アウターゾーン(THE OUTER ZONE)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アウターゾーン(THE OUTER ZONE)』とは、光原伸によるホラー・ファンタジー漫画。
連載雑誌は『週刊少年ジャンプ』であり、同誌掲載の漫画作品としては珍しい一話完結のオムニバス形式と、登場する美女キャラクター「ミザリィ」の強いインパクトとで、注目を浴びた。
また、続編として世界観をまったく同一にする『アウターゾーン リ:ビジテッド』が『コミック特盛』で連載され、同誌休刊後はホーム社Webマンガサイト『画楽ノ杜(がらくのもり)』にて残りのエピソードが発表されている。

ミザリィの命を狙ってきた剣士。
しかしそれは黒沢という男に、彼女が邪悪の存在であると騙された結果であり、誤解が解けた後はミザリィの協力者になった。
最終的にはミザリィの反撃に遭って死亡する。

黒沢(くろさわ)

黒服の男。

『狙われたミザリィ』編の黒幕。
それまでのエピソードでミザリィに痛い目に遭わされた悪党共と繋がっているという設定であり、邪魔なミザリィを始末するために草波をそそのかした。
しかしミザリィの反撃を受けて死亡する。

その他(複数回登場)

的矢悟郎(まとや ごろう)

タバコを吸っている人物。

売れない記者。
ミザリィを追いかけて特ダネを掴もうと奔走するが、事あるごとに軽くあしらわれてしまう。
しかしミザリィに悪くは思われておらず、その命を救われた事があった。
義理堅い性格で、その時の仮を最終章「狙われたミザリィ」で情報提供という形で返している。

長坂想一(ながさか そういち)

短パンの少年。

一度目は目撃してしまった「妖精」に命を狙われる事になってしまった少年として出演。
二度目は、その時の記憶がトラウマになった高校生として出演する。

いずれも妖精に襲われ、命の危機に瀕するが助かっている。
実は事件の裏でミザリィが手助けしてくれていた。

『アウターゾーン』の用語

アウターゾーン

作品のタイトルになっていると共に、本作の世界観の中核をなす設定。
異世界であるとされており、現実ではない。
アウターゾーンは現実と酷似していながらも、世間の常識や物理法則、個人の運命などが異なる世界であり、基本的に現実の住人にとっては「おかしな世界」である事が多い。

その入り口はどこにでもあり、宇宙から海の底まで、ふとした時に誰でもアウターゾーンに迷い込む恐れがある。
また、アウターゾーンの住人や生物も、同じように何気なく現実世界に迷い込んでくる事もあり、現実との境界は非常に曖昧である。

作品の案内人となるミザリィも、ここの住人とされている。

案内人

「ストーカー」というルビが打たれるが、ストーキングする者、という意味ではなく、案内人の意味で使われる。
むしろ、ミザリィは作中でもっぱらストーキングされる側に立っている。

『アウターゾーン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ナレーション「アウターゾーン……それは現実の外側(アウター)にある世界」

単行本の始まり「プロローグ」部に、必ず掲載されている売り文句。
読者はこの言葉を、現実からアウターゾーン世界へくぐる門として見る事になるのだ。
また、この「プロローグ」のページは宇宙空間の背景に、ミザリィのカットが挿入されている構成となっており、文と絵の両方で読者を不思議な感覚に引き込む効果を持たせている。

ミザリィ「こんにちは皆さん 私はミザリィ アウターゾーンの案内人です」

多くの話は、ミザリィのこの語りから始まる。
『世にも奇妙な物語』や『古畑任三郎』で見られる導入シーンだが、本作はそのどちらよりも古く、作者の光原伸はむしろ様々な洋画からインスピレーションを受けて考えたシーンだとしている。

『アウターゾーン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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