魔王 JUVENILE REMIX(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔王 JUVENILE REMIX』とは、2007年から2009年にかけて『週刊少年サンデー』で連載されていた大須賀めぐみによるサスペンスアクション漫画。原作は伊坂幸太郎の『魔王』。都市開発が進み、治安悪化が進む猫田市。その街のヒーローである犬養舜二の裏の顔を知ってしまった安藤は、犬養の思惑を阻止すべくたった一人立ち向かう。
少年漫画では珍しい「腹話術」という地味な能力を使った躍動感のある戦いや、個性的なキャラクター達が織りなすスリリングな展開が魅力。

『魔王 JUVENILE REMIX』の概要

『魔王 JUVENILE LIMIX』とは、2007年27号から2009年30号まで、『週刊少年サンデー』で連載されていた大須賀めぐみによるサスペンスアクション漫画。
単行本は全10巻。
原作は伊坂幸太郎の小説『魔王』で、伊坂の小説『グラスホッパー』も絡めつつ、少年漫画として大幅にアレンジされている。
また、『ゲッサン』2009年11月号から、本作に登場する殺し屋"蝉"を主人公にしたスピンオフ作品『Waltz』が連載されている。本作の物語が始まる4年前、蝉と雇い主である岩西の出会いが描かれている。
都市開発が進み、治安悪化が進む猫田市。
犬養舜二は自警団「グラスホッパー」を率いて、街をギャングから守っていた。
街の人々も犬養の存在に注目する中、高校生の安藤は犬養が暴力で問題を解決するという裏の顔を知る。
たった一人流されない安藤は、他人に自分が思ったことを喋らせる能力「腹話術」を使って立ち向かう。
少年漫画では珍しい「腹話術」という地味な能力を使った躍動感のある戦いや、個性的なキャラクター達が織りなすスリリングな展開が魅力。
原作小説の作者である伊坂幸太郎が描く世界観を再現しながら、漫画としてのアレンジが秀逸として、原作ファンも唸らせる作品となっている。

『魔王 JUVENILE REMIX』のあらすじ・ストーリー

安藤篇

舞台は、都市開発計画が進み、同時に治安の悪化も進む猫田市。 そんな街で、犬養は自警団「グラスホッパー」を率いて街の治安を守る活動をしていた。
同じく猫田市に住む高校2年生の安藤は、自分を偽りながらも順風満帆に暮らしてる学校生活に満足していた。 安藤は小学校の頃、自分の思ってることを人に喋らせる能力があることに気付く。 しかし、周りの同級生は信じず、安藤は白い目で見られてしまう。 それ以降、能力は偶然だったと思うようになる。
ある日、安藤と弟の潤也は犬養がギャング達を懲らしめる場に居合わせる。 そのカリスマ性からギャング達を圧倒する犬養に、安藤は関心を持つようになる。

その後、電車に乗った2人は痴漢の現場を目撃する。 事態を大きくしたくない安藤は一度見過ごそうとするが、犬養に感化され、痴漢を止めに入る。 しかし、被害者が困惑して強く言えない事をいいことに、加害者に上手くはぐらかされそうになる。 窮地に立った安藤は小学生の頃の偶然を起こそうとする。 安藤は被害者に向けて、言葉を発するよう集中する。被害者は安藤の言葉を一語一句同じように叫び、痴漢の事実を証明できたのであった。

ギャング達をリンチするグラスホッパー

安藤は自分の能力に再び確信をもちつつ、犬養に能力の事を打ち明けてみようと試みる。 しかし安藤は犬養の行方を探していくうちに、グラスホッパーがギャング達を暴力で抑えてる現場を目撃してしまう。グラスホッパーの裏の顔を知った安藤は、たったひとり犬養に対して疑念を抱くのであった。
ある晩安藤は、所属する新聞部の副部長・満智子に、警察と暴走族の現場の写真を撮るよう命令される。 現場に向かう途中、グラスホッパーの人間の依頼でやってきた、殺し屋の蝉に命を狙われる。 腹話術を駆使しながら、蝉の攻撃をかわす安藤だったが、最後は追い込まれてしまう。 しかし寸前の所で、蝉のもとに岩西から安藤の殺しの依頼がキャンセルになったと伝えられ、安藤は九死に一生を得る。
その翌朝、蝉は安藤が口にした犬養に興味を持ち、2人は行動を共にするのであった。 蝉は次なる殺しの依頼を受け、2人はターゲットの暴力団の事務所へ向かう。 そこで2人は猫田市の都市開発を進めるアンダーソングループの存在を知ることになる。

蝉と別れた安藤は、なぜ自分の命が狙われているのか考えているところ、ガソリンスタンドにて人質事件が発生する。 現場に駆けつけると、人質を捕らえた犯人が犬養を呼びつけていた。
そこに颯爽と現れた犬養に犯人は銃を発砲するがなぜか当たらない。 犬養は犯人にグラスホッパーに入団するか、さもなくば命はないと取引をする。 犯人が取引を拒むと、犬養は何かの合図をする。 途端に、犯人はガソリンにライターを引火しようとし始める。 消防車やパトカーが故障するなどの不可解な現象が次々起こる現場で、安藤は以前に満智子に誘われて行った喫茶店ドゥーチェのマスターの姿を見つける。 嫌な予感に苛まれながらも、安藤は警察の避難指示を受け、その場から離れようとする。

安藤の腹話術で「ふっ」と言わせることでライターの火が消えた

しかし、状況を変えれるのは自分しかいないと、腹話術を駆使する。 犬養が隙を狙ってライターを奪えるよう、時間稼ぎの為に犯人に腹話術を仕掛けるが、何故か効果が続かない。 考えた安藤は「ふっ」と犯人に言わせることで、ライターの火を消すことに成功する。 そして、現場の不可解な現象や腹話術が続かないことはマスターの仕業であり、犬養は全てを知っているのであった。
翌日、散歩しながら考え込む安藤のもとに、犬養が現れる。 そして犬養の口から、ガソリンスタンドでの暴徒が起こるのは予め計算されたことであり、それを解決することで民衆からの注目を高める狙いだったと知る。
さらに、マスターは犬養の側近であり、マスターが安藤を殺そうとしていたのも全て知っていた。
そんな中、街では都市開発を進めるアンダーソングループとグラスホッパーが対立していた。 そして、安藤が通う学校にアンダーソンが転入する。このアンダーソンの父親こそがアンダーソングループの経営者と知ることになる。

ある日、満智子と安藤は新聞部の部長・平田から空を飛ぶ人影が映った写真を手に入れる。 この人影の正体を突き止めるため、街に出向くのであった。
空が暗くなった頃、2人のもとに人影の正体であるスズメバチが現れる。 スズメバチはグラスホッパーをターゲットにした殺し屋だった。 しかし、安藤達に顔を見られたスズメバチは2人を襲う。 奇跡的に駆けつけたパトカーに2人は乗り込むが、スズメバチもバイクで2人を追いかける。 しかしパトカーは、安藤が告げた行き先の病院ではなく、何故か無人地域に突っ込んでゆく。 そこで待ち受けていたのはグラスホッパー、そして犬養だった。
犬養は団員達に満智子を病院へ運ばせ、安藤に良いものを見せると言う。
安藤はマスターに案内されると、整列したグラスホッパーの団員達の前で犬養は巧みな話術で演説を始めた。そして、アンダーソングループこそが我々の敵なのだと、ネットを通じて街全体に知らしめた。犬養のそばではスズメバチが拘束されていた。
安藤は犬養に心酔した団員達を利用して、腹話術でスズメバチを解放させる。
スズメバチとグラスホッパーが戦闘してる隙に、その場を逃げ切る安藤。しかし、犬養の影響力とグラスホッパーの結束力を目の当たりにし、ひとり苦悩するのであった。

犬養の演説を皮切りに、街の人々は犬養が絶対的な正義と考えるようになる。 それによってアンダーソンは同級生からイジメられ、アンダーソングループと共に都市開発を推進する猫田市長は命の危険を感じ、蝉を警護として依頼をする。
安藤はアンダーソンを同級生達から守るため腹話術を連発するが、腹話術を使う事で息苦しくなる副作用がある事を知る。

マスターは、蝉が警護する市長を仕留めるべく、殺し屋で自殺屋の鯨に市長を自殺させるよう依頼する。鯨は自身の両目を見せることで、見た者を自殺させたくする能力をもつ。
市長を警護する蝉であったが、ひとり勝手に逃げ回る市長の隙をつかれ、鯨に殺されてしまう。
蝉もまた鯨の能力に苦しまれるが、何とか寸前のところで留まった。

1ヶ月後、安藤は犬養を失脚させるため、犬養本人を街に出て探し回っていた。そこで、グラスホッパーの決起集会が1週間後に開かれる事を知る。 しかし、1週間経っても集会の開催場所が分からない。 安藤は開催されそうな場所を周って下調べするのであった。
安藤が次の場所に向かう途中、マスターが現れ、殺しにかかってくる。 安藤はマスターと対決しながら、マスターの能力は触手のような空気の手であらゆるものを操れるということに気づく。
安藤は廃工場に逃げ込み、工場にある橋の上に、50mほど距離をとって2人は立つ。
マスターは安藤の後方に巨大な貯水タンクを投げ込み、橋を壊した。
橋が傾くことで安藤を誘い込んだマスターは、距離を詰めたところで能力を発動させる。
マスターの空気の手が安藤に届こうとする時、傾く橋の下にある鉄柱が橋を貫く。
貫いた鉄柱は安藤の目前に立ちはだかり、マスターの空気の手を防ぐ形になる。
その隙に安藤はマスターに腹話術をかける。
マスターは長い間叫び声をあげ、安藤は腹話術をかけながら、さらに距離を詰める。
安藤はそのままマスターに頭突きをし、マスターを倒したのであった。

マスターの対決で疲労困憊になった安藤は気付かぬうちに眠ってしまう。 起きた時には決起集会が始まる30分前だった。 街は停電になり、集会の場所までの道のりだけが明りに灯されていた。 安藤はその光で示された道を歩いていくと、旧猫田スタジアムに辿り着く。
スタジアムの中は大勢の民衆が集い、犬養に期待と興奮を注いでいた。

犬養に腹話術をかける寸前で力尽きる安藤

そこに警察が駆けつけ、場内は乱闘騒ぎになっていった。 安藤は腹話術で人々を掻き分け、犬養に近づこうとする。 そして、腹話術の有効範囲に犬養が入る。 安藤は犬養にこれまでの威厳を失わせるような言葉を言わせようと仕掛ける。 しかし、あと少しのところで、副作用により体が限界を迎えた安藤は力尽き倒れてしまう。 安藤は潤也のこと想いながら、穏やかに息を引き取った。

安藤潤也篇

1人取り残されてしまった潤也は兄の死の真相を調べていた。 そして、アンダーソンから殺し屋の事務所の住所を書いたメモを手に入れる。
事務所に向かった潤也は、岩西と蝉に接触する。 潤也は蝉に、兄の生前について問い詰める。 蝉は潤也に一発だけ弾の入った銃を自身に向けさせ、引き金を引けたら情報教えると言う。 2度引き金を引き、遂には3度目で弾を発砲する潤也。 間一髪のところで、岩西が蝉を倒し、回避することができた。 潤也を認めた蝉は、アダルトショップ「桃」の店主であり情報屋の桃の元へ連れていく。 蝉に安藤の殺しを依頼したのはドゥーチェのマスターであることを知った潤也は、グラスホッパーに入団するフリをしてマスターに接近しようとする。

潤也とマスターの面会日当日、街中で車椅子に乗ったマスターは、横断歩道の向こう側に潤也を見つける。 潤也もマスターに気付き、青信号になるのを待っていた。 マスターは能力の圏内に入るまで、潤也が近づくのを待っていると、何者かに車椅子を押されてしまう。
潤也の前で、呆気なくマスターは死んでしまった。 潤也は急いで、マスターを押した人影を追いかける。 何度も見失いかけるが、直感的な判断で追い続け、遂に人影が家に入っていくのを見る。 家の玄関を叩き何度も呼びつける潤也のもとに2人の少年が現れる。 少年たちは兄弟で、潤也は少年たちの父親と知り合いのフリをして探りを入れようとする。 しかし、不意に潤也の背後に、あの人影が現れる。 驚いた潤也は倒れて気絶してしまう。

マスターの殺害現場から逃げる槿に追いついた潤也に対し、能力の存在を察する槿

潤也は目を覚ますと、家の中に居た。 キッチンでは少年たちの母親の姿、そして無邪気に少年たちがリビングに入ってきた。 潤也はその3人の光景をみて、兄が生きていた頃の記憶を思い出し涙する。 そこにマスターを殺した者がやってきた。 彼は槿(あさがお)と名乗り、潤也に何か能力があることを確信する。 そして、潤也の能力はある程度の確率なら現象を制御出来ると考える。

潤也は一晩、槿一家の世話になった後、自宅に戻るのであった。 そして、玄関に謎の封筒を見つけた潤也。そこには安藤の友達であり、グラスホッパーに入団した島の剥いだ爪が大量に入っていた。
自宅に待ち伏せしていた令嬢(フロイライン)という組織に、潤也は島のもとへ連れて行かれる。
令嬢はマスターと業務提携契約を結んでおり、非合法でお金を稼ぐ組織だった。 マスターが死んだのは、島と潤也の仕業と考える令嬢は2人をグラスホッパーに売りつけようとする。 潤也はそれを利用して、マスターを殺したのは自分だ、と嘘の自白をする。

遂に犬養に接触出来た潤也だったが、一撃を喰らわせる寸前で、スズメバチに抑えられる。スズメバチは、一度は反逆者として囚われの身だったが、犬養のカリスマ性に惹かれグラスホッパー側の人間になっていた。
そのまま団員たちに追い出される潤也であったが、犬養との対決を決意するのであった。

潤也はその後、令嬢のリーダーである比与子の居場所を桃から金で買い、比与子の車で待ち伏せる。 車に乗り込んだ比与子を、潤也は背後から襲い、以前連れて行かれた廃ビルへ向かう。 廃ビルの密室で潤也は比与子に、島の行方を尋ねる。 しかし、そこの廃ビルは令嬢にとっての領域で、比与子は抜け穴から脱走してしまう。 令嬢の他の団員も駆けつけ、潤也は逆に追い詰められてしまう。
しかし、そこに蝉が現れ、令嬢を一掃していく。潤也は予め、岩西に殺しの依頼をしていたのだった。 潤也は島に直接手を出さなかった比与子の命だけは見逃した。

後日、岩西と蝉、潤也の3人は殺しの依頼金を稼ぐため競馬場にいた。 さらに潤也の能力を検証する機会でもあった。 そして、潤也の能力は1/10の確率であれば、必ず当てられるものだと分かる。
一方グラスホッパーと業務提携を結んでる令嬢であったが、グラスホッパーの団員に依存性のあるビタミン剤を売りつけ、組織を陥れようとしていた。
令嬢と業務提携を結んだ本人であるマスターが死んだことで、令嬢は赤字になり大損害を被っていた。
令嬢は、犬養が街頭演説会を行う機会を狙って、暗殺計画を図る。 令嬢の動きを調査してるアンダーソンから、潤也は犬養の暗殺計画について知る。 兄の敵討ちを令嬢に越されたくない潤也はそのことを犬養に伝える。だが、運命に委ねる犬養は予定通り行うのだった。 兄の死を重く受け止めている潤也は令嬢に犬養が殺されるのを納得出来ず、自身の手で犬養を始末することを決意する。

街頭演説当日、令嬢が雇ったスナイパーが犬養を狙う。 しかし、スナイパーが引き金を引く瞬間、地震が起こる。 照準がズレた弾道は犬養の右胸を貫く。 その後、令嬢の社長のもとに、スナイパーと思われる人物がビルから転落死したというニュースが流れる。そして、潤也は令嬢の壊滅へ動き出す。 鯨や槿、蝉などを総動員させ、令嬢の社長、その息子までも殺すのであった。

犬養は1ヶ月後、無事に退院する。 その直後の総選挙で、犬養率いる未来党は、20人ほどの議員を誕生させる。 そして10年後、3度目の総選挙で未来党が政権をとり、犬養は首相となった。
犬養は安藤が死んだ旧猫田スタジアムで、再び国民投票に向けた、国民へのメッセージを発表することを決める。
仙台に引っ越し、猛禽類の定点調査の仕事に就いていた潤也であったが、犬養のニュースを目にして再び動き出す。潤也は槿の子供たち、健太郎・孝次郎兄弟に仕事の依頼をする。 槿の子供たちこそ、業界最高峰の殺し屋であり、地震を起こす能力の持ち主だった。

地震によって崩壊したスタジアムの中、一人佇む潤也

当日、国民にメッセージを送る犬養と熱狂する国民、そして潤也の姿があった。 潤也が合図を送ると、大地震が起こる。 スタジアムが崩壊し、集まった人たちは慌てて逃げていくのであった。 熱狂ムードだった場内は静まり返り、潤也と犬養の2人が残っていた。 唯一犬養に流されない、立ち尽くす一本の木のような潤也をみた犬養は、彼こそが魔王かもしれないと考える。
そして潤也は、これから世界は変わっていくと、兄のことを想うのであった。

『魔王 JUVENILE REMIX』の登場人物・キャラクター

主人公

安藤(あんどう)

本作品の主人公。猫田東高校の2年生。作品の中で、下の名前が明かされることはなかった。
自分が思ったことを他人に話させるという能力「腹話術」をもつ。
「男はつらいよ」や昭和の特撮ものに詳しい。
周囲の出来事を感じなくなるほど物事を深く考え込む考察癖があり、一人言が多い。

安藤 潤也(あんどう じゅんや)

Rei-Sho11185
Rei-Sho11185
@Rei-Sho11185

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