祈本里香（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】

無残に倒れている里香の姿を見て呆然とする乙骨だが、突如里香の腕がピクリと動き乙骨は足首を掴まれる。里香は死後怨霊となり乙骨に憑りついたのだった。里香はその後乙骨の身に危険が迫ると自動的に出てきて、相手を攻撃するようになる。初めのうちは主に身内（乙骨の妹など）に対してトラブルを起こしていたが徐々に行動がエスカレートし、東京都にある高校で乙骨を虐めようとしたクラスメイト四名をロッカーに詰めたことが要因となって乙骨の秘匿死刑が決定した。

これ以上人を傷つけたくないと悩んでいた乙骨は秘匿死刑を受け入れナイフで自殺を試みたが、里香に邪魔される。その後乙骨は呪術界最強と目される五条悟の手引きにより、力の使い方を学ぶため東京都立呪術高等専門学校に転入することとなった。自己紹介の為に教室に入った乙骨だが、呪いの気配を察知した同級生三名（禪院真希、狗巻棘、パンダ）は乙骨を攻撃する。乙骨の身の危険を察知した里香は真希が持っていた太刀を鷲掴みにすると、三人とも返り討ちにしてしまうのだった。

ひと悶着あったものの自己紹介を終えた乙骨は、真希とペアになり呪いに攫われ行方不明になった子供二人を探すため小学校に潜入する。順調に呪いを祓っていたが、真希と乙骨は突如現れた巨大な呪いに飲み込まれてしまった。真希と乙骨は呪霊の体内で行方不明になった子供二名を発見したが、一人は呪いにあてられて瀕死に陥っており、真希も呪いによる攻撃を受けていたため倒れてしまう。何もできず狼狽えている乙骨を見かねた真希は、乙骨の胸ぐらを掴みながら「高専に何しに来た！何がしたい！何が欲しい！何を叶えたい！」と叱咤する。「誰かに必要とされて、生きてていいって自信が欲しいんだ」と答える乙骨に、真希は気力を振り絞って「じゃあ呪いを祓え！自信も他人も後からついてくるんだ！」と叫ぶと意識を失った。覚悟を決めた乙骨は首から下げていた里香に貰った指輪を嵌めると、初めて自分から里香に呼びかける。乙骨の声に応えた里香は呪霊を体内から引き裂き、422秒にわたって呪霊を攻撃し続けたのだった。
里香が呪霊を攻撃している間に、乙骨は子供二人と真希を抱えて学校から脱出する。治療のため訪れた病院で五条から真希や子供の無事を聞かされた乙骨は、里香と交わした約束を思い出していた。「約束だよ。大人になったら里香と憂太は結婚するの」と言った里香に対して、乙骨は「いいよ。じゃあぼくたちはずーっとずーっといっしょだね」と答えていたのだった。乙骨は五条に「里香ちゃんじゃなくて、僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません」と考えを明かすと、五条はその仮説を興味深げに聞いていた。

呪いに攫われた子供や真希は里香のおかげで助けることができたが、里香の力はあまりに強大で町一つが消し飛びかねないほどのものだった。そこで乙骨は、里香に貰った指輪を通して里香の呪力を刀に籠めて戦う方法を学ぶこととなる。乙骨は狗巻棘とペアを組んで低級呪霊が発生した商店街の呪霊退治に赴くが、棘が呪霊を全滅させても帳（結界）が上がらない。困惑している棘と乙骨のもとに、突如強力な呪霊が発生した。
乙骨を守るため棘は一人で戦おうとするが、乙骨は「ありがとう。でも大丈夫。二人で協力して、あいつを倒そう」と棘に告げると里香の呪力を刀に籠めて呪霊に向かっていった。経験の浅い乙骨では呪霊にダメージを加えることはできなかったが、隙をついた棘が術式「呪言」を使い何とか呪霊を退治することができたのだった。

呪術高専での戦い

商店街に急遽強力な呪霊が発生した件について調査が行われると、首謀者は特級呪詛師の夏油傑（げとうすぐる）だという事が判明した。呪詛師は人を呪うことで金を得ている悪徳呪術師で、夏油傑は呪術を扱えない人間（非術師）百名以上を呪殺し呪術高専を追放された最悪の呪詛師と呼ばれている。学生時代は五条悟と共に学び親友と呼べるほどの深い絆を結んでいたが、次第に呪術師だけが存在する世界を望むようになり非術師を皆殺しにするという考えに傾倒していったのだった。
夏油は呪霊を取り込み使役する術式「呪霊操術」と宗教団体の代表という立場を利用して金と呪霊を集めていたが、準備を整えた後夏油の考えに賛同する者たちを引き連れて母校の呪術高専に現れる。非術師が存在しない世界を実現させるとして、夏油は12月24日日没後新宿と京都に1000体ずつ呪いを放つ「百鬼夜行（ひゃっきやこう）」を行うと宣言し去っていった。

百鬼夜行当日の12月24日呪術高専内にいた乙骨と真希は、突然現れた夏油に襲撃される。新宿で呪いを祓っていた五条は、夏油の本当の狙いが百鬼夜行ではなく高専にいる乙骨に憑りついた里香だという事に気付き急いで新宿にいた棘とパンダを高専にワープさせた。しかし呪術だけではなく体術にも秀でた夏油には手も足も出ず、真希、棘、パンダは瀕死の重傷を負ってしまう。傷つきながらもなお自分を逃がそうとしてくれている仲間たちの姿を見た乙骨の怒りは頂点に達し、里香に呼びかける。「特級呪詛師」である夏油に「呪いの女王」とまで言わしめる力を持った全力の里香が姿を現したのだった。

乙骨は里香の力を借りながら向かってくる呪霊の群れを切り祓うと、瀕死に陥っている仲間三人を安全な場所まで移動させ反転術式（呪力による治癒）を使う。里香は女性である真希が乙骨から丁寧に扱われていることに嫉妬し真希を殺そうとしたが、乙骨から「蝶よりも花よりも、丁重に扱え」と凄まれると涙を流しながら「怒らないで。嫌いにならないで」と乙骨に縋った。乙骨から「嫌いになんてならないよ。僕らの敵はアイツ（夏油）だよ」と言われた里香は気を取り直し、狗巻家の呪印である「蛇の目（じゃのめ）」と「牙」が描かれたスピーカーを造り出す。呪霊の群れは乙骨の「死ね」の一言で全滅したが、コントロールが難しいため一度使っただけで壊れてしまった。夏油は呪術を学んで一年未満である乙骨が狗巻家相伝の高等術式「呪言」を扱った点から、里香の正体が変幻自在な底なしの呪力の塊であると推察した。
急激に成長する乙骨の実力を目にした夏油は下手な低級呪霊では相手にならないと判断し、三節棍を取り出すと直接乙骨に戦いを仕掛ける。互角に渡り合っていた乙骨だが、感情の高ぶりから急激に里香の呪力を刀に籠めたことにより刀が耐えられずバラバラになってしまった。

それでも素手で立ち向かってくる乙骨を見て本気になった夏油は、この世に16体いる特級呪霊のうちの一体である特級仮想怨霊「化身玉藻前（けしんたまものまえ）」を呼び出し、更に手持ちの呪霊4416体の呪霊を一つにする術式「呪霊操術極ノ番（じゅれいそうじゅつごくのばん）うずまき」を使って乙骨を殺すと宣言した。
このままでは夏油を止めることはできないと判断した乙骨は、里香に「僕を好きになってくれてありがとう。いつも守ってくれてありがとう。僕の心も体も未来も全部里香にあげるから、最期に力を貸してほしい。一緒に逝こう」と告白して口づけする。乙骨の言葉を聞いた里香は身を震わせて歓喜したのだった。
乙骨の命を差し出すことで呪力制限を解除された里香は、全力の呪力のビームを放つ。その威力はすさまじく、呪霊を跡形もなく消し去り夏油の右肩を吹き飛ばすほどだった。

呪いの解除と別れ

夏油を退け気を失っていた乙骨は、ふいに声を掛けられて目を覚ます。呼びかけていたのは乙骨が使った反転術式によって危機を救われた真希、棘、パンダだった。仲間たちの無事を確認して安堵した乙骨だが、里香から「憂太」と呼びかけられると我に返り「ごめんね里香ちゃん。待たせたね」と言いながら里香の方へ歩み寄る。事情を飲み込めない仲間たちから詰問された乙骨が「里香と同じ場所に行く（命を差し出す）ことを条件に力を貸してもらった」と明かすと仲間たちは慌てて乙骨を止めるが、突然里香の身体は崩れ去り11歳のころの少女の姿をした祈本里香が現れた。

すると呆然とした乙骨、真希、パンダ、棘のもとに急に五条が現れ「おめでとう。解呪達成だね」と声を掛けてくる。五条は小学校の事件の後病院で「里香ちゃんが僕に呪いをかけたんじゃなくて、僕が里香ちゃんに呪いをかけたのかもしれません」と言っていた乙骨の仮説に興味を持ち、乙骨の家系調査を命じていたのだった。その結果乙骨は日本三大怨霊の一人と言われる超大物呪術師「菅原道真（すがわらのみちざね）」の子孫であり、五条の遠縁にあたる存在だと判明したのだ。
里香の事故当時、無残な姿で横たわる里香の姿を目にした乙骨は「死んじゃだめだ。死んじゃだめだ」と里香の死を拒み無意識のうちに放出した呪力で里香を縛っていた。乙骨は里香が憑りついたのではなく、乙骨自身の力で里香を縛り付けていたという事実に頭を抱えて泣き崩れる。そんな乙骨に静かに歩み寄った里香は「ありがとう。時間もいっぱいくれて。ずっと側に置いてくれて。里香はこの6年が生きている時より幸せだったよ」と優しく抱きしめる。そして「バイバイ、元気でね。あんまり早くこっちにきちゃダメだよ」と別れの言葉を告げると、里香は光の中へ消えていくのだった。

祈本里香の関連人物・キャラクター

乙骨憂太（おっこつゆうた）

宮城県出身。両親と妹と共に暮らしていた。小学生の時に肺炎の為に入院した先の病院で、祈本里香と出会う。里香は小学校入学の2日前父親ともども行方不明になっており、1週間後に里香のみ発見・保護されて検査入院していた。退院後は里香も同じ小学校に復学し、交流している。

11歳の誕生日に公園で里香から誕生日プレゼントとして指輪を贈られる。この指輪は里香が祖母の家から勝手に持ち出した里香の母親の結婚指輪だった。里香は指切りをしながら「約束だよ。大きくなったら里香と憂太は結婚するの」と伝え、乙骨も「いいよ。じゃあぼくたちはずーっとずーっといっしょだね」と応える。しかし指輪を受け取った帰り道、里香は交通事故によって頭を潰され死亡してしまう。無残な姿で横たわる里香を呆然と見つめていると、突然里香の腕がピクリと動き何かに足首を掴まれる。里香は死後呪いとなって乙骨に憑りついたのだった。

里香は生前乙骨の妹に対して打算的な考えから親しくしていたが、呪霊となってからは妹に対して攻撃的になり、そのことが原因で乙骨と両親との関係は悪化していった。その後も乙骨の身に危険が及ぶと自動的に現れるようになり相手を攻撃していたが、徐々に行動がエスカレートしていき、乙骨を虐めようとした東京都内の高校の同級生四名に里香が重傷を負わせロッカーに詰めたことが原因で秘匿死刑が決定する。
周囲の人間を傷つけたくないと悩んでいた乙骨は秘匿死刑を受け入れ、ナイフで自殺を図るも里香に阻止されていた。その後呪力の扱い方を学ぶため、呪術界最強と目される五条悟の手引きによって東京都立呪術高等専門学校に転入する。呪術高専の学生には実力によって1から4の等級が割り当てられており未経験であれば通常4級とされるが、乙骨はさらに上を行く特級に分類されていた。
転入当時はいつ里香が危害を加えるかわからなかったため暗い性格をしていたが、仲間たちに叱咤されともに任務や訓練をこなすことで徐々に打ち解けていき、性格も前向きになって体力・技術面も大きく成長した。

同級生の狗巻棘とともに訪れた商店街の呪霊退治の際、突如発生した強力な呪いに襲われる。棘と協力し何とか呪霊を祓うことができたが、後の調査で首謀者が夏油傑という呪詛師だと判明した。呪術の使えない普通の人間（非術師）百名以上を呪い殺した最悪の呪詛師と呼ばれている夏油は、里香の力を狙って乙骨を殺しに呪術高専に現れる。

真希、棘、パンダの三人が乙骨を守るために瀕死状態となり、怒りが頂点に達した乙骨は里香を呼び出して夏油と戦う。猛烈な怒りで呪力が体に満ちており、非常に高度な技術だとされる治癒の技「反転術式」をも使いこなした。
呪術だけでなく体術にも秀でた夏油が操る三節棍を使った攻撃と対等に渡り合っていたが、感情の高ぶりからコントロールが乱れ里香の呪力を籠めていた刀が破損する。それでも素手で向かってくる乙骨の成長具合に本気になった夏油は、手持ちの呪霊すべてを使い果たし乙骨を殺すと宣言する。
乙骨は夏油を止める為、里香に「僕のすべてをあげるから、最期にもう一度力を貸して」と告白する。そして命を差し出すことで里香の呪力制限を解除し、全力の呪力のビームによって夏油を退けることに成功した。

夏油を退けた後仲間たちの無事を確認した乙骨は約束通り里香に命を差し出そうとしたが、突如里香の身体が崩れ去り11歳の少女であった頃の姿をした里香が現れた。呆然とする乙骨や仲間たちのもとに五条が突然現れ、「乙骨が日本三大呪霊の一人「菅原道真（すがわらのみちざね）」の子孫であり、里香の死を拒む乙骨が無意識のうちに里香に呪いをかけこの世に縛っていた」という真相を明かした。
里香のせいではなく自分が原因となって里香を縛っていたという事実に泣き崩れる乙骨だったが、里香は「ありがとう。里香はこの6年が生きてる時よりも幸せだったよ」と感謝の言葉を伝えながら乙骨を抱きしめる。そして「あんまり早くこっちにきちゃダメだよ」と別れの言葉を伝えると、里香は光の中に消え去っていった。

乙骨憂太（呪術廻戦）とは【徹底解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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乙骨憂太（おっこつ ゆうた）は、『呪術廻戦』の登場人物で、現代最強の術師五条悟に特に期待されている若手呪術師にして、国内に四人しかいない特級術師の一人である。
ごく普通の少年だったが、幼馴染の祈本里香の死後、彼女の霊に取り憑かれる。やがて里香は国家規模の破壊すらもたらしかねない強大な呪霊と成り果て、これを御する術を学ぶために東京都立呪術高等専門学校に転入。呪術の世界と関わっていく中で、その秘めた才能を開花させていく。
『呪術廻戦』本編では、主人公虎杖悠仁の一学年上の生徒という立場。

祈本里香の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「りか あかすきぃ」

小学校に出没した呪いを祓うため初めて乙骨の方から呼び出した里香は、下手をすれば町一つを破壊しかねないほど凄まじい破壊力を持っていた。学校の校舎ほどの大きさがある呪霊を拳の一発で叩き潰し、422秒もの間呪霊を攻撃し続けていたのだ。里香は呪霊から噴き出した血を見ると「りか あかすきぃ」とにやりと笑い、「あおっはっどこ？」と呟きながら呪霊を叩き続ける。
校門の外から里香の様子を見学していた五条は「女は怖いねぇ」と思わず笑い声を漏らした。呪術界最強と目される五条悟を思わず感心させるほどのパワーと凶悪性を持った里香の全容が垣間見れる、印象的な一言である。

「里香はこの6年が生きてる時より幸せだったよ」

里香に呪われていると思い込んでいた乙骨は、実は自分の無意識の呪力で里香の死を拒みこの世に里香を縛り付けていたという事実を知り激しい自責の念に苛まれていた。頭を抱えて涙を流しながら苦悩する乙骨に対し、里香は「ありがとう。里香はこの6年が生きてる時よりも幸せだったよ」と優しく言葉をかけ抱きしめる。
幼少から波乱に満ちた人生を送ってきた里香は、どんな形であっても愛する乙骨の側に居る事ができて幸せを感じていた。乙骨を一途に愛する里香の気持ちと、二人が持つ深い絆を感じられる一言だ。

祈本里香の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

「里香ちゃん」と「リカちゃん」の違いと「リカちゃん」の正体

長らく『呪術廻戦』本編への本格的な登場を待ち望まれていた乙骨。海外留学していた彼がついに帰国し、圧倒的な力で呪霊を祓う姿を見せた際、ファンは喜ぶと同時に困惑した。その傍らに、恐るべき怪物として恐れられていた頃の里香に瓜二つの、“リカ”という名の存在が控えていたからである。
名前の響きはまったく同じ。作中屈指の身体能力を持つ虎杖を苦も無く取り押さえるほどのすさまじいパワーを持ち、性格は無邪気にして狂暴。特に乙骨に危害を加える者に対しては容赦が無い。それでいて、乙骨の命令にはどこまでも従順である。一方で髪の毛のような部位が無い、闇のようなものに覆われて胴体が見えないなど、見た目的には似ているようで異なる部分も見受けられる。かつて乙骨を苦しめた特級呪霊祈本里香とは、どこか何かが違うような印象もある。

果たしてこのリカという怪物は何者なのか。ファンは様々に考察し、予想を楽しんでいる。代表的なものをいくつか紹介する。

一つ目は、「乙骨が自分の呪力だけで作り出した怪物」だという説。もともと里香を「底無しの呪力を持つ規格外の怪物」にまで仕上げたのは乙骨自身であり、彼が自分の呪力を完全に御することができるようになったのであれば、同様の存在を作り出すことも不可能ではないと思われる。
ただし、完全に“無”から作り上げたというのも考えにくい。リカの核となった何かが存在するはずであり、ファンの中にはそれが乙骨と交わした婚約指輪なのではないかとする者もいる。

二つ目に、「海外で捕らえた呪霊にリカと名付けて使役している」という説。作中では日本は世界随一の呪術大国とされており、術師・呪霊の質と量では他を圧倒しているとされている。それでもミゲルのように優れた術師が海外に存在しないわけではなく、呪霊についても同様だと思われる。乙骨がこれを捕らえ、自分の呪力を注いで育てたとすれば、リカのような存在を作り出すことは十分に可能だと思われる。
しかし、力はともかく、見た目や言動までもが怪物だった頃の里香と同じものになるというのは考えにくい。乙骨の呪力の影響でこうなったということであれば、彼の制御を失った時、この呪霊がどのような行動に出るのかはまったく読めない。

三つ目は、「里香が再び戻ってきて乙骨に力を貸している」という説。里香と同じ姿、同じ性格をしていることについては完全に説明できる一方、呪いが解除されたはずの彼女が再び乙骨の下に戻ってきた理由は不明である。
仮にこれが乙骨を案じて戻ってきた里香本人であるとすれば、逆に“リカ”と若干異なる名前で呼ばれる理由が説明できない。「あれほど綺麗に成仏したのだから、乙骨が再び里香の霊を呪って側に置くとは思えない」との意見もある。

果たしてこの中に“リカの正体”について正しく予想したものはあるのか、さらなる驚きの答えが用意されているのか。ファンは期待に胸を膨らませながら物語を楽しんでいる。