出会って5秒でバトル(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『出会って5秒でバトル』は2015年より『裏サンデー』及び『マンガワン』で連載されている漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。異能力を用いた頭脳戦が特徴のバトル漫画で、駆け引きや裏切りなど手に汗握る展開が特徴である。現実世界で死亡扱いとされた人々がそれぞれ1つ能力を与えられ、「プログラム」という名の命を懸けたバトルを繰り広げる。「プログラム」の目的は何なのか。クリアした先には何があるのか、話が進むにつれ徐々に明らかになる「監視人」の正体など、次々と訪れる予想外の展開に目が離せない。

『出会って5秒でバトル』の概要

『出会って5秒でバトル』は2015年より『裏サンデー』及び『マンガワン』で連載されている漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。はらわたさいぞうがウェブ上で公開した作品が原作となっているが、2015年にみやこかしわが作画に加わって作られたものが『裏サンデー』と『マンガワン』で連載され、2021年7月にはシナジーSPとベガエンタテイメントの制作でTOKYO MX、BS11にてアニメの放送も開始した。
頭脳明晰でゲーム好きな主人公の白柳啓(しろやなぎあきら)はある日突然、包帯ぐるぐる巻きの謎の男に襲撃を受ける。持ち前の頭脳を活かし襲撃をなんとか免れるが、その後すぐに魅音(みおん)という女が現れ、腹部を大砲で貫かれてしまう。次に啓が目を覚ますと、そこには同じ境遇の人間が集められた謎の施設の中だった。戸惑っていると魅音が現れ、3つのルールを説明を始めた。1つ目がこの施設にいる人間は現実世界では死亡扱いになっていること、2つ目が一人一人に能力を与えていること、3つ目が集めた目的はその能力を使ってプログラムをクリアしてもらうこと、この3つであった。その上でルールとしてプログラムクリアのためであれば、能力を使用した殺人が認められると説明され、見せしめに一人の参加者が犠牲になることに。クリアしたら現実世界に戻れるのか、実態はつかめないものの、手枷をつけられ逃げだすこともできない状況から参加者は「プログラム」という名の生き残りをかけたバトルを繰り広げていく。

『出会って5秒でバトル』のあらすじ・ストーリー

あらすじは2021年3月18日発売の単行本16巻までの内容である。

プログラム開始前

頭脳明晰でゲーム好きな主人公の白柳啓(しろやなぎあきら)はある日突然、包帯ぐるぐる巻きの謎の男に襲撃を受ける。持ち前の頭脳を活かし襲撃をなんとか免れるが、その後すぐに魅音(みおん)という女が現れ、腹部を大砲で貫かれてしまう。次に啓が目を覚ますと、そこには同じ境遇の人間が集められた謎の施設の中だった。戸惑っていると魅音が現れ、3つのルールを説明を始めた。1つ目が現実世界では死亡扱いになっていること、2つ目が一人一人に能力を与えていること、3つ目が集めた目的はその能力を使ってプログラムをクリアしてもらうこと、この3つであった。その上でルールとしてプログラムクリアのためであれば、能力を使用した殺人が認められると説明され、見せしめに一人の参加者が犠牲になってしまう。そんな不条理な世界であったが、手枷をつけられ逃げだすこともできないため、参加者は「プログラム」という名の生き残りをかけたバトルに挑んでいくことになる。

1stプログラム

1stプログラムにて対峙する白柳啓(右)と霧崎円(きりさきまどか)(左)

1stプログラムの内容はシンプルな1対1。対戦相手はランダムに決められ、どちらか一方が気絶もしくは敗北を宣言した場合のみ決着がつく。会場の道具やそのほか自身が持ち込んだ道具も使用可能であり、戦闘に関して特に制限はない。開始の合図の5秒後に手枷が外れ、能力の使用が可能になり戦いがスタートする仕組みとなっている。
まず1stプログラムの前に20時間のインターバルがあり、個別の部屋でそれぞれ与えられた能力の確認をすることになる。主人公の白柳啓(通称啓)に与えられた能力は「相手があなたの能力だと思った能力」。使う人に大きく左右されるこの能力の正体について考えているうちにあっという間に20時間が経過し、結局一度も能力を試せていないまま霧崎円という同じ男子高校生との対戦が始まることに。
戦いが始まると霧崎の「木の枝をなんでも切れる剣に変える能力」に防戦一方かと思われたが、何もしてこない啓に対して霧崎が隙を見せたところで、プログラム開始前に魅音が見せしめで使用した「手を大砲にする能力」を霧崎に連想させ、見事に能力を発動させる。この能力に勝てないと感じた霧崎が敗北を宣言したことで試合は終了し、啓が勝利を収める。戦いの中で能力を使い相手を殺すことは認められているが、勝負に敗北したからといって無条件に命を奪われることはないらしく、霧崎も治療を受け啓と同様に2ndプログラムへ進んでいくこととなった。
続いてこの作品のヒロインである天翔優利(通称ユーリ)の戦闘が始まる。ユーリの対戦相手は桐生和人という変質者であった。開始してすぐに全裸になったり、殴られて喜ぶなど度を超えた行動に翻弄され、ユーリはなかなか自分のペースをつかめずにいた。ついには拘束され身動きが取れなくなってしまうが、ユーリの「身体能力を5倍にする能力」でなんとか脱出し一発顔面を殴るとその威力はすさまじく、そのまま相手は気絶しユーリは勝利を収める。

霧崎相手に「手を大砲にする能力」だと思わせ、実際に発動させる場面。

2ndプログラム

2ndプログラムは5対5のチーム戦。各チームから1人ランダムに指名された人がリング上で1対1を戦い、勝利数が多いチームが勝利となる。どちらか一方がリングアウト、死亡、気絶もしくは敗北を宣言した場合に決着がつく仕組みとなっている。
主人公の啓のチームはユーリに加えて、先ほど1stプログラムで啓と戦った霧崎円、おしゃべりな猿渡悟(さわたりさとる)、大柄でプロレスラーをしていた熊切の5人となった。集合するとすぐさまおしゃべりの猿渡が能力の開示を求める。啓は能力の性質上本当のことを言うのはまずいと考え、「手を大砲にする能力」であると嘘をつく。

香椎鈴との闘いの中、不意打ちでやられてしまう猿渡悟

猿渡と香椎鈴(かしいりん)という女がまず指名されリングに上がることに。香椎鈴は羽織っていた布を脱ぎ捨て下着姿になると色仕掛けをし、猿渡にリタイアするように提案する。猿渡の能力は「ボタンを縄にするだけの能力」であり、自身の能力が戦闘向きではないことを理解していたので、うまく話に乗るふりをしながらコイントスで決着をつけるよう提案する。香椎鈴はそれに応じ猿渡がコインを投げた瞬間、どこから出したのか刃物が猿渡に飛んでいき、そのまま腹部を貫通し猿渡は死亡してしまう。一瞬の出来事に動揺を隠せない啓のチームメイトだが、啓の「勝ち残ってから、”また今度”話そうよ」の一言で落ち着きを取り戻すことに。
続いて2戦目は熊切と女子高生の多々良りんごが指名される。いざ試合が始まると開始と同時になぜか多々良りんごが敗北を宣言し、すぐに決着がつくことになる。実は多々良りんごの能力は「相手の能力を10分の1でコピーする」というものであった。対して熊切の能力は「2秒間無敵になる能力」であり、コピーしても0.2秒しか無敵になれないため、勝ち目がないと即座に判断したのだ。
3戦目は霧崎と続命院冴子(ぞくみょういんさえこ)という女子高校生が指名される。続命院の「ビー玉の大きさを自由に変える能力」はこの限られたフィールドで戦わなければ2ndステージでは無敵かと思われたが、霧崎は圧倒的瞬発力と剣捌きで次々とビー玉をかわしていく。霧崎の剣先が続命院の喉元に届き仕留めるかと思ったところで、最後のビー玉が足元で巨大化。たちまち霧崎は場外に吹き飛ばされ、続命院が勝利を収める。あと一歩で勝利がをつかめなかった霧崎に対して啓は「お前やっぱ、バカだろ?」と一言。ここから霧崎は啓のことをライバル視し始めることになる。

詰めの甘さから敗北した霧崎に対して挑発の一言を放つ啓

4戦目は啓と北島浩二という会社員の男が指名される。啓は実験だとつぶやきながらリングへと上がり、開始と同時に能力の発動を試みるも何も起きない。すぐさまリング外にいる霧崎に矛先を向け、大砲の能力の使用を試みると発動し、その腕で北島へと攻撃対象を移す。大砲を撃ち、一発で決着がつくかと思われたが、北島の「地面に手を触れている間能力を無効化する能力」で防がれてしまう。しかし攻撃手段のない北島は防戦一方となり、啓も反撃の隙を与えない。そして能力を使用するために下を向いた一瞬の隙に啓に距離を詰められ、大砲を突きつけられながらリタイアするよう命じられる。結局リタイアを宣言し無傷で啓が勝利を収める結果となった。
最終戦はユーリとユーリのストーカーをしていた星野王子との対戦となった。対戦相手がストーカーだとわかると同時に感情的になるユーリだったがリングで決着をつけると宣言。一方の星野王子は「体を鉄のように硬くする能力」で迎え撃つ。ユーリの「身体能力を5倍にする能力」の全力の拳はなんと一撃で星野王子を吹っ飛ばし、そのままリングアウトでユーリが勝利した。
結果3対2で啓のチームが勝利する結果となった。

3rdプログラム

プログラム開始~討伐クエスト

3rdプログラムでは持ち点を1000点にしろという命令だけ告げられ、一人一人が野外のフィールドにランダムにスポーンされて始まる。プログラムスタート直後、啓はその場が危険とすぐに察知し逃げることを選択するも、1人の男に捕まり声を掛けられる。同時に別の場所からスタートしたユーリも同じくスタート地点をマークされており、謎の4人集団に追い掛け回されていた。ユーリが逃げた先でたまたま2人は合流し、ユーリを追いかけていた謎の4人集団を協力して追い払うことに。事がすべて収まると啓に声をかけていた斎藤克也という人物から、3rdプログラムはすでにプログラムに参加している人々によって3つの派閥に分かれていることを説明される。克也は自分のいる緑チームに新たに3rdプログラムに入った人を誘うためにスタート地点で待ち伏せしていたのだ。啓はすぐさま何かを悟ったかのように「緑チームに入る。リーダーに会わせてほしい」と告げ、緑チームのアジトへと向かうことに。

3rdプログラム開始直後に緑チームに入る決意を固めた啓

アジトでは想像よりも多くの人間が暮らしており、啓はここからプログラムの大きさを実感する。緑チームのリーダーを務めていたのは白鷺(しらさぎ)という男であった。白鷺がいうには3rdプログラムはクエストをこなしてポイントを稼ぎ、そのポイントで食料などの物資を調達しながら1000ポイントを獲得することがゴールであること。しかしポイント稼ぎをやめ、能力を用いてこのステージを支配する集団が現れたことがきっかけで派閥が誕生し、3つの勢力で水面下の均衡が保たれていること。その派閥とは奴隷を使った支配によって権力を示している赤チーム。赤チームに対抗し奴隷の解放を目的として作られた緑チーム。どちらにも干渉せず中立な青チーム。この3つの派閥で構成されているのが3rdプログラムであるというものであった。情報を聞き、改めて緑チームに入ると宣言した啓とユーリは手厚く歓迎された。

非常に貴重な能力を持った2人(啓とユーリ)がチームに入ることに大喜びな克也と白鷺

部屋に戻ると啓が自分の能力は「テレパシーできる能力」と書いた紙をユーリに見せる。戸惑いながらもユーリは信じテレパシーに成功したところで、魅音からの連絡でグールと呼ばれるモンスターを討伐する大型クエストが開催されると告げられる。緑チームは小パーティーを形成しながら順調にグールを攻略していく。しかしそこに赤チームのリーダーの大神一(通称イチ)と黒岩雅也(クロ)が登場し、クロの能力で奴隷とさせられた人間が能力を封じられたまま素手でグールに突撃しはじめ、さらには巨大グール登場で戦場は大混乱へ。今までクエストでの負傷者がゼロであった緑チームにも負傷者が現れ、緑チームのリーダー白鷺まで戦闘に参加する始末になる。白鷺は「相手と平和的に交渉を行える能力」を持っており、相手から受けるダメージを無効化したり、同じダメージで返すことが可能である。その能力でグールの渾身の一撃をそのまま返し、自らの腕を犠牲に腹部を貫通させるほどのダメージを与えることに成功する。しかし体の修復が可能なグールにはあと一歩及ばず、再生されてしまう。絶体絶命かと思われたところに啓とユーリが現れ、ユーリと連携取りながら啓が「瞬間移動できる能力」を使用し、口元から大砲の一撃を食らわせることに成功する。しかしこれもまた一歩及ばず最後は赤チームのイチが「身体能力5倍の能力」でとどめを刺す。血気盛んなイチはそのまま人間同士の戦いを望むが魅音が仲裁を取り、一時休戦となる。魅音がそこで提案したのは赤チームと緑チームの直接対決で行われる「王様ゲーム」の開催である。負けたチームは全員死亡の正真正銘のデスゲームへと3rdプログラムは姿を変えていくこととなる。

腕を犠牲に最後まで戦った緑チームリーダー白鷺(真ん中)とそれを支えた啓とユーリの帰還

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