新暗行御史(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『新暗行御史』は、『サンデーGX』で連載されていた史実を元にしたファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ映画。
作者は原作・尹仁完、作画・梁慶一の二人の韓国人。
聚慎(ジュシン)という国の滅亡後、訳あって暗行御史となった元将軍文秀(ムンス)が放浪の旅でお供の山道(サンド)や房子(バンジャ)に出逢い、行く先々で遭遇する問題を解決していく。
道中で聚慎滅亡・親友・恋人の死全ての原因となった阿志泰(アジテ)に再会。
過去への葛藤を乗り越え、悪魔の圧倒的な力に勇敢に立ち向かう様を描く。

房子が前に仕えていた暗行御史と山道が、聚慎が滅び解散して故郷に帰った1か月後、領主の悪政を正すのを失敗し斬首される。
2人の墓の前で涙をこぼしながら誓いを立てる房子の言葉。
その言葉通り、文秀に仕え、亡き後も新しい暗行御史を探し使える。

阿志泰「目ではなく心で感じること…あなたが望むものが見えるでしょう…」

文秀を元暁たちに捕らえられ、山道が救出に向かう時に出逢った亜志泰が贈った言葉。
この言葉を胸に、山道は圧倒的実力差のある元述に打ち勝つ。

平袁(ピョンウォン)「手を差し伸べて目の前の人に助けを求めるのだぞ。人は一人で生きていける存在ではないのだから。弱いということは決して悪いことではないのだ。」

弥土から「平岡を幸せにする」という試練を言い渡された文秀は、彼女が幼い頃から病弱でいつしか虚言症を患っている事を知る。
彼女の空想の世界には、温暖(オンダル)という野生児の婚約者がおり、自分をよく思っていない兄がいる事になっている。(平岡は一人っ子)
空想の中の二人は感触もありとてもリアルで、父や世話役に空想だと言われても平岡は信じようとしなかった。
民想いで仕事面でもとても優秀だった父は、彼女の虚言症に心身疲れ果て息を引き取ってしまう。
国王が死に、西洋軍が領地を侵略しようとする中、文秀は彼女に温暖や兄の姿は空想で実在しない事、自分も同じように失った後悔から空想の桂月香を作り出し苦しんだと伝える。(のちにこれは説得するための嘘だと弥土に話す)
西洋軍に命を狙われる平岡を強引に城から連れ出したが、平岡は身柄を拘束され領地を明け渡せと西洋軍に脅される。
自分の事で精一杯の彼女に西洋人は「降伏しなければ領民たちを一人ずつ殺す」と言い、目の前で殺されていく民たちに平岡がどうしていいか分からず涙する中、昔父に言われた言葉を思い出す。
そして目の前にいる文秀に助けを求めるのだった。
平岡をかばいボロボロの文秀であったが、パワーアップした馬牌と山道の活躍で異国の兵達を殲滅した。
つらい現実から目をそむける為に空想の世界に逃げていた平岡だったが、一緒に幸せを探してくれるという文秀の言葉や平岡に助けを求める領民たちに現実に向き合うようになり、虚言症を克服した。

阿志泰「矛盾だらけの人間が善と悪を決めるのです。天から見ればこの世は…ただの折り紙にすぎないんですよ。」

文秀の部下だった頃の黒髪の阿志泰

文秀が仮死状態となり、曼陀羅華の夢の中で過去の阿志泰に「自分と敵になったらお前は自分が正しいと胸を張って答えるか」と問い、彼の根本にある思想を語る。
阿志泰によれば、この世界の起源において真っ白な折り紙のように善とは同じ存在で、黒か白かの色を脆弱くて矛盾だらけの人間が勝手に決めているのであって、何が正しくて間違っているのかは無意味だと答える。
この思想を胸に人間を無に帰す計画を進めていく。

桂月香「あなたの根(こころ)は誰も想像できないくらい深いんだから!」

桂月香の死後、絶望でその場に座りこんでいた文秀の前に桂月香の魂が幼い姿で現れ、まだ終わっていないと叱咤激励する。
その言葉に自分を取り戻した文秀は、国の兵達を殺戮し、聚慎を我が物にしようとしている阿志泰を止めに向かう。

元述「だから平気です。貴方だから。悔いは、ありません。」

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