来世ではちゃんとします(来世ちゃん)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『来世ではちゃんとします』とは、漫画家・いつまちゃんが『グランドジャンプ』にて2018年2月7日より連載を開始した、CG製作会社に勤める性的に拗らせた5人の男女の日々を赤裸々に描く4コマコメディ漫画である。5人だけでなく様々な事情、性指向を持った人々が登場し、共感できる面も多々あるのが作品の魅力となっている。同社の『グランドジャンプめちゃ』『グランドジャンプむちゃ』にも掲載されている。2020年1月9日から23月26日の間にテレビドラマが放映され、2021年8月12日より2期も放送された。

白木の家に居候しているゲイの青年。行き倒れていたところを白木に助けられ、交際していたがパートナーとしての感覚が合わず破局した。だが破局後も同居しており、白木がよく話題にあげる梅の事を敵視している。

『来世ではちゃんとします』の用語

スタジオデルタ

主に下請けを引き受けているCG制作会社。主人公5人が所属している。いわゆるブラック企業であり、フレックス制という名のサービス残業になりがち。

ベイビーベイビー

日ノ出町にあるソープランド。心、梢が所属している。当日の欠席などについては割とゆるめ。

カントリーカートゥーン社

スタジオデルタの取引先。社内に休憩スペースやハンモックがある。

『来世ではちゃんとします』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

梅「え…セフレってか、フレンドなのに関係の発展を望んでるの…? 厳しく無い?」

Aくんからのメールに喜ぶ桃枝に、「一番気に入っている人からの連絡だよね、いいなー楽しそう」と梅は言った。桃枝は喜びつつも、「楽しいことばかりじゃないよーいつまでも本命にはしてもらえないし」と告げる。それに対し疲れていた梅は、「え…セフレってか、フレンドなのに関係の発展を望んでるの…? 厳しくない?」と容赦なく言い放つ。アセクシャルであり現実での恋愛を理解できない梅にとって、「友達」と「恋人」の間には深くて大きな溝があるのだ。

心「もういくら貢がれてもラッキーとしか思えないけど もし彼が過労死したら少しくらい泣いてあげようと思った」

月に2回通ってきて、イベントの度に10万円以上のプレゼントを貢いでくる檜山に、心は食事に誘われる。上客なので一度はOKしたものの、2度目となると面倒なので誘われたらいかに断るかを食事中ずっと考えていた心だったが、檜山は「こんなことは滅多にないとわかってる、わがままを聞いてくれてありがとう」と今日もプレゼントを渡してきた。そんな檜山の帰宅する背中を見ながら、「もういくら貢がれてもラッキーとしか思えないけど もし彼が過労死したら少しくらい泣いてあげようと思った」と心は良心を微かに痛ませるのだった。

緑ンゴちゃん「…だから異常性癖持ちは フィクションで抜いて現実を優しく愛すのが正解なんだよ」

本当は怪我や暴力に性的興奮を覚えるリョナ作家の緑ンゴちゃんは、できるなら彼氏を殴ったり蹴ったり噛んだりしたいし、相手にもしてほしいが、彼氏にはそれを隠して受け身なセックスをしていた。「まあ性欲だけで付き合ってないからね」と笑いつつ、「誰が相手でも大怪我してみせてー、なんて言えない」と零す。「…だから異常性癖持ちは フィクションで抜いて現実を優しく愛すのが正解なんだよ」と寂しげにつぶやくのだった。

『来世ではちゃんとします』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者が漫画家になったきっかけは彼氏に二股をかけられたから

作者が漫画家になったきっかけは、美大に通い内定がなかった大学四年の冬、唯一の癒しであった当時の彼氏に「ごめん本当は彼女いるからもう会えない」と電話で振られたことであった。完全に発狂した作者は初めての彼氏も7人と浮気していたような屑だった、と思い出し、初めての彼氏との惨めな体験を(本人談)漫画にして卒業制作に発表するという暴挙に出たとのこと。内定が出て社会人になった後も漫画を描き続け、Twitterに投稿した作品に人気が出たためそこから漫画家になったとのことである。

各自の部屋の様子を赤裸々に描くコミックスの表紙

3巻の表紙である松田の部屋。

コミックスの表紙は登場人物それぞれの部屋であり、2巻以降はカバー下にて部屋の様子について細やかな注釈がある。1巻のみ2巻途中のおまけページで紹介されている。5巻まででスタジオデルタの面々の部屋紹介が終わったため、6巻は心の部屋が描かれている。

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