宇宙よりも遠い場所(よりもい)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『宇宙よりも遠い場所』とは、それぞれの目的から南極を目指す少女たちの姿を描いたアニメ作品。
高校2年生の玉木マリ(キマリ)は、同級生の小淵沢報瀬が“南極で行方を絶った母を追う”ために並みならぬ努力していることを知り、彼女と共に南極に行くことを決意。フリーターの三宅日向、タレントの白石結月もここに加わり、彼女たちは一致団結して南極を目指していく。
キマリたちのみならず、それを見守る大人たちにも、数多くの名言が存在する。それらは国境を越えて多くの人々の心を震わせ、世界的な評価を受けるに至った。

かなえたちに百万円入りの封筒を差し出しながら報瀬が口にしたセリフ。
「南極に連れていってほしい」という自分たちの願いがどれほど無茶で無謀か知りつつ、それでもなお諦められない、絶対に諦めない彼女の意志がよく表れている。

「4人で行くの!この4人で!それが最優先だから!」

日向がシンガポールでパスポートを無くして迷惑をかけることを嫌い、3人で先にオーストラリアに行ってほしいと3人に告げた後、報瀬が日向に言った言葉である。
南極へはシンガポールとオーストラリアを経由して行くことになっており、シンガポールで日向はパスポートを無くしてしまう。大使館も休日でパスポートの再発行ができなくなってしまう。迷惑をかけることと気を使われることを嫌がり日向は自分だけ日本へ帰国することを告げる。このシーンの前日の夜に日向は、報瀬に自分のやりたいことを最優先してほしいと話している。その翌日、空港で報瀬は「私のやりたいことは4人で南極へ行くことで、それが最優先だ」と日向へ自分の想いを語ったシーンである。自分が南極へ行きたい1人の目標から、4人で南極へ行くというみんなの目標へと心境の変化を見ることができるシーンである。

「嘘ぉ…」

報瀬の100万でビジネスクラスのチケットを購入し、日程をずらすことができたことで日向のパスポート問題が解決した直後の名シーンである。
ビジネスクラスのチケットを4人分購入して勝ち誇っている報瀬だが、チケットをしまうためバッグを開けた瞬間に日向のパスポートが自分のバッグの中に入ってること事実に驚きを隠せない報瀬の名言である。回想シーンが入り、日向が靴紐を結ぶ際に報瀬がパスポートを預かっていることを報瀬と日向2人して忘れていたことが発覚した。ビジネスクラスのチケットを購入してドヤ顔をしていた格好いい報瀬の株が大暴落し、ポンコツぶりを露にした名シーンである。

「キャッチーでウィットでセンセーショナルなレポーをしに、この船に乗り込みました!母が言ってた南極の宝箱をこの手で開けたいと思っています!みなさん、一緒に南極に行きましょう!」

オーストラリアから南極へ出発するときの歓迎会での報瀬の自己紹介。
キマリ、日向、結月が先に自己紹介をそつなくこなした後、報瀬はトリを務めた。最初は小さい声で「小淵沢報瀬です。」と一言放ち沈黙があった。隣の日向が背中を押したことで吹っ切れたのか大勢の人前で堂々と話し、最後は全員に向かって「南極へ行きましょう!」と鼓舞した。船内レポートの時はポンコツと言われてしまっていたが最後は顔を赤らめながらも奮闘した姿が印象的である。民間観測隊とキマリたちが同じ目的の元ひとつになった瞬間である。

「変えるには行くしか無いんです。お母さんがいる、宇宙よりも遠い場所に!」

報瀬が南極を目指す本当の理由。全ては母の死という深いトラウマを乗り越えるため。その想いは痛ましく、口にした言葉は報瀬自身を傷つけるようですらある。しかし今の彼女には、それを案じてくれる仲間がいる。南極行きという過酷な道程を、それぞれに悩みを抱えた少女たちが支え合う姿を交えて描くことで、本作は高い評価を受けるに至ったのである。

「絶対無理だって裏切られても、私は諦めなかった。その結果がこれよ! どう、私は南極に着いた!ざまあみろ、ざまあみろ、ざまあみろ。ざまあみろぉーーー!!」

4人一緒に南極へ降り立った時の報瀬の心の叫び。
南極圏へ入り、南極の分厚い氷を砕氷船で砕きながら進み、ついに到着した4人は同時にジャンプして南極に降り立った。報瀬の感想は嬉しいというものではなく、それまで馬鹿にしてきた人たちへの「ざまあみろ」という心の叫びであった。最後は藤堂吟隊長の号令で観測隊全員で「ざまあみろ!」と声高々に叫んだ。観測隊も周囲から予算や人員の関係で派遣は難しいのではないかと囁かれていた。報瀬と観測隊の想いが込められた一言である。

「あなた達はそのままモヤモヤした気持ちを引きずって生きていきなよ。人を傷付けて苦しめたんだよ、そのくらい抱えて生きていきなよ。それが人を傷付けた代償だよ、私の友達を傷付けた代償だよ。今さら何よ…ざけんなよ!」

日本との中継の本番前、日向の中学時代の部活のメンバーに対して放った報瀬の名言。
日向は中学時代陸上部に所属しており、自身が2年生の時に他の部活のメンバーに「大会は速い人が走るべきだから3年生に気を使う必要はない」と話をされた。部内のメンバー選抜で日向は勝ち抜きレギュラーとなったが、日向に全力を出すように話した部員は3年生の先輩からいびられてしまう。その後日向は同期の部員からハブられたり、ありもしない噂を立てられたり嫌がらせを受けたことを3人に話した。日本との中継の際、日向の中学時代の部員たちは中継現場に来ていた。中継が始まる前に一言話したいと報瀬がその部員たちに向かって友達を傷つけたことに対する怒りをぶつけた。報瀬自身も学校で「南極」と呼ばれ一線を置かれていたこともあり、日向の境遇に黙っていられなかったことが伺える。『宇宙よりも遠い場所』の中でも屈指の名言である。

「お母さん。そこから何が見えますか?お母さんが見たのと同じ景色が、私にも見えますか?もうすぐ着きます。お母さんがいる、その場所に」

母が命を引き取った場所に赴く直前、報瀬が心の中で発した言葉。彼女の「南極行き」の最大の目的であり、物語はついにクライマックスを迎える。報瀬のみならず、これまで彼女たち四人の冒険を見届けてきた視聴者にとっても、言いようのない重く切ない感情を掻き立てられるセリフである。

貴子に報瀬のメールが届くシーン

please_go_home
please_go_home
@please_go_home

目次 - Contents