イコライザー(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『イコライザー』とは2014年に製作されたアメリカ映画で、1980年代にアメリカで放送されたテレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』の初の劇場版である。普段はホームセンターで働く主人公のロバート・マッコールは元CIAのエージェントで、偶然知り合った娼婦を救うためにロシアン・マフィアと戦いを挑むサスペンスアクション。監督はアントワン・フークアが務め、主人公をデンゼル・ワシントンが演じ、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツらが共演した。

マッコールはレストランで食事をしているテディのところへ現れる。マッコールはテディに対して速やかにアメリカから立ち去るように命令し、今度顔を合わせたら命はないと、最後通牒を突きつけたのだった。

マッコールはフランクの銀行の貸金庫を調べると、そこにはプーシキンからアメリカの上院議員へお金が流れていることを示すデータの入ったUSBがあり、マッコールはその内容をFBIに通報した。また、マッコールはそのUSB内の情報から突き止めたプーシキンの所有する石油タンカーも爆破して、プーシキンとテディを窮地に追いやっていく。

ホームセンターでの死闘

痺れを切らしたプーシキンから事件を早々に解決させるように命令されたテディは、マッコールの同僚ラルフィらホームセンターの従業員を人質に取り、マッコールをホームセンターに誘い出す。

ホームセンターに辿り着いたマッコールは館内放送で音楽を流し、音楽が流れる警備室へおびき出した2人の敵をいとも簡単に殺してしまう。地の利を生かすため、ブレーカーを落としてホームセンター内の照明を消して出入口を封鎖したマッコールは、ラルフィに従業員を外へ逃がすように指示する。マッコールはホームセンター内の商品である、有刺鉄線や電動ドリルなどを使って次々と敵を殺していく。従業員を逃がしてホームセンターに戻ってきたラルフィにブレーカーを上げるように依頼したマッコールは、電子レンジの中に酸素ガスを入れて電子レンジが稼働すると爆発する仕掛けを作り、ブレーカーが上がると電子レンジごと爆発し、近くにいた敵を殺すことに成功する。その爆破によってスプリンクラーが作動したホームセンター内は大量の水が降り注いでいた。マッコールは最後に残ったテディに釘打ち機を次々に撃ち込み、ホームセンターに乗り込んできた殺し屋を皆殺しにしたのだった。

プーシキンの死

テディらを殺した3日後、マッコールはモスクワにいた。プーシキンの家に忍び込んだマッコールはシャワー室から出てきたプーシキンを感電死させて一連の復讐劇を完了させる。

アリーナ(テリー)との再会

平穏な生活を取り戻したマッコールは買い物を終えると、傷も癒えて退院したアリーナ(テリー)に声をかけられる。アリーナは退院してから就職もして、読書に励んでいると明るく報告し、励ましてくれたマッコールへ感謝の言葉を口にして別れる。

夜にいつものブリッジ・ダイナーでパソコンを開いていたマッコールは、広告サイトを通じて助けを求める人々からの依頼に返信していたのだった。

『イコライザー』の登場人物・キャラクター

主人公と関連人物

ロバート・マッコール(演:デンゼル・ワシントン)

日本語吹替:大塚明夫

元CIAのエージェント。妻の死をきっかけに自らの死を偽装してCIAとは縁のない新たな生活を送っている。毎朝決まった時間に起床し、朝食を作り、電車でホームセンターに通勤している。勤務しているホームセンターでは、同僚で警備員を目指すラルフィに食事指導やトレーニングに付き合うなどしており、周囲からの人望も厚い。夜はブリッジ・ダイナーという名前のダイナーで読書をするのが日課であり、亡くなった妻が挙げた読むべき100冊のうち91冊まで読破している。ブリッジ・ダイナーでは本やスプーンを置く順番や位置を細かく決めているなど、強迫性障害の症状を抱えている。ブリッジ・ダイナーでいつも話をする娼婦のテリーが雇い主のスラヴィからリンチされたことを受け、スラヴィのいる事務所へ乗り込み、スラヴィと彼の手下4人を皆殺しにする。その殺人事件の解決のためにロシアから送り込まれたテディからスラヴィらを殺した犯人であると突き止められてるが、プーシキンによって買収された警官から聞き出したマネーロンダリングの拠点やプーシキンの所有する石油タンカーを爆破することで逆にプーシキンやテディらを窮地に追い込む。テディによってホームセンターの同僚らが人質に取られると、ホームセンター内の商品を使って敵を皆殺しにし、雇い主のプーシキンまで殺して一連の復讐劇を完了する。

テリー(アリーナ)(演:クロエ・グレース・モレッツ)

日本語吹替:潘めぐみ

スラヴィが元締めのロシアン・ナイトという店で嫌々ながら働いている娼婦。ブリッジ・ダイナーへは客待ちの時間に来ており、客が捕まると車で迎えが来る。ブリッジ・ダイナーではいつもカウンター席に座り、マッコールが読んでいる本の経過を聞く程度の仲だったが、ある日、テーブル席に座るマッコールのもとへ行き、本名がアリーナであることや歌手を目指していることなどを明かす。客からの暴力に歯向かったことでスラヴィから半殺しにされて、入院することになってしまう。退院後はマッコールに元気な姿を見せ、就職をして、読書もしていると報告する。

マンディ(演:ヘイリー・ベネット)

日本語吹替:竹内絢子

テリーと同じくロシアン・ナイトで働く娼婦。入院したテリーを見舞いに来ており、病室の外にいたマッコールにテリーが入院した事情を話す。テリーについて聞いてきたテディに対し、トラブルに巻き込まれることを恐れて当初はテリーと親しくないと話していた。後に他の娼婦がテリーとの仲をテディに話したことで、テディに嘘をついていたことがバレる。テディからの厳しい尋問を受けたマンディは、黒人の男がテリーの見舞いに来ていたことを話してしまう。嘘をついた罰でテディから絞殺される。

ブライアン・プラマー(演:ビル・プルマン)

日本語吹替:安原義人

マッコールとはCIA時代に共に働いていた同僚。妻のスーザンとともにCIAを退職後は郊外で隠居生活を送っており、突然訪ねてきたマッコールを歓迎する。

スーザン・プラマー(演:メリッサ・レオ)

左がスーザン。

日本語吹替:高島雅羅

マッコールとはCIA時代に共に働いていた同僚。夫のブライアンとともにCIAを退職後は郊外で隠居生活を送っている。マッコールからの依頼でテディやプーシキンについて調べ上げて、マッコールに事情を説明する。

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