伊織順平（ペルソナ3）とは【徹底解説・考察まとめ】

伊織順平の概要

伊織順平（いおり じゅんぺい）とは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の3作目に登場する男性キャラクターである。都内の学校「私立月光館学園高等部」に通う高校2年生であり、P3主人公とはクラスメイトの関係にあたる。またP3主人公と同時期にペルソナの力を手に入れたペルソナ使いでもある。P3主人公が、シャドウを討伐し、影時間を消滅させる事を目的としたペルソナ使いの集まり「特別課外活動部（S.E.E.S.）」に加入してから間もなく、順平も特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーとなる。所謂P3主人公の同期にあたるペルソナ使いのわけだが、同時期に加入した筈のP3主人公の方が現場リーダーを任されたり、特別な力（複数のペルソナが使える）がある事から先輩に頼られたりと、待遇の差が激しい為に嫉妬をしている。なおこの「嫉妬心」は、女主人公が追加されたPSP版 リメイク『ペルソナ3 ポータブル』（P3P）の女主人公ルートでは、「男の子の意地」という形に変わっている。「自分よりか弱い筈の女の子に負けた」という方向性に変更されたようだ。

順平がペルソナ使いとして覚醒したのは、P3主人公が私立月光館学園に転入してきてからしばらくした頃の事だと推測されている（正式な日時に関する説明はない）。深夜、コンビニに立ち寄っていた最中に、影時間を初体験する事になる。この影時間とは夜0時を超えると現れる、本来ならば存在しない時間帯のこと。影時間に適性のある人間以外はその存在を知る事はできず、適性がない者は皆棺型のオブジェクトに姿を変えてしまうようになっている。そんな初めて体験する不気味な光景の時間帯に順平は混乱。どうする事もできずに泣きじゃくっていたところ、たまたま通りかかった特別課外活動部（S.E.E.S.）の1人、真田明彦（さなだ あきひこ）が順平を発見し、保護される事となった。

その後、ペルソナ使いとしての力を覚醒させた順平は、特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーとなる。また同時期、P3主人公の方もペルソナ使いに覚醒しており、特別課外活動部（S.E.E.S.）に加入していた。だがただメンバーになっただけの順平とは違い、現場リーダー、指揮官を任される事が決まった為、順平はP3主人公に対して嫉妬をするようになる。嫉妬心は日に日に増して強くなっていき、ある時、ついに爆発。順平は自分の実力を示す為、影時間消滅に必要な大型シャドウの討伐に1人で乗り込んでいってしまう。
しかし道中襲ってきた複数体のシャドウ達との戦闘を1人の力だけで切り抜ける事ができず、シャドウ達にやられそうになる。そこへP3主人公、それから特別課外活動部（S.E.E.S.）のメンバーであり、順平とP3主人公のクラスメイトでもある岳羽ゆかりが、順平の後を追ってやってくる。P3主人公達に助けられる形で窮地を脱した順平は、なんとか落ち着きを取り戻し、自分の行いを反省し、2人と共に大型シャドウの討伐を行う事にする。2人と力を合わせ、大型シャドウの討伐をする事ができた順平は、多少の悔しさを残しながらもP3主人公の実力を認め、彼の指揮下で戦っていく事を決めるのだった。

伊織順平のプロフィール・人物像

性別：男
生年月日：1993年1月16日
学年：高校2年生
学校：私立月光館学園高等部
星座：山羊座
血液型：B型
身長：170.5cm
コミュニティ：魔術師
CV：鳥海浩輔
演者（舞台）：大河元気

私立月光館学園高等部の2年生。P3主人公やゆかりとはクラスメイトにあたる。ノリが非常に軽い、所謂「お調子者」と呼ばれる性格の男子高校生。それ故に複雑な人間関係により空気がギスギスしがちな特別課外活動部（S.E.E.S.）のムードメーカー的な存在となっている。だがその傍ら、ペルソナ能力以外の取り柄を見つける事ができない自分に対して、劣等感を抱いている。同時期に特別課外活動部（S.E.E.S.）に加入した筈のP3主人公が、自分よりも凄い力を持っている為に優遇されている現状もまた、順平の劣等感を増幅させてる一要因である。

また順平の普段の明るさからは想像がつかないが、酒浸りの父親がいるという暗い家庭事情を抱えている。ある時、仕事で成功を収めた順平の父は、その事がきっかけで欲が生まれ、勢いで不動産投機に手を出してしまう。けれども投機は失敗。以降酒浸りの生活を送るようになり、自らの妻、つまりは順平の母親に対しても暴力を働き始める。そんな家庭環境に嫌気がさした順平は、家から逃げる為に深夜の街をうろつくようになる。順平の影時間に対する適性が発覚する事になった夜も、「家に帰りたくなかった」からコンビニに居たらしい。

小さい頃は野球が大好きな少年で、メジャーリーガーを夢見ていたという。だが、家庭環境の事や自分自身に才能がなかった事等が起因し、次第にその情熱は失われていってしまった。

伊織順平のペルソナ能力

ヘルメス

対応アルカナは「魔術師」。モデルはギリシャ神話に登場する青年神「ヘルメス」である。天空神「ゼウス」が、神族「タイタン」の巨神「アトラス」の娘「プレイアデス」との間に作った子どもとされる。ギリシャ神話に登場する山「オリュンポス山」の山頂に住まうとされる「オリュンポス十二神」の1柱に数えられており、神々の中で一番足が速く、さらに弁が立つ事から神話内では伝令役を担っていたりする。また狡猾な知恵者でもあった事から、ゼウスの参謀としても働いていたという。象徴は「朱鷺」と「雄鶏」。

神話内のヘルメスの象徴である朱鷺と雄鶏になぞらえてか、鳥の姿を模した人型のペルソナとなっている。兜や手の翼はまるで機械の一部のようなデザインのものとなっており、いかににも伝承のヘルメス通り早い飛行が行えそうな印象を覚える姿だといえるだろう。

火炎属性、斬撃属性、打撃属性の3属性の攻撃技を覚える。レベル後半では防御系スキルも覚える為、攻守共にバランスの取れたペルソナとなっている。
弱点は疾風。火炎属性に対する耐性がある。

また『ペルソナ』シリーズの2作目にあたる『ペルソナ2』でも、ヘルメスを使うペルソナ使いが存在している。しかし、伊織順平自身との繋がりはない。

スラッシュ

斬撃属性の攻撃技。
ヘルメスが初期から持っているスキル。
HPを10%消費する事で使える。敵1体に小ダメージを与える事ができる。

アギ

火炎属性の攻撃技。
ヘルメスのレベルが5になった時に習得できる。
必要SPは3。敵1体に小ダメージを与える事ができる。

リパトラ

回復系スキル。
ヘルメスのレベルが7になった時に習得できる。
必要SPは3。味方1体のダウン、スリップを治療する事ができる。

アサルトダイブ

打撃属性の攻撃技。
ヘルメスのレベルが18になった時に習得できる。
HPを12%消費する事で使える。敵1体に小ダメージを与える事ができる。

二連牙

貫通属性の攻撃技。
ヘルメスのレベルが20になった時に習得できる。
HPを12%消費する事で使える。敵1体に2回、小ダメージを与える事ができる。

キルラッシュ

打撃属性の攻撃技。
ヘルメスのレベルが25になった時に習得できる。
HPを14%消費する事で使える。敵1体に複数回、中ダメージを与える事ができる。

アギラオ

火炎属性の攻撃技。
ヘルメスのレベルが32になった時に習得できる。
必要SPは6。敵1体に中ダメージを与える事ができる。

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