ΖΖガンダム（モビルスーツ）とは【徹底解説・考察まとめ】

頭部に搭載される超高出力ビーム砲。
最大出力ではコロニーレーザー（スペースコロニーを、まるごとビーム砲へ改造した兵器）の20％に達するとされている。
単一のモビルスーツが使う兵装としては、過剰という表現でも足らないほどに威力が高い。
消費エネルギーも膨大であり、初期の頃は発射後、機体がエネルギー不足に陥って動作不能を起こす不具合も見受けられた（後に調整で改善した）。

オプション兵装

ダブルビームライフル（2連装メガビームライフル）

本機の主力兵装のひとつ。ミノフスキー粒子（重金属粒子）を圧縮し弾として撃ち出すビーム兵器。
その名の通り、2連砲身となっている。
単にふたつのビームライフルを発射するというわけではなく、1門の出力も通常のビームライフルより向上している。
ライフル本体にジェネレーターを搭載し、さらにΖΖガンダム本体からのエネルギー供給を上乗せさせる構造で大火力を実現した。

Gフォートレス形態時の機首としても機能する。
異色であるのは、コクピットを備えているという点。Gフォートレス形態時に使用できるが、あくまで非常用のコントロール装置という性格であり、基本的にはΖΖガンダム本体からのコントロールによって機能させる。

なお、資料によっては2連装メガビームライフルという別称が使用される。

防護装備

ウイングシールド

本機の両腕に1基ずつ装備される、折りたたみ可能な板状シールド。
Gフォートレス変形時は、その両翼として機能する。
大柄なΖΖガンダムを護るものとしては小型であり、Gフォートレス時の両翼としての役割の方が大きい。

ΖΖガンダムのパイロット・関連人物

ジュドー・アーシタ

『機動戦士ガンダムΖΖ』の主役を務める登場人物。
後述する理由から反地球連邦組織エゥーゴ（ただし『機動戦士ガンダムΖΖ』時には地球連邦が穏健的になった事で敵対理由を失った結果、対ネオ・ジオン組織として機能する）のパイロットになった。

スペースコロニー「シャングリラ」に居住するジャンク屋の少年だったが、エゥーゴの戦艦アーガマがシャングリラへ寄港してきた事を知ると、それへ配備されるΖガンダムを盗み出して売ろうと画策。その実行に走るも、自身に窃盗をそそのかしたヤザン・ゲーブルの横暴に耐えきれず彼を撃退。
その行動がアーガマ艦長ブライト・ノアの目にとまり、スカウトされる形でアーガマの乗組員となった。

高いニュータイプ能力と天性のモビルスーツ操縦技術を持つ。
当初はΖガンダムを愛機としたが、ΖΖガンダム配備後はこちらへ乗り換えている。

ジュドー・アーシタ（機動戦士ガンダムΖΖ）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

renote.net

ジュドー・アーシタとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』の主役であり、それまでのガンダムシリーズでは描かれてこなかった明るく元気な性格を持つニュータイプ（宇宙進出で感知能力を増大させた人種）である。
ジャンク屋として生活していたが、Ζガンダムのパイロットになり、後にΖΖガンダムを受領しつつ、エゥーゴおよび地球連邦軍と、ネオ・ジオン軍の戦いである第一次ネオ・ジオン抗争を戦い抜いた。

ルー・ルカ

『機動戦士ガンダムΖΖ』のヒロイン。
エゥーゴの志願兵。
基本的にはΖガンダムを愛機としたが、ジュドーが機動力を欲してΖガンダムを借用した際には、主に彼女が本機のパイロットを務めた。
ルーによる大きな戦果は、アーガマ防戦時における敵モビルスーツの一網打尽である。
ダブルビームライフルの一撃で、ネオ・ジオンのモビルスーツ「ズサ」4機をまとめて撃墜しており、正規兵としての実力の高さを見せつけた。

エマリー・オンス

軍需企業アナハイム・エレクトロニクスの所有するドック艦「ラビアンローズ」の艦長代理を務める女性。
ΖΖガンダムをアーガマへ引き渡すために、月のグラナダ工場より出向してきた。その後もΖΖガンダムをはじめ、アーガマが必要とするモビルスーツ部品の手配などを受け持つ。
本機への関わりはその限りに留まる。

物語の一員としては、アーガマ艦長のブライトが妻子持ちだと知りながら不倫上等の道をひた走る、難儀なキャラクターとして描かれる。
最終決戦時にラビアンローズでネオ・ジオンのモビルスーツ「クィン・マンサ」に特攻し、ブライトの名を叫びながら宇宙に散った。

ΖΖガンダムの戦歴・活躍

ロールアウト～ダブリンのコロニー落とし

宇宙世紀0088年。
地球連邦およびエゥーゴと、ネオ・ジオンの戦争となる第一次ネオ・ジオン抗争が勃発。

本機はアナハイム・エレクトロニクスが月に持つ、グラナダ工場にてロールアウトした。
ほぼ同時にドック艦ラビアンローズに搭載され、そのままエゥーゴの戦艦アーガマに引き渡され配備となった。

その後はジュドーの愛機になり、アーガマの筆頭戦力として活躍。
初陣ではΖガンダムも苦戦したネオ・ジオンのモビルスーツ「ハンマ・ハンマ」を容易く撃破し、続くスペースコロニー「ムーンムーン」の戦闘でも、同じくネオ・ジオンの「R・ジャジャ」を撃破。

ジュドーのアクシズ潜入時における、キュベレイMk-IIとの戦闘においても優位に立ち回り、目立った損傷を受けなかった。
続くアクシズの終結するネオ・ジオン艦隊の包囲も易々と切り抜け、単機での突破力の高さを見せつける。

さらにアーガマの地球降下後は、母艦と別同作戦を採ってダカールへ向かう最中に、ガンダムMk-II、百式、Ζガンダム、メガライダーと共に「ガンダムチーム」の筆頭として活躍。
砂漠地帯に潜伏するロンメル部隊を相手取り、これに勝利している。

ダカール到着後は再びアーガマと合流し、ダブリンへ向かう。
そのダブリン市内でもネオ・ジオンとの戦闘が起こり、本機は中核戦力として機能した。
だが、その後ネオ・ジオンによってダブリンへコロニー落としが仕掛けられ、街は壊滅。

このダブリンにおける最大の戦果は、ネオ・ジオンのモビルアーマー「サイコガンダムMk-II」の撃破だが、その際の戦闘ではエネルギー切れになっているはずのハイパービームサーベルのビーム刃を通常時よりも大出力で形成した他、敵機のビームを完全に弾き返すバリアを発生させるなど、明らかにスペック以上の性能を発揮したことが確認されている。
その理由としては本機のバイオセンサーが、ジュドーの精神波をエネルギーに変換したと推測されているが、確証がないままとなっている。

また、コロニー落としの作戦を成功させたネオ・ジオンの本隊が宇宙へ上がったため、これを追って本機も再度宇宙へ向かった。