芹沢うらら（ペルソナ2）とは【徹底解説・考察まとめ】

芹沢うららの概要

芹沢うらら（せりざわ うらら）とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の2作目に登場する女性キャラクターである。2枚ディスクで構成されている『ペルソナ2』において、2枚目のディスク『ペルソナ2 罰』のメインキャラクターを務めている。1枚目のディスク『ペルソナ2 罪』でもサブキャラクターとして登場している。
下着メーカーの営業社員として働く20代の女性。『ペルソナ2』において非常に重要なキーキャラクターであり、『ペルソナ2 罰』においては主役を務める事にもなるペルソナ使い・天野舞耶（あまの まや）の高校時代からの親友でもある。舞耶と共に暮らしており、家事ができない舞耶の代わりに殆どの家事を担当している。家事や化粧に長けた、所謂「女子力」が非常に高い女性である。しかし女子力はあっても男運に恵まれていない事から、今まで碌な相手と付き合えた試しがないとのこと。舞耶曰く、結婚願望が非常に強いとのことでもあるが、結婚できそうな気配は依然としてないままとなっている。

うららが初めて登場したのは『ペルソナ2 罪』の物語中盤シーンのことである。人の夢見る心を奪う怪人・ジョーカーになぜか狙われる事になった周防達哉（すおう たつや）／P2罪主人公、ミッシェル／三科栄吉（みしな えいきち）、ギンコ／リサ・シルバーマンと共にジョーカーが仕向けてくる彼の手下達「仮面党」と戦う事になった舞耶が、「仮面党」が仕掛けた爆弾を探している最中のこととなっている。
その時、うららは『ペルソナ2』の舞台「珠閒瑠市」にあるスポーツジムに訪れていた。ジムでトレーニングをしているとそこへ舞耶達が現れ、「珠閒瑠市内のどこかに爆弾が仕掛けられている」、「ここもその1つかもしれない」、「だから今直ぐ逃げてほしい」という事を告げてくる。うららは舞耶達の言葉を信じられなかったが、実際に爆弾が発見された事で事態は急変。舞耶達にもっと詳しい話を教えてほしいとうららが頼むと、これが仮面党によるものである事を舞耶達から知らされる。そこでうららは、かつて自分に結婚詐欺をしてきた牧村洋一（まきむら よういち）という男が、仮面党について話をしていた事を思い出す。牧村が自分を殺すべく爆弾を用意したのだと勘違いしたうららは、牧村を探しにその場を飛び出していってしまう。
その後、牧村を発見したうららは、そこでペルソナを発動させ、牧村を追いかけ回し始める。その場には牧村が本当に爆弾をしかけた仮面党員であった事から、彼と戦う為にやってきていた舞耶達もいたのだが、うららに情けなく追いかけ回される牧村の姿に呆然とし、立ち尽くすだけとなってしまう。うららと牧村は追いかけっこ状態のまま、その場から退場。以降、『ペルソナ2 罪』では姿を現わない為、追いかけっこの結果は不明となっている。

次にうららが登場するのは『ペルソナ2 罰』の物語序盤シーンのことである。その日、うららは舞耶と共に午後からお見合いパーティーに行く予定だったのだが、雑誌記者であった舞耶が編集長（上司）から無理やり噂の怪人・JOKERについて調べるよう言いつけられてしまった事で、予定がなくなってしまう。そこでうららは、舞耶とお見合いパーティーに向かう為に彼女の仕事を手伝う事に決める。噂の怪人・JOKERが現れたという珠閒瑠市内の学校「七姉妹学園（通称：セブンス）」へ向かう。
だがそこでうらら達が見たものは、JOKERに殺されたセブンスの校長の死体だった。うらら達は、その場に現れた女子生徒・杏奈（あんな）の様子がおかしかった事から、逃げた彼女を追いかける事にする。
するとその先で、うらら達はJOKERと遭遇。JOKERが召喚した悪魔達との戦闘を余儀なくされてしまう。わけのわからない現状にうららが取り乱しかけたその時、うららの中にいたペルソナ使いとしての能力が覚醒。ペルソナを召喚しJOKERと戦う事になるが、力不足で負けてしまう。だがJOKERはうらら達に「今はまだ殺さない」、「じわじわと嬲り殺しにしてやる」と告げてその場を去っていく。

JOKERの攻撃で意識を失ったうらら達は、夢の中でフィレモンと名乗る男と出会う。フィレモンは、うらら達に珠閒瑠市で「噂が現実になる」異変が起きている事、それを救えるのはうらら達ペルソナ使いしかいない事を告げた後、うらら達を現実世界へ帰還させる。

現実世界へ帰還したうらら達は、自分達を狙うJOKERの意図を知る為、彼が差し向けてくる悪魔や噂によって起こる様々な事件を対処しながら、JOKERの行方を追う事にする。

芹沢うららのプロフィール・人物像

性別：女
年齢：24歳
職業：下着メーカーの営業社員
身長：165cm
体重：52kg
誕生日：1974年11月30日
血液型：A型
星座：射手座
CV：金子哲子

『ペルソナ2』のメインキャラクターである天野舞耶の親友。とある下着メーカーの営業社員として働いており、舞耶と共に暮らしている。
家事や化粧に長けた「女性」らしい女性キャラクターとなっているが、非常に気性が激しい性格をしている他、実は酷いヘビースモーカーという一面も持ち合わせている。舞耶曰く、タバコに加え酒も浴びるように興じているとのこと。結婚願望がとても強く、お見合いパーティーに参加したりなど、たゆまぬ努力を続けている。だが、男運が一切ないようで、度々結婚詐欺などひどい目にあっている。

しかしその被害に主たる理由は、うらら自身が自分を見失っている事が要因であるよう。「本当の自分はこうじゃない」という思いを抱いており、そのような思いから様々な資格を取ったり、習い事を行ったりと「『本当の自分』探し」をうららはずっと続けている。結婚願望が強いのも「本当の自分」がないことからの不安から来ていると思われる。しかし「本当の自分」を探す反面、自分に対しての理想や未来像を持つ事ができずにいる事に悩んでもおり、それ故に占いに依存してしまったり、強い結婚への願望を利用されて詐欺に遭ったりしてしまっている。

そんなドロドロとした内面の人間の為、自分とは真逆にはっきりとした理想・夢を持ち生きている舞耶を羨み、嫉妬している面もある。『ペルソナ2 罰』では、この舞耶への嫉妬と酒の勢いが原因で、大事件を起こす事となる。

芹沢うららのペルソナ能力

カリスト

芹沢うららの初期ペルソナ。『ペルソナ2』では、『ペルソナ3』以降では主人公にのみ備えられた「複数のペルソナが使用できる」といった能力「ワイルド」が、ペルソナ使い全メンバーに備えられている。その為、初めてペルソナ能力を使った際に召喚するペルソナの事は「初期ペルソナ」と呼び、他のペルソナと分けて呼ぶ形が取られている。
また『ペルソナ2』と前作『女神異聞録ペルソナ』では、ペルソナの召喚毎に決まったSPが消費されるシステムになっている。使うスキル毎に消費SP量が変わってくる『ペルソナ3』以降には存在しないシステムである。

アルカナは「STAR（星）」。モデルはギリシャ神話に登場する妖精「ニンフ（またはニュンペー）」の1人、「カンフ」である。ギリシャのペロポネソス半島中央部に古代からあるとされる地域「アルカディア」の王だった男「リュカオン」の娘とされている。母親がニンフだった事から、彼女もニンフの1人として数えられているよう。
処女神「アルテミス」に仕えるニンフであったが、天空神ゼウスに見初められてしまった事をきっかけにアルテミスのお供としての資格を失った上、ゼウスの浮気に気づいた妻神「ヘラ」の怒りにより熊の姿に変えられてしまう。その後、狩人に成長した自身の息子「アルカス」に狩られそうになったところ、それを見かけたゼウスにより、熊の姿のまま天にあげられ、星座「おおくま座」になったといわれている。
なお息子のアルカスは、ニンフが熊になった後、ゼウスの計らいのもと、彼の元愛人である女神「マイア」に授けられる形で育てられている。このマイアは、うららの親友である『ペルソナ2 罰』の主役である天野舞耶のペルソナのモデルである。

顔面に赤いヒールがめり込み、身体には縄が巻き付いた、独特な風貌の女型ペルソナとなっている。あまりにもインパクトのある姿に、多くのプレイヤーに強い衝撃を浴びせたペルソナともなっている。

主に地変属性、万能属性の攻撃技に加え、バステ系のスキルを覚える。
弱点属性は疾風。地変属性、光属性、闇属性、さらには「混乱」、「魅惑」、「睡眠」系のバステ技に対する耐性を持っている。

召喚する際に必要なSPは5。

マグナ

地変属性の攻撃技。
カリストが初期から持っているスキル。
敵1体に小ダメージを与える事ができる。

ポイズマ

バステ（バッドステータス／状態異常）系スキル。
カリストのランクが3になった時に習得する。
敵1体に24％の確率で状態異常「猛毒」を付与する事ができる。

ザン

万能属性の攻撃技。
カリストのランクが4になった時に習得する。
敵1体に小ダメージを与える事ができる。

マリンカリン

バステ系スキル。
カリストのランクが6になった時に習得する。
敵1体に52％の確率で、状態異常「魅惑」の効果を与える事ができる。

マグナス

地変属性の攻撃技。
カリストのランクが8になった時に習得する。
敵1体に中ダメージを与える事ができる。

マフーイ

バステ系スキル。
カリストが「変異」した時に習得する。
敵1体に24％の確率で状態異常「魔封」を付与する事ができる。

芹沢うららの来歴・活躍

『ペルソナ2 罪』