舞妓さんちのまかないさん(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『舞妓さんちのまかないさん』とは、2017年より小山愛子が『週刊少年サンデー』にて連載している和風料理漫画である。第65回小学館漫画賞に少年向け部門作品として受賞している。京都の舞妓が暮らす「屋形」で、まかないさんとして日々の食事を担う少女「キヨ」を主人公とした物語。一般の家庭料理や京都の昔ながらの料理、キヨの地元である青森の郷土料理など、たくさんの料理が登場する。舞妓の普段の食生活や稽古の様子、日常が垣間見える作品となっている。

CV:M・A・O
キヨと一緒に青森からやってきた天才少女。
青森にいるときに舞妓さんを見たことがきっかけで、舞妓への強い憧れを抱いて京都へとやってきた。
稽古の師匠や周りから「100年に1度の舞妓になるかもしれない逸材」「とことん自分に厳しくできる子」と言われるほどの才能の持ち主で、同期の仕込みさんの中で1番に舞妓になった。
真面目で努力家で周囲へのフォーローも卒なくこなすスーパーマンと言われるほどのすみれだが、一方で自分の体調を顧みず稽古にのめり込んでしまうところもあり、ご飯も食べずに稽古をしていたり、日常生活がおざなりになってしまうところがある。キヨはそんなすみれを日常へと引き戻してくれる大切な存在である。
「百はな」という名で店出しを行い舞妓となったが、キヨだけは小さいときからのあだ名「すーちゃん」と呼んでいる。何回も言い間違えるので「キヨちゃんだけはすーちゃんでええよ」とすみれは嬉しそうに言っている。
すみれもキヨのことが大好きで、日常のことは忘れてもキヨが作ったご飯は忘れたくないと言ったり、お座敷で豪華な料理を食べているときでも頭の中ではキヨのことでいっぱいだったりするほど。
唐揚げが好きで、ホットケーキにはメープルシロップではなくてハチミツをかける派。揚げ物や餃子も大好きで、休みの前日の晩御飯にニンニクとニラたっぷりの餃子をリクエストしていた。
もう1人の幼馴染の健太のことが好きだが、健太の想い人はキヨであることに感づいているため表には出さず、秘密の恋と言っている。だがその熱っぽい表情がお座敷での踊りの表情によく出ており、16歳の少女とは思えないような艶やかさがある。
普段は気品溢れるすみれだが、キヨや健太のことになると16歳らしく慌てふためいて泣いている場面も見せる。健太が怪我をしてピッチャーができなくなったときは泣きながらキヨにすがることもあった。

中渡 健太(なかのわたり けんた)

左の人物が中渡健太

CV:高山みなみ
キヨとすみれの幼馴染。
1人青森に残り、高校では地域で注目される投手として地元新聞に掲載されるほどの活躍を見せていた。
幼い頃からキヨとすみれの3人でいることが多く、2人の回想シーンに良く登場する。
健太の家は大所帯で親戚や姉たちが大騒ぎしているため、健太はよく野月家にいることが多かった。キヨとすみれが京都に行ってからは、健太がキヨのおばあちゃんの様子を見に行っている。
優しい面立ちをしているが表情に乏しく、性格は大雑把。関心はすべて野球に向いており、それ以外は特に興味がない様子。
すみれとはよく喧嘩をしているが、おっちょこちょいなキヨを2人で支える場面がよく見られる。そんなキヨのことが好きだが、本人ははっきりと自覚していない。
健太が修学旅行で京都へやって来たとき、次に合う時は甲子園でという約束を交わしたが、地区大会で敗退してしまったためその約束は果たされなかった。その際に健太は怪我をしてしまい二度とマウンドには立てなくなってしまった。野球ができなくなったことを理由に高校を辞め、キヨとすみれのいる京都へとやって来て商店街の洋食屋の見習いコックとして就職した。

また健太の姉は結婚しているが、家庭のストレスを発散するためによく実家へ帰ってきていた。キヨの家に行く時に手土産を持っていけと口うるさい姉だが、京都へ就職することに口をはさむ親戚から健太を守る場面が見られるなど、健太の力強い味方であった。
健太が京都に行ったあとは姉がキヨのおばあちゃんの様子をよく見に行っている。

屋形「市」

市のおかあさん(いちのおかあさん)

CV:片貝薫
屋形「市」を切り盛りする女将。
舞妓達には厳しく、鬼の角を生やして叱る姿が見られるが、優しさゆえの厳しさである。
甘味の前では可愛らしい一面もみせることもあり、めったに着ない洋服を着た時は可愛らしい上品なお姉さんという印象を受ける。
花街の「おかあさん」の中では1番若手のため、男衆のお兄さんやお茶屋さんのおかあさんが様子を見に来ることも多い。
春の花街では、お客さんやお茶屋さんで貰ったたけのこを他の屋形におすそ分けしにいく「おすそ分けの戦い」が行われる。
たけのこの処理には時間がかかる上、芸舞妓の一大イベントである「春のをどり」で忙しい時期であるため、なるべく持って帰りたくないというのが本音である。
その「おすそ分けの戦い」で若い「市」のおかあさんは負けることが多く、たくさんのたけのこを持って帰ってくる。

つる駒(つるこま)

CV:松田颯水
「市」の中堅舞妓。普段はメガネをかけていて、私服や小物は水玉模様が多い。
舞妓仕事はきっちりこなし、後輩思いの優しい姉さん舞妓だが、日常生活はがさつ。「妹」である理子とは衝突することが多いが、理子のことを1番心配しているのもつる駒である。

理子(りこ)

キヨとすみれの後に「市」へとやってきた仕込みさん。
バスケットボール経験者で背が高く、性格は素直。
つる駒のことを「メガネ先輩」や「めがねさん姉さん」とあだ名で呼んでおり、つる駒に対しては尊敬の念が薄い。キヨのことはかわいい、すみれのことはかっこいいと思っている。

京都の人々

百子(ももこ)

百はなの義理の姉(芸姉妹)の芸妓。
独立して自分のマンションに猫のおこげくんと一緒に暮らしている。
人の名前をめったに覚えないためキヨのことも最初は色々な名前で呼んでいたが、キヨの淡々とお料理を作っている姿を見たり百はなの話を聞いているうちにキヨのことも認識するようになった。
妹の百はなのことを特に可愛く思っており、スマートフォンのホーム画面にするほど可愛がっている。
飄々としている人物だが、お座敷の体力づくりのためにフルマラソンを走るなど、努力家な面も見られる。

まかないのおばちゃん

キヨの前任となる「市」のまかないさん。
仕込みさん時代のキヨの良い話相手で、家庭料理の師と言える人である。
腰を痛めてしまい、台所に立つことができなくなってしまったが、苦手だった水泳などでリハビリをして動けるようにまで回復している。
レシピで困った時などには電話でアドバイスをしたり、お休みの日に家カレーを食べたくなったキヨに自宅のキッチンを貸し出したりしていて、後任のキヨを良くサポートしてくれる。

男衆のお兄さん(おとこしのおにいさん)

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