Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Ghost of Tsushima』とは、Sucker Punch Productionsが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2020年7月17日に発売された、PlayStation 4用アクションアドベンチャーゲームである。
文永11年、モンゴル帝国の軍勢が対馬の武士たちに猛威を振るう。島の武士達は初戦で多くの死者を出した。しかし境井 仁という名の一人の武士は生き延びた。仁は、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、対馬を守るため侍の道に反した戦い方を選ぶ。

『Ghost of Tsushima』の概要

Sucker Punch Productionsが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントより2020年7月17日に発売された、PlayStation 4用アクションアドベンチャーゲームである。
2021年8月20日には、PS5、PS4に対応したディレクターズカット版が発売されることが発表された。

13世紀後半の文永11年、コトゥン・ハーン率いるモンゴル帝国(大元)の軍勢が上陸し、対馬の武士たちに猛威を振るう。島を防衛する地頭(じとう)志村とを始めとして集結した武士達は、初めて見る武器と戦い方によってすぐさま壊滅した。志村の甥である境井 仁(さかい じん)という名の一人の武士も生死の淵を彷徨うが、野盗のゆなに助けられて生き延びた。
仁は、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、対馬を蒙古(モンゴル兵)から守るため、そして叔父の志村を救うため侍の道に反した戦い方を選ぶことになる。
ゆなや名弓取りの石川、女武芸の者政子、菅笠衆、酒売りの堅二などの周りの力を借りる。そして刀のみならず闇討ち・弓矢・毒などの戦い方を駆使して蒙古兵に立ち向かう。

皆の力を借りて無事志村をコトゥン・ハーンの手から救い出すが、志村は仁が武士道に反する戦いをしたことを知る。あくまで民を守ることが武士の誉とする仁と、武士としての道を守った上で民に道を示す、そのためには犠牲が必要とする志村の意見が真っ向からぶつかった。

仁は武士としての誉、民を守るために一人でも戦い続けるのだった。

『Ghost of Tsushima』のあらすじ・ストーリー

序章 守之段:志村救出

小茂田浜で対馬の総勢八十名の武士団と大軍の蒙古兵(モンゴル兵)との戦が起こる。主人公である境井仁は命を落とす覚悟で戦に参戦する。安達晴信は先陣としてコトゥン・ハーン一騎打ちを挑むが、一方的に殺されたことで総員で攻撃を仕掛ける。戦況は劣勢。仁は地頭(じとう)の志村に続き、敵将を倒し戦を終わらせようとするも惨敗。目の前で伯父である志村が捕らえられ、意識を失う。

数日後、何者かによって治療された状態で目覚める仁。その場を離れ、なくなった太刀と武具を探す中でゆなという女性に助けられる。彼女は野盗で、仁の太刀を売って食べ物と薬にしていたのだった。ゆなは怒る仁を太刀の買い手の家に案内したが、蒙古に襲われた後だった。幸いにも太刀は見つかり、伯父である志村に剣術と武士としての心得を教わった日を思い出す。

太刀を抜く仁

見つけた太刀を引き抜く仁。

武器と防具の次に馬を探す2人。敵の裏を掻い潜り、時には闇討ちをしようと言うゆなに同意できない仁。誇りを失い道理に反するわけにはいかぬと、敵と真正面から対峙した。その強さと優しさを認めた彼女は、蒙古兵に攫われた弟のたかを助け出してほしいと頼んだのだった。志村を助けた後であればと承諾し、協力して敵を倒す中で馬を見つける。
白か黒か斑の三頭の馬の中から一頭を選び、信(のぶ)か影(かげ)、空(そら)のいずれかの名前を付ける。馬に乗り、小茂の村から志村の囚われる金田城に向かった2人。
またしても正面から突破しようとする仁を止めるゆなだったが、仁は考えを改めず一騎打ちを挑み、続く敵を倒していく。

コトゥン・ハーンの圧倒的な強さに、一方的に押される仁。

仁の呼び出しに応じたコトゥン・ハーンと、志村の前で一対一で戦うが圧倒的な力の差を前に負けてしまう。さらには高所から落とされ川に落ちてしまう。己の情けなさを恥じる仁は、目の前で父を殺された時を思い出す。弔いの場で嘆く仁を励まし、境井家の家宝である太刀を志村から授かったのだった。
城の下にある川から海に流され助かった仁は、亡き父に導いてほしいと願う。すると仁に道を示すように風が吹く。その方向に進んでいくとゆなが待っていた。
今のままではコトゥン・ハーンには敵わないと知り、他の方法で志村を救うことを決める仁。後を追ってきた蒙古兵をやり過ごすとゆなは弟が攫われた地へ向かい、仁は仲間となってくれる人を探しに出る。

仁之道:武士の本懐

鶏知の集落の南にいるゆなを見つける仁。鶏知の集落から北へ進み、モンゴル軍の野営地を見下ろせる丘へ向かう。集落から北へ向かい蒙古の野営地をを見下ろせる高台で、野営地を観察し戦略を立てる。野営地の中にいる捕虜を救うため、ゆなは敵に気づかれないよう闇討ちしようと提案する。しかし伯父の教えに背く方法を選べないと仁とゆなは口論する。しかしハーンへの恨みを晴らしたいのなら、何でもやらなきゃと発破を掛けられる。野営地に忍び込み、捕虜を救うために覚悟を決めて闇討ちをする仁だった。

仁は幼いころ、志村と共に熊を狩ったことを思い出す。足跡を追い熊を観察していると、背後から鑓川の男が二人に襲い掛かり志村が負傷する。卑怯な戦い方に怒り刃を振るおうとする仁だったが、志村はそれを良しとせず誉を胸に斬ることを教わったのだった。闇討ちした敵を観察し動揺する仁だったが、たかを探すために野営地を回る。捕虜の男を助けたがたかはいなかった。話を聞くと、多くの捕虜は浅藻浦に移された後だったのだ。居場所がわかり弟を救えると喜ぶゆなは、友人の助けを得ようと行動を新たにする。一方志村は檻の中、コトゥン・ハーンから民に下るよう指示しろと迫られていたが、従いはしなかった。

砕けた槌

対馬の南端にある家にいるゆなと合流する仁。ゆなの知り合いの賢二と仁の三人で、浅藻浦で囚われるたかを助け出そうと策を練る。賢二の運ぶ荷車に隠れ、蒙古に乗っ取られた村に忍び込む。村の中を探ると、たかが蒙古兵に襲われていた。しかし、ゆなが寸でのところで助け出す。怯えるたかを叱咤し村を出て、賢二と合流する。小松にある島一番の鍛冶場を取り戻そうと決意する。ゆなとたかを先に小松に向かわせ、仁は残りの捕虜を救いに戻るのだった。

石川之譚

仁に半弓(はんきゅう)を渡す石川。

日吉の湯に弓の名手、石川を探しに行く仁だったが彼はいなかった。そこで湯の主人に石川の道場まで案内してもらうことに。道場に到着するも中は荒らされており、庵に彼はいた。先の戦に向かう途中、賊に襲われたのだ。志村の救出の手助けを求める仁だが、にべもなく断られる。彼は逃げ出した弟子の巴(ともえ)の行方を捜していたのだ。手伝いを申し出る仁。石川と共に彼女の痕跡を辿ると、蒙古の野営地に辿り着く。道中で石川から半弓(はんきゅう)を渡される。地の利を生かし、機を熟し蒙古兵を倒した二人であった。しかし、野営地を調べると巴が石川を裏切り、蒙古に寝返った証拠が見つかる。改めて巴を見つけることを決めた石川は、対馬随一の女武芸者である足立政子を頼るよう仁に助言したのだった。

政子之譚

曽元を上から監視する仁と政子。

足立政子の力を借りるべく足立家の家屋へ向かう仁だったが、屋敷の中には賊がいた。敷地内にある馬の足跡を追った先には政子の姿が。その後をついていくと墓へと辿り着く。政子は自身以外の家族を皆殺しにされていたのだった。墓に手を合わせた仁は、また政子について黄金寺へ行く。仁は彼女が家族の仇であると睨んでいる、僧の曽元という男の居場所を聞き出す。
黄金寺から曽元を尾行した仁と政子は、とある村に辿り着く。そこで曽元は政子の現状を賊たちに密告しており、仁と政子は賊を倒すことにする。
一人になった曽元を尋問する政子だったが、怒りのあまり首謀者を聞き出す前に曽元を斬り殺してしまうのだった。しかしこの意趣返しを手助けすることで、仁は政子に志村救出に助力するという約束を取り付けた。

鍛冶場に火を

仁の戦いに恐れをなすたか達に対し、仁は冥人(くろうど)とうそぶくゆな。

小松の鍛冶場のそばにいた敵と戦闘する仁とゆな。小松の村を守るため、二人は移動する。たかと合流すると、仁は志村奪還のために忍び込む道具を作るように頼む。すると、たかに「鍛冶場を手伝うゆきおを連れてきてほしい」と頼まれる。仁は蒙古からゆきおとその妻子も助ける。全員で鍛冶場に向かい、たかと合流する。鍛冶場に火を入れておびき出した蒙古たちを迎え撃った仁とゆなだった。武士らしからぬ戦いに怯えるたか達だが、ゆなは仁を「蒙古を打ち滅ぼすために冥府から蘇った冥人(くろうど)だ」と言ってみせた。

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