結界師（漫画・アニメ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 (4/20)

結界師（漫画・アニメ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2023.02.05

『結界師』とは、『週刊少年サンデー』で連載していた田辺イエロウによる日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』で2003年47号から2011年19号まで連載され、2006年度（第52回）小学館漫画賞少年向け部門受賞。テレビアニメは2006年10月から2008年2月まで読売テレビ制作で放送。主人公、墨村良守は古くから続く結界師の一族である。隣に住む幼馴染の雪村時音とともに、夜の学校を舞台に「結界術」を使って妖怪を退治し、烏森という霊的エネルギーが集まる場所を外敵から守るために日々奔走する物語である。

雪村家

CV：石井正則
約400歳の雪村家付きの妖犬。斑尾と同じく嗅覚で妖の位置を探ることができる。
生前は間時守に飼われており、斑尾よりも時守との付き合いは長い。「二匹でこの地を守れ」という主人の言葉を守る忠犬だが、大の女好きなのが玉に瑕。自慢の鼻を争う斑尾とは仲が悪く、良守のことも小馬鹿にしたような態度をとる。斑尾と同じく、本体は雪村家にある石。あだ名を付けるのが好きで、時音を「ハニー」、良守を「ヨッスィー」、正守を「まっさん」と呼ぶ。緑色の数珠のついた首輪をしてる。たまに時音を怒らせることもある。

三毛野（みけの）

三毛野

雪村家の波同部屋の番人。姿は雌猫で非常に長い尾を持つ。時音を「真の抜け師」にするべく修行をさせる。

その他

間時守（はざまときもり）

間時守

CV：山野井仁
本作の狂言回し。間流結界術の開祖にして。400以上前に実在した凄腕の術者。高い異能を持って生まれたが、その力により幼少の頃から孤立してしまい、誰も自分を理解することはできないと絶望。力を求めて暗がりに身を落としそうになるが、その当時仕えていた烏森家の姫である月影に諭されて踏みとどまることができた。しかし、月影が身籠ったことで、烏森家の当主によって二人の仲を引き裂かれてしまう。その復讐として、生まれてくる子供である宙心丸（ちゅうしんまる）に禁術を施し強大な異能の力を与えるが、そのことが原因で月影を失ってしまい、自分の行った愚かさに気づく。ただ存在するだけで人も妖も殺してしまう宙心丸が、安らかに過ごせるような場所を探す。そして、当時ウロ様が寝床にしていた烏森の地を貰い受け、宙心丸を封印する。しかし、急ごしらえで不完全だったため墨村と雪村を見張りにつけ、その役目をずっと続かせるようにしきたりなどを作って両家を縛る。

宙心丸（ちゅうしんまる）

宙心丸

時守によって烏森に封印された魂蔵持ちの子供。時守の手によって神佑地の力を利用した禁術を施され、この世の全てをひっくり返すほどの圧倒的な力を持つ。400年以上生きているが、肉体を持たず時の停止した異界に封印されている。そのためか子供の姿をしている。善悪の区別がつかない無邪気な性格で、特に退屈を何よりも嫌う。墨村・雪村の中で、資質のある者を正当継承者として選定し、さらに自身の気に入った者には特別な力を与える。特に良守のことを気に入り、多くの力を与えている。

月影（つきかげ）

月影（右）

烏森家の姫。体が弱く外に出られなかったため、好奇心から大量の妖を呼び寄せてしまう。そのことから、時守が烏森家に雇われた。時守と惹かれあい宙心丸を身篭るが、激怒した父に二人は引き離されてしまう。宙心丸を出産後、死亡してしまう。

裏会

逢海日永（おうみにちなが）

逢海日永

裏会の総帥。夢路久臣（逢海月久）の兄。持っている権限はすさまじいが、無気力であり幹部の集まる十二人会にも顔を出したことはほとんどない。精神支配系能力者であり、他人の肉体を乗っ取ることもできる。その力で幾度も肉体を乗り換えて数百年の時を生きている。また、乗っ取った異能者の異能を使うことができる。人の心を読むことができるため人間不信に陥り、自室に引きこもっているため十二人会にも滅多に出席しない。しかし、心を許した人間には情を見せるため、部下からは慕われている。間時守とは、裏会を創設した時からの旧知。月久と本来血縁関係はなく、たまたま月久と似た能力を持っていたことから、妻の水月（すいげつ）とともに記憶を書き換えられて兄弟に仕立て上げられていた。しかし、再開した水月の記憶から月久の正体と本性を知り絶望。自分たち夫婦の人生を弄んだ月久への復讐を決意する。

水月（すいげつ）

水月（右）

龍仙境の出身の妖混じりであり、竜に変身することができる。外見は妙齢の女性だが800年以上を生きる。400年前に天女がいると聞き龍仙境を訪れた日永に一目惚れされ夫婦となる。ともに龍仙境を出て各地を巡る旅をしていたが、異能者たちと怪しげな宴を催していた出会った月久に洗脳されて、自分の記憶を失ってしまう。
裏会では、各地で記録員が記録した情報全てを移され、月久が裏会を掌握するためのデータバンクの役割を果たしていた。しかし、ある時偶然日永と再会し、日永が当時の記憶に触れたため、月久の正体を知り、これまで自分が当たり前だと思っていた根底が崩れてしまったため、憎悪を燃やすきっかけとなってしまった。

零号（ゼロごう）／零（ゼロ）

零号

「人形」の中で最強・最上級の呪現化能力者で、空間にたくさんの剣を作り出し、それらを操って矢のように攻撃することが出来る。逢海兄弟とは親しい間柄で、日永の数少ない友人でもあった。本人は「零（ゼロ）」と自称している。
日永の復讐のための戦闘員として選ばれ、日永の司令の元動く。七郎と共に裏会幹部の殺害などといった実務を担当しており、奥久尼を殺害している。月久の考えを読んでいた日永の命により、正守と月久が会談をしている場を襲撃し、月久に対して日永からの伝言を伝える。その後、月久の肉体に致命傷を与えるが、月久の精神支配により体を乗っ取られてしまう。

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