ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。
正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。

シナリオエディタ機能でユーザーによって作成されたシナリオの事。
シナリオデータ共有のためのアップローダー・感想を得るための掲示板も公式に用意されており、ユーザーは他のユーザーによって制作されたシナリオを統一された場所から無料でダウンロードすることができる。

以下に代表的なユーザーシナリオ(コンテスト受賞作)を紹介する。

もつれっ宮

ルイス・キャロルの文学作品の世界観を再現した異色のシナリオ。『不思議の国のアリス』シリーズ以外の作品キャラクターも登場する。

永遠の守護者

良ゲームバランスに加え、卓抜したテキストによる表現、情景描写が秀逸なシナリオ。ダウンロード数は最多である。

銀色の塔

広大で手強い迷宮と、随所に描写される独特の世界観が特徴的なシナリオ。

古代遺跡の深淵

シリーズ初期作を彷彿とさせる、シンプルでストイックなゲームデザインが好評を博したシナリオ。終盤はインフレする。

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

やり直しの基本、リセット技

戦闘中にリセットする事で、戦闘前の状態に戻る事ができる。
また宿屋でレベルアップした時にリセットすると、レベルアップ前の状態に戻れるので、気に入った成長になるまでやり直しも可能(ただし宿屋を出てしまうと、リセットしても元には戻らないので注意)。

本作におけるバグ(現在は修正済)

本作にはかつて「パーティ6番目のキャラクターがブレスに抵抗できない」「A.C.(アーマークラス)をどれだけ下げても約18%の確率で攻撃が命中する」「素早さを限界値以上に上げなければ敵に先手を取られる」等、さまざまなバグが存在したが、現在はすでにバージョンアップにより修正されている。

ガルヴァンの酢漬け男の元ネタは「ガルヴァーニ電気」

ガルヴァーニ電気とは電気の化学的生成現象のこと。「ガルヴァニズム」とも呼ばれる。ホラー小説『フランケンシュタイン』のモチーフにもなっている。

メタル・モンスターの元ネタは「ペインキラー」

メタル・モンスターの元ネタはイギリスのヘヴィメタルバンド「ジューダス・プリースト」の楽曲「ペインキラー」から。

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