初音ミク(VOCALOID)の徹底解説まとめ

初音ミク(はつねミク)とは、音楽制作ソフトの開発・販売等を行っている会社「クリプトン・フューチャー・メディア(通称:クリプトン)」から発売されている音声合成ソフト・デスクトップミュージック(DTM)用のボーカル音源の1種およびキャラクターである。声優・藤田咲(ふじた さき)の声をもとに制作され、ヤマハが開発した音声合成システム『VOCALOID(通称:ボカロ)』に対応したボーカル音源となっている。ボカロブームを日本に生み出したきっかけのソフトであり、ボカロを代表するキャラクターでもある。

ボカロP kzがGoogle ChromeのCMの為に書き下ろした楽曲。2012年3月13日にフルMVが公開されている。Kzは人気楽曲「Re:package」を制作したボカロPであり、ボカロP最初のメジャーCDをリリースした音楽ユニット・livetuneのメンバーでもある。本楽曲が使用されたGoogle ChromeのCM公開当初はニュースでも取り扱われ、話題となった。iTunes Store、レコチョクでもダウンロード販売が行われている。
本楽曲が公開された2012年は、ボカロにとっても多くの出来事が起きた年でもある。ボカロ曲を原作としたボカロ小説の展開が始まり、漫画化やアニメ化、さらには舞台化なども行われ、音楽の枠組みを超えたメディア展開を見せ始めたのがこの頃なのだ。Google Chromeの為に生まれたこの楽曲も、そんなメディア展開の1つといえるだろう。CMを通して、初音ミクを初めて目に人も多く、幅広い世代の耳に触れることとなった。初音ミクやボカロの歴史の流れを感じられる楽曲だろう。

初音ミクのミュージックビデオ(MV/PV)

39みゅーじっく!

2016年に開催された初音ミク・ボカロ関連最大級の複合型イベント『マジカルミライ2016』のテーマソング。制作者は「いーあるふぁんくらぶ」や「ロキ」で有名なボカロP みきとP。公開日は2016年6月29日。初音ミク・ボカロ関係のイベントの代表格ともいえる『マジカルミライ』では2014年の開催以降、定期的に開催されるイベントには必ずテーマソングがつけられる事となっている。テーマソングはその年の『マジカルミライ』をイメージしてデザインされた初音ミクが登場するMVつきで、ニコニコ動画・YouTubeにて楽曲が公開されるようになっており、本楽曲も例外ではない。また本作はコールを行いやすい楽曲となっており、歌詞の中に初音ミクから観客に向けた呼びかけのようなものが多く含まれている。その為、非常にノリにのりやすい楽曲だといえる。
なおニコニコ動画で公開されたものには、画面内にコメントが流れるニコニコ動画の仕様を使って、初音ミクの呼びかけるような歌詞が歌われたタイミングでレスポンスを行うコメントが多く流されている。初音ミクというキャラクターを愛する者が多くいる事がよくわかる光景だといえよう。

スターナイトスノウ

2017年、「雪ミク」を主役に北海道で行われたフェスティバル「SNOW MIKU 2017」のテーマソング。バンド・ヨルシカのコンポーザーとしても活躍しているボカロP n-bunaと「アスノヨゾラ哨戒班」などの人気ボカロ楽曲を輩出してきたボカロP Orangestarがコラボレーションした楽曲でもある。2010年代後半を代表する大人気ボカロP達のコラボ作という事で大きな話題を呼んだ。雪ミクは、フェスティバル毎にデザインが異なっており、2017年のテーマは「北海道の冬の夜空 / 星座」だった。本作はそんなテーマから生まれた雪ミクに合わせるようにして、綺羅びやかな夜空と雪景色が映えたアニメーションMVとなっている。2人の人気ボカロPによるポップなバンドサウンドソングにも元気を貰えるものがある。心温まる雪ミクソング・MVである。

セカイ feat. 初音ミク

2020年から配信が開始されたスマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(通称:プロセカ)の為に書き下ろされたテーマソングの1つ。プロセカにはいくつかテーマソングが存在しており、本楽曲は初音ミクver.のテーマソングとなっている。
制作者は「二息歩行」や「妄想感傷代償連盟」などで有名なボカロP DECO*27と、「六兆年と一夜物語」や「拝啓ドッペルゲンガー」で有名なボカロPであり、堀江晶太の名前で音楽家として活躍しているKemuの2人である。ボカロ界を代表するレジェンドのコラボ作品という事で、公開と共に大反響を呼ぶ楽曲となった。「セカイ」をテーマに作られた爽やかなバンドサウンドの楽曲と共に流れるMV内容は、現実世界を歩く初音ミクという、二次元と三次元を融合させたものとなっている。違和感なく現実世界に溶け込むミクの姿には、ボカロ音楽初期にはできなかった技術の進歩を感じる。2000年代から2020年という約20年の時の流れを深く感じるMVである。

初音ミクの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

初音ミクの「声」は約500人もの声優の中から選出

初音ミクのボイスのもととなっている声優・藤田咲。

初音ミクは声優の藤田咲の声をもとにボイスが作り上げられたVOCALOIDだ。しかしこの藤田咲という声優が決まるまで、約500人もの声優の声が聴きこまれた事が明かされている。500という驚異の人数の中から、初音ミクの発売元であるクリプトンが選んだ声優こそが、藤田咲だったのである。
クリプトン曰く、「藤田さんの声はVOCALOIDの仕組みと相性が良かった」とのこと。初音ミク以降様々なVOCALOID製品が世の中に生み出されているが、このクリプトンの言葉を体現するかのように、初音ミクほど扱いやすい(声の調整がしやすい等)VOCALOIDはそう多くは存在していない。

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」で1番の作品投稿数

初音ミク10周年の記念にpixivで行われた「初音ミク10周年フィギュア企画 初音ミクイラストコンテスト」の概要。

オリジナルから版権作品まで、様々なイラストの投稿ができるイラストコミュニケーションサービス「pixiv」。イラスト以外にも漫画や小説など、様々な創作物の公開が行えるサイトであり、漫画やアニメ、ゲームなどのサブカルチャー好きで賑わう場所となっている。
そんなpixiv上で公開された初音ミクのイラストは、45万件を超えている事が確認されている。
さらにpixiv上では公開時の作品には全て作品に関連する「タグ」をつける事が決められている。様々な言葉のタグがあるなかで、タグ「初音ミク」は、pixiv内に存在する全てのタグの中で12番目に使用が多いタグとなっている。この他にも版権コンテンツのタグとしても5番目に使用が多いタグとなっている上、版権コンテンツの中に存在する「作品名」のタグを除いた場合は1位に君臨するという。
この人気が反映されてか、pixivでは初音ミク10周年を記念したイベントや京都・北野天満宮で開催されるイベント『KYOTO NIPPON FESTIVAL』の為の北野天満宮と初音ミクのコラボ作品の募集・コンテストといった、様々な初音ミク関連のイベントを行っている。初音ミクがボカロという音楽ジャンルとしてだけではなく、キャラクターというコンテンツにおいても非常に高い人気がある事がわかる情報だ。

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