ミラション（ストーンオーシャン）とは【徹底解説・考察まとめ】

ミラションのプロフィール・人物像

名前：ミラション
性別：女
囚人番号：FE26789
刑期：5年
罪状：窃盗、武装強盗
スタンド名：「マリリン・マンソン」

ミラションとは『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第6部に当たる『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』に登場する敵スタンド使いで、強欲で嘘つきな上に博打好きで盗み癖まである、「グッド」が口癖の女囚。
主人公・空条徐倫の父親である空条承太郎はかつてDIOが残した「天国に行く方法」を知っており、それを知りたかったプッチ神父によりスタンドと記憶両方のDISCを抜かれて仮死状態となっていた。しかしプッチ神父が農場に保管していたスタンドのDISCは徐倫たちに取り返され、そのDISCを承太郎の肉体に戻せば承太郎が蘇生してしまう。承太郎の蘇生を阻止したいプッチ神父は仮釈放を条件としてミラションと交渉。賭けに負けた相手の心の弱みにつけ入り、強制的に賭け金か賭け金と同等の物を取り立てる能力を持つスタンド「マリリン・マンソン」のDISCをミラションにに与える。
運動の時間にキャッチボールをしていた徐倫とその仲間であるエルメェス・コステロ、フー・ファイターズ（通称F・F）の前に現れ、「キャッチボールが100回続かない方に100ドル」と賭けを始める。エルメェスが賭けに負けてしまい、ミラションはエルメェスの所持金と金歯、更に肝臓を奪い取る。すると徐倫はミラションに対し「もう1000回キャッチボールが続いたらエルメェスから奪ったものを全て返してもらう」と新たに賭けを提案。ミラションは徐倫を妨害するが、スタンドの弱点を見破った徐倫にボールをヨーヨーのように使ったラッシュで敗北した。

ミラションの来歴・活躍

プッチ神父にスタンドDISCを与えられ、徐倫たちの前に現れる

プッチ神父に対して「今まで罪を犯したのは愚かだった」と話すミラション。プッチ神父はミラションの仮釈放を委員会に推薦すると伝え、ミラションは神父に感謝を伝える。しかしミラションはその隙にプッチ神父が持っていた十字架をくすねており、その性悪さが気に入られて、プッチ神父から賭けに負けた相手の心の弱みにつけ入り、強制的に賭け金か賭け金と同等の物を取り立てる能力を持つスタンド「マリリン・マンソン」のDISCを与えられる。
一方その頃、主人公・空条徐倫は仲間のエルメェス・コステロ、フー・ファイターズ（通称F・F）と共に運動の時間で外に出ており、徐倫とF・Fがキャッチボールをしていた。キャッチボールが86回続き、F・Fが徐倫に87球目を投げるときに通りがかったミラションの頭にボールが当たりそうになる。徐倫がなんとかキャッチするもミラションは徐倫の脇腹に肘鉄を入れていた。
徐倫とF・Fがキャッチボールを続行しようとすると、ミラションは「100回まで続かない方に100ドル」と突然賭けを始める。
徐倫は「100ドルなんて大金持ってないのよね…賭けにならないわ」「あたしは賭けなんてやらない」と断るが、エルメェスが「足りない金ならあたしが都合してもいいぜ」と言ってしまう。
これまでに一度脱獄未遂をしている徐倫はこれからの刑務所生活で賄賂となる金が必要だとエルメェスが諭し、徐倫はミラションが今いる場所から動かないこと、大声を出したり一歩でも近づいたら賭けはなし、投げるタイミングやスピード、距離に文句をつけないことを条件として賭けを受ける。
徐倫は投げるタイミングを10秒以内とし、88回目からキャッチボールの賭けが始まった。

賭けに勝つも更なる賭けに

88回目から94回目まで順調にキャッチボールを続けた徐倫とF・F。しかしミラションがF・Fの水が入ったカップが置いてあるベンチに座ったときにF・Fの投げる球が乱れてしまう。F・Fは死亡した女囚人・エートロの体を借りているものの本質はプランクトンの集合体とスタンドが融合した新生物であり、水がないと生きていけない。そのためF・Fは自分の水に誰かが近づくと過剰に反応してしまう。
制球を乱しながらもなんとかキャッチボールを続けたF・Fだったが、今度は徐倫に向かって他の囚人が使っていたバスケットボールが飛んでくる。顔にバスケットボールが当たってF・Fが投げたボールを逸らしてしまう徐倫。しかし体から出る糸を操る能力を持ち、糸を固めることで人型にもなれる徐倫のスタンド「ストーン・フリー」の糸を使ってボールが飛んでいった付近のベンチに糸を巻き付け、自身の体を引っ張ることでなんとかボールをキャッチ。その後は何事もなく100回キャッチボールを続けることに成功し、徐倫とF・Fは賭けに勝利した。
徐倫とF・Fの二人分、200ドルを請求する徐倫たちだったが、ミラションは「もう100回は続かない方に1000ドル」と再度賭けを始める。
今度は徐倫も断固とした態度を取るも、エルメェスが代わりに賭けを受け、エルメェスとF・Fのキャッチボールが始まった。

エルメェス、賭けに負けて取り立てを受ける

賭けを受けたエルメェスだったが、運動時間は終わり、周りの囚人たちは運動に使っていた道具を片付けていた。
賭けの途中で止めることができないエルメェスとF・Fはキャッチボールを続行するも、F・Fの後ろからやってきた看守がF・Fの腕を掴んで止めさせようとする。エルメェスと徐倫はミラションに賭けは無効でありゲームのやり直しを要求するが、ミラションは認めず続行することとなった。エルメェスは止めようとしていた看守に100ドルを渡し、2分だけ時間を手に入れる。しかし看守は「100ドルぽっちじゃよォ〜〜 ボール代だけだな…グローブは片付ける……よこしなッ！」とグローブを没収。グローブが無くなったエルメェスはボールを落としそうになる。しかしシールを貼ったものを2つに増やし、シールを剥がすと破壊と共に元のひとつに戻るスタンド「キッス」を持っているエルメェスは、予め噛んでいたガムにシールを貼って2つに増やし、増えたガムのひとつをボールにくっつけていた。口に残っていたもう片方のガムのシールを剥がし、ガムがひとつに戻る勢いを利用してボールを自分の方に引き寄せ、エルメェスはキャッチに成功する。
一見上手くいったようであったが、ミラションの背後にはスタンド「マリリン・マンソン」が現れていた。ミラションによるとマリリン・マンソンは「『ルールを破った』というエルメェスの心の影」であり、エルメェスが心の中でイカサマを認めていたために、エルメェスをルール違反、失格とみなして現れた。
マリリン・マンソンはエルメェスが体の中に隠し持っていた380ドルを奪い、残りの620ドルを取り立てるためにまずエルメェスの金歯を、次にエルメェスが「臓器闇市場で売れば残りの金の代わりになる」と無意識に考えてしまった「肝臓」を奪った。苦しむエルメェスに対してマリリン・マンソンは「他ニ何カ…大切なモノの在処ハ思イ浮カバナイカ？肝臓ト取リ替エテヤッテモイイゾ」と言う。
この言葉でミラションの目的が父・承太郎のスタンドDISCだと確信した徐倫はボールを拾い、「これから1000回キャッチボールが続いたらエルメェスから奪ったものを全て返してもらう」という新たな賭けを始める。その賭けで負けてしまうと徐倫まで臓器を奪われると考えたエルメェスは、以前倒したスタンド使いの男囚・サンダー・マックイイーンが隠している5000ドルを差し出すことを提案するが、マリリン・マンソンはそれを却下。
再び徐倫とF・Fによるキャッチボールの賭けが始まった。

徐倫、マリリン・マンソンの弱点を見破り勝利

再度キャッチボールの賭けを提案した徐倫であったが、運動の時間は既に終わっており、F・Fと監房に戻りながらキャッチボールを続けることになった。
シャワー室から監房に向かう2人に対し、隠れていたミラションが部屋の明かりを消す。ミラションが明かりを消す前に徐倫はボールを投げてしまっていたが、F・Fは自身の頭に当たったボールをなんとかキャッチする。真っ暗で徐倫の方が見えないF・Fは、ミラションが呟いた声を聞いて大体の方向に指先からプランクトンの弾丸を飛ばす「F・F弾」を打ち込んで、ミラションの腕を撃ちぬく。ミラションは痛みでドアを開け、徐倫とF・Fは明かりを確保する。
逃げるミラションを追いかけた徐倫だったが、ミラションが逃げ込んだ先は給食運搬用のエレベーターであり、追いかけてきた徐倫がエレベーターに入った途端にミラションがボタンを押して扉を閉じたことでF・Fがエレベーターの外に取り残され、キャッチボールが続行不可能になってしまう。
徐倫はF・Fに外からエレベーターの扉をこじ開けるよう叫び、少し開いた隙間からボールを投げるように指示。しかし扉にボールが通れるような隙間はなく、敗北と思われたが徐倫は糸を操る自身のスタンド「ストーン・フリー」でボールの縫合をほどき、分解することで隙間を通してキャッチする。マリリン・マンソンは現れず、ルール違反でないことが証明された。
徐倫に迫られたミラションはエルメェスから奪ったものを全て返す。すると徐倫の背後から看守が現れ、徐倫からボールを奪う。看守はミラションに徐倫たちのキャッチボールを邪魔するように賄賂を渡されて指示されており、奪ったボールを地面に転がして去っていった。これによりキャッチボールは途切れてしまい、賭けに負けた徐倫は本体のミラションを倒そうとスタンドで攻撃しようとする。しかしこれは「本体を倒せばキャッチボールの賭けは終わる」というイカサマを徐倫が認めた形となり、徐倫の所持金と臓器を奪いに現れたマリリン・マンソンに体を貫かれてしまう。
対象が掛け金として思い浮かべたものは全てわかるというマリリン・マンソンの特性によって承太郎のDISCをF・Fが身につけていることが判明し、勝利を確信したミラションであったが、看守が転がしたボールを拾っていた徐倫はボールにストーン・フリーの糸を結びつけ、ヨーヨーのようにしてミラションの顔面に命中させる。そのボールを使って徐倫は1000球のキャッチボールの賭けを新たに提案。ストーン・フリーの糸でヨーヨーのように戻ってくるボールを使い、ミラションをボコボコにブチのめして再起不能にする。
これによりマリリン・マンソンが奪おうとしていたエルメェスや徐倫の所持金と臓器、承太郎のスタンドDISCは全て返還され、徐倫の勝利となった。また最初に徐倫とF・Fが賭けていた200ドル分も手に入れ、結果的に徐倫は元の所持金より200ドル多く儲けたことになった。

ミラションのスタンド：マリリン・マンソン

スタンドとは

スタンドとは、その人を守る守護霊のような能力。「幽波紋」と表記されることもある。「側に立つ」という意味の「スタンド・バイ・ミー」から名付けられた。本体の精神のヴィジョンであり、その能力は各人につき1つまでである。この能力保持者を「スタンド使い」と呼び、スタンド使い同志はなぜか惹かれ合う運命にある。
スタンド使い以外はスタンドを見ることができない。しかしスタンドの能力は現実に作用するので、一般人にはポルターガイストのような現象になる。
基本的にスタンドには射程距離があり、本体から離れれば離れるほどそのパワーは弱くなる。
稀に本体とスタンドが融合しているものやヴィジョンがなく能力だけが発現するものもある。

ステータス

スタンド名：マリリン・マンソン

破壊力：E スピード：A 射程距離：A 持続力：A 精密動作性：A 成長性：C
※評価はA（超スゴイ）、B（スゴイ）、C（人間並み）、D（ニガテ）、E（超ニガテ）

能力：取り立て

賭けに負けた相手の心の弱みにつけ入り、強制的に賭け金か賭け金と同等の物を取り立てる。賭けに負けた相手の所持金が賭け金に満たない場合は相手が思い浮かべた物を奪い取る。また他人の金で賭けをすることは認めない。この能力でエルメェスは賭けに負けた際、以前戦った敵スタンド使いであるサンダー・マックイイーンが隠していた5000ドルを賭け金として差し出そうとするも却下され、金歯と肝臓を奪われた。
ルール違反は即失格と見做し、相手がイカサマをした場合、ミラションがそれを見抜いていなくても相手の心に反応してすぐにジャッジする。
「対象の心の闇が具現化した存在であるため、隠し事は一切できず、取り立て中は無敵」という特殊なスタンドであるが、相手が再度賭けを持ちかけると取り立ては中断される。
取り立てのときは無敵であるが、スタンド自体の戦闘能力は皆無である。

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