魔進戦隊キラメイジャー(Kiramager)のネタバレ解説・考察まとめ

『魔進戦隊キラメイジャー』とは、東映制作のスーパー戦隊シリーズ第44作品目の特撮ドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーロー名である。2020年3月から2021年2月に放送された。
モチーフは「乗り物」と「宝石」であり、キャッチコピーは「キラメこうぜ!!」
闇の帝国「ヨドンヘイム」に侵略された宝石の国「クリスタリア」の復興と、次の侵略対象となった地球を守るため、キラメイストーンに選ばれし5人の戦士が戦う物語である。

EP37「せな1/5」 瀬奈と小夜の熱演回

ヨドン軍幹部ヨドンナの攻撃を受けた瀬奈は、人格を5つに分裂させられ、5人の瀬奈に分かれてしまう。前のめりなアスリートの瀬奈、かわいさだけを突出させた瀬奈、ビジネスウーマンの瀬奈、感動屋の瀬奈。しかし残りの1人は、本来の瀬奈からは想像出来ないような、ネガティブな瀬奈だった。
博多南の機転で、すぐに元に戻る方法が発覚するが、5人目のネガティブ瀬奈は、自分がいないままの方が本来の瀬奈の良さをもっと発揮出来るのではと、その場から逃げ出してしまう。
前向きな4つの性格だけとなった瀬奈は、ネガティブ瀬奈のことなどさほど気にかけず、戦いに赴く。しかし、猪突猛進に磨きがかかった瀬奈は、一般人を戦いに巻き込みそうになったり、敵に隙をつかれたりいつもの力を発揮出来なくなっていた。
そんな瀬奈の様子を見て、小夜はあることに気がつく。瀬奈がいつでも自信たっぷりに走り抜けられるのは、ネガティブ瀬奈がいつでも最悪の事態を想定し、備えてくれていたからだったのではないかと。逃げ出したネガティブ瀬奈を1人追いかけた小夜は、海辺にいたネガティブ瀬奈を説得し、ようやく瀬奈は元の瀬奈に戻り、見事敵を撃破したのであった。

敬遠されがちなネガティブさも、キラキラ輝きながらまっすぐ進むために必要な要素であることを女性陣2人が熱い演技で伝えた良回である。

『魔進戦隊キラメイジャー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

工藤美桜は仮面ライダーにも出演していた

小夜を演じる工藤は、2015年放送の「仮面ライダーゴースト」で2号ライダーに変身する深海マコトの妹、カノンも演じていた。

俳優の特技をそのまま採用

俳優自身の特技が採用されて作られたエピソードが複数ある。競技かるたをする瀬奈、医志團でドラムを担当する小夜、同回でボーカルを務める為朝、RAPを披露する充瑠、などは、それぞれの役柄を演じる俳優自身の特技である。好きなことや長所を伸ばし、輝くヒーローになって欲しいという作品のメッセージが伺えるストーリー作りだ。

ヒーローから敵幹部へ。中村悠一は戦隊2度目の出演

オラディンの声優を務めた中村は、2012年放送の「特命戦隊ゴーバスターズ 」の追加戦士の1人、ビート・J・スタッグを演じた過去がある。Jには陣マサトという相棒がいたが、陣を演じたのは、2005年の「魔法戦隊マジレンジャー」にてマジイエロー/小津翼でデビューし、その後も度々戦隊作品にゲスト出演する松本寛也である。松本はキラメイジャーでもEP35にてアイスキャンディー屋として登場。同シーンでガルザと出会うことはなかったが、「ゴーバスターズ」で人気の高かったコンビが同一作に登場したことはファンを喜ばせた。
また、中村はオラディンやメインナレーションをつとめる杉田智和とは公私ともに仲が良いことが知られており、元兄弟かつ因縁の関係でのキャスティングは本人もファンも期待させた。

ゲキレンジャーとのコラボ

瀬奈のスポンサーである「スクラッチ」社は、表向きはスポーツ用品メーカーだが、実は2007年作の「獣拳戦隊ゲキレンジャー」のサポートをする秘密組織だった。特別開発室・室長の美希とその娘のなつめは、その中心人物として登場していた。瀬奈のスポンサーがスクラッチ社であることは瀬奈の登場時点から発覚しており、「ゲキレンジャー」の小ネタも作中に登場していたが、EP27で出演していた2人が約13年ぶりに出演し、「ゲキレンジャー」の紹介がされるとともに、ストーリーの重要な要素としてゲキレッド/漢堂ジャンが使う独特の感情表現である”ジャン語”も登場した。

宝路の「ワンダーとうせんぼ」誕生秘話

「ワンダー!」の口グセとともに宝路の代表ネタとなったのが、180度のきれいな大開脚、通称「ワンダーとうせんぼ」だ。両側から挟み撃ちにしようとするトラックを腕組みをしながら開脚で止めたり、大木の間で待ち構えたりと、インパクトのある画は視聴者の間でも人気となった。
これは、キラメイシルバーのスーツアクターを務めた高田将司が、大のジャン=クロード・ヴァンダムファンであることから入れ込まれたポーズである。元ネタは、2013年に公開されたボルボ・トラックのCMであり、エンヤの「Only Time」をBGMに、ヴァンダムが2台のトラックの間で大開脚をするという内容。多数の賞を受賞するほど話題となり、ネットには"Volvo Parody"のタイトルでパロディ動画が多数投稿されている。
GロッソやFLTでは庄司浩平も同様の大開脚を披露した。

8年ぶりの顔出し女性幹部

ヨドンナのような着ぐるみ怪人ではなく役者がそのまま顔出しで演じる女性幹部は、2012年「特命戦隊ゴーバスターズ」に登場したエスケイプ以来、8年ぶりの登場であった。ボクっこ、無感情、舌を出すポーズなどインパクトのある設定がてんこ盛りで、初登場時から高い人気を得、毎週放送時には“ヨドンナ様しか勝たん”というハッシュタグがTwitterでしょっちゅうトレンド入りするほどであった。演じた桃月も、SNSでの盛り上がりを喜んでおり、相乗的に人気は加速した。また、現場監督(特に坂本浩一監督)にも愛されるキャラクターであったようで、前作の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」とのVSシネマでも敵役として中心的に登場したほか、戦隊史上初の敵幹部主役のスピンオフ「ヨドンナ」が2021年8月に制作されることが決まった。

『魔進戦隊キラメイジャー』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):大西洋平「魔進戦隊キラメイジャー」

作詞:藤林聖子/作曲:KoTa

大西がスーパー戦隊シリーズの主題歌を歌うのは2015年「手裏剣戦隊ニンニンジャー」OP、2016年「動物戦隊ジュウオウジャー」ED以来。なお、スーパー戦隊での最初の仕事は2014年「烈車戦隊トッキュウジャー」の挿入歌。ハイトーンで歌い上げられる疾走感ある曲になっている。

ED(エンディング):出口たかし「キラフル ミラクル キラメイジャー」

作詞:藤林聖子/作曲:岩崎貴文/編曲:籠島裕昌

出口はスーパー戦隊シリーズでの歌唱は初めて。ダンスつきの楽曲であり、魔進の名前を入れ込んだキャッチーな歌詞が特徴。

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