ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヴィーナス&ブレイブス~魔女と女神と滅びの予言~』とは、ナムコから発売されたPlayStation2用RPGゲームである。
2000年に発売された『7〜モールモースの騎兵隊〜』の基本システムや設定の一部を継承している作品。
バルクウェイという鉱山都市に住んでいる主人公ブラッドの下に女神アリアが現れ、100年後に世界が破滅してしまう「大災厄」が起こると告げられる。精霊の血を受けて不老不死の体を持つブラッドは騎士団を結成し、多くの出会いと別れを繰り返しながら100年間の戦いへと挑むことになる。

予言書によると、これから数年はオルガ達が暮らしているスクーレという街で災厄が続くと記されていた。ミレッタの案内で水上都市スクーレへとやって来た騎士団。スクーレは静かで至る所に水路がめぐらされており、水上都市の名に相応しい街だった。金と力があれば何でも解決できるという実力主義の街らしく、隙を見せれば他人に出し抜かれるという恐ろしい一面も兼ね備えているとオルガ達は説明する。それを証明するかの様に、突然現れた酔っ払いの男がオルガにぶつかると、オルガ達の貴重品が盗まれてしまう。男を追って街の酒場までやってくると、中は殺気立った雰囲気が漂う不穏な場所だった。オルガは店の奥で先程の男を見つけ問い詰めるが、男は白を切る。2人のやり取りは喧嘩にまで発展し、収拾がつかない状態となってしまった。オルガから貴重品を盗んだ男は闇ギルドと呼ばれる危険な集団の一員だったらしく、仲間が集まりオルガを吹き飛ばして気絶させてしまう。オルガが吹き飛ばされた先にいた大きな帽子を被った魔女風の女性は大事な帽子を汚されたと腹を立て、闇ギルドの男達に弁償を要求しながら迫る。しかし男達は要求に応じるどころか女性に武器を向けて脅してきたので、女性はさらに腹を立て、素早い動きで攻撃し襲ってきた男達全員を一瞬で気絶させてしまった。その様子に驚くブラッドだったが、自分の団員が迷惑をかけたことに対する謝罪と怪我はないかの確認の為、女性に声をかける。女性はブラッドを見ると、「並大抵の年月では得られないような実力を感じる」と評価する。驚いたブラッドは女性に自分が不老不死であることを明かすと女性は少し驚きながらもブラッドに興味を持つ。「騎士団全員が寝泊まりできる宿を紹介する」と女性が言うので、それを信用してブラッドは宿への案内を任せた。

第5章 欲望の水上都市(1012~1020年)

フリーはウォルラスの教えをレオに伝承し鍛えていく

酒場で出会った女性の名前は「ヴィヴィ」と言い、華奢な体に似合わず、いくつもの修羅場を潜り抜けてきた様な凄みを感じる女性だった。その雰囲気にブラッドは自分と似たものを感じ取り、300年間生きてきたことの苦労や悩みを自分でも驚く程素直にヴィヴィに話す。ヴィヴィに案内されてやってきた場所はスクーレの人気のほとんどない裏道にある建物で、造りは古いが頑丈な作りの静かな所だった。ヴィヴィは騎士団に加入するつもりはない様で、ブラッド達をこの場所まで連れてくると、挨拶をして去っていった。団員達は建物の中に入り各々体を休ませる。フリーはレオの持つハープが調律はされているが手入れが行き届いていないことを指摘し、「武器を大事にしないやつに勝利はない」と説明する。フリーはかつて自分がウォルラスから習った武器の手入れの仕方や教えをレオに伝え、育てていこうとしていた。
団員達が深い眠りについた頃、深夜にも関わらず突然大きな鐘の音が響き渡る。スクーレでは水路を利用した時計塔の鐘はいつも時間に正確で、「こんな深夜に鳴ることはないはずだ」とレオは驚いた。ブラッドは災厄の前触れではないかと気を引きしめ、団員達に武器を取らせて時計台へ急ぐ。時計塔に到着する頃には鐘の音は鳴り止んでいたが、真相を確かめる為に騎士団は時計塔の入口へと近づく。すると、そこには女性が1人立っていて、鐘の音は止めたから帰るよう騎士団に告げる。オルガとレオは彼女が時計塔の番人をしている女性で何百年と生きていると教える。
時計塔の番人も不老不死であることを知ったブラッドは驚き、団員達を先に宿に帰して1人で街を歩いて回った。するとそこにアリアが現れ、「時計塔の番人について知りたいのか」とブラッドに問いかけた。同じ不老不死の人間を気にしない訳ではないが、特に多くを知りたいとは思っていないことをブラッドは告げる。アリアはそれ以上時計塔の番人については語らず、ブラッドに「精霊のはかり」と呼ばれるものを手渡し、これから数年間遠征に努める様指示する。精霊のはかりには魔物の出現数に応じて正か負のどちらかに傾く機能が備わっており、負の方に傾きが大きくなれば世界滅亡は避けられなくなるとアリアは説明する。「これを確認しながら世界の滅亡を阻止してほしい」と頼むと、アリアはブラッドの前から姿を消した。

スクーレの災厄が回避できたと同時にミレッタは退団しオルガと一緒に生きることを決める

翌朝、ブラッドはスクーレの街を見て回る。街はずれの森でアリアに会うと、予言書が新たに読まれ、そこには今から6年後に魔物がスクーレを襲うとあった。ブラッドは6年後に訪れる災厄を回避する為、スクーレ周辺に出現する魔物の討伐と新たな仲間探しに勤しむ。
ある日、遠征を終えてスクーレに戻ると、フィルシアと名乗る神官に声をかけられ、ギルドの場所を尋ねられる。フィルシアはレミントン山麓の麓にある修道院からホワイトローズベリー採取の依頼をしに初めてスクーレにやって来たのだと説明すると、レオはギルドの場所を教えた。ブラッドがスクーレに来て1年が経過しようとしていた頃、ヴィヴィが提供してくれた騎士団の拠点はオルガとミレッタの補修のおかげで、古い見た目だった建物が新品の様に生まれ変わった。ブラッドは2人の補修技術を見込んで、古くなっている街の時計塔の補修もできないかと頼む。時計塔であるシルの塔はずっと補修がされていない為、所々ひび割れし、倒壊の恐れあった。オルガは「時計塔とも番人の女性とも関わりたくない」と答えるが、ミレッタは「騎士団長のブラッドの頼みを断れない」と、怖がるオルガを説得して時計塔の補修を請け負った。遠征の合間に時計塔の補修を行う内に、オルガとミレッタは番人の女性と挨拶を交わす様になっており、彼女から「マユラ」という名前を聞き出すまでの仲になってきていた。
スクーレでの生活も4年が過ぎようとしている頃、フリーとレオの師弟関係は良好となり、オルガとミレッタによる時計塔の補修も順調に進んでいた。そんな時、ブラッドの前にアリアが現れ、「オルガの臆病な性格は騎士団の士気を下げるのでバルクウェイの二の舞になりたくなければ、早く解雇する様に」と進言する。そして「時計塔にはこれ以上関わらない方が良い」とも言葉を残して去っていく。ブラッドはオルガの進退について悩むが、スクーレの災厄を回避する為、アリアの言葉通りオルガの退団を決意する。そして、騎士団員としての役目を終わらせ、時計塔の補修という大事な仕事に集中させた。最初は悲しむオルガだったが、ブラッドとミレッタの励ましを受けて、今自分にできることを精一杯やると約束して退団した。オルガと恋仲であるミレッタはまだこれからの戦いに必要な団員として騎士団に残った。仲間を大事にしていると語っているブラッドでもいとも簡単に戦えないと判断した団員を切り捨てるのかと感じたレオは、ブラッドに皮肉を言ってその場を去る。ブラッドの経験や師であるウォルラスの最期を知るフリーがレオの誤解を解くと約束するが、ブラッドはやりきれない気持ちを募らせ顔を歪ませる。するとそこへマユラが優しい笑みを浮かべながら、ブラッドに「泣かないで」と伝えた。同じ不老不死の体を持つマユラはブラッドの葛藤を理解できている様だった。
災厄が訪れる年になり、騎士団がスクーレで待機していると、そこへ災厄の魔物が現れる。遠征と騎士団の仲間の入れ替えを繰り返し強くなっていた騎士団は魔物を倒し、スクーレの災厄を回避した。ブラッドは団員達の功績を称えて騎士団本部でささやかな宴を用意する。団員達が盛り上がる中、オルガとミレッタがブラッドに声をかける。時計塔の補修が完了したオルガはミレッタと共に小さな工務店でも開こうかと考えており、2人でこの場を去ろうとしていた。レオの口添えもあり、ブラッドは2人の幸せを願ってミレッタの退団を許した。宴が終わり、団員が眠りについた頃、ブラッドは1人眠れずにいた。そこへアリアが現れ、1017年の災厄を回避できたことに対する評価と3年後にティゴル谷に新たな災厄が訪れることを予言した。

故郷ティゴル谷の災厄を回避するとフリーは騎士団を退団しティゴル谷に残ることになる

3年後の災厄に向けて、ブラッドは遠征と仲間の強化を行う。そして1020年。災厄が訪れると予言されたティゴル谷は団員フリーの生まれ故郷だった。フリーは故郷のみんなが無事であることに安堵し、必ず災厄を回避させると誓う。ティゴル谷にやって来た災厄の魔物は「黒き無限の災ナグゾスサール」と呼ばれる強大な魔物だった。なんとか魔物を倒すと、そこに10年前に壊滅したバルクウェイで会った漆黒の鎧を着た男が現れる。男は「ジーク」と名乗り、自分がブラッドと同じ不老不死の存在であることと、今騎士団が倒したナグゾスサールも何度も転生を繰り返す存在だと教える。ティゴル谷の災厄は回避できたが、ナグゾスサールは力を蓄えて何度でも蘇ることを知った騎士団はその強大さに虚脱感を隠し切れなかった。ブラッドもまたこの事実に動揺し落ち込む。しかし、そんな騎士団の前に、事実を知らないティゴル谷の住人達が集まり、目の前の脅威が去ったことを喜び騎士団に感謝していた。その様子に団員達は自分達の行いは決して徒労ではなかったことを知り、素直に目の前の勝利を喜び合う様になった。
故郷の災厄を回避できたフリーだったが、年寄りの多いティゴル谷の今後が心配で仕方がない様子だった。そんなフリーの心境を察したレオは「騎士団のことは自分が任されるから、フリーはティゴル谷に残れ」と進言する。騎士団に入団してからの9年間で、レオはフリーから多くのことを学び強くなれたことを語り、素直にお礼を言ってフリーを見送る決意をしていた。レオの言葉を聞いて、ブラッドも「今のティゴル谷にはフリーが必要だ」と言い、フリーの後継者としてレオを任命し、フリーの退団を決定した。フリーは自分の教えを素直に聞いて今まで付いてきてくれたレオにウォルラスから受け継いだクガイブナの葉のお守りを手渡し、「冷静さを欠いた時に掴むと良い」と伝え、そのままティゴル谷に残った。
フリーと別れ、スクーレに戻ろうとティゴルの森を歩いていると道に迷ってしまう。そこへ「ジャシー」と名乗る老人がブラッド達に声をかけてきた。ジャシーはティゴルの森に長く住んでいた為、スクーレまでの道は知っていた。「帰り道を教える代わりに自分の話を聞いてほしい」と昔話の様な話を騎士団に聞かせ始めた。それは世界に5つの者がそれぞれ平和に暮らす為とった行動の話だった。1と2の者は上の世界にある「精霊郷」という所に移り住み、3と4の者は争いながら下の世界に収まった。しかし、5の者はどうなったのか誰にも分からなかった。この世でには不幸なことがたくさんあるが、最も不幸なことは忘れられることである。魂は下から上へと汲み取られ、「闇のしずく」により再び「精霊の門」から流れ落ちるものなのだとここまでジャシーが語ると、ブラッドはジャシーに「この世界について何か知っているのか」と尋ねる。ジャシーは「自分が知っているのは1つの物語と森の出口だけだ」と答え、騎士団を森の出口まで案内するとそのまま森の奥へと戻っていった。
ブラッドはスクーレの街はずれにある森へ行くと、ティゴル谷の災厄を回避したことをアリアに報告する。アリアは災厄の回避については褒めるが、まだ戦力として使えるフリーを退団させたことには腹を立てていた。フリーは元々故郷を守る力を得る為に仲間になったことを伝え、「フリーの人生に自分やアリアが口出しするのは筋違いだ」とブラッドはアリアに説明する。しかしアリアは「個人の意見など運命の前では無意味」と語り、ブラッドの言動を非難した。そして次の災厄は5年後にレミントン山麓の麓にある修道院に降り注ぐと予言をし、回避に努める様厳しい口調で語り、アリアは去っていった。

第6章 不死なる者たち(1021~1036年)

ガレフとリリーの息子は立派な戦士として成長し騎士団への入団を希望する

5年後の災厄に向けて遠征を繰り返し団員の強化に励むブラッド。そんなブラッドにアリアは「1036年に今までにない大災厄が訪れる」と予言する。「世界が滅亡するか否かを左右する大事な年であり、王都まで出向くことになるだろう」と言う。1036年の大災厄のことは心に留めておくよう忠告し、「まずは1026年に修道院にふりかかる災厄の回避に努めよ」とアリアはブラッドに説明した。
そして1026年。ブラッドは騎士団を率いて災厄が訪れると言われているレミントン山麓にある修道院の近くで待機していると黒い影が修道院に向かって行くのを目撃する。急いで追いかけると、それは災厄をもたらす魔物だった。騎士団が魔物を食い止め倒すと、修道院を無事救うことができた。修道院を守ったブラッドはスクーレに戻ると、アリアが現れ、次の予言をブラッドに告げる。それは10年後に力を蓄えて復活するナグゾスサールが時計塔を破壊し、スクーレを壊滅させるというものだった。ティゴル谷を襲ったナグゾスサールが10年後に力を増して復活すると知ったブラッドは今の騎士団で太刀打ちできるのか不安になる。10年間で今よりも騎士団を強くしなくてはいけないと思い、ブラッドは焦る。
そんなある日、時計塔を占拠している奴がいるとの情報が飛び込んできた。マユラが襲われているかもしれないと思ったブラッドは騎士団を引き連れて時計塔へ急ぐと、そこには困った様子のマユラがいた。マユラは襲われていなかったが、時計塔の先端に少年が1人登ってしまい困っているのだとマユラは説明した。時計塔を見上げると、確かに少年が1人いたので、ブラッド達は下りてくるように説得する。少年は素直に地上に下りてくると、「ブラッドとその騎士団を探してよその村からやって来た」と言った。ブラッドが少年の探し人は自分だと説明すると、少年は「両親からブラッドのことを聞いて騎士団に入団する為にここまで来た」と言う。少年の名前は「アレフ」と言い、バルクウェイで別れたかつての仲間ガレフとリリーの息子だった。ガレフと同じ戦士として幼くもたくましく成長したアレフの姿を見てブラッドはアレフの入団を許可して仲間に加えた。

一瞬の隙をついてナグゾスサールはマユラを誘拐する

アレフが騎士団に馴染み始めたある日、スクーレに大泥棒が出現したと大騒ぎが起こる。金持ちの家ばかりが狙われ、金品を盗んだ後は爆薬で証拠を吹き飛ばしていくという手口だった。騎士団でもこの話題で持ち切りとなっていると、突然ヴィヴィが現れ、スクーレの闇組織「奈落」に似た手口で仕事をする人物がいると情報を教えて去っていく。泥棒騒ぎも気になるが、ブラッド達は10年後の大災厄回避の為に遠征に集中することにした。
遠征の途中、ブラッド達はスクーレの近くで神官のフィルシアに遭遇する。修道院に孤児が来たらしく、「世話に必要な物をスクーレに買いに行く途中」だと言う。そんなことがあった2年後、またもスクーレの近くでフィルシアと出会う。今度は困った様子だったので訳を尋ねると、「育てていた孤児の少女が数日高熱にうなされていて、手の施しようがない」と説明した。解熱剤を作る薬草のホワイトローズベリーを採りに行きたいが、生えている辺りは魔物が占拠しており危険だとして誰も立ち入れない状態となっていた。ブラッドは遠征の途中だったが、ホワイトローズベリーを採取してくることをフィルシアに約束して、ローズベリー山へ進路取った。山に出現する魔物を倒し、ホワイトローズベリーを採取してスクーレに戻るとフィルシアにそれを手渡し修道院に帰した。
そしてさらに3年の月日が流れる。ブラッドが騎士団本部に戻ると、そこにはフィルシアの姿があった。フィルシアはミレイという名の少女をブラッド達に紹介する。ミレイは3年前に高熱で生死を彷徨った孤児の少女だった。あれからブラッド達が採ってきたホワイトローズベリーで作った解熱剤のおかげで元気を取り戻し、5歳まで成長していた。ミレイはブラッドにその時のことについてお礼を言うと、無邪気に笑みを浮かべながらフィルシアと修道院に帰っていった。
時計塔に大災厄が訪れると予言されている1036年になった。いつナグゾスサールが現れても対応できる様に騎士団本部で待機するブラッドと騎士団の仲間達。するとそこにマユラが慌てた様子で騎士団本部に助けを求めてきた。マユラが時計塔を離れて騎士団本部にやって来たのは始めてだったので、遂にナグゾスサールが時計塔に現れたのだと感じ、ブラッドは騎士団を全員引き連れて時計塔へ急いだ。時計塔の中に踏み込むと、そこにはさらに1020年にティゴル谷で戦った時より禍々しい雰囲気を纏ったナグゾスサールの姿があった。ブラッドは騎士団を指揮して攻撃すると、なんとかナグゾスサールを倒すことができ、大災厄の回避に成功する。
ナグゾスサールが去った後、マユラがブラッド達を心配して時計塔に戻ってくる。戦闘で負った怪我の手当するマユラはブラッドに時計塔について語り始める。時計塔は大昔「精霊の河」と呼ばれており、聖なるものが流れてくる場所で自分はその番人なのだと語る。街の人達から疎まれても、たった1人でこの場所を守り続けなくてならないとマユラは使命感を持っており、聖なる場所である時計塔で夜中に鐘が鳴ったり魔物が入り込んだりと異変が起きているのは精霊郷で何か起きているからだと感じていた。「闇のしずく」についても口にするマユラに詳しく話を聞こうとブラッドが話し始めると、大きな咆哮が鳴り響く。倒したはずのナグゾスサールの体が再生し、一瞬の隙にマユラを捕らえてそのまま天井を突き破って去っていった。マユラを助ける為に時計塔を出て行方を探すブラッドの前にアリアの遣いである妖精フィニーが現れる。アリアが呼んでいるので街はずれの森へ来るように言われるので、アリアならばナグゾスサールの居場所を知っているかもしれないとブラッドは街はずれの森へ向かう。しかし、アリアは「スクーレでの大災厄は回避されたのだから、今すぐ王都へ向かえ」としか言わなかった。ブラッドが必死にマユラがナグゾスサールにさらわれたと説明するがアリアはその話には耳を貸さず王都へ行くことだけを進言する。そこへアレフがナグゾスサールは西の砦へ向かったとの情報を伝えにやって来る。ブラッドはアリアの進言を無視してマユラ救出の為に西の砦へ急いだ。

マユラは自分の意志でブラッド達の旅に同行したいと申し出る

西の砦は「レイラントの砦」と呼ばれている難攻不落の砦だった。入口には鍵がかかっていた為、中には入れず、扉も頑丈で体当たりではビクともしない造りとなっていた。アレフが爆薬で爆発すれば開けられるのではないかと、奈落にいると言う爆薬を得意とする人物に頼ることを提案する。ブラッドはその提案を受け入れ、奈落へ向かうと爆破仕事を得意とする女性ユマを紹介され、レイラント砦の扉を爆破してほしいと頼む。ユマはその依頼を了解し同行する。そして砦の扉を爆薬で爆破し開けると、ユマを隊列に加えマユラ救出の為に砦を登っていく。すると、塔の上でマユラを発見する。ブラッドがマユラの無事を確認し安堵すると、マユラもまたブラッド達が助けに来てくれたことに喜び感謝する。するとそこにディーが現れる。ブラッド達を殺そうと迫るディーの前にマユラが立ち塞がる。ディーはマユラの行動に一瞬怯むが、ブラッド達に1体の魔物を差し向け攻撃する。ブラッドは急いで陣形を整えて迎え撃ち魔物を倒す。しかしディーは砦ごとブラッド達を生き埋めにしようとあちこちに火を放ち、そのまま飛び去っていく。ブラッドはマユラのことをレオに任せ、自分が先頭に立って砦からの脱出を試みる。ユマは爆薬を使って砦の壁に大きな穴を開けると、騎士団はマユラを連れて外に出ることができた。
マユラの救出に成功したブラッド達はスクーレの騎士団本部へ帰還する。マユラは「助けてくれたお礼に、明日の夜、時計塔でご馳走をしたい」と申し出るが、ブラッドは「すぐに王都へ向かいたい」と告げる。すぐに旅立つことを知ったマユラは寂しそうな顔をするが、「またいつか会いに来る」とブラッドはマユラに約束した。マユラが去った後、ユマも「自分の使命を果たした」と言って奈落へと戻っていった。2人と入れ違いにヴィヴィが騎士団本部にやってくると、かつての仲間でレオの師であるフリーが謎の病に侵されて重症だと知らされる。突然高熱が出て体中に黒い斑点が現れるという病で、医者に見せに行きたいがとても歩ける様な状態ではないらしい。フリーの容態が気になって、ブラッドもレオも動揺していた。
早く王都に向かわなければいけないと思いつつも、フリーのことが気になるブラッドは頭を冷やす為に1人で街はずれの森まで散歩に出る。街はずれの森にはいつも通りアリアが立っていた。アリアは「今年中に王都ヴァレイに災厄が訪れる」と予言し、今からイヴァレス山を越えて王都へ向かえと説明する。今の季節、イヴァレス山は雪と氷で覆われて山越えするには非常に厳しい場所であった。アリアの傍らに控えていたフィニーは「ブラッド達がマユラを助けにレイラントの砦に行かなければ他の行き方もあったが、もうイヴァレス山を越える行き方しか残されていない」と冷たく言い放つ。ブラッドは「かつての仲間フリーが病にかかって心配なんだ」と伝えるが、「これ以上寄り道するなら王都の災厄は回避できない」とアリアとフィニーは声を荒げて言う。ブラッドは非情に徹することを余儀なくされ、「フリーの様子を見に行きたい」と言うレオの申し出を却下し、王都へ向かうことを命令する。レオはフリーから託されたクガイブナの葉のお守りを強く握りしめて感情をなんとか押し殺すと、ブラッドの命令に従って出発の準備を始めた。
騎士団がスクーレを旅立つ直前、マユラが見送りにやって来る。寂しそうにブラッドに別れの挨拶をするマユラを隣で見ていたヴィヴィは、マユラに「会うのが最後になるかもしれないのだから言いたいことは言っておいた方がいい」と耳打ちする。時計塔の番をするという大切な役目があるマユラは「時計塔から離れられない」と答える。するとそこへ街の住人達が集まり、「時計塔は街全体で守っていこうと話がまとまっている」とマユラに告げる。今まで気味悪がって時計塔に近づこうともしなかった住人達だが、大災厄の危機を経験し自分達の街は自分達で守っていこうと考える様になっていたのだった。縛り付けるものがなくなったマユラは素直になり、外の世界を見てみたいとブラッドに旅の同行を申し出る。ブラッドはマユラの加入を快く受け入れる。ヴィヴィもブラッドに付いて行くと言い出し、勝手に騎士団へ加入し王都ヴァレイを目指して出発した。

ブラッドを守る為に魔物の一撃を受けたミレイはそのまま力尽きる

今回は険しい雪山を越える過酷な旅である。キーディス山脈のレミントン山麓に差し掛かると、リーヴェ修道院の建物が見えてきた。ブラッド達が修道院に近付くと、そこにはフィルシアとミレイの姿があった。修道院には何故か傷を負って手当てを受けているユマの姿もあった。ユマは王都に行く用事があったが、どこで受けたのか酷い傷を負っていたので、修道女達から手当てを受け養生していたのだった。目的地が一緒ならば共に行こうとブラッドはユマを再度騎士団に加える。「イヴァレス山を越えるのならば自分達が道案内をする」とフィルシアとミレイも同行を申し出る。ブラッドはその申し出を受けようとするが、「まだ6歳の子供であるミレイに雪山を歩かせるのは酷ではないか」と意見する。しかし、「イヴァレス山の詳細な地図を作ったのはミレイであり、彼女の道案内が必ず役に立つ」とフィルシアが説得するので、ブラッドは渋々フィルシアとミレイの加入を許可した。ユマ、フィルシア、ミレイの3人を仲間に加え、イヴァレス山を越えようと騎士団は出発するが、ヴィヴィは「修道院で休んでくる」と言って一時退団した。
イヴァレス山は想像以上に厳しい雪道が続き、吹き付ける雪風で前がほとんど見えない状態だった。雪道を進みながら、レオはユマに重傷を負った経緯について尋ねると、「一度入ったら死ぬまで抜けられないと言われている闇ギルド奈落から抜けてきた時に受けたのだ」と説明する。「奈落を抜けてまで王都ヴァレイに行かなくてはいけない理由があるのだ」とユマは力強く語った。イヴァレス山には魔物がいたが、騎士団はなんとか魔物を倒しながらミレイの案内で先へと進んでいく。団員達にも疲労の色が濃くなり始めた頃、山頂付近にある砦へと辿り着いた。寒さと魔物との連戦で疲労した体を休める団員達を見渡し、アレフはこの雪山越えを続けるのかとブラッドに問う。ブラッドは冷静に考えを巡らす為、砦を出て辺りを見渡す。ブラッドの目の前にアリアが現れ、災厄回避の為にこのまま急いでイヴァレス山を越える様ブラッドに指示する。ブラッドがアリアと話していると、後ろからミレイがブラッドに声をかける。ミレイは「虫さんを紹介したい」とブラッドに告げると、指さした先にはフィニーの姿があった。普通の人間には見えないはずの妖精フィニーの姿がミレイには見えている様で、ミレイはフィニーと仲良さげに話しをしていた。アリアの助言を聞いたブラッドは砦の中に戻るとアレフにこのまま進むことを告げる。マユラとミレイはまだ元気そうだったが、ユマは傷口が開きかけており、無理させられない状態だった。しかしユマは「体の限界が来るまで進み続けたい」と言うので、辛くなったら正直に言うことを条件にブラッドはユマの同行を認める。
砦を出発してしばらく進んだ頃、ユマの体には早くも限界が訪れる。傷口が膿み、凍傷の症状も出ていてとても歩ける状態ではなかった。フィルシアに付き添われ、ユマを砦まで引き返させ、ブラッド達は砦とは反対方向に進んでいく。しばらく歩くと、ブラッドはミレイにマントを引っ張られ、「虫さんに友達でいてくれてありがとうと伝えて」と言伝を頼まれる。突然何を言い出すのかと驚くブラッドの背後に魔物が迫ってきた。急いで陣形を整え、魔物を倒す。魔物を倒した後、その先の道が緩やかになっているのをマユラが発見し、イヴァレス山を越えたことに団員達も喜ぶ。しかし、先程の戦闘でミレイがブラッドを庇って重症を負っていた。ブラッドの腕の中で、力無く団員達の無事を確認すると、ミレイは安堵してそのまま力尽きてしまう。

マユラの正体は神竜であることが判明する

ミレイの突然の死に悲しむ団員達の後ろからジークの声が聞こえてきた。魔物をイヴァレス山に放ったのはジークとディーの仕業であり、ブラッド達の足止めをしようとしていたと説明すると、ディーに騎士団の始末を任せジークは1人で去っていった。ディーはブラッド達に襲い掛かろうとするが、そこへマユラが歩み出てディーを止める。マユラの存在に驚くディーだが、「人間の味方をするならば同族でも容赦しない」と言ってマユラに攻撃しようと構える。マユラはブラッド達を守ろうと、自ら真の姿をさらけ出す。マユラの正体は人間ではなく、「シルベロルサ・ラ・マ・ドラグーン」という名の神竜だった。
空中でお互いに火を吹きながら戦うマユラとディー。力では敵わないと悟ったマユラは自らの体に炎を纏わせるとディーに体当たりをする。マユラの捨て身の攻撃にディーは相当のダメージを負い、戦いを放棄して呻き声をあげながら北の空へと逃げていった。マユラはブラッド達の方を見下ろし、騎士団全員の無事を確認すると、安堵しながら燃え尽き灰となってしまった。
その後、魔物の残党に襲われるが、ブラッド達はすぐに陣形を整えてこれを倒す。魔物を倒すと、山頂の砦で手当てをしていたユマとフィルシアが合流する。ブラッド達は2人にミレイとマユラの最期について語ると、フィルシアはミレイの亡骸にすがり付いて声もあげずに涙を流した。「イヴァレス山を越えられたので、自分達の役目はここまで」とフィルシアは語り、ミレイの遺体を腕に抱き、リーヴェ修道院へと1人で戻っていった。
騎士団を安全な場所で休ませると、ブラッドは1人雪山を少し引き返しアリアを呼んだ。それに応える様にアリアはブラッドの前に姿を現す。ブラッドはイヴァレス山を越える為に2人の犠牲者を出したことをアリアに報告するが、アリアは「犠牲者が出たのは仕方ないことで気にするだけ時間の無駄だ」と言い放つ。アリアの心ない言葉にブラッドは怒りを露わにして、「人の命をなんだと思っているのか」と声を荒げる。世界を救いたいという気持ちはアリアと一緒だが、人1人の命をなんとも思わない女神の言うことが必ずしも正しいとは思えないとブラッドは、もうアリアの言うことをうのみにせず、「人々を幸せにする為に自分で考えて行動する」と告げた。女神に対して好き勝手喋るブラッドに文句を言おうとフィニーが近づいてくると、ブラッドはミレイの最期の言葉をフィニーに伝える。
フィニーは初めてできた人間の友達が突然死んでしまったことにショックを隠し切れない様子で押し黙ってしまう。ブラッドはアリアとフィニーにそれ以上何も言わず仲間の待つ休憩場所まで戻った。騎士団に入団してから25年が経過し、40歳になっていたレオは「戦力にならないと判断したらすぐに退団を言い渡してくれ」とブラッドに告げ、退団後はフリーの下へ駆けつけたい旨を話した。

第7章 人々の力(1036年)

ヴァレイで見かけたサムライの男性は魔物を一刀両断する強さを見せる

ブラッド達騎士団が王都ヴァレイに到着すると、街の中には魔物が何体も入り込み、既に半壊状態となっていた。あちこちから火が立ち上がり、住民達が逃げ惑う光景にブラッド達は息を吞む。暴れ回っている魔物達を倒そうとブラッドは仲間を引き連れて突撃し、次々に魔物を倒していく。その途中、ユマがヴァレイの出身で貴族の娘であることと、自分達の他に魔物を倒して回っている刀を持った男の存在を知る。ユマの両親の安否を確認しようとユマの自宅に向かうが、そこで出会った女性に「ユマの両親はユマが家を出てすぐに爵位を取られて一文無しになったことを苦に自殺した」と聞かされ、追い返されてしまう。ユマは「金の力で両親や周りの人がダメになったのだ」と言い、そんな光景を見ていたくないと家出したと明かした。ユマは両親から逃げたこととイヴァレス山でミレイとマユラが命がけで戦っている時も怪我のせいで役に立てなかったことを嘆き、顔を歪ませる。それを聞いていたアレフはユマに励ましの言葉をかけ、ブラッドも「自己犠牲を最善の策だと思うな、今いる仲間全員で生きてこの場にいる魔物達を倒すんだ」と声をかける。ユマに元気が戻ると、周囲の魔物を倒す為に立ち上がり、近くにいた魔物を全て片付けた。
他の魔物を探してアレフとユマが一時的に別行動を取り、ブラッドはそれを見送る。すると、そこにアリアとフィニーが姿を現し、ブラッドに調子はどうかと尋ねる。ブラッドは「手を焼いてはいるが必ず災厄は回避してみせる」と強い口調で語り、他の魔物を倒しにその場から走り去る。アリアはブラッドが以前語った「人を幸せにする」という言葉について悩んでいる様に呟きながらブラッドの背中を見送った。ブラッドが魔物を倒しながら住民を避難所へ誘導していると、そこにリーヴェ修道院前で別れたヴィヴィが現れる。ヴィヴィはさっきヴァレイに到着したらしいが、火の海と化しているヴァレイの様子に驚いていた。
ブラッド達がヴィヴィと会話していると、アレフが「建物の屋根に何かいる」と指さして言う。騎士団がアレフの指さした先を見ると、そこには巨大な魔物の姿があったのでみんな驚く。巨大な魔物は高笑いしながら、ブラッド達の前まで下りてくると、ジークの仲間で名は「ゾルード」だと語った。ゾルードはジークと共にナグゾスサールに仕える「災の翼」の1人であった。ゾルードはブラッド達に魔物を1体差し向けると、高笑いしながら去っていく。
ブラッド達は魔物を倒すと、ゾルードを追うより先に住民の避難と今いる魔物の撃破を優先して仲間と手分けして住民の誘導を行った。ヴィヴィもこれに協力し、多くの仲間を得たブラッド達は街に残っている魔物を次々に倒していく。すると、街の中央広場の方から女性の叫び声が聞こえてきた。ブラッド達が駆けつけると、そこには刀を持った男性が1人で魔物と対峙していた。男性が刀を構えて一瞬にして魔物を切り倒す。あまりの早業に驚く騎士団のメンバー達に悲鳴の主である女性が声をかける。どうやら女性は騎士団のことを王都の親衛隊だと勘違いしている様で、「王都の危機管理体制がなっていない」と文句を言ってきた。アレフが「自分達は王都の親衛隊ではない」と弁解していると、街で暴れている最後の魔物が姿を現す。ブラッドは素早く騎士団の隊列を整えて最後の魔物を倒す。
最後の魔物を倒すと、予言書に記されていた災厄が回避され、王都の壊滅を食い止めることができた。騎士団の活躍を耳にした国王ラーズラス12世はブラッド達を城に招き、「魔物退治の功績を称えて褒美を取らせよう」と申し出る。しかしブラッドはその申し出を断り、「次に魔物が攻めてきた時に協力してくれるだけで良い」と告げる。国王はブラッドの答えに感心し、協力と街の危機管理体制を見直す約束をしたのだった。
国王との謁見中、先程刀を持った男性と一緒にいた女性が国王に仕事の報告をしにやって来た。彼女は「アルヴィ」という名でフェルミナ入市管理局長を務める女性だった。アルヴィは書類不所持でフェルミナにやって来た王都民を送還しにやってきていた。用事だけ済ませると、アルヴィは謁見室から出ていき、騎士団もその後に続き謁見室を退室する。
一方その頃、街はずれの森ではアリアが寂しそうな表情で佇んでいた。普通の人には姿が見えないはずだが、ヴィヴィにはアリアが見えていた。ヴィヴィはアリアにブラッドの成長していく姿を語り、「今度はアリアが考え方を変えていく番だ」と言った。アリアは女神である自分の言動全てが正しいことだと思って今日までやってきていたが、ブラッドにそれを否定されてから自信をなくしていた。ヴィヴィは「人間は未熟だからこそ成長していく生き物なのだ」とアリアに伝え、「ブラッドを導くのではなく認めてあげてほしい」と助言して去っていった。
戦いに疲れ、騎士団員達が全員寝静まった頃、ブラッドは1人で散歩に出かける。すると街の路地でジークと出くわしたので咄嗟に身構える。しかしジークにはこの場で戦う意思はないと伝えるとブラッドは剣を下ろし、昼間会ったゾルードが口にした「災の翼」について尋ねる。ジークは「自分達の目的や災の翼についてブラッドに語ることは何もない」と言い、ブラッドの問いに答えることなく、その場から去ってしまった。
夜が明けると、国王がブラッド達の為に用意した騎士団本部には多くの入団希望者が押し寄せていた。騎士団に勇気づけられ、自分達も力を合わせれば魔物達に勝てると知った住民達が入団を希望してきたのだ。中にはかつての仲間オルガとミレッタが開いた工務店で大工仕事をしていたという剣闘士もおり、オルガとミレッタが元気で幸せに暮らしているとの話が聞けたことにブラッドは嬉しそうな表情を浮かべる一幕もあった。ユマも今回の一件で街の人達からの誤解も解け、わだかまりが消えたので、街を自由に歩けるようになった。アレフはアルヴィを守って刀で魔物と戦っていた「スルギ」という名のサムライを騎士団の仲間として迎え入れたいと希望するも、「スルギにはフェルミナの街でアルヴィを守るという仕事があるので無理強いはできない」とブラッドは答える。
入団希望者との面接を一通り済ませたブラッドは1人で街はずれを散歩する。すると、そこにアリアが現れ、王都の災厄を回避したことについて褒められる。アリアはヴィヴィに助言された様に、同じ目標に向かって進む者同士協力していくと約束し、「ブラッドのやり方を認める」と語った。ブラッドはアリアが予言回避だけを押し付けるのではなく、自分の意見も聞いてくれる様になったことを嬉しく思い、握手を求める。アリアは戸惑いながらもブラッドの手を掴み、改めて災厄回避の為に協力していこうと誓い合った。

第8章 それぞれの役割(1036~1049年)

スルギの実力を見てアレフは熱心に騎士団に勧誘するが断られてしまう

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