ハチミツとクローバー（ハチクロ）の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

はぐみの従妹であり、竹本たちが通う美術大学の教師である花本修司が山田に「一生このままひとりぼっちだったらどうしよう」と相談を受けた後の、修司の返答。自分自身も子供時代を経験しているからこそ、「大人になったからといってすべてが分かるわけじゃない、まだ分からない事だらけなんだ」という意味を込めて「子供が子供なのは 大人が何でもわかってるって思ってるところだ」と答えた。そのあと「ったく 大人になったくらいで何が変わるよ？せーぜー腰が痛くなったり 駅の階段で息切れする位だ」という重みが加わったセリフが続く。

「それはどっちも正しいんだ。大事なのはどっちの道を選んでも、それを『言い訳』にしないことだ」

才能あふれたはぐみは、大人からの期待も高い。そんなはぐみは求められている絵と自分が描きたい絵の違いに悩んでしまう。そんなはぐみの悩みを聞いて修司が伝えたアドバイス。自分の道は自分で決め、後悔をするなという大人である修司だから言えるアドバイスとなっている。

「『努力する』か『あきらめる』か、どっちかしかない。人間に選べるなんて、いつだってこの二つしかないんだ。みんなには正直に自分の気持ちを話すしかないよ。あとは向こうの決める事だ。努力するか諦めるか。彼らが選ぶんだ」

真山に対してかなわぬ思いを募らせる山田だが、彼女は容姿端麗で性格も良いためモテる。その証拠に5人の男性からいきなりプロポーズをされる場面がある。いきなり5人の男性からプロポーズを受けた山田は困惑し、“真山を好きな自分”と“自分を好いてくれている5人の男性”を重ねてしまう。プロポーズをしてくれた男性に「仲良しでうまくいってたのに、どうして？」「スキだとか何だとか…そんなこと言わないでさえくれたら」と考えてしまう山田であるが、真山も自分に対してそう思っているのではないかとも考えてしまう。答えが出ない疑問に対し、「自分が真山に言われて辛かった事を、今度は私がみんなに言うの？どうしたらいいの？先生」と、大学の教師である修司に助けを求める。そこで修司が答えたアドバイス。
しかし、修司は「このときひとつ嘘をついた。3つあったんだ、選択肢はほんとうは。でも2つしかないと信じていた方が道はひらけるから3つめの答えを僕は口にしない」という思いを心の中で吐露している。この3つめの選択肢は物語の中で明確に語られることはないため、この3つめの答えについてファンの間で憶測が飛び交った。

「返さなくていいよ。全部やるよ」

ガラス板の下敷きになり利き腕の神経を切ってしまったはぐみ。しかしそれでも絵を描くことを諦められないはぐみはリハビリをする決意をする。そのリハビリは壮絶なものではぐみ一人ではどうしようもないとわかり、「修ちゃんの人生を、私にください」と修司にお願いをする。そんなはぐみのお願いに対する修司の答え。

野宮匠の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「一緒にいよう。 ケンカしてもいいじゃない。 ちゃんと話をしよう？全部はそれからだ」

真山が働くデザイン事務所の先輩である野宮。彼は山田が真山に片思いしているのを知りながら山田を好きになる。自分の思いを何度伝えても真山のことを忘れられない山田は、「私たち一緒にいない方がいいんでしょうか？」と野宮に訊ねてしまう。「わかった」と野宮は山田の前から一度は立ち去るが、すぐに戻ってきて「オレはアンタが好きだ。かといって何もかもガマンするのは無理。――正直、真山の事いつまでも引っぱられるのはツライ。でも、それって、離れてて解決するもんでもないとオレは思う。一緒にいよう、 ケンカしてもいいじゃない。 ちゃんと話をしよう？全部はそれからだ」と山田に告白をする。野宮が今作で最終的に下した決断となっている。

「どうしようもなくなったらオレを呼びな 。何で って、君が好きだからだよ」

真山への不毛な思いを募らせる山田。そんな山田を好きになってしまった野山。自分の一方的な思いをぶつけるのではなく、何かあったら頼りにしていいと言いつつも告白する、野宮らしい大人な告白の仕方。山田の気持ちを尊重したうえでのストレートな告白は、山田が野宮に対して少し心が動くきっかけとなる。

勅使河原美和子の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「そういう誰かが夢の中に出てくるのって相手の『逢いたい』ってキモチが体をぬけて夢の中までとんでくるからなんだって」

職場の先輩である美和子に真山が恋愛相談をしたときの美和子の返事。真山が理花の夢ばかり見ることを美和子に話したときになぜ夢に登場するかを説明してくれている。

合田稼頭男の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「誰も誰かの代わりにはなれん」