クマ(ペルソナ4)とは【徹底解説・考察まとめ】

クマとは、株式会社アトラスのジュブナイルRPGシリーズ『ペルソナ』の4作目に登場するキャラクターである。「テレビの中」に存在する異世界に住む謎の生き物。P4主人公達が「テレビの中」で最初に出会う事になる相手でもある。八十稲羽市内で起きている怪奇連続殺人事件のせいで、「テレビの中」に居る怪物シャドウが活発化した事に頭を悩ませており、平穏な暮らしを取り戻す為、P4主人公達に事件の犯人探しを依頼する。物語序盤はP4主人公達のサポート役に徹していたが、後に戦闘要員として活躍するようになる。

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久慈川りせ(くじかわ りせ)

特捜隊の仲間。八十神高校に通う高校1年生である。現役女子高生アイドル「りせちー」として、お茶の間で人気絶頂中のアイドルだったが、2011年6月、突然その活動を休止。世間から身を隠す形で八十稲羽市で豆腐屋を営む祖母のもとへ越す事になる。その後、八十稲羽で起きている怪奇連続殺人事件に巻き込まれる形で「テレビの中」に落ちてしまうが、その先でペルソナ使いに覚醒する。
特捜隊内唯一のサポート特化型ペルソナを使うペルソナ使い。他のメンバーにはないりせのペルソナ特有の力を使いながら、日々、クマ達戦闘メンバーのサポートに精を出している。精神年齢が幼いクマの行動をたしなめたり、叱ったりと、面倒を見てあげる事が多い。クマからは「リセチャン」と呼ばれ、慕われいてる。

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白鐘直斗(しろがね なおと)

特捜隊の仲間。特捜隊最後の加入メンバーでもある。探偵一族「白鐘家」の5代目にあたる人物であり、巷では「探偵王子」といった愛称で呼ばれている。八十稲羽で起きている怪奇連続殺人事件を解決する為、八十稲羽警察に召集される形で八十稲羽にやってきた。そのような経緯もあり、特捜隊加入まではクマ達とはどこかギスギスした敵対関係のような空気を醸し出していた。
直斗自身が「テレビの中」に落とされた事をきっかけに、ペルソナ使いに覚醒し、特捜隊の仲間となる。仲間入りを果たした後は、それまでの空気は完全に取り払われ、クマ達との仲は良好。クマからは「ナオちゃん」と呼ばれ、慕われている。

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クマの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「イキリタツ!」

カードゲーム「ヴァンガード」の1枚として使用された、アニメ版『Persona4 the ANIMATION』の1シーン。キャラクターを代表するセリフを明記する箇所に「イキリタツ!」が記載されている。

クマに関連するセリフの1つ。「イキリタツ!」とシンプルでありながらインパクトの強いこのセリフは、クマを代表するセリフの1つとしてファンからは認知されているが、実はゲーム版『ペルソナ4』には存在しないセリフである。このセリフが登場する作品はアニメ版『Persona4 the ANIMATION』のみである。あまりにも多く作中で連発する事から、いつの間にかクマの定番セリフ、代表セリフとしてファンから認知されるようになってしまった。
原作である筈のゲーム版に存在するどのクマのセリフをも越える勢いで、『ペルソナ』ファンの中での認知度が非常に高いクマのセリフとなっている。

「むしろ、寂しんボーイだけど?」

物語序盤、八十稲羽市内で起こる怪奇連続殺人事件の真相を追う為に特捜隊を結成したP4主人公達が、何か事件に関するヒントを得られないかと思い、クマのところへ足を運んだ際にテレビ越しにクマから返されたセリフ。

「ウザカワイイ」とファンから評価される事が多いクマだが、その一要因に彼特有の「喋り方」というものが存在している。可愛らしい見た目からは裏腹に、クマは親父ギャグを取り入れたような喋り方をする事が多く、その独特的で寒過ぎるセンスに「ウザい」という意見がファンから殺到。特捜隊のメンバーもクマの喋りには若干引き気味な様を作中で見せていたりする為、わざと「ウザく」なるように作られた設定だとされる。

この「むしろ、寂しんボーイだけど?」の中に登場する、「寂しんボーイ」という言葉も「さびしんぼう」と「ボーイ(クマ自身の性別が男である為、boy(少年)という意味で使われたのだと思われる)」をかけ合わせた親父ギャグチックなセリフとなっており、クマのうざいセンスが炸裂しているといえる。クマの持つ「ウザカワイさ」を代表するセリフだ。

「ハートをぶち抜くゾ?」

『ペルソナ4』では、ゲーム上の暦が2011年10月に差し掛かると「文化祭」イベントが発生するようになる。このクマのセリフは、その文化祭イベント中に行われた女装コンテスト「ミス?八校コンテスト」に参加したクマが、観客達に向けて述べたものである。

人間形態時は、金髪碧眼の美少年姿になるクマ。その美しい容姿を活かし、特捜隊の仲間である白鐘直斗の助力のもとにクマが参加した文化祭イベントが、女装コンテスト「ミス?八校コンテスト」だ。童話『不思議の国のアリス』をモチーフにしていると思われる女装姿は、本物の美少女にしか見えず、作中の観客だけではなくゲームをプレイするプレイヤー達にまで驚きを与えると共に、「ハートをぶち抜くゾ?」のセリフ通りに「ハートをぶち抜かれる」事となった。
どこか古めかしく、90年代あたりのアニメやドラマを彷彿とさせるセリフではあるが、この時のクマが周囲に与えた衝撃を一言で現すに相応しいセリフとなっている。

「だけどクマは、今ココにいるクマよ…クマは、ココで生きてるクマよ…」

クマが自分の「認めたくない姿」から生まれた影の自分と向き合った際に述べたセリフ。

物語序盤、クマは自分がいつどこでどのようにして生まれたのかを知らずに「テレビの中」で過ごしていたが、P4主人公達と出会い、共に事件の真相を探っていく内に、次第に自分の出自を知らずにいる事を疑問に思い始めるようになる。しかし考えても自分が何者なのか答えを得る事はできず、「もしかしたらクマは何者でもないのかもしれない」という不安に苛まれ始めてしまう。それを認めたくないクマは、その不安を心の奥底に隠し見ないフリをしていたが、抑えきれなかった不安は影として具現化し、クマの前に現れる事になる。
だがP4主人公達に背中を押された事で、クマは影と向き合う事を決める。そうして「本当は何者でもないのかもしれない」、「真実なんてどこにもない」と述べた影にクマが返した言葉こそが、「だけどクマは、今ココにいるクマよ…クマは、ココで生きてるクマよ…」なのである。

一見するとウザすぎる程に明るく朗らかで、どんな悩みもないように見えるクマ。だが、そんなクマでも悩みや不安といったものを抱えている事が判明した事から、どんな人物だって悩みの1つや2つがある、見えているもの(姿)だけが真実ではない、という物事の真理を見せつけられたかのように感じ、ハッとさせられるシーンだといえる。
それまでは「ウザい」としか感じなかったクマの印象が、プレイヤーの中で大きく覆った瞬間のセリフである。

クマの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

初期の頃は「ウザい」キャラクターとして演じられていた

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