チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』とは、1987年に香港で制作・公開(日本では1989年に公開)されたSFホラー恋愛映画である。
遠い昔の中国を舞台に、借金の集金をしながら旅をしている青年ニン・ツォイサンが一晩泊まれる場所を探し、蘭若寺へ向かう。すると琴の音色が聞こえ、ツォイサンが音色の方へ行くと、琴を奏でる美女シウシンと出会う、というストーリーである。本作品におけるSFXホラーは画期的であり、香港映画界に大きく影響を与え、これ以降多くの類似作品が多く製作された。

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シウシンの骨壺を埋葬し新たな旅立ちを始めようとするインとツォイサン(写真左から順に)。

物語終盤、シウシンの骨壺を埋葬しながら、「人間運が悪い時は、幽霊より悲惨だな」とインが話した。人間の数々の醜い部分を目の当たりにし、世捨て人として道士の道を歩んだインの言葉が、ツォイサンに重くのしかかる。

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

「ワイヤーワークの神様」チン・シウトン

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チン・シウトン主演のカンフー映画『出籠馬騮』(1979年)の広告。

本作品で監督を務めたチン・シウトンは17歳でスタントマンとなり、父親で監督のチン・カンが手掛けた『14アマゾネス 王女の剣』(1972年)では副武術指導も務めた。また、1979年に制作のカンフー映画『出籠馬騮』では武術指導兼主演を務めた。しかし、俳優を務めたのはこの作品と子役として出演したキン・フー監督『大酔侠』(1966年)のみであり、以降は武術指導や監督に徹している。(1980年代初めの)映画俳優の給料は7000元だったのに対し、武術指導は2万元であり、直ぐに武術指導を選択したとの事。

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蘭若寺での激しい剣劇シーン。

本作品での「身体をキリ揉みさせ、瞬時に舞い上がる」という画期的なワイヤーワーク・アクションは人気を博した。このスタイルはその後、チャン・イーモウ監督作『HERO』(2003年)等でも活用され、チン・シウトンは「ワイヤーワークの神様」と称される様になった。更に2008年に開催の北京オリンピックの開会式の空中アクションの設計を担当するといった、映画の枠を超えた活躍をした。

香港SFホラーの代名詞

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本作品の撮影風景、主演のレスリー・チャン、チン・シウトン監督、ウーマ(写真左から順に)。

制作のツイ・ハークと監督のチン・シウトンが、ショー・ブラザーズが1960年に制作した『真説チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(1960年)を現代風にアレンジした内容に仕上げた。その結果、本作品は大ヒットし、以降香港のSFホラー作品の代名詞となった。因みに、主演を務めたレスリー・チャンは「哥哥(お兄さん)」の愛称で呼ばれていたが、この作品に出演した事から、この愛称で呼ばれる様になったとの事。

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の主題歌・挿入歌

劇場版主題歌:レスリー・チャン『倩女幽魂』

劇場版主題歌:レスリー・チャン『倩女幽魂』

本作で主人公を演じたレスリー・チャンが、主題歌も歌唱した。また2003年にテレビドラマ版が制作された際に、ダニエル・チャンによって同曲がカバーされた。

劇場版挿入歌:サリー・イップ『黎明不要來』

劇場版挿入歌:サリー・イップ『黎明不要來』

1980~1990年代に香港や台湾で歌手・女優として活躍したサリー・イップが、本作の挿入歌を歌唱した。

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