舞妓さんちのまかないさん(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『舞妓さんちのまかないさん』とは、2017年より小山愛子が『週刊少年サンデー』にて連載している和風料理漫画である。第65回小学館漫画賞に少年向け部門作品として受賞している。京都の舞妓が暮らす「屋形」で、まかないさんとして日々の食事を担う少女「キヨ」を主人公とした物語。一般の家庭料理や京都の昔ながらの料理、キヨの地元である青森の郷土料理など、たくさんの料理が登場する。舞妓の普段の食生活や稽古の様子、日常が垣間見える作品となっている。

キヨ、家出少女と間違えられる

家出少女と間違えられたキヨとおまわりさん

キヨが昼間に買い出しに出かけリュックと両手いっぱいの荷物も持ってフラフラ歩いていると、おまわりさんに家出少女と間違えられるシーン。
その後は屋形まで送ってもらったり、街で見かけた時には挨拶をする仲となった。

キヨの雪かき さくーぺっ

こつこつと雪かきをするキヨと、その様子を見つめるすみれと健太

青森のキヨの家の前は除雪車が来ないので、よくキヨとすみれと健太の3人で雪かきをやっていた。
量と効率を重視しようと争っているすみれと健太の横で、キヨはコツコツと雪かきをする。
すみれはその姿が好きで、京都で雪かきをしているキヨを見つめているシーンもある。

おかあさん「今年もおかあさんでいさせてもらいたいさかい、娘たちとみんなで食べとおす。」

母の日には育ての母にプレゼントを送る他に、いつもお世話になっている屋形のおかあさんにもプレゼントを送る。
だが舞妓たちがおかあさんにプレゼントした紅茶や石鹸は「みんなで使おうな」「みんなで飲もうな」と言って結局おかあさんが使う前になくなってしまう。
今年はそうならないように舞妓たち全員でクレープを作り、おかあさんにたくさん食べてもらう作戦を決行した。
おかあさん「今年もおかあさんでいさせてもらいたいさかい、娘たちとみんなで食べとおす。」
と言われ嬉しくなった舞妓たちはクレープをたくさん食べてしまい、結局おかあさんが食べていることは誰も見ていなかった。

キヨのてるてる坊主

キヨが作ったてるてる坊主。

雨続きの花街で屋形に吊るされていたてるてる坊主。
すみれだけはキヨが作ったものだとわかっていた。
青森にいた時もすみれの習字、健太の野球の練習のためにてるてる坊主を作っていたが、キヨは工作が苦手でいつも手を油性ペンで真っ黒にしていた。

すみれ「健太は、健太やった。それがなによりもうれしい。」

すみれ「健太は、健太やった。それがなによりもうれしい。」

健太が野球の試合で怪我をして、投げられなくなったと聞いたすみれはずっと健太のことを心配していた。
いとこの結婚式で青森に帰省することになっても健太に会うことを悩んでいたが、偶然にもボール拾いをしている健太に会ってしまった。
健太が落ち込んでいるのではないかと心配していたすみれだったが、いつも通りの健太の表情に安心した様子であった。

すみれ「あ、あきまへん。パピコの半分ゆうんは特別やさかい、いくら姉さんやてもあげられまへん」

パピコは絶対にキヨと「半分こ」にしたいすみれ

京都には地蔵盆という、町のお地蔵様に町内安全や子供の健康を願う行事がある。
地元の子どもたちがそれに参加して、お説法を聞いたり長い数珠をみんなで回したりする行事であるが、あとにお土産としておやつやアイスがもらえることを目当てとしている。
子供である舞妓も参加しておやつやアイスをもらってくるが、すみれはパピコをもらったので姉舞妓たちにパピコを半分こしようとねだられている。
すみれ「あ、あきまへん。パピコの半分ゆうんは特別やさかい、いくら姉さんやてもあげられまへん」
と言って深々と断るすみれに、姉舞妓たちは少し戸惑っている様子であった。

『舞妓さんちのまかないさん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

舞妓デビューの「店出し」

仕込みの期間を経て、屋形の女将や稽古の師匠からお許しが出ると舞妓としてデビューできる「店出し(みせだし)」を行う。
その際にお座敷で名乗る名前を屋形の女将から与えられる。
名前は姉芸舞妓の名前を1字もらったり、晴明神社で占ってもらったりして決める。

舞妓としての初めての試練「箱枕」

舞妓としてデビューするときには髷(まげ)を結う。
芸妓はカツラを着用するが舞妓は地毛で髷を結うため、仕込みの期間に髪を伸ばさなければならない。
1度結った髪は次の休みの日まで解くことができないため、寝るときに髷を崩さないように箱枕(はこまくら)という箱の上にクッションをくくりつけたような形の背が高い枕を使う。
箱枕は慣れないとなかなか眠れないようで、首が痛かったり背中がつりそうになる。
また舞妓デビューへの緊張もあって眠れないこともあるようで、舞妓の初めの試練と言える。

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