咲-Saki-(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『咲-Saki-』とはスクエア・エニックスの『ヤングガンガン』で連載されている小林立による麻雀漫画である。麻雀に青春を捧げる少女たちの熱い思いや人間関係、丁寧に描かれる対局の様子が魅力であり、シリーズ累計発行部数は1000万部を突破。多くのスピンオフ作品が描かれ、アニメ作品にもなっている。舞台となるのは麻雀が広く浸透した世界。主人公の宮永咲は原村和という美少女と出会って麻雀の楽しさを知る。そして麻雀を通してなら仲違いしている姉とも話せるかもしれないという思いから全国大会を目指すことになる。

宮永咲(みやなが さき)

CV:植田佳奈
演者:浜辺美波/安藤美憂(幼少期)

本編の主人公で清澄高校1年生。団体戦では大将を務める。髪型はショートカットで横髪が少し外に跳ねている。気の弱い性格で麻雀においても自信を失くしがち。またドジな性格でもあり、よく転び、よく迷子になる。趣味は読書で特に海外ミステリーが好き。当初はミニスカートだったが、全国大会の抽選会でまこのスカートを間違って穿いて以降、ロングスカートになった。

麻雀では「槓材がどこにあるのか分かる」「嶺上牌を正確に察知する」という能力を持ち、嶺上開花を得意としている。好きな役も嶺上開花で、その理由は「山の上で花が咲く」という役の名の意味に、自分の名前が入っているから。槓材で手を進めたりあがったりすることを前提に打つ傾向にあるため、他家に先にカンをされると困った表情を見せる。また「勝ちすぎると怒られ、負けるとお年玉を巻き上げられる」という家族麻雀が原因で、点数をプラスマイナスゼロで終えるすべを身につける。これが単なる点数調整の技術なのか何らかの能力なのかは不明だが、和の「すべての牌が分かっていたとしても毎回プラマイゼロで終わらせるのは困難だ」という発言や、他家の干渉を防ぐ獅子原爽のホヤウカムイが発動した際の「今の獅子原さんが卓にいるとプラマイゼロとかできそうな気がしない」という咲の独白など、何らかの能力や能力の一端であることが示唆されている。

一番麻雀を打っていた頃は裸足だったことから、靴や靴下を脱いで打った方が調子が良い。その性格から衣などの強者が放つプレッシャーに怯えてしまうことが多いが、衣を除く龍門渕高校の面々には逆に無意識にプレッシャーを与えていた。

本編開始直後は上述の家族麻雀の影響からか、麻雀が好きではなかった。しかし和と対局する中で麻雀の楽しさを感じ、麻雀部への入部を決意する。さらに「麻雀なら今は別居中の姉とも話せるかもしれない」と考え、全国大会を目指すことに。その強い思いを胸に、県予選では衣を破りインターハイへの出場を果たし、インターハイでも2回戦と準決勝で2位以内に入り、姉のいる白糸台高校が待つ決勝戦に進んだ。

原村和(はらむら のどか)

CV:小清水亜美
演者:浅川梨奈/鈴木伶奈(小学生時代)

清澄高校1年生の少女で団体戦では副将を務める。昨年の全国中学生麻雀大会で優勝を果たしており、その優れた容姿や豊満なバストからアイドル的な人気を誇る。本編開始時はツインテールだったが、インターハイでは左側をサイドアップした髪型に変わった。性格は冷静沈着で、麻雀に関することでは勝気さが顔を出す。幽霊や暗闇が苦手。利き手は左だが麻雀ではマナーに則り右手を使用する。有珠山高校の真屋由暉子が左手を使用した際には「左手を使うのはありなのか」と驚きを見せていた。

「のどっち」というハンドルネームでネット麻雀を嗜んでおり、その世界では運営スタッフが用意したプログラムではないかと噂されるほどの強さを誇っている。打ち方は徹底した理論派(デジタル)であり、デジタルの打ち手であっても能力の存在を肯定しているのが通常の本作において、和は「そんなオカルトありえません」「偶然極まりないですね」と徹頭徹尾能力を否定している。物語の当初、リアルでの麻雀はイージーミスが多くてあまり振るわなかったが、久の入れ知恵でいつも寝る時に抱えているエトペンというペンギンのぬいぐるみを持つようになってからは「のどっち」のような正確な打ち方ができるようになった。その際は現実の卓をゲーム画面のように知覚し、他者の気配などにも左右されなくなる。

父親からは東京の進学校に進むよう言われているが、和本人は今の場所を離れることを望まず、全国優勝を果たせば転校はしなくてよいという約束を取り付けた。これが今の和のモチベーションになっている。和が転校を拒むのは奈良県に住んでいた小学生時代に、転校によって親しかった高鴨穏乃、新子憧、松実玄といった友人たちと離れ離れになってしまったことも関係している。その友人たちとはインターハイで再会し、決勝戦で戦うこととなった。

片岡優希(かたおか ゆうき)

CV:釘宮理恵
演者:廣田あいか

咲や和と同じ清澄高校の1年生。特に和とは中学校からの仲で、腰につけている猫のアクセサリーは和にもらった物である。団体戦では先鋒を務める。なおその理由は点数移動計算ができないから。ショートカットで両サイドをゴムで結んでいる。「じぇ」や「じょ」といった語尾が特徴的。性格はお気楽で豪快だが、部長の言いつけをしっかりと守る、中学生時代の先輩である花田煌の仇を取ろうと髪形を真似るなど、年長者を敬う一面もある。

叔母の結婚相手が外国人だったせいか、小さい頃から家でタコスが出て好物になった。タコスを食べると麻雀も調子が良くなる。逆にタコスを食べないと調子が出ない。タコス以外にも「たこ」とつくものなら良いらしく、県予選の決勝前半戦ではタコさんウィンナーで力を補充した。

麻雀では起家を担当する確率が高く、東場を得意とする。東場だけなら地区大会の個人戦で歴代ハイスコアを叩きだしている。その反面集中力が続かず、南場が苦手。また他家の鳴きで調子が崩されてしまうという弱点もあったが、これは4校合同合宿で龍門渕高校の井上純に特訓してもらい克服した。東場での強さにも規則的な波があり、久の助言のもと決勝戦にその波の最高潮が来るよう調整した結果、決勝戦の前半と後半で天和を1度ずつ和了した。

竹井久(たけい ひさ)

CV:伊藤静
演者:古畑星夏

清澄高校の3年生。中堅。麻雀部の部長であり、清澄高校の学生議会長でもある。観察眼に長けており、咲にネット麻雀を打たせたり和にぬいぐるみを持たせて対局させたりと、各部員に適切なアドバイスを送っている。豪胆な性格だがインターハイの2回戦では見せ牌に気づかないほど緊張してしまい、立ち直るまで姫松高校の愛宕洋榎にいいように振り回された。

中学生の頃は「上埜」という苗字だった。改姓との関連性は不明だが、インターミドルでは現風越女子高校の福路美穂子を苦しめる活躍をしていたにもかかわらず2回戦を前に途中棄権した。その後は清澄高校へ進学。風越女子高校など麻雀強豪校へ進まなかったのは家庭の経済上の理由であるとのこと。久が入学した当初、清澄高校の麻雀部は廃部寸前だったが彼女は諦めずに機会を待ち続け、見事にインターハイの決勝戦まで部を導いた。

麻雀ではデジタルな打ち手だが、大事な場面ほど悪い待ちを選択し、結果を残してきた。その他家を翻弄するような打ち方はインターハイでも十分に通用するほどで、インターハイの1回戦では他校を飛ばして終了させている。またツモあがりをする際に「牌を宙に弾き、空中でキャッチして卓に叩きつける」というダイナミックな動作をすることがあるが、完全なマナー違反である。

染谷まこ(そめや まこ)

CV:白石涼子
演者:山田杏奈

清澄高校の2年生で次鋒。祖父からもらった眼鏡をかけている。その祖父の影響で広島弁を話す。家は雀荘を経営しており、小さい頃から膨大な数の対局を見ている。それをイメージとして記憶しており、対局ではそれを人の顔に見立てて良い表情へ歪ませるように打つことで自分に有利な状況に持っていき、ここぞという場面では眼鏡を外す。しかし記憶にない局面には対応できず、家の雀荘には素人がほとんど来ないこともあって、県予選の決勝では素人の妹尾佳織に翻弄されてしまった。インターハイでも中国麻雀が交じるハオ相手に苦戦を強いられた。

須賀京太郎(すが きょうたろう)

CV:福山潤

咲のクラスメイトで清澄高校麻雀部唯一の男子部員。咲を麻雀部に誘った張本人である。ただし咲の家の事情は知らず、あくまで人数合わせのつもりで勧誘した。本編開始直後はまだ素人で、役もまだよく分からない状態だった。その後は麻雀を打つ描写もほぼなく、どれほど腕前があがったのかは不明。作中では荷物を持ったり、優希のためにタコスを作ったりなど、専ら女子メンバーのサポートに当たっている。

内木一太(ないき いちた)

CV:白石稔
清澄高校の学生議会副会長。清澄高校の麻雀部が県予選を突破した後、麻雀部のために生徒や父兄の応援コメントを撮って久に送っている。ロリコン疑惑があり、和と優希の後輩、夢乃マホと室橋裕子のインタビューの際には小柄なマホを中心に撮った結果、室橋裕子の顔が見切れていた。

寺平彩乃(てらだいら あやの)

画像右側の人物が寺平彩乃。

CV:古木のぞみ
清澄高校の学生議会会計。3年生の女の子で犬を2匹飼っている。

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