Raft(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Raft(ラフト)』とは、インディーデベロッパーRedbeet Interactiveが開発した漂流サバイバルゲームである。一人称視点のイカダ生活ゲームで、舞台は広大な大海原、主人公がなぜか海の上に浮かぶ小さなイカダに乗って漂流しているところから始まる。世界がどうなっているのかさえ分からずに、陸地を求め、まだ見ぬ人々を探し、海しかないこの世界の謎を追い求めていく。青い海で自由気ままな生活を送りながら航海を続けることで、サバイバル、クラフト、冒険を一度に楽しめるゲームである。

『Raft』の概要

『Raft(ラフト)』とは一人称視点のイカダ生活漂流サバイバルゲームである。
開発はスウェーデンのインディーデベロッパーRedbeet Interactive。
2016年12月にitch.ioでプロトタイプを無料公開して人気を集め、その後2018年5月24日にSteamで早期アクセス版から発売された。
対応しているハードはWindows(PC版)のみ、ダウンロード版でのみ展開されており、日本円で1,980円で販売されている。またこのゲームはインターネットに繋いでオンラインでプレイする必要がある。
対応言語は日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、中国語(簡体字)、スウェーデン語と幅広い。

『Raft』はイカダの上で生活しながら漂流を楽しむサバイバルゲームである。
舞台は広大な大海原、プレイヤーは「なぜ自分はイカダに乗っているのか?」の理由も知らないままイカダの上で遭難生活を送る。
『Raft』では自らが生き残るためすべてを自活する必要がある。漂流物を拾い、食料を確保して空腹や喉の渇きを満たし、イカダの上に生活に必要な建物を建てる。ある時はイカダを壊そうと襲いくるサメとも戦いながら、海の上での日々を過ごしていく。
プレイヤーは青い海で完全なる一人ぼっち。世界はどうなっているのかさえ分からずに陸地を求め、まだ見ぬ人を探し、海しかないこの世界の謎を追い求める。

『Raft』の魅力は、サバイバル、クラフト、冒険を組み合わせたゲームとしての幅広いコンテンツ力である。
まずサバイバルゲームとして本格的で、自ら生活基盤となるもの作り出すところから始めなくてはならない。海上、海底、島で資源を採取し、作物を育て、飲み水を確保し、生きるために必要な物をすべて自分の力で用意しなくてはいけない。
また『Raft』は空腹、喉の渇きを感じるゲームシステムとなっている。飲み食いしない、またはダメージ受けると体力のゲージが減っていき、体力ゲージが0になるとゲームオーバーとなってしまう。
また時間の経過によって天候も変化するため、自分を取り巻く生活環境も刻々と変化していく。そして海や陸地には野生動物が生息しており、プレイヤーの強敵となって襲いかかってくるため戦う必要もある。
これらの要素によって、『Raft』はよりリアルなサバイバル感を味わえるゲームとなっている。
また『Raft』にクラフト要素も幅広く展開している。自ら材料を集め建築することで拠点であるイカダの面積を広げることができ、プレイヤー次第で何階もの荘厳な建物を建築できる。イカダを自分の理想どおりに作り上げていくことで、自分だけの城を作り上げる達成感を味わえる。
そして『Raft』はサバイバル、クラフトだけではない謎多き世界観も魅力的である。ゲーム内には多数の島が存在しプレイヤーを出迎える。プレイヤーは島に残った痕跡を探りたどっていくことで、この世界の在り方が見えて来るのである。あちこち探索しているうちに謎が少しずつ解けていく冒険を楽しめるゲームでもあるのだ。
『Raft』はサバイバル、クラフト、冒険の3つの要素がバランス良く組み合わされている。気づいたら長時間プレイしてしまう時間泥棒な作品である。

『Raft』のあらすじ・ストーリー

はじまり

主人公は気づいたらイカダで漂流していた

主人公は気づいたら海に浮かぶイカダに乗っていた。大海原にポツンと漂流するイカダの上で、周りを見渡しても陸地は見当たらない。
手元にある手記を開くと、そこには1枚の写真が貼られていた。写真は見覚えのない家族写真、父母子供がこっちを向いてにっこり微笑み隅に「陸地で会いましょう」の文字が残されていた。生き残れば写真の家族に会えるのだろうか。
主人公はまず生き残り、そして人を探すことに決める。そして陸地を求めてイカダで航海を続けることにしたのだった。

ラジオタワー

ラジオタワーに向かって漕ぐ

まず辿り着いたのは「ラジオタワー」だった。
ラジオタワーはイカダの上にプレハブの建物が建っている施設だった。しかしひどく寂れており、機材も資材も朽ちてどこもかしこもボロボロだ。壁には蔦も這っており、ここが長い期間放置されている施設だろうと予想した。
ラジオタワーに残された物たちからは人の気配と化学の痕跡を感じられた。今は無人だがかつてここには人がいたのだ。

主人公はラジオタワーのとある一室で、一冊の日記を見つける。日記にはスパロー、オウル、マイク、カッコーの4名の研究に疲れ切った日々が綴られていた。
彼ら4名は科学者で、権力ある上層部の人物たちに従ってシェルターで使うためのリアクター(原子炉)を開発・修理メンテナンスしていたらしい。しかしリアクター開発は失敗の連続、次々に壊れて放射線が漏れ出しダメになっていく。そんな中、研究に行き詰まったことに気づいた上層部は彼らに腹を立て、残ったリアクターと彼らの中でとびきり優秀だったスパローを連れ去ってしまったという。置き去りにされた残りの人たちは、浸水が徐々に進んでいるこの施設から逃げ出したのだった。

ラジオタワーにいた人たちを追いかけていれば、いつか人と陸地に出会えるのだろうか。主人公はラジオタワーで見つけた座標を頼りに、次の場所へ向かい航海を続けることにした。

バサガタン

暗い船内を探索する

次に辿り着いたのは「バサガタン」だった。

バサガタンは豪華客船で、その船体は大きく立派だった。しかしその客船は岩場に座礁しており後方が沈没してしまっている。
主人公が船内に潜り込むと、中は薄暗く残っている物資も少ない。もちろん人の気配もなかった。バールやボルトカッター等を使用してドアをこじ開け、鍵を使って扉を開き、船内をくまなく捜索していく。
主人公はバサガタンの船内でメモやレコーダーを拾う。そこには当時の様子は詳細に記されており、バサガタンがなぜこの状況になったのかが見えてきた。

まずこのバサガタンという豪華客船は、オロフ・ウィルクストームの持ち物だったようだ。どこかで再構築されている浮遊都市計画を知った彼は、その地を目指すためこの船に船長と乗員を乗せて出発したのだ。
しかしその航海計画はうまくいかなかった。彼の立てた計画は甘く中途半端で、航海に必要な食料も人員も充分ではなかった。
医者を乗船させていなかったが事態の始まりで、熱を出し床に臥してしまった船長を誰も助けられなかった。船長の他に船の舵を取れるものが誰もおらず、この船は完全な漂流状態になってしまったのだ。
さらに船が座礁したことで船底には穴が開き、浸水した水でエンジンはショート、現在の場所から動けなくなってしまう。少しずつ沈みゆく船に混乱した人々で大きな騒動が起こる。すべてが嫌になったオロフは救難ボードに乗り、客船、船長、乗員すべてを見捨てて逃げてしまったという。そして残った船員たちもここを捨て救難ボートに乗って脱出したのだった。

とあるレコーダーに船員たちの噂話が録音されていた。彼らが言うにはなんと陸地があるというのだ。話によると、ある日突然陸地が海飲み込まれ、この世界は海に沈んだ。しかし南にはまだ陸地があり、原子炉を使って活動している場所が3カ所もあるという。

陸地があるという情報を得た主人公は、また手に入れた座標を元に次の目的地へ向かって航海を始めたのだった。

バルボア アイランド

高くそびえ立つステーションへ向かう

次に辿り着いたのは「バルボア アイランド」だった。

バルボアアイランドは大きな岩に囲まれた森豊かな島だった。野生動物が多く生息しており、島の大半が森林に覆い隠されていた。
しかし主人公は道中で人が作ったであろうテントや金網など人工的な資材を発見した。ここはどこか観察地のような印象だ。島の各所にトラップが張り巡らされていて、尖った杭で作ったフェンスや危ない薬剤が混ぜられた池が配置されている。
主人公が張り巡らされたトラップを避け山頂目指していくと、立派なログハウスが建っていた。屋内には発電機、電球、中継器などの大型の電気機器があり、ここに暮らしていた人が扱っていた痕跡がある。主人公は家中から日記を発見し、ここで暮らしていた人の生活を知った。

この島には数人で暮らしていたようだ。
まずアルベルトとブルーノという2人の男性がおり、彼らは古くからの仲で昔は一緒に仕事をしていた。彼らはこの島に来てからはレンジャーステーションと呼ばれる施設を修理し、発電機を回し外部との接触を試みてた。しかし中々うまくいかず外部との連絡が取れなく島に閉じ込められる日々。
そんな生活に嫌気が差したアルベルトは、ブルーノをこの島に置きざりにしていなくなってしまったという。ブルーノは初めはアルベルトが何も言わずにいなくなってしまった悲しみを嘆いていたが、次第に憎しみ、苛立ち、そして空虚を感じながら過ごしていたようだ。
また彼ら2人の他にもこの島には人がいた。ブルーノの息子のヘンリーとボビー、エロール、ミランダだ。彼らは暮らしていく中で揉め事が起こり、ここでの生活にうんざりしていたようだ。各々がポツポツといなくなっていき、そしてついにブルーノがここを出る決心を固めてこの地を去り誰もいなくなった。

工具の奥、壁からメモと写真が現れる。彼らはこの写真を見て、外部との連絡を夢見て過ごしていたのだろうか。
主人公が修理途中だったレンジャーステーションを開通させ、次の目的地であろう座標を見つけ、航海することにしたのだった。

キャラバンタウン

キャラバンタウンの建物同士はジップラインでつながっている

次に辿り着いたのは「キャラバンタウン」だった。

キャラバンタウンは、その名の通りもはや街のように発展している島だった。小さい島には小さい家がそこかしこに建てられており、まるで水上都市のようだ。しかしここにも人の気配がまるでない。
主人公は島の船着場から上陸し、たくさんある民家に入って調査することにした。そして主人公は民家でとある日記を手に入れる。

それはデットという少年の日記だった。彼の日記によると、まず彼は父母とともにジャカルタに残った人の半分と一緒に船でやってきたという。
ここキャラバンタウンは陸地で、食べるために緑を育てている。キャラバンタウンには豚が生息しており、移住してきた彼らはそれを大層喜んだ。しかしその豚が原因で人々は病にかかってしまう、原因は豚に潜んでいたサルモネラ菌だ。住人たちは食中毒を起こし次々に倒れていく。抗生物質などあるわけもなく、病にかかった人は一ヶ所の小屋に隔離され橋が落とされ、元気な人はこの島から去ってしまったのだ。

島には原因となった豚が凶暴化していた。主人公は豚と戦いつつ民家を捜索し、またこの世界の秘密を知る。
とある人の手紙で、この星全体が水に沈んでいるらしいこと、この水浸し状況の前は気候はひたすらに暑くなって陸地は岩だらけになっていたことを知る。世界各地で洪水が起き、棲家を失った人々はイカダや船で漂流を始めたり海上の街を作り上げたりしたということ。そして人々は皆陸地を目指して航海しているのだということ。

この海に囲まれた世界は、異常気象の果てで起こってしまったのだろうが。主人公は探索の末また次の座標を見つけ、航海を続けるのだった。

タンガロア

発展した市街で警備のロボットと戦う

主人公が最後に辿り着いたのは「タンガロア」だった。

座標をもとに航海している主人公の目の前に、大きな海上施設が現れた。その施設はドーム状のクリアな防護壁に囲まれており中には高層ビルが立ち並ぶ。
主人公がこれまで見た街の中で1番近代的な姿をしていた。こんな島があるのかと驚きつつも、主人公は他の島と同様に上陸してみることにした。

タンガロアは本当に発達した海上施設だった。街中にはマンションや高層ビル、専門店が建ち並び、道はコンクリートで舗装されている。至る所に自動販売機があり車も駐車されている。あきらかにレベルの違う人工的に発展した都市に、主人公はこれまでの期待に胸膨らませながら探索を続ける。

しかしタンガロアで得られる情報は少なかった。そしてまたこんなに人工的なタンガロアにも、人の姿は一切見られなかった。
中央にある一段と高い高層ビルにたどり着いた主人公は、脱出ポットを見つける。ロケットのように飛び出した脱出ポットを追いかけて中に潜り込むと、そこにも人の姿は無くメモがあるだけだった。メモにはタンガロアでの騒動が記されていた。

タンガロアは発達したエンジンを使い、陸地を目指すという目的のため海上へと繰り出した。彼らは陸にたどりつかねばならなかったようだ。
そんな航海中、イカダで漂流している人々がタンガロアに乗り込もうとしたらしい。彼らは争い戦い窮地を乗り越えてきた。しかしタンガロアの一方的に蹂躙するような戦い方に嫌になった住人たちは、1人、また1人とここを去り、そして全員去ってしまったという。

こんなに発展した海上都市にも人がいなかったことに落胆した主人公。しかしきっとどこかで生き残りがいる、そのことを希望に主人公はこれからも当てのない航海へ繰り出したのだった。

『Raft』のゲームシステム

ゲームの始め方

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