86(エイティシックス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『86ーエイティシックスー』とは電撃文庫から刊行されているライトノベルおよびそれを原作とした漫画、アニメ作品。著者は安里アサト、イラストはしらび、メカニックデザインはI-IV。
軍事大国ギアーデ帝国は国内で開発した無人兵器〈レギオン〉を武器に周辺諸国へ宣戦布告。〈レギオン〉部隊による侵略戦争が全世界を巻き込んだ大戦となる。
尊厳を奪われ消耗品として扱われるエイティシックスと後方から特殊通信で彼らの指揮を執る指揮管制官〈ハンドラー〉が織りなす激しく悲しい戦いと、人との別れが連なる物語である。

シンはまだ生きている。でもレルフェは死者で、レルフェの意識を持つだけの人工機械。両者には越えられない壁がある

ロア=グレキア連合王国での戦闘時シンの調子が戻らない。その際人造妖精〈シリン〉でヴィーカの近衛騎士レルフェがシンへ言葉をかけるシーンである。

レルフェ「…無様?無様、無様--ですか。貴殿が戦う理由はたったそれだけよりにもよって。無様だから?戦場に生きるを選んだ理由が、たかが無様を晒したくないからだと…はっ――貴殿なんて、生きているくせに。生きているくせに。我々と違って。まだ死んでいないくせに。幾らでも取り返しがつくくせに。やり直しができるくせに。」

人間は不便で戦には向かない、戦争はすべて人工知能へ任せればいいのでは?とレルフェからの問いににシンは自分では戦わず人に戦わせるのは共和国のように無様なのは嫌だと言う。ただ無様に思われたくないだけで戦闘に身を投じるシンにレルフェはどうしようもない苛立ちと怒りを押し付けた。シンはまだ生きている、レルフェは死んでしまった。この溝を埋めることはできない。

『86ーエイティシックスー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

サンマグノリア共和国のモデルは第二次世界大戦中の某国家

著者の安里アサトは本編を第二次大戦の某枢軸国・某連合国の黒歴史をモチーフの一つにしている。単純に手に入る資料が多く、考証しやすかったようだ。別段それらの国に悪意はない。

『86ーエイティシックスー』というタイトルは英語のスラングが由来

英語のスラングで「入店拒否」や「お断り客」の意。転じて「排除」「処分」「殺害」等を表す。

〈レギンレイヴ〉搭載機能、ミッションレコーダーはみんなに丸聞こえ

シン達の搭乗する〈レギンレイヴ〉はミッションレコーダーにコクピット内の発言が記録される。そして作戦後に報告書と合わせてデータの提出義務もあるためプライベートな会話は控えるのが常識なのだが、感情に火が付くと周りが見えなくなるシンはレーナとの恥ずかしい会話を気にせずしてしまう。

第4巻の戦場 北部副都市首都シャリテ市中央駅地下ターミナルの原案は東京のターミナル駅

第4巻サンマグノリア共和国奪還編の戦場は地下迷宮もとい地下鉄ターミナル。これは著者安里アサトが東京のターミナル駅である新宿や東京、大手町の駅で出口や線路が多すぎて迷った時に感じた恨みつらみを形にした結果だという。

第5巻 ダイラタント流体の原案はカスタードクリーム

アネットの研究室でシフォンケーキを食べるレーナ。。その後アネットからカスタードクリームをもらうが弾みで落としてしまう

二枚のガラス板の間に封入したカスタードクリームが銃弾止める映像が実際に存在する。それはまるでカスタードクリームのよう。アニメ1話でレーナがアネットの研究室でカスタードクリームを落としてしまうシーンを彷彿とさせる。

〈原生海獣(クジラ)〉は第9巻以降登場しない

存在自体は第3巻から登場している海洋の設定。設定では6種類の原生海獣がいる。しかし著者安里アサトはこれから先(第9巻以降)、原生海獣は登場しないと言及している。

『86ーエイティシックスー』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ヒトリエ「3分29秒」

1話はエンディングでOPムービーと共に初披露された。

ED(エンディング):SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki「Avid」(第2話 - )

2話目が初披露。

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