二瓶鉄造(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

二瓶鉄造(にへいてつぞう)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、かつて網走監獄にてのっぺらぼうに暗号の入れ墨を入れられた脱獄囚のひとりである。猟師であり一度狙った獲物への執着心が強い。「冬眠中のヒグマもうなされる悪夢の熊撃ち」と評され、その名はアイヌや他のマタギに広まるほど。エゾオオカミ・レタラとの戦いで、レタラのつがいであるメスオオカミに首元を噛まれ、命を落とした。「山で死にたい」という思いがあった二瓶は、山で命を落とすことに満足気であった。その後杉元が入れ墨を剥がし、入れ墨人皮となる。

二瓶鉄造のプロフィール・人物像

性別:男
年齢:不明
誕生日:不明
装備:村田銃
好きな食べ物:ヒグマ
苦手な食べ物:無し

二瓶鉄造とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、かつて網走監獄にてのっぺらぼうに暗号の入れ墨を入れられた囚人のひとりである。
一人で200頭以上のヒグマを狩るほど腕の良い猟師であり、執着心がとても強い。その執着心は動物のみならず、人間に対しても同じで狙った獲物はどこまでも追いかけ、絶対に自分で仕留める。
獲物を狩るときは興奮し、たびたび「勃起!」という言葉を使う。
猟をするときは常に命懸けで戦い、獣の糞になる覚悟でやっていると言う。山賊たちに狙われた時も、「獣の糞になる覚悟はできてるんだろうな?」と大声で叫んでいた。

獣のような性格の二瓶だが、妻と子供15人とは絶縁状態で、「女は怖い」とたびたび口にして語る。15人のうち息子は1人だったが、その息子は日清戦争で戦死している。二瓶が愛用している単発銃は息子が使用していた物であり、敵兵を殺害した際につけた傷が、銃床に7本刻まれている。「息子は人を殺して喜ぶような奴じゃない」と二瓶が語っているため、殺した敵兵のことを忘れないよう、せめてもの償いという意味だったのかもしれない。
二瓶が装備している単発銃は日露戦争後の日本では時代遅れと言われるが、「勝負は一発で決めなければならない」「1発だから腹が据わる」と言ってってこだわっている。
息子の形見という意味でも大事にしている。

自分を狙っていた山賊を、3日間かけて1人ずつ殺していった。それが原因で、網走監獄の囚人となった。囚人になったのちのっぺらぼうと出会い、背中に入れ墨を掘り脱獄囚となる。執着心の強い二瓶だが金塊には興味がなく、ただ「山で死にたい」という理由だけで脱獄した。
同じ入れ墨の囚人である白石由竹とは顔見知りで、杉元たちに二瓶のことを教えたのは白石である。
また、二瓶はエゾオオカミ・レタラに襲われ倒れていた軍人の谷垣源次郎を助ける。谷垣は元々秋田でマタギとして生活していたが、ある目的のために故郷、家族、生き方全てを捨てて軍人になった。谷垣がその軍人としての生き方に疑問を抱いていることに気づいた二瓶は、レタラとの戦いに一緒に来るように誘った。
猟犬のリュウとは共に信頼関係を築いており、息を引き取る際は、くぅーんと鳴くリュウに「よしよし、リュウ」という声をかける。リュウも悲しそうに二瓶のそばに寄って抱きついていた。

二瓶鉄造の装備・能力

村田銃

二瓶が愛用する18年式村田銃

二瓶鉄造は単発式の村田銃を愛用している。明治13年に、かつて日本陸軍の火器専門家であった村田経芳によって十三年式村田銃が開発された。二瓶が使用している銃は、日本人の体格に合わせた改良や、機関部の見直しが行われた十八年式村田銃である。ゴールデンカムイでは日露戦争後が中心の話となるため、この銃はすでに時代遅れだ。時代遅れの銃を使っている二瓶だが作中では、「5発あれば5回勝負できると勘違いする」「1発で決める」など、命懸けで狩を行っている二瓶特有のこだわりがあることがわかる。
また、15人の子供がいるが息子はたった1人であり、その息子が日清戦争で使用したため形見として大事にしている様子も伺える。

ニヘイゴハン

二瓶はヒグマが大好きで、狩ったヒグマをニヘイゴハンと言って料理し食べている。谷垣と共に狩りをした際も、精が付くぞと自慢げに食べさせていた。

心臓焼きました

ヒグマの大きな心臓を、そのまま串刺しにして丸焼きにしただけのもの。噛めば噛むほど血の味がするという。新鮮なとれたてが食べられるのは猟師だけの特権だと二瓶は嬉しそうに食べている。

血の腸詰め

小腸を裏返し雪で洗い、クマの腹腔に溜まってプルプルになった血の塊を詰める。モンゴルから来た男に聞いた調理法だという。腸詰ということもあり、見た目はソーセージである。二瓶が「血の味がして美味い。」と言っていることから、本当に血の味しかしないことが想像できる。

二瓶鉄造の来歴・活躍

囚人になった理由

山賊に向かって忠告する二瓶

ある日、狩ったヒグマを解体していた猟師たちを襲い、横取りした獲物で金を稼いでいた山賊に狙われる。二瓶は山賊たちに、「獣の糞になる覚悟はできてるんだろうな?」と警告したが、山賊はそれを無視した。そのため二瓶は3日かけて1人づつ殺害していった。最後の一人は警察に先を越されて捕らえられていたが、連れていかれる直前で警察の牽制も無視して、素手で首の骨を折り殺害した。この出来事で二瓶は囚人となった。二瓶鉄造が執着心が強いと言われる理由となった出来事でもあると言えるだろう。

脱獄

のっぺらぼうが二瓶に入れた入れ墨

網走監獄に収監された二瓶は、脱獄囚の1人としてのっぺらぼうから金塊のありかを示した暗号の入れ墨を背中に彫られた。執着心の強い二瓶だが、金塊には興味が毛頭ない。死ぬなら監獄ではなく山で死にたい、獣との激闘の末に死体を食べられ排泄物となり山の一部となりたい、という思いから脱獄囚に加わった。破天荒な行動や獣のような性格から恐ろしいイメージのある二瓶だが、猟や山を愛する想いは純粋そのものである。網走監獄にてのっぺらぼうから、脱獄後は小樽に向かうようにと指示されていたため小樽へ向かった二瓶だが、その後すぐに山に行き猟師に戻っている。二瓶は腕の立つ猟師で毛皮商人たちから、畏怖の念を込めて「冬眠中の熊もうなされる悪魔の熊撃ち」と呼ばれていた。そのため、3人の強盗を殺して捕まったはずの二瓶が突然小樽に現れたという噂が毛皮商人を通して町に広まり、白石の耳にも入った。
脱獄後は、北海道犬のリュウを飼い慣らし、猟犬としてともに猟にでていた。リュウはとても忠誠心が強く、ヒグマも恐れない強い犬である。レタラを狙う二瓶の元に、杉元たちが来ても恐れず、白石に飛びかかり二瓶を守っていた。

谷垣源次郎との出会い

二瓶鉄造(左)とレタラとの戦いに備える谷垣源次郎(右)

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