出してこないってことか。それで欲求不満で自分で胸揉んでるのか?」

サシャ「ち、違いますよ!そんなんじゃありませんから」

307 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:33:10 ID:Zon1Zkes

ユミル「そうかぁ?」

サシャ「好きなのかなって思って…」

ユミル「ん?」

サシャ「サ…ベルトルトは私のこと、好きなのかわからなくって、でも、私もベルトルトのこと好きなのかわからなくて」

ユミル「はあ?付き合ってんだから好き同士じゃねぇのかよ」

サシャ「わかんないんです。わかんない…」

ユミル「聞けばいいだろ?」

サシャ「そんなの聞けません」

ユミル「なんで」

サシャ「好かれてなかったら…(怖い…)」

ユミル「好きでもない相手と付き合うような奴には見えないけどな。あいつ純情そうだし」

サシャ「そうですかね。でも、他に好きな人がいるのに、違う子が好きかもとか、思うような人かも。そんな人ってどうなんですかね」

ユミル「そりゃ、人間なんだから、心の移り変わりなんて不思議じゃないだろ。なんだよ、ベルトルさんは、お前以外に好きな奴がいそうなのか?」

サシャ「わかんないんです…どっちが好きなのか…」ウルッ

308 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:33:45 ID:Zon1Zkes

ユミル「おい、泣いてるのか?そんな、二股みたいなことするやつなのか?アイツは」

サシャ「二股っていうか…いえ、もうなんでもないです。すいません。変な話しして」

ユミル「なんかよくわかんねぇけどさ、お互いに気持ちは確かめといたほうがいいんじゃないか?お前が一人で思いつめて泣く必要なんて無いんだぞ?」

サシャ「はい…ありがとうございます。ユミルって、優しいですね」

ユミル「私はいつも優しいだろ?」

サシャ「うん…ありがとう、ユミル」

ユミル「…さ、寝ろよ」

サシャ「はい…」

サシャ(もしかしたら、僕は、サシャに惹かれてるのかもしれないな…まだ…まだわからないけど…。気持ちを確かめるなんて怖いよ。なんとも思われてなくても、もし、もし僕のことを好きだと思ってくれてても…怖い)

―――――
――――
―――

―そして2週目も5日経ち…談話室―

サシャ(あれからまた3日たって、今週も特に事件もなく、僕とサシャは入れ替わったまま生活している。このまま明日を乗り切れば、キノコ狩りだ。この3日間、ずっとサシャと過ごしてきたけど…僕と、サシャとの接点も…無くなる)

サシャ「はあ…」

309 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:34:17 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「どうしました?ため息なんてついて」

サシャ「ん?なんでもないよ」

ベルトルト「明後日はいよいよキノコ狩りですね。楽しみです!ほかのキノコもいっぱいとって帰りましょうよ!」

サシャ「サシャは元気だなあ…。早く戻りたい?」

ベルトルト「え?うーん…戻りたいのは戻りたいですが、ちょっとさみしいかもしれませんね」

サシャ「!…そ、そっか」

ベルトルト「ライナーとも一緒に寝れなくなりますし…」

サシャ「えっ?ライナー?」

ベルトルト「ライナーって、お父さんみたいで、優しくて…安心するんですよね」

サシャ「…ふぅん」

サシャ(サシャはライナーに惹かれてるのかな?ライナー、かっこいいもんな…)

ベルトルト「ベルトルトこそ、戻ったらアニと一緒にいれなくなっちゃいませんか?」

サシャ「!??は?アニ!?な、なんでアニなんだよ!?」アセアセ

310 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:34:48 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「ベルトルトって、アニ見るときに、瞳孔が開くので。好きなもの見るときって、瞳孔が開くんですよ。私目がいいので、何回かベルトルトの瞳孔が開くとこ確認しました」

サシャ「う、嘘だろっ…」

ベルトルト「いえ。私匂いとかも敏感ですし。ベルトルトってアニが好きだったんですね。アニ、美人ですもんね」

サシャ「そ、それは前の話で…」

ベルトルト「ベルトルトみたいな優しい人に好かれるなんて、アニは幸せ者ですね」

サシャ「そうかな?サシャも、もし僕が…サシャのこと好きっていったら、幸せだって思う?」

ベルトルト「そうですね!」ニコッ

サシャ「!!」

ベルトルト「恋愛とかでなくても、自分のこと好きだって思ってもらえたら、それだけで幸せじゃないですか?」

サシャ(あ、そういう意味で…)

サシャ「じゃあ、サシャはさ…僕のこと好き…かな?」

ベルトルト「好きですよ。一緒にいて楽しいです!あの、体が戻っても、仲良くしてくれますかね?」

サシャ「えっ!う、うん…!!」

311 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:35:27 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「良かった!一緒に憲兵団行きましょうね」ニコニコ

サシャ「サシャは、ライナーのこと、好き?」

ベルトルト「好きですよ!」

サシャ「ユミルのことは?」

ベルトルト「好きです!」

サシャ「僕のことも、一緒の『好き』なのかな?」

ベルトルト「一緒の『好き』と言いますと?」

サシャ「それは友情だと思うんだけど…えっと(恋愛対象として…)」

ベルトルト「???」

サシャ「いや、なんでもない。あと2日だけど、よろしくね」

ベルトルト「はい。よーし、残りの2日でベルトルトの身体能力を満喫しまくりますよ!!」

サシャ「いいけど、罰則だけは受けないでくれよ…」

サシャ(ダメだ。聞けないよ。いいか…どうせ、僕が好きになったとこで、サシャに好きになってもらえたって…先なんてないんだから…)

312 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:36:08 ID:Zon1Zkes

―――――
――――
―――

―翌日―

サシャ(今日で、僕らの入れ替わり生活も終わりだな。できるだけ一緒にいよう…)

ベルトルト「サシャ、せっかくなので一緒にご飯食べましょう!」タッタッタ

サシャ「はい、そうですね」

サシャ(これなんだよ。僕が思ったことを、サシャのほうから自然にしてくれるんだよな…)

サシャ「はい、パンあげますよ。あーんして」

ベルトルト「ん?いいの?やったー!へへへっ!あーん!!!」

サシャ「結構恥ずかしと思うんですが、照れないんですよねえ…」ポイッ

ベルトルト「ムグムグ、おいしいよ」

ライナー「ベルトルト、ここにいたのか。ん?サシャと食べてたのか。俺も混ぜてくれ」

サシャ「気が利かないですね…」

ライナー「なんだよ。二人にしろって?お前いつの間にそんなノリノリになったんだ?」

サシャ「べ、別に…」

313 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:36:39 ID:Zon1Zkes

ベルトルト「いいじゃないか。皆で食べれば」

ベルトルト「というか、ベルトルト、せっかく私の体で仲良くなったんですからアニと食べたら良かったんじゃないですか?」ヒソッ

サシャ「いや、いいんです。それに、それ、今となっては誤解ですからね」

ベルトルト「そうなの?」モグモグ

ライナー「しかし、今日で最後となると安心もするが、何かさみしい気もするな」

ベルトルト「そうだね」

サシャ「ライナーが?なんで?」

ライナー「まあ、手のかかるやつほど可愛いってことだ」

ベルトルト「色々迷惑かけたもんね。ありがとう、ライナー」

サシャ「ふぅん…」

ベルトルト「ライナーがさ、ベルトルトとしてやっちゃいけないこと書いたノート作ってくれたんだけど、もう、すごいページ数なんだよ。あ、今度サシャにも見せるね」

サシャ「うん…」

ライナー(ん?ベルトルトのやつ元気がないな)

ライナー「どうした、サシャ?」

サシャ「ん?なんでもありませんよ」

314 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:37:43 ID:Zon1Zkes

ライナー(もしかして、ベルトルトのやつ…)

ライナー「お前、そのままでいたいなんて思ってないだろうな?」

サシャ「えっ!?そ、そんなこと…思ってないですよ…」

ライナー「そうか?」

サシャ「そうですよ…」

ライナー「ならいいんだが。女子生活が楽しすぎて癖になったのかと思ってな」

サシャ「そんなわけないだろ!!!///」

ベルトルト「楽しそうだったけどね」

ライナー「ああ。おかげでサシャは随分可愛くなったしな」

サシャ「もう、そんなんじゃありませんからっ」

サシャ(でも、この時間がもうちょっと続けばいいなって思ってるのは確かだ…)

315 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:38:13 ID:Zon1Zkes
―――――
――――
―――

―立体機動訓練―

ヒュッ

サシャ「よっと!どうかな?サシャっぽい動きになってた?」

ベルトルト「はい!ベルトルトはすごいですね!」

サシャ「サシャは結局僕の説明通りにはいかなかったね」

ベルトルト「説明がややこしいんですもん。戻ったらまた教えてもらうからいいです」

サシャ「うん。できるようになるまで教えてあげるよ」

ベルトルト「はい、お願いしますね」ニコッ

―格闘訓練―

サシャ「じゃあ、私がならず者をしますね」

ユミル「おっ、今日はどっちが勝つんだ?」

ベルトルト「もう何度も組んだからね。僕が勝つよ」

316 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/22(火) 18:38:50 ID:Zon1Zkes

サシャ「私だって負けませんからね」

ユミル「サシャ、がんばれよ!スケベルトルさんひっくり返してやれ」

サシャ「ベルトルトはスケベじゃありませんっ///」

―座学―

ベルトルト「…」カリカリ

サシャ(うん。最近寝ないで真面目に受けてくれてるな)ジーッ

ベルトルト「?」ニコッ

サシャ「!///」アセアセ

教官「では、ここの解説を…ブラウス!!」

サシャ「は、はいっ!?えっと、ええとっ!?」アセアセ

ベルトルト(わ、私が助けないとっ…ええっと、どこでしょう!?)アセアセ

サシャ「ええとー!?すいません、聞いてませんでした…

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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