勝手にふるえてろ(綿矢りさ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『勝手にふるえてろ』とは2017年に公開された日本のラブコメディ映画。芥川賞作家の綿矢りさの原作小説を松岡茉優主演で映画化。10年間も中学の同級生に片想い中で恋愛経験ゼロのヒロイン「ヨシカ」。そんな彼女に人生初めての彼氏ができる。ヨシカは片想いだけど妄想彼氏の「イチ」と初めて告白されてできた彼氏・会社の同僚「二」で勝手に二股を作り葛藤する。傷つきながらも暴走する主人公をコミカルに描く。監督は『でーれーガールズ』の大九明子。「第30回東京国際映画祭コンペティション部門」で観客賞を受賞した話題作。

『勝手にふるえてろ』の概要

『勝手にふるえてろ』とは2017年12月23日に公開された日本のラブコメディ映画である。『蹴りたい背中』で芥川賞を受賞した作家・綿矢りさによる同名小説を『でーれーガールズ』の大九明子監督で映画化した作品となっている。
興行収入は1.5億円。2018年3月にはメインで公開された劇場「新宿シネマカリテ」での興行収入が『グランド・ブタペスト・ホテル』を抜き、同館の興行収入1位となった。本作は多くの受賞歴がある。「第30回東京国際映画祭」コンペティション部門観客賞・東京ジェムストーン賞「松岡茉優」、「第27回日本映画プロフェッショナル大賞」ベストテン1位・作品賞・主演女優賞「松岡茉優」、「第22回日本インターネット映画大賞」2017年作品賞ベストテン第7位、「第10回TAMA映画賞」最優秀主演女優賞「松岡茉優」、「第42回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞「松岡茉優」、「映画芸術」2018年日本映画ベストテン4位、「第29回日本映画プロフェッショナル大賞」2010年代映画(2010〜2019年)ベストテン第6位がある。その他海外でも多くの映画祭に出品された。
キャッチコピーは「この恋、絶滅すべきでしょうか?」。
我儘でひねくれ者で身勝手な24歳のOLヨシカ(松岡茉優)は中学の頃から片思いをしている相手がいる。その彼を頭の中では「イチ(北村匠海)」と呼び勝手に彼と妄想恋愛をしてきた。そんなヨシカは会社の同僚から人生初めての告白をされる。彼のことは「二(渡辺大知)」と頭の中で呼んでいた。告白されたことを喜んでいたヨシカだが「イチ」と「二」の間で心が揺れ動く。思いが募る一方の「イチ」と会って気持ちを確かめたいヨシカは同窓会を開くことを計画する。ヨシカは妄想を暴走させてもがき傷つきながらも現実を必死に生きる。全然キラキラしてなくて情緒不安定なめんどくさい主人公を演じた松岡茉優の演技力が見どころの作品である。

『勝手にふるえてろ』のあらすじ・ストーリー

妄想の「イチ」と現実の「ニ」

「あーぁ。私ってほんとクソヘタレ。思ってることたくさんあるのに何ひとつ言えてないんですよ」と、ある日江藤良香(えとうよしか)/「ヨシカ」は行きつけのバーガーショップで涙目で呟いた。ヨシカは中学時代から10年片思いをしている同級生、一宮(いちみや)/「イチ」が今でも自分と同じように想っていると確信していた。

OLのヨシカは経理部に在籍している。そして、仕事中やたら絡んでくる男にヨシカはうんざりしていた。会社で仲の良い同僚・月島来留美(つきしまくるみ)にその男の愚痴を言ったり、恋愛話をした。10年同じ人を想っている、現実離れしたヨシカの片想いに来留美は「ありえない」と言った。

ヨシカは中学時代、クラスメイトにからかわれているイチを視界の隅で見ていた。そんなイチに思いを寄せている地味な姿のヨシカは、こっそりイチをモデルにした『天然王子』という漫画を描いていた。少し声をかけられただけで、ヨシカは胸をときめかせていた。

ヨシカはいかに自分がイチのことが好きなのかを、ご近所のあちこちに話して回っていた。バーガーショップの金髪の店員、釣りをしているおじさん、整体師、バスで会ったおばさん、駅員、コンビニの風変わりな店員、全員親身にヨシカの話に耳を傾けていた。

ヨシカのアパートの隣にはいつもオカリナを吹いている女性「オカリナ」が住んでいた。ヨシカが家に帰ると、自宅に荷物が届く。それは注文していた巨大なアンモナイトの化石であり、絶滅危惧種に目が無いヨシカはそれを見て感激していた。それから次の日もテンションが上がり、いつものご近所さんにその嬉しさを話して回った。
しかし、度々中学時代のイチを思い出し勝手な嫉妬に感情を揺さぶられていた。

そんな夜、いつも絡んでくるウザい男「二(に)」から誘いの連絡が入った。ヨシカはそれを受けて二とクラブへ行った。二はヨシカに気があるのに、酔い過ぎてやること全て裏目に出てしまった。泥酔した二に呆れながらも、ヨシカは店の外でふらついている二を放って置けなかった。二はこんな姿の自分には苛立ち、ヨシカに自分の気持ちを素直に伝えた。ヨシカはいつの間にか迷い込んだホテル街で泥酔した男に、人生初めて「付き合ってください」と告白された。

イチに会う時が来た

ヨシカは二のことが好きなわけではなかったけど、告白されたことは満更でもなかった。それどころか凄く浮かれて、ご近所さんに自慢げに話して回っていた。
そして釣りをしているおじさんのところにも駆けつけた。おじさんははしゃぐヨシカにテンションを合わせて彼女の自慢話を聞いた。

しかしヨシカはおじさんとの会話で「好きです」とは言われてないことに気づき考え込んだ。そしてふとまたイチとの中学時代のワンシーンを思い出す。
体操服姿のイチは夕日を背にヨシカに「こっちを見て 俺を見て」と言う。ヨシカはその言葉がイチから聞けたのは、「視野見」だけで我慢し続けたご褒美だと思っていた。

その思い出を夢見て眠っていたが、ヨシカは煙に咳き込み目を覚ます。気づくと布団の端が隣に置いてあるストーブにつき燃えていた。慌てて消火し、事なきを得たが、ヨシカは急に死を意識したことで何か奮い立つ物を感じていた。
ヨシカはご近所さんのひとり、和菓子屋のおばさんに「前のめりに死んでいこう」と、イチに会いにいく決意を宣言した。おばさんはそんなヨシカを大石内蔵助の「辞世の句」を詠み、切り火を切って背中を押した。

ヨシカはさっそく、海外留学した中学の同級生「紫谷玲奈(むらさきだにれな)」になりすまし、SNSを通じて同窓会を開くように仕向けた。

そんな計画を実行しながら、ヨシカは二にクリスマスに奥多摩に誘われる。イチとなかなか連絡が取れないでいるヨシカは、奥多摩にあるパワースポットに願掛けをするためにそれを承諾した。
奥多摩での願掛けが功を奏し、ヨシカは無事「紫谷玲奈」としてイチの母親と連絡を取り、イチを同窓会に誘うことに成功した。イチはヨシカと同じく上京していた。

二はそのことに気づかず、ヨシカに思いを募らせていった。

私のことを君と呼ぶイチ

年末、ヨシカは同窓会に行くため北国である地元に里帰りした。

同窓会当日ヨシカは「紫谷玲奈」に呼ばれた一人として、ひっそりと居酒屋の隅でイチを探していた。しばらくして店の暖簾に手が現れる。そこから大人になったイチが顔を出した。本物のイチの登場にヨシカは目を泳がせ動揺する。そして目の前で元クラスメイトの女子・愛(あい)が、イチに馴れ馴れしくしているところを見てショックを受けた。ヨシカは勇気を振り絞り、行動に出た。
自分と同じ「上京組」がいるか声をかけて、更にイチに近づくことに成功した。ヨシカの誘導で連絡先を交換をし合い、東京に帰ってから同級生の一人・木村という男子の家に集まることになった。

会社の休憩時間、ヨシカは来留美に誰とも付き合ったことがないことを打ち明けた。ヨシカが二に恋していると思っている来留美は、それを暖かく応援することにした。
いつものボロ靴ではなく新品のヒールの靴を履いて、木村の家に出かけるヨシカ。周りの人はその様子を見て、恋しているヨシカを讃えた。

しかし意気揚々と訪れた木村の住むタワーマンションで、ヨシカは場に馴染めず、何をしても浮いてしまい居心地の悪さを感じていた。
疎外感に耐えられず、ヨシカは部屋のカレンダーを勝手に破り、その裏に落書きをし始めた。

みんなが寝静まった頃、ヨシカは「視野見」でイチを確認した。イチはヨシカが描いてる漫画を見て「中学の頃俺こんな髪型してたな」と声をかけた。それに対してヨシカはこの『天然王子』のモデルはイチなんだと明かした。そして、イチに運動会の時言った言葉を覚えているか聞いてみた。イチは覚えていて、ひとりだけ自分を見ていなかったヨシカに「俺を見て」と言ったのだ。しかし、ヨシカはずっと「視野見」でイチを見ていた。

イチとの会話の中で、ヨシカはイチも絶滅危惧動物に関心があることに感激していた。ヨシカはときめきで胸が張り裂けそうになりつつも、イチがずっと自分を「君」と言っていることに気がついた。そして「ごめん名前何?」と言われてしまった。それを聞いたヨシカは自分の世界が崩壊していくのを感じた。

現実の世界のヨシカ

明け方の帰り道、ヨシカは辛い現実を突きつけられ絶望していた。ヨシカが周りを見渡すと、現実には誰も接点のないいつものご近所さんたちがいた。今まで親しげにしていたのは全部、ヨシカの妄想だった。そのことをヨシカは傷つきながら歌った。

ヨシカが落ち込んでいる中、二はいつものようにヨシカをデートに誘った。いつも自分の名前を呼び、自分を見る二にヨシカは少しずつ心を開いていき、この頃から二人の距離も縮んでいった。

ある日のデートでヨシカは二にとうとう「付き合おうか」と、言った。待ちに待った返事に二は大喜びしていた。しかし話の流れで、二は来留美からヨシカが結婚願望があると教えてもらったことを言ってしまった。それを聞いたヨシカは恥ずかしさに絶叫しながらその場を走り去った。

そして次の出勤で、ヨシカは屋上で二と話した。ヨシカは照れながらも二を受け入れるつもりでいた。しかし、変に気を使う二に気づいたヨシカは、二を問いただした。そして二が自分に経験のないことまで知っていることを知った。ヨシカは絶望し、二に対しての気持ちはあっという間に冷めていった。

勝手にふるえてろ

ヨシカが会社に戻ると、みんなが自分に向かって「処女だ」と野次を飛ばしているように思えた。来留美はトイレに閉じこもり泣くヨシカを発見して、心配して声をかける。やけになったヨシカは咄嗟に「つわり…」と呟いてそのまま会社を後にした。

家に帰り、ヨシカは全ての原因は来留美であるとして暴言を吐きまくった。そして乱暴にパソコンを操作し、「産休届」を作成した。怒りは来留美から二へ移り、最後は自分の名前を覚えていなかったイチに向かった。

早速会社へ行きヨシカがフレディと呼ぶ課長に「産休届」を提出したが、当然の如く「こんな早くから産休は取れませんよ」と却下された。それに対してヨシカもあっさり「じゃぁ辞めます」と言って立ち去った。
しかし、課長はそんなヨシカに有給を勧めた。ヨシカはぶっきらぼうに自分のデスクを片付け始める。来留美は恐る恐るヨシカに近づき「お祝い」のプレゼントを渡した。
しかし、ヨシカは来留美に対して憎まれ口を浴びせ、来留美をわざと傷付け関係を壊していった。苛立って会社を出ていくヨシカを見る二の表情も冷め切っていた。

ヨシカは帰宅しイチを思い出そうとしていた。しかし黒板の前にも運動会で振り返ってもイチの姿はなかった。ヨシカは初めて孤独を感じた。

それからヨシカは一人気ままに部屋で過ごした。落ち着きを取り戻した頃、ヨシカはしまってあったスマホをチェックする。しかし着信もメールもなかった。その後唯一、来留美からは何度も着信があり、あんなことを言ったのに心配するボイスメッセージまで残っていた。それを聞いたヨシカはホッとしていた。

そしてなぜかメッセージの自動音声が「お預かりしたメッセージを消去するには1を保存する場合は2を…」「保存するには2を」「2」と連呼され、誘導されるように二に電話をかけてしまった。しかし二はヨシカを着信拒否にしていた。ヨシカは再び「紫谷玲奈」の名前を借りて会社に電話をかけ二を呼び出した。

二は大雨が降る中、ヨシカの家に駆けつけた。ヨシカの胸には二人が出会ったきっかけの「赤い付箋」が貼られていた。
ヨシカは二に妊娠してないことなど半ば開き直って打ち明けた。それに二は呆れてヨシカに今までの怒りをぶつけた。ヨシカは逆ギレをして泣きながら被害妄想を爆発させた。

二人は本音をぶつけ合いながら怒鳴り合い、最後には二は泣きながら、それでもヨシカが好きだと言った。ヨシカはそんな二を見て、泣くのをやめて押し黙った。
そして一度も名前を言ったことがなかった二の本名「霧島君」と呼び、二を玄関に押し倒し「勝手にふるえてろ」と言ってキスをした。霧島はヨシカの背中を強く抱きしめた。

『勝手にふるえてろ』の登場人物・キャラクター

メインキャスト

江藤 良香(演:松岡 茉優)

24歳で経理部に勤めるOL。中学の頃から同級生の「イチ」に恋をしている。誰とも付き合ったことはない。経験がないことをコンプレックスに感じている。二に出会い人生初めての告白をされる。友達がいなく人間関係は苦手。正確にも少々難があり、僻みっぽくて身勝手なところがある。名前を覚えることが苦手でいつも周りの人間に適当なあだ名をつけている。辛い現実を目の当たりにしイチとの妄想の恋から目を覚ましてからは二とちゃんと付き合うことを決めた。しかし自分の秘密が来留美によって二にバラされると心を閉ざし孤立した。それでも心配してくれる来瑠美や好きだと言い続ける二に再び心を開いていく。

イチ/一宮(演:北村 匠海)

ヨシカが10年想い続けた片想いの相手。現在はヨシカと同じく東京に勤めている。中学当時いじられキャラとしてみんなに構われていたが本人はそれが嫌だった。イチ本人は中学時代にいじめを受けていたと感じていて、実際に同窓会に出席もしたくなかったと言う。みんなに構われる中自分のことを見ていないヨシカが急に気に食わなくなり、運動会の閉会式で前に座るヨシカに「俺を見て」と声を掛けた。しかし再会したイチはそのことは覚えていてもヨシカの名前すら覚えてなかった。

二/霧島(演:渡辺 大知)

ヨシカと同じ会社の営業一課の社員。ヨシカと話す半年前からヨシカのことが気になっていた。ヨシカと自然に会うためにわざわざ飲み会を計画してヨシカと連絡先を交換した。明るくポジティブでアウトドアなところがヨシカとは全く正反対である。ヨシカに告白されなかなか返事をもらえなくても一途に誘い、待ち続けた。やっと想いが伝わり付き合えた途端、二は来留美に相談していたことをうっかりヨシカに話してしまう。そのことがきっかけになり、関係が拗れたままヨシカは怒りに任せて「妊娠」を偽り会社を辞めていった。その後ヨシカから会社に電話が来て呼び出される。どんなにヨシカが二に当たっても支離滅裂なことを言っても最後までヨシカを好きだと言い通した。最後の最後でヨシカに本名で呼ばれた。

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ドラマ『限界集落株式会社』のキャスト・あらすじ・感想まとめ!反町隆史・谷原章介・松岡茉優が出演

本記事では2015年の冬、NHKで放送されていたドラマ『限界集落株式会社』のキャスト情報やあらすじ・ストーリー、ドラマの感想をまとめて紹介している。主演は反町隆史で、原作は黒野伸一が執筆した同名小説である。東京でタクシードライバーとして働く大内正登は、かつて有機農業での成功を目指すも失敗し、父親と娘を残して村を逃げ出したという過去があった。父親の葬儀で村を訪れた正登は、再会した娘が畑を継ぐ決心をしていることを聞き、彼女を支えるために再び立ち上がる。

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町山智浩の『桐島、部活やめるってよ』の解説書き起こし文まとめ!作品ラストについて言及

町山智浩の『桐島、部活やめるってよ』の解説書き起こし文まとめ!作品ラストについて言及

映画評論家・町山智浩による映画『桐島、部活やめるってよ』の解説を書き起こしてみました。ここに掲載しているのは、作品のラストに関するもの。「桐島は、みんなの理想とする生き方の象徴」や「人生に何の意味があるのかを考えさせる映画」といった町山の解説はとても素晴らしく、作品に対する理解をより深めることができます。

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映画評論家・町山智浩の『桐島、部活やめるってよ』の解説を書き起こしてみた!

映画評論家・町山智浩の『桐島、部活やめるってよ』の解説を書き起こしてみた!

映画評論家・町山智浩による『桐島、部活やめるってよ』の解説を掲載。WOWWOWで同作品を解説をしていたのですが、それがとても素晴らしかったため、内容を書き起こしました。「単なる青春映画ではなく、魂の彷徨いを描いた作品」と評する理由など、町山智浩の視点で見た『桐島、部活やめるってよ』を紹介していきます。

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町山智浩・宇多丸・水道橋博士他の『桐島、部活やめるってよ』の感想・論評まとめ!サブカルチャー第一人者はこう見た!

町山智浩・宇多丸・水道橋博士他の『桐島、部活やめるってよ』の感想・論評まとめ!サブカルチャー第一人者はこう見た!

日本アカデミー賞作品賞を受賞した映画『桐島、部活やめるってよ』を見た、サブカルチャーの第一人者たちの感想をまとめました。ここで紹介するのは、映画評論家の町山智浩や、ラッパーをはじめ様々なジャンルで活躍する宇多丸、テレビにもよく出演する水道橋博士などが、作品を絶賛するツイートです。作品に対する興味が深まるつぶやきが満載です。

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