MOTHER2 ギーグの逆襲(マザー2)のネタバレ解説・考察まとめ

『MOTHER2 ギーグの逆襲』とは任天堂より発売されたスーパーファミコン用のロールプレイングゲームである。『MOTHERシリーズ』の第二作品目だが、前作『MOTHER』とのシナリオや世界観の繋がりはない。世界の情勢やキャラクターの心情などの描写が極めて少ないことが特徴の一つで、プレイヤーの感性・想像で物語を広げていけることが魅力といえる。田舎町オネットに隕石が落ちたことをきっかけに、3人の少年と1人の少女の、宇宙人「ギーグ」の地球征服の野望を阻止するための冒険が始まる。

『MOTHER2 ギーグの逆襲』の概要

『MOTHER2 ギーグの逆襲』とは任天堂より発売されたスーパーファミコン用のロールプレイングゲームである。前作『MOTHER』の発売から約5年後の1994年に発売された『MOTHERシリーズ』第二作品目であり、前作に引き続きコピーライターの糸井重里がゲームデザインとシナリオを手掛けている。1997年9月30日にはゲームソフトの書き換えサービス「ニンテンドーパワー」用ソフトの一つとして販売が開始され、2003年6月20日にはゲームボーイアドバンス用ソフトとして、前作『MOTHER』と本作を収録した『MOTHER1+2』が発売された。
その他、Wii U用バーチャルコンソールが2013年3月20日から4月18日までの期間限定での配信を経て、2013年4月27日より正式に配信。また2016年3月4日からはNewニンテンドー3DS用バーチャルコンソールとしても配信された。

本作は前作『MOTHER』の続編ではなくリメイクとしての位置づけが強いため、前作とシナリオや世界観の面では繋がりはない。しかし『MOTHER』特有のセリフ回しやシナリオ展開、音楽は健在で、特に前作から受け継がれた「音楽を大事にする」というコンセプトのもと作られたBGMは今作の現代アメリカ風の世界観に非常にマッチしている。当時その独自性を保ったままの完全新作が遊べる事を喜んだファンは多く、主人公のネスは『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』に登場するほど人気となった。
一方世界の情勢やキャラクターの心情などの描写が極めて少なく、シナリオの細部はプレイヤーの感性や想像に委ねられていることも特徴的。それでいてシナリオの骨子は「世界の救世主として選ばれた少年が仲間を探して旅立つ」というもので、「大人も子供も、おねーさんも」というキャッチコピー通り、老若男女が楽しめるゲームとなっている。

物語は、イーグルランドの田舎町オネットに、隕石が落ちたことから始まる。その隕石から現れたのは未来人を名乗る不思議な虫ブンブーンだった。彼から地球の未来に危機が迫っている事、そして自分が地球を救う救世主となるべき存在であることを知らされた主人公ネスは、銀河宇宙最大の侵略者ギーグの野望を阻止するため、世界に散らばる8つのパワースポットと、共に戦う仲間たちを探して旅立つのであった。

『MOTHER2 ギーグの逆襲』のあらすじ・ストーリー

ポーキーの弟ピッキーを探す中で、ネスは隕石が落下した地点でブンブーンに遭遇する。

赤い野球帽を被った少年ネスは、イーグルランドの田舎町オネットに住んでいた。ある夜、近くの山に隕石が落下するという事件が発生する。ネスは隕石が落ちた場所を見ようと山へ向かうが、封鎖されて近寄ることができなかった。しかたなく帰宅したネスが眠ろうとした時、隣に住むポーキーという少年が助けを求めにやって来た。ポーキーの弟が隕石を見に行ったきり帰って来ないというのだ。ポーキーに連れられて再び山へ向かうと、既に封鎖は解かれており、隕石が落下したポイントまでやって来ることができた。

隕石の傍で、ポーキーの弟ピッキーを無事に発見できたネスとポーキー。その時、謎の羽音が聞こえ、隕石から謎のカブトムシが現れる。カブトムシは「ブンブーン」と名乗り、「未来の世界からやってきた」とネス達に告げたのだった。

ブンブーンが言うには、未来は銀河宇宙最大の破壊主ギーグによりまさに地獄のようなありさまらしい。その未来を変えられるのは3人の少年と1人の少女で、その少年の1人がネスなのだという。ネスたちは詳しい事情を聞くため、一度山を下りようとするが、未来からやってきた刺客に襲われる。なんとか撃退に成功したものの、これからも未来から刺客が送り込まれてくるということを示していた。

山を下りて町に戻ったのも束の間、ブンブーンがポーキーの母にハエと間違えられて叩き落とされてしまう。ブンブーンは「世界中に8つあるお前だけの場所へ向かえ、そこでこの地球から力を貰わなければギーグには勝てない」という遺言と、「お前だけの場所」ことパワースポットの音を記録する「音の石」をネスに残し亡くなった。ネスはブンブーンの遺言を受け、ギーグから未来を守るため旅立つこととなった。

ネスの住む場所から一番近いパワースポットはオネットの町の外れの洞窟だった。しかし近頃動物が凶暴になり人間に襲い掛かるという事件が多発しており、警察により洞窟へと続く小屋が閉鎖されていた。ネスは小屋の合鍵を不良少年団「シャーク団」のフランクが持っていることを知り、フランクと対峙する。そしてフランクを倒して合鍵を入手するとパワースポットに向かい、地球の力と音を手に入れた。

ツーソンにてネスはポーラの行方を追う。

無事に1つ目のパワースポットで地球から力を貰ったネスは、次のパワースポットを求めてツーソンという都市に向かう。ツーソンはTV等で有名な超能力少女、ポーラがいる街だったが、現在そのポーラは行方不明になっていた。ネスが宿屋で一泊していると夢にポーラが現れた。ポーラはネスに「自分が地球を救うと予言された」ことを告げ、さらに「自分はギーグの手下に洗脳された人々により誘拐されてしまった」と助けを求めてきた。

ネスはポーラが最後に目撃された時に話していたという、青い服を着た人物と太った子供を探し始めた。その中でツーソンの街から続く谷間を越えたところにある村で、何でも青い色に塗りつぶすという謎の宗教が流行っているという話を聞く。ネスはその新興宗教「ハッピーハッピー教」が怪しいと聞き、教祖が住むというハッピーハッピー村へと向かった。

ネスはハッピーハッピー村にて教祖と激しい戦いを繰り広げ、ハッピーハッピー教に捕らえられていたポーラの救出を果たした。ネスが教祖を倒したことで教祖の洗脳も解け、信者も普通の生活へと戻っていった。ぎーぐの手下による洗脳が解けた信者からこの村へ来る途中にあった谷間にもパワースポットらしき場所があるという情報を入手したネスは、ポーラと共にそこへ向かい、2つ目の力と音を手に入れた。

ポーラと共に旅をすることになったネスは、次にスリークという街に向かおうとする。しかしツーソンからスリークに続くトンネルにお化けが出て、スリークに到達できなくなるという事態が起こっていた。困ったネスがツーソンをうろうろしていると、ポーラを誘拐した人物を教えてくれたトンチキがネスに話し掛けてくる。トンチキは裏の世界に精通した人物だった。トンチキはネスを弟子にしたいと思っていたが、会話の中でネスにはネスの道があると理解し、諦めた。代わりに札束をネスに渡し、「おばけは明るい音楽が苦手」というアドバイスを送って去っていった。

ネスは借金で苦しんでいる自称人気バンド「トンズラブラザーズ」を可哀想に思い、トンチキから貰ったお金で彼らの借金を清算した。ネスに感謝したトンズラブラザーズは、ネスたちのためにスリークの街まで楽器を演奏しながら車を走らせてくれ、ネス達は無事にスリークの街へと辿り着くことに成功した。

ジェフ(眼鏡をかけた少年)と合流を果たすネス(赤い帽子の少年)。

スリークの街に到着したネスたちは、ポーラの予知能力でこの街でもう1人、世界を救う仲間と出会うことになると知る。だがスリークの街ではゾンビが歩き回るという異常事態が発生していた。ネスたちはゾンビを退治しようと墓場へと向かうが、最奥に辿り着くことはできなかった。仕方なくスリークの街に戻ってきたネスたちは、ゾンビと話す美女と出会う。逃げる美女を追いかけるとその美女もゾンビだと発覚、さらに罠にかけられてネスたちは地下室へと閉じ込められてしまった。このままでは飢え死にしてしまうと、ポーラはまだ見ぬ3人目の仲間へとテレパシーを試みた。

彼女のテレパシーは遠い北国ウインターズの学校スノーウッドの寄宿舎で眠っているジェフという少年に届いた。ジェフはポーラのテレパシーに応じ、寄宿舎を抜け出して南に向かった。その途中で風船ガムが好きな猿、バルーンモンキーを仲間にし、タス湖という湖の幻の恐竜、タッシーの協力を得て、謎のダンジョンおじさんの作ったダンジョン迷路を突破。そしてジェフの父親でもあるアンドーナッツ博士の研究施設に辿り着く。事情を聞いたアンドーナッツ博士がジェフのために試作品の飛行機械「スカイウォーカー」を発進させるが、スカイウォーカーは燃料切れで墜落してしまう。だが幸いなことに、落下したのは偶然にもスリークの墓場の地下、ネスとポーラが閉じ込められている地下室であった。ネスとポーラはジェフに助けられ、改めて3人でゾンビ退治へと向かった。

まず3人はスリークの街で、スリークゾンビ対策委員会に助力を仰いだ。そこでツーソンに住むポーラの顔なじみの発明家見習アップルキッドから、ゾンビホイホイという発明を開発したという連絡が入る。ネスたちはゾンビホイホイを使用して街のゾンビを一箇所に集めて倒すことに成功すると、ゾンビを操っている親玉の元へと向かった。

墓場の奥を進むとグレープフルーツ渓谷という渓谷に辿り着いた。さらに発見した洞窟を進んでいくと、不思議な種族「どせいさん」が住むサターンバレーという村があった。ネスたちはどせいさんから、ゾンビを操っているのはゲップーという魔物でゲップーに何人もの仲間が誘拐されたので助けて欲しいと頼まれる。ネスたちはどせいさんの案内でゲップーの秘密基地に向かう。

秘密基地へ潜入したネスたちはゲップーに勝負を挑み、見事にこれを撃破、労働を強いられていたどせいさん達を救出した。ゲップーは「フォーサイドの街に仕掛けたマニマニの悪魔が…」という言葉を残し逃亡してしまったが、助けたどせいさんから3つ目のパワースポットの情報を得る。ネスたちはサターンバレーにあるどせいさん達だけの秘密の場所で新たなる地球の力を手にした。

スリークの街へ戻ると暗い雰囲気が一掃され、明るい活気で溢れていた。ネスたちはゲップーの言葉にあったフォーサイドへ向かうことにしたが、途中大渋滞に巻き込まれ、歩いて街まで行くことを余儀なくされる。フォーサイドへと通じる砂漠を歩き回っていると、埋蔵金発掘本部という小屋を発見する。そこでネスたちは、発掘作業をするモッチーという人物から「食べ物をくれないか」と頼まれる。「お礼にここから出た金は全部君達にあげよう」という提案に引かれたわけではないが、ネスたちはモッチーを見捨てることができず、食べ物を与えた。モッチーはネスに感謝し、「必ず埋蔵金を見つける!」と意気込んで発掘作業に戻った。

ネスたちは砂漠を抜け、ファーサイドへ辿り着いた。そこでスリークの街で別れたトンズラブラザーズに再会する。彼らはある劇場のオーナーの口車に乗せられ、またもや莫大な借金を作っていた。ネスたちは埋蔵金が出れば彼らの借金を返せると思い、モッチーのもとへ戻った。すると埋蔵金発掘本部には人だかりができていた。なんとモッチーは謎の迷路を発見し、埋蔵金の在り処も特定できたのだ。しかしそこには強い魔物が巣食っており、加えてモッチーもその迷路に閉じ込められてしまったという。ネスたちは迷路に入り、巣食う魔物を退治してモッチーと埋蔵金を手に地上へと戻った。

埋蔵金と思われていた宝箱には巨大なダイヤモンドが入っていた。ネスたちはモッチーからそのダイヤモンドを貰い、トンズラブラザーズの借金を返済した。一息ついたのも束の間、デパートに向かうとポーラが誘拐されてしまう。ポーラを攫ったデパートの怪人を倒すものの、そこにポーラはいなかった。怪人の最後の言葉から、モノトリーという人物を探す為裏路地のバーへと向かう。しかしネスとジェフは子どもという事で門前払いされてしまった。一旦バーを後にすると、裏路地でトンチキが倒れているのを発見する。トンチキはバーの秘密を探っていたが、謎の組織の手により暴行を受け瀕死の重傷であった。トンチキは、「バーのカウンターの中を調べろ…」と言葉を残し、おぼつかない足取りで去っていった。

トンチキの言葉に従いバーのカウンターを調べたネスたちは、気が付くと謎の「ムーンサイド」という街にいた。ムーンサイドの街でモノトリーを発見したネスたち。モノトリーは謎の黄金の像に話し掛けているようだった。ネスが黄金の像を調べると突然像が襲い掛かってくる。この象こそが、ゲップーが言っていたマニマニの悪魔だった。マニマニの悪魔を倒すとまるで霧が晴れるようにムーンサイドの街が消えていった。

ふと気が付くと、ネスたちはバーの倉庫にいた。傍には砕けた黄金の像もあった。実はムーンサイドはマニマニの悪魔が見せていた幻想の世界だったのだ。バーの倉庫から脱出したネスたちは、モノトリーが治めているというモノトリービルへと向かうが、そこでも門前払いに遭う。困り果てるネスたちだったが、モノトリーに仕えるメイドから「近頃流行している”イチゴ豆腐”なるものを持ってくればこっそりビルに入れてあげてもいい」と言われる。

ネス達は街中を探すも流行のイチゴ豆腐は見つからない。そこにップルキッドから「あんまり役に立ちそうに無いけど、発明品が出来たので貰って欲しい」と連絡が入る。その発明品は「グルメ豆腐マシーン」といい、現在作れるのはイチゴ豆腐だけだそうだ。早速宅急便で送られてきた発明品を手にモノトリーに仕えるメイドを訪ねると、マシーンは強奪されたもののモノトリービルへの侵入は成功した。モノトリーは最上階にいるとのことで、ネスたちは警備ロボットの相手をしながら最上階を目指す。

最上階のモノトリーの部屋の前には「油断ロボ」という最強の警備ロボが待ち構えていた。苦戦を強いられるネスたちを助けたのは、トンズラブラザーズだった。借金のお礼がしたいと考えていた彼らはネスたちの後を追い、隙をついて油断ロボのスイッチをOFFにしてくれたのだ。こうして油断ロボを突破したネスたちは、モノトリーの部屋に侵入する。そこには怯えるモノトリーと、ポーラがいた。モノトリーは「自分はギーグの手先に操られていた」と主張し、ポーラにも危害は加えていないと言った。

当人であるポーラがモノトリーを「悪い人じゃない」と言ったため、ネスたちはモノトリーに対して危害を加えることはしなかった。そしてこれからどこに向かうかを話し合っていた時、モノトリーから「サマーズへ行ったらどうだ」と提案される。サマーズへは海を渡らなければならず、モノトリーは自分のヘリを使ってもよいとまで言ってくれる。お言葉に甘えてヘリを借りようとしたネスたちだったが、ヘリポートへ着いたときには既にヘリは離陸していた。

乗っていたのはなんとポーキーだった。ポーキーを見たポーラが「私を誘拐した太った子供よ!」と言う。ポーキーはギーグの側についていたのだ。ポーキーはヘリに乗ったまま、ネスたちに先んじてサマーズへと向かった。ネスたちはヘリを諦め、飛行機でサマーズに向かおうとスリークの街へ戻る。そして落下したスカイウォーカーをジェフが修復し、サマーズへ出発した。しかし飛び立ったスカイウォーカーはサマーズへは行かずにウィンターズのアンドーナッツ博士の研究所に戻ってしまった。スカイウォーカーは自動帰還装置がついていたのだ。

アンドーナッツ博士に事情を話すと、スカイウォーカーを改造し、好きな場所に行くように改良をしてくれるという。その間にネスたちは研究所付近を探検し、4つ目のパワースポットを発見した。パワースポットを守る魔物を撃破し力を手に入れて研究所へ戻ると、スカイウォーカーの改造は完了していた。

サマーズにてネスはプーと初めて顔を合わせる。

ネスたちは意気揚々とスカイウォーカーに乗り、今度こそサマーズを目指すが、途中でスカイウォーカーは失速、サマーズの浜辺に不時着して粉々に砕けてしまう。どうにか無事だったネスたちはサマーズの街へ向かい、ポーキーらしき人物が海を渡ったところにあるスカラビという国に行ったという情報を掴む。ネスたちは漁師に船を出してくれと頼むが、クラーケンという怪物が頻繁に船を襲うという事件が発生しており、誰も船を出してはくれなかった。

ここは漁師を説得するよりその家族の助力を得た方がいいと、ネスたちは漁師の奥さんに事情を話しに行った。奥さんはネスたちの行動にいたく感動して、手作りのケーキをご馳走してくれた。そのケーキは不思議なトリップケーキであり、一口食べた途端ネスたちは強い眩暈に襲われた。朦朧とする意識の中、ネスは「ランマの国の王子プーになる」という夢を見た。

プー王子は国中の女の子にモテモテだった。しかし王子は王となる為に「ム(無)」の試練を受けなければいけなかった。高い山の頂上で座禅を組み、心を無の境地に飛ばす。それがムの修行だった。いつもはトリ牧野女の子たちの声に乱され、まったく集中できなかったが、今日に限っては調子が良く、修行がとても捗った。心を無にしていると、プーの前に先祖の霊が現れた。プーは先祖が課した辛い試練に見事打ち勝ち、自分は世界を救う少年少女の1人であること、そして自分以外の仲間が既に集結していることを知る。プーはランマ国王にのみ伝えられる超能力テレポートを伝授され、ネスたちのもとへと向かった。

ネスが見たこの夢は単なる夢ではなかった。トリップケーキで酔っ払ってふらふらと彷徨うことになったネスたちの前に、ランマの国の王子プーがテレポートしてきたのだ。ネスたちはプーを連れてある博物館へ向かい、彼が王家から持ってきた大きなルビーと引き換えに特別な資料を見ることに。その資料とはスカラビにあるピラミッドに関するヒエログリフだった。プーにはその文字を読むことができ、「スカラビにあるピラミッドに大きな秘密がある」と書いてあるという。ギーグのことを予言した一説もあったため、ネスたちはスカラビを目指すことにした。

ネスたちが博物館を出ようとすると電話が鳴っていた。誰も居ないので勝手に出ると、相手は「フォーサイドで口では言えない凄いものを発見したので見に来てほしい」と告げた。スカラビへ行く方法も分かっていないため、ネスたちはフォーサイドに行くことにした。

フォーサイドに行き、電話の主に話を聞くと「下水道の中に光る場所がある!」と言う。光る場所はパワースポットだった。4人は下水道を降りて、5つ目のパワースポットの力を手に入れた。また一行はパワースポットでウサギの好みそうな人参を発見する。プーが「ランマにウサギが道を塞いで通れない場所がある」と言ったため、このニンジンをあげれば通してくれるかもしれないと今度はテレポートでランマに向かうことになる。ランマのウサギはニンジンを渡すと快く道を譲ってくれ、ネスたちはその先で6つ目のパワースポットを発見した。

そして時間が経ったことによってクラーケンが出なくなったので、サマーズからスカラビに行く船が出せることになった。一行はスカラビを目指して船に乗り込んだ。しかしいなくなったと思われていたクラーケンが姿を現し、ネスたちが乗る船を襲う。6つのパワースポットで力を得ているネスたちはクラーケンを打ち倒し、船は無事にスカラビへと到着した。

スカラビに到着した一行は、そこでポーキーの居た証拠を見つける。さらに街で情報を集めると、スカラビ南部の未開の地、魔境へ向かったことが判明する。ポーキーを追いたいネスたちだったが、徒歩で魔鏡へ行くのは難しかった。ネスたちはまずヒエログリフに記されていたピラミッドへと赴き、そこで閉ざされていた扉を開いた。先へ進むと魔境の地図を発見した。さらに奥へと進んでいくと、魔境へと続く道を邪魔していたピラミッドの遥か南に出てしまった。

先に進むしかないと覚悟を決めたのも束の間、突然ランマに住む仙人である「まぼろしろうじん」が風のように現れ、プーに「星を落とす魔法」を伝授するために彼を連れて去ってしまう。ネスたちは3人で魔鏡へと向かうが、毒の沼地に阻まれて進めなくなる。当てもなく道を戻ると謎の塔を発見する。近づくと塔だと思ったそれは、自分の体自体をダンジョンにしてしまったダンジョン男であった。ネスたちがダンジョン男に事情を話すと、ダンジョン男は「自分の中に潜水艦があったはずだ」と言った。ネスたちはダンジョン男の中に入り、潜水艦を入手した。

ダンジョン男の潜水艦で毒の沼地を越えたネスたちは、ピラミッドで手に入れた地図を見ながら魔鏡を進んでいく。そこに一度はネスたちに倒されたゲップーが再び立ちはだかった。ネスたちはパワーアップしたゲップーにおされて窮地に陥るも、修行に出ていたプーが帰還。プーの力もあってゲップーを退けることに成功する。

さらに魔鏡の奥へ進むとポーキーが強奪したモノトリーのヘリの残骸を発見する。そのヘリの残骸の近くには洞窟があった。洞窟の中には不思議な一族「グミ族」がいたが、彼らは無口な者が多く、話すことができなかった。唯一話せるグミ族は「どこかにある無口を治す本を読んだら自分は無口が治るのに」と言うため、ネスたちは無口を治す本を探すことに。一旦洞窟の外に出るとップルキッドから電話が入る。アップルキッドは今アップルキッドはアンドーナッツ博士の研究所で住み込みで働いているらしい。アップルキッドに「無口を治す本を知らないか」と尋ねると、「自分が所持している」と答えた。しかしその直後、何者かにアップルキッドが襲われ電話が切れてしまう。ネスたちはアップルキッドを助けるべく、アンドーナッツ博士の研究所に向かった。

アンドーナッツ博士の研究所のあるウィンターズへ到着すると、ネスたちは「現在ウィンターズでは行方不明者が多発している」という不穏な話を聞いた。ジェフの親友トニーもいなくなってしまったらしい。研究所に向かうと、アップルキッドもアンドーナッツ博士も見当たらない。研究所にいたネズミに聞いたところ、近くにあるストーンヘッジに皆が連れていかれたことが判明する。

ストーンヘッジには謎の機械があった。ネスたちが使用すると、未来から来た刺客達の秘密基地に移動した。ギーグの手下がアップルキッド、アンドーナッツ博士、トニー、そして、どせいさんといったネスを手助けする人物を誘拐していたのだ。ネスたちは秘密基地のボス「DXスターマン」を倒し、誘拐されていた人々を解放した。そしてアップルキッドから無口を治す本を譲り受けた。

ネスたちが魔境へと戻り、グミ族に無口を治す本を渡すと皆が回し読みし始め、一族全体がお喋りになった。ほんのお礼として、ネスたちは「この星には地上の他に地下にも大陸があり、昔グミ族のお喋りなものは地下に、無口なものは地上にと別れて住んでいた」という重要な情報を聞く。さらに「地底大陸にある岩も喋り、博識なので一度会いにいってはどうか」と提案されたことで、ネスたちは地底大陸を目指し、地球のへそという穴を降りて地下にむかうことになった。その道中で幸運にもパワースポットを発見し、残る力はあと1つとなる。パワースポットがある場所からさらに奥へ進むと、そこは恐竜が闊歩する地底世界が広がっていた。

ネスたちは話にあったおしゃべりなグミ族の村へと行き、そこで最後のパワースポットの在り処を知る。それは地底大陸にある火山の中にあるらしい。火山へ向かったネスたちが最後のパワースポットの音を記録すると音の石が輝きだした。今までに巡った場所で聞いた地球の音色が重なり合い、8つのメロディがネスの心の懐かしい情景を思い出させた。

気が付くとネスは「マジカント」というネス自身が創り出した精神世界に1人で立っていた。8つのパワースポットを巡ることはこの世界に来る為の条件だったのだとネスは悟る。マジカントには今までに出会った色んな人々が居た。その中のポーキーに話しかけると、「お前は運命に選ばれたりして、俺は冴えないまま…なんか…お前のことが羨ましいよ」とネスへの羨望を口にした。

ネスがマジカントにやってきたのは宇宙の真理を知ることができる「エデンの海」に行くためだった。エデンの海の最奥部には、ネスの中にある邪悪な心が存在していた。ネスは自分の邪悪な心を倒すと「サターンバレーに行こう……」という自分自身の声を聞いた。自分の心の悪を倒したネスに、改めてパワースポットの8つの力が宿る。それと引き換えに音の石は砕けてしまった。

いつの間にかネスはポーラ達に囲まれていた。最後のパワースポットでいきなり倒れてしまったらしい。ネスは心配する3人を伴い、サターンバレーに向かった。サターンバレーにはアンドーナッツ博士とどせいさん達が製作したスペーストンネルがあった。スペーストンネルを使えばギーグのいる場所に直接攻撃を仕掛けに行くことが可能だというが、完成にはまだ「隕石の欠片」が足りなかった。ネスたちは隕石の欠片を採取する為に、オネットに降ってきた隕石の場所へと向かう。しかしオネットの街に到着すると、そこにはギーグの手下が徘徊していた。ネスたちはギーグの手下の目を欺き、時には退けながら隕石が落ちた場所へと赴き、隕石の採取に成功する。サターンバレーに戻ってアンドーナッツ博士やどせいさんに渡すと、一晩のうちにスペーストンネルを完成させてくれた。

地底大陸でネスはギーグと相対する。

ネスたちが乗るスペーストンネルはギーグの波動を察知して地底大陸の洞窟へとワープした。しかしどこを探してもギーグはおろか敵も見当たらず、あるのはポーキーによって強奪されたスペーストンネルの初号機だけだった。辺りを徘徊していると、新しく作ったスペーストンネル3に乗ってアンドーナッツ博士が到着した。

博士曰く「ギーグは過去の地底大陸から現在へ攻撃をしている」とのこと。続けて「スペーストンネル3を使えば過去にも行けるが、過去に生身の体で行くことは不可能だ」とも言う。ネスたちはギーグを止めるため、生身の体を捨ててロボットの体になることを決意する。

アンドーナッツ博士に頭脳をプログラム化してロボットに移殖してもらい、ネスたちは過去へ向かった。4人がギーグのもとへ辿り着くと、ネスの顔を取り込んだ球体が目に飛び込んできた。その異形こそギーグであった。そこにポーキーも現れた。そこでギーグはネスに倒されることに恐怖し、力を追い求めるばかりに自分の意志を無くしてしまったことが判明する。現在、意志のなくなったギーグを操っているのはポーキーなのだ。

ポーキー、ギーグとの戦いは激しいものだった。その中でポーキーが人間の体のまま過去に来れたのは、乗っているマシーンのおかげということが分かり、ネスたちはマシーンを集中的に攻撃し始めた。マシーンが壊れるとポーキーは過去に止まることが出来なくなり、最後の手段としてギーグの「悪魔のマシン」のスイッチを切ってしまう。ギーグは「悪魔のマシン」によって形を保っていたため、スイッチが切られたことで怨霊のような真の姿を現した。

何故自分が戦っているのかも分からず、不気味な姿で襲い来るギーグにネスたちは倒れてしまいそうになる。そんな中、ポーラは祈っていた。彼女の祈りはどせいさんや博士など今までにネスたちが関わってきた人々に届き、彼らもまたネスたちのために祈った。様々な人からの祈りの力も後一歩ギーグに及ばなかった。しかし最後は『MOTHER2』をプレイしているプレイヤーの祈りが決め手となり、ギーグは倒れた。

過酷な戦いの末、ネス達のロボットの体は壊れてしまうが、ロボットから光が4つ溢れ出し、サターンバレーに横たえられた4人の肉体に飛び込み、ネスたちは無事に現代へと帰還した。世界中の人々に、自分達のことを祈ってくれたお礼を言って回りながらそれぞれの帰路に着く中、ネスが自分の家に帰るとポーキーの弟のピッキーが手紙を持ってきた。それはギーグとの戦いの渦中にいなくなったポーキーからの手紙で「あばよネス、またマザー3で会おう」と書いてあった。

『MOTHER2 ギーグの逆襲』のゲームシステム

戦闘システム

エンカウント

フィールド上に現れる敵シンボルと接触することで戦闘になるシンボルエンカウント方式が採用されている。敵シンボルは主人公に向かってくるように動き、これを避けることで戦闘を回避できる。敵と接触する際、敵の背後から接触すると先制攻撃ができ、逆に敵に後ろを取られると敵に先制される。それ以外は通常戦闘となり、素早いものから順に行動ができる。

各地域のボスモンスターを倒すと、その地域の敵シンボルが主人公を避けるようになる。また敵よりも主人公たちが圧倒的に強い場合は戦闘画面に移行することなく勝利となる。

戦闘画面

敵の配置には前衛、後衛といった概念がある。『MOTHER』における魔法や術のようなものであるPSIの中には敵一列にしか効果が及ばないものもあり、敵の配置にも気を配る必要がある。戦闘中はHPやPSIを使用する際に消費するPPがドラムカウンター式で表示され、一気に増減するのではなく徐々に増減する。例えば現在HPが20でHPを10回復する時には、20から一気に30へ変わるのではなく、20、21、22と1ずつ増えていき30になると止まる。これにより、回復中に攻撃を受けた場合は回復後のHPからダメージ分の数値が引かれるのではなく、攻撃を受けた時のHPからダメージ分の数値が引かれることになる。これは逆の場合でも同様で、HPが0になる致命的なダメージを受けたとしても、HPのメーターが0になるまでに回復が間に合えば戦闘不能を回避することができる。HPが0になるまでは致命的なダメージを負っても行動が可能で、回復、もしくは戦闘が終了すると減少が止まる。戦闘に参加している全員のHPが0になってしまうとゲームオーバーになる。

PSI

主人公や敵が使用する『MOTHERシリーズ』の魔法や術のようなもの。敵にダメージを与えるものや体力を回復するものなど、効果は様々。使うにはPSIごとに決められたPP(サイコポイント)が必要である。PSIの名称は「PK~」でとなっているが、PKとは「PSYCO KINESISS(サイコキネシス)」の略。名称の末尾にある「α」、「β」、「γ」、「Ω」はPSIの強さを示し、「α」がもっとも弱く「Ω」がもっとも強い。

その他のシステム

主人公たちの名前

ゲーム開始時、主人公たち操作キャラクターの名前を任意で決められる。ネスやポーラといった名前は「おまかせでいい」を選んだ時に候補として表示される名前であり、他にはネスであれば「ぼうし」や「たくや」、ポーラであれば「リボン」や「ごろこ」などがある。またその他にも「飼い犬」や「好きな献立」、「カッコイイと思うもの」も任意で設定でき、会話文などで自分が決めた好きな献立などが登場する。

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