窮鼠はチーズの夢を見る(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『窮鼠はチーズの夢を見る』とは水城せとな原作の漫画である。2006年2月から2009年5月、大人の女性向けコミック誌『NIGHT judy』で連載される。大人の男同士の甘くない恋愛模様を描いたボーイズラブ作品である。本作は人を好きになることの喜びや痛み、そのリアルな恋愛描写が話題となり多くの女性から支持されている。ある日主人公・大伴恭一の元へ妻から浮気調査を依頼されたという調査会社の男が訪ねてきた。彼は大学の後輩今ヶ瀬だった。今ヶ瀬はずっと好きだったと恭一に告白し恭一はその言葉に翻弄されてゆく。

演:国広 富之
たまきの父で恭一の勤める会社の常務。たまきは柳田の内縁の妻の娘であり、たまきがそのことを知ったのは20歳のことであった。柳田はたまきを可愛がり、イベントごとや父親の役目をしっかりこなしていたためたまきは普通の父親だと思っていた。柳田が急死した時の葬儀ではたまきと母親の居場所はなく、本家が葬儀を取り行っていた。

『窮鼠はチーズの夢を見る』の用語

ジッポライター

黒い猫の絵がついたジッポライター。映画版ではピンク色をしている。

大学時代、夏生は恭一が元カノから貰ったライターをいまだに使っていることを指摘した。深く考えずに使っていた恭一は捨てるのはもったいないと思っていた。その時近くにいた今ヶ瀬がそれなら自分が貰うと声をかけた。その時のライターを今ヶ瀬がいまだに持ち、夏生への当てつけにわざと夏生の前で使ってみせた。それを見た夏生は当時から恭一に気があったのかと思い始める。今ヶ瀬のジッポを見て「『情念』みたいなものを感じてゾッとした…」と言った。今ヶ瀬は恭一が女からもらったものを欲しいとは思わなかったが、それを口実に恭一の指に触れたかったのだと言った。

調査会社

今ヶ瀬が勤めている会社。映画版では探偵となっている。仕事内容は浮気調査や人探しなど探偵と同じことを請け負っている。仕事で出張することも多々あり、日によってはゴミ漁りをすることもある。ストーカー被害にあったたまきも今ヶ瀬に相談し調査をしていた。

6月22日

初めて恭一の携帯にロックがかかった。

今ヶ瀬の誕生日である。恭一はそれまで携帯をロックしていなかったが、たまきと出会ったあと今ヶ瀬が確認すると掛かっていた。今ヶ瀬はいろんな番号を試したが結局暗証番号は今ヶ瀬の誕生日「6月22日」に関する数字だった。今ヶ瀬は自分の誕生日の番号でたまきとのメールを隠していたことに腹が立ち恭一に怒りをぶつける。
恭一は今ヶ瀬の誕生日には生まれ年のワインと北京ダックを食べられるコース料理をプレゼントした。ちなみに本作のおまけページにて次の誕生日には恭一は今ヶ瀬にボッテガのショルダーバッグをプレゼントしている。

ゲイ用語

ノンケ

異性愛者。ここではゲイではない場合を指す。ゲイの気がない人のことをいう。恭一はノンケあったため今ヶ瀬をなかなか受け入れられなかった。

リバ

リバーシブルの略。攻めと受けがどっちもできる人のことや、カップルのこと。本作の恭一と今ヶ瀬はこれに当たる。

ハッテン場

ゲイの人たちが使う出会いの場所のこと。主に体の関係を求めて使われることが多い。今ヶ瀬は大学時代恭一と夏樹がキスしているところを見て悔しくなり、ここへ行って「オッサンとやった」と言っていた。

『窮鼠はチーズの夢を見る』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

今ヶ瀬「『可愛い』っていうのは『愛す可し(あいすべし)』って書くんですよ?」

恭一はわかっていて今ヶ瀬に「可愛い」と言った。

今ヶ瀬と別れた恭一はたまきに前の相手について聞かれる。恭一は今ヶ瀬を思い出しながら「…可愛かったよ」と言った。たまきはそれを聞いて「美人とか優しいって言葉は好きじゃなくても言えるけど 可愛いっていうのはやっぱり好きだから出る言葉だもん」と言った。今ヶ瀬と再会した時、もう離れることはできないと悟っていた恭一はそれを踏まえて今ヶ瀬に「お前は…可愛いね……」っと言った。それに対して今ヶ瀬は「『可愛い』って『愛す可し(あいすべし)』って書くんですよ?」と言った。恭一が「知ってるよ 日本人なんだから」と答えたのを聞いて今ヶ瀬は顔を真っ赤にさせた。この後今ヶ瀬は恭一に「彼女と別れてください」と言うことになる。

たまき「…左側でもいいよ……」

込み上げてくる悲しみを溢れ出すたまき。

今ヶ瀬を選んだ恭一は、怪我をして入院しているたまきに別れを告げに行った。身勝手な言い分で別れを告げたにも関わらずたまきは恭一の気持ちを理解していた。恭一がその相手の元へ行ったとしても待ってていいかと言ったがそれも叶わず「恭一さんが二人いたらよかったのにな…」と言った。恭一は「…俺を二つに分けられるならそうしたいよ…」と言い、たまきは恭一が右利きだからそれなら右側が欲しいと言った。気丈に振る舞っていたたまきだが「…左側でもいいよ……」と涙をこぼした。恭一もそれを見て涙し、二人は抱き合って別れた。

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