イコライザー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『イコライザー』とは2014年に製作されたアメリカ映画で、1980年代にアメリカで放送されたテレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』の初の劇場版である。普段はホームセンターで働く主人公のロバート・マッコールは元CIAのエージェントで、偶然知り合った娼婦を救うためにロシアン・マフィアと戦いを挑むサスペンスアクション。監督はアントワン・フークアが務め、主人公をデンゼル・ワシントンが演じ、マートン・ソーカス、クロエ・グレース・モレッツらが共演した。

『イコライザー』の概要

『イコライザー』とは2014年に製作されたアメリカ映画で、1985年から1989年にかけてアメリカで放送されたテレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』の初の劇場版である。なお、本作のストーリーは映画オリジナルのものとなっている。

監督は『トレーニングデイ』などで知られるアントワン・フークア。脚本は『エクスペンダブルズ2』などのアクション映画の脚本を手掛けるリチャード・ウェンク。音楽は『ナルニア国物語』シリーズの音楽を手掛けたハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。撮影は『トレーニングデイ』などアントワン・フークア監督作品の常連撮影監督であるマウロ・フィオーレ。

元CIAエージェントでホームセンターに勤務しているロバート・マッコールを演じたのはアントワン・フークア監督と『トレーニング デイ』以来13年ぶりにタッグを組むことになったデンゼル・ワシントン。マッコールと対決することになるテディを演じたのは『ロード・オブ・ザ・リング』のマートン・ソーカス。娼婦の少女テリーを演じたのは『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツ。マッコールのCIA時代の友人スーザンを演じたのは『ザ・ファイター』のメリッサ・レオ。そのスーザンの夫ブライアンを演じたのは『インデペンデンス・デイ』のビル・プルマン。

本作撮影時に60歳になろうかというデンゼル・ワシントンがアクションシーンを演じており、敵のアジトに乗り込んで5人の敵と戦う場面や、ホームセンターにある道具を使った格闘シーンは本作の大きな見せ場となっている。

全世界で約2億ドルの興行収入を記録し、監督したアントワン・フークアの作品では過去最高のヒットを記録した。このヒットを受けて、2018年には『イコライザー2』という続編が本作と同じアントワン・フークア監督、デンゼル・ワシントン主演で製作された。

ちなみに本作のタイトルにもなっている『イコライザー』には「均一化するもの。平等をもたらすもの。」の意味があり、デンゼル・ワシントン演じるロバート・マッコールが「悪者を抹殺して社会の平穏を保つ者」であることを指し示している。

『イコライザー』のあらすじ・ストーリー

ロバート・マッコールの日常

毎晩通うブリッジ・ダイナーでマッコールとテリーが話しているシーン。左からマッコール、テリー。

舞台はアメリカのマサチューセッツ州ボストン。1人で暮らしている中年も過ぎた男ロバート・マッコールは、いつも決まった時間に起床し、ホームマートという名前のホームセンターへ電車で通勤するという平穏な日々を送っていた。また、夜には喫茶店のブリッジ・ダイナーで読書をするが彼の日課である。

仕事仲間で警備員になるための試験対策を怠っている若者ラルフィには、合格に必要な食事選びやトレーニングの指導をするなど、マッコールは職場内でも人気者である。また、毎晩通っているブリッジ・ダイナーでは入って左奥のテーブル席にいつも座り、カウンター席で客待ちをしている娼婦のテリーとはマッコールが読んでいる本『老人と海』について話し合う仲でもある。

連れ去られたテリー

テリーとマッコールが歩いて帰宅するシーン。左からテリー、マッコール。

ある晩のブリッジ・ダイナー。いつもはカウンター席に座るテリーがテーブル席に座るマッコールの元へやって来る。彼女は本名がアリーナで、歌手を目指しており、テリーという名前で娼婦の仕事を嫌々していることを明かすと、マッコールは歌手になる夢を諦めないように励ます。また、マッコールも亡くした妻が読むべき100冊として挙げた本を91冊まで読破していることを明かして、2人は少しずつ打ち解けていく。その後2人で歩いて帰宅していると、彼らの前に1台の車が止まる。車から降りてきたのは、テリーの働いている店ロシアン・ナイトの元締めスラヴィと手下のテヴィの2人の男だった。手下のテヴィが銃を持っていたことから、テリーを強引に車に押し入れるスラヴィに対してマッコールは手出しができない。マッコールがテリーに手を出そうとしたと思ったスラヴィは「別の女を紹介するからここへ電話しろ」と言って店の名刺を渡し、車で走り去ったのだった。

リンチされたテリー

マッコールが入院しているテリーを病室の外から見守るシーン。

スラヴィに連れ去られてからテリーはブリッジ・ダイナーに現れなくなった。数日後、ブリッジ・ダイナーの店主からテリーが入院していることを知らされたマッコールは病院へ。マッコールはテリーのいる病室を覗くと、彼女の顔は酷く腫れあがっていた。テリーと同じ店で働く娼婦のマンディが見舞っていたことからマッコールは病室の外で待つことにした。病室から出てきたマンディにマッコールがテリーが入院に至った事情を聞くと、接客中に客から殴られたテリーは反撃して殴り返したところ、客がスラヴィに苦情を入れてスラヴィからリンチされたとのことだった。

マッコールの復讐

マッコールがスラヴィにテリーを自由にするように交渉するシーン。中央がマッコール、左手前がスラヴィ。

仲良くなりつつあったテリーがリンチされたことを受けて、マッコールはロシアン・ナイトのスラヴィらがいる事務所に乗り込む。テヴィら4人の手下が見守る中、マッコールはスラヴィに対して現金9800ドルでテリーを自由にするように要求するも、スラヴィから「彼女なら半月で稼げる額だ」と言われてその現金を突き返されてしまう。交渉が決裂し、部屋から出るふりをして鍵をかけたマッコールは、部屋を見渡して手下のいる場所と持っている武器、部屋に置いてある武器として使えそうな物を確認した。腕時計のストップウォッチをスタートさせたマッコールはスラヴィに向かって歩き始めた。マッコールを殺そうと手下の男たちが次々に襲い掛かるが、マッコールは男たちの持っている武器や部屋に置いてあった栓抜きを使って男たちを次々に殺していく。マッコールがストップウォッチを止めると、その間わずか28秒だった。そしてマッコールは銃弾を受けて苦しむスラヴィの死を見届けた。

トラブル処理を担当する男、テディの到着

スラヴィらが殺された現場にテディが現れるシーン。

スラヴィら5人が殺される事件を受けて、スラヴィの雇い主にあたるプーシキンは、トラブル処理を担当しているテディをロシアから殺人現場に送りこむ。店の監視カメラの映像は何者かによって持ち去られていたため、テディは店から6ブロック以内の監視カメラの映像を入手して調査するように、現場にいたボストン市警の汚職警官フランクらに命令する。

テディはその翌日からプーシキンの縄張りを管理する男たちを訪ねては殺人に関わっていないかを調査していた。そのうちの1人のジョン・ルーニーがテディにロシアン・マフィアを馬鹿にした発言をしたことで、テディはジョンをリンチして半殺しにする。このリンチはテディが来たことを周囲に知らせるためのメッセージであるとその場に居合わせた男に伝えるのだった。

ラルフィの母の店と2人の汚職警官

マッコールがラルフィの母が営むレストランを訪れるシーン。左からラルフィの母、ラルフィ、マッコール。

ラルフィが警備員の試験を受ける当日にホームセンターを辞めたことを知ったマッコールは、ラルフィの母親が営むレストランに向かう。そのレストランが火事になった後始末をするためにラルフィはホームセンターを辞めていたのだった。ただラルフィは漏電による火事であるという警察からの報告を信じていなかった。

後日、ラルフィの母はレストランに来た2人組の男からお金を巻き上げられていた。その現場を目撃したマッコールはレストランから出てきたその2人組の男に声をかける。彼らはレストランに放火した上で、上納金を巻き上げていた汚職警官だったのだ。マッコールはお金を巻き上げる現場を録画した映像を彼らに見せ、翌日までにお金をラルフィの母に返さなければこの映像を全米に流すと脅迫する。翌日その汚職警官らがラルフィの母親にお金を返したことで、ラルフィは今まで通りホームセンターで働けるようになり、警備員になるための試験にも合格するのだった。

マンディの死

テディがマンディを絞殺するシーン。左からマンディ、テディ。

テディはロシアン・ナイトで娼婦として働くマンディにも居場所のつかめないテリーについて事情を聞いていた。トラブルになることを恐れたマンディは当初テリーとは親しくないと嘘をついた。その後、他の娼婦がテディにマンディとテリーの仲を喋ったことで、テディはマンディが嘘をついたことを知る。テディはマンディへ厳しい尋問をすると、マンディは病院へテリーの見舞いに行った際に会った黒人の男のことをテディに話してしまう。嘘をついた罰としてテディはマンディを絞殺するのだった。

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