ウィザードリィ #5(Wizardry #5)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ #5(Wizardry #5)』とは、1988年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『災禍の中心(Heart of the Maelstrom)』。「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第5作。
世界を滅ぼす力を持つという「災禍」。これを制御できる力を持つ魔法使いゲートキーパーは、悪しき魔女ソーンに捕らえられた。冒険者たちは世界を救うためソーンを倒し、ゲートキーパーを救わねばならない。

ノンプレイヤーキャラクターの略。もともとはTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の用語で、プレイヤーではなくゲームマスターが用意したキャラクターの事。
本作では数多くのNPCが迷宮内に存在しており、彼らとの会話や情報収集、アイテム取引などが攻略のカギとなる。

『ウィザードリィ #5』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

やり直しの基本、リセット技

本作は任意セーブ方式であり、リセットすれば以前にセーブした時点に戻る事ができる。
全滅したり石の中に飛び込んだ時など、不利な状況に陥ったらリセットする事でやり直しが可能。

ロストしたキャラクターの復活方法

ロストしたキャラも救済してくれる泉

ロストしたキャラは地下5階西にある「澄みきった青い水たまり」の深度C(水泳レベル3)まで潜らせるとHP全快で復活する。
また地下7階北東部にあるの「深い水たまり」の深度O(水泳レベル15)でも、HP1で復活させることができる。
またSFC版では「命のアンク」「奇跡のアンク」のスペシャルパワー(装備時のみ開放できる特別な力)でもロストキャラの復活が可能。
これらのアイテム以外でも「デスアックス」なら死亡に、「炎のとんがり帽子」なら灰に戻せるため復活の可能性が開ける。
なお『ニューエイジオブリルガミン』ではロストキャラはSPを使えないが、他のキャラが「奇跡のアンク」のスペシャルパワーを使うことで復活が可能。

経験値を稼ぐ方法

本作におけるレベルアップの友、フェニックス。ファンの間では「先生」と呼ばれる事も

地下1階のNPC「笑うヤカン」は経験値が52万8,128ポイントと非常に高く、カント寺院での蘇生を繰り返せば荒稼ぎできる。
また地下7階の「空気の杖」を得るための謎かけにわざと不正解すると、モンスター「フェニックス」が出現する。12万2,299ポイントと高い経験値を持つ上に宝箱も落とすので、何度も戦う事でレベル上げとアイテム集めを同時に行える。

NPCとのアイテム交換(SFC版のみ)

特定アイテムに限り、交換が成立する

一部のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)には、特定のアイテムを売却すると、ゴールドの代わりにアイテムと交換してくれる場合がある。以下の通り。

アイロノーズ : とうぞくのゆみ → かたいかわよろい
ルビーウォーロック : ラムしゅ → きつけぐすり
スパークのアヒル : ゴムのアヒル → ましらのワンド
ロード・ハインマイティ : ほうせきのしゃく → つえ
マイティヨグ : きんのメダリオン → こどくのゆびわ
イビルアイズ : まほうつかいのゆみ → ほのおのとんがりぼうし
マッドストンパー : ホーリーバッシャー → ゴムのアヒル
スナッチ : ロビンソード → ナイトヴァンブレイス

ほとんどの場合、ただ渡したり購入したりするよりずっと得になる取引が多いが、例外的にロード・ハインマイティやイビルアイズとのアイテム交換はこちらが損をしてしまうので注意。

NPCと仲直りする方法

NPCと戦闘して殺してしまうと、機嫌を損ねて口を利いてくれなくなる事がある。
この原因は殺したプレイヤーキャラと逆の性格に変化してしまったためで、殺したパーティと逆の性格のキャラで行くか、全員中立の状態で会えば普通に会話してくれる。
また確実ではないが、1万ゴールドの大金を渡してからその場を立ち去ると、NPCの性格が変化して会話ができるようになる事がある。

佐山アキラ(馳星周)の執筆した二次創作

『ウィザードリィ小説アンソロジー』において、佐山アキラは短編『酔いどれの墓標』で、本作のNPCルビーウォーロックを主人公として独自の解釈で描いている。
ちなみに佐山アキラは『不夜城』シリーズの作者にして『龍が如く』のシナリオ監修を務めた小説家、馳星周の別名義である。

ゲートキーパー=ワードナ(二次創作設定)

『ウィザードリィ異聞』シリーズでも本作を題材とした短編は多い。
中でもかつては悪の魔術師でありながら世界の真実を知り、混沌の封印を見守るゲートキーパーの話は、本作に登場する魔術師ゲートキーパーが元々は『ウィザードリィ #1(Wizardry #1)』の敵役であったワードナである事を示唆している。

7ktanikana829
7ktanikana829
@7ktanikana829

Related Articles関連記事

ウィザードリィ #4(Wizardry #4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ #4(Wizardry #4)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ #4(Wizardry #4)』とは、1987年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『ワードナの逆襲(The Return of Werdna)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第4作。第1作で倒された魔術師ワードナが主役となり、魔物を召喚し、冒険者たちを殺戮しつつ地上を目指し、奪われたアミュレット(護符)を取り戻すというストーリーである。

Read Article

ウィザードリィ #1(Wizardry #1)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ #1(Wizardry #1)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。

Read Article

ウィザードリィ #3(Wizardry #3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ #3(Wizardry #3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ #3(Wizardry #3)』とは、1983年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn)』。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズ第3作。世界的な天変地異の原因を探るべく、偉大なる龍ル・ケブレスの守る宝珠を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

Read Article

ウィザードリィ #2(Wizardry #2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ #2(Wizardry #2)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ #2』(Wizardry #2)とは、1982年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「ダイヤモンドの騎士」(Knight of Diamonds)。 「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第二作。「ダバルプスの呪いの穴」に消えた、リルガミンの街を守護する「ニルダの杖」を持ち帰る事が、冒険者たちに与えられた使命である。

Read Article

ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ外伝IV(胎魔の鼓動)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝IV』とは、1996年に発売されたスーパーファミコン専用ソフトで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『胎魔の鼓動(THROB OF THE DEMON'S HERAT)』。日本国産ウィザードリィの第四作である。本作はオーソドックスなハック&スラッシュでありながら、和風テイストな舞台やイベント、ホラー要素を盛り込み、数多くのNPCとの交流や勢力争いを楽しめる。緋蓮城の先代城主の死に端を発する地方の反乱を治めるため、冒険者に「三種の神器」を集めさせるというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝 五つの試練(The Five Ordeals)』とは、2006年にWindowsで発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。日本国産の『ウィザードリィ』シリーズの1つである。 正伝シリーズへの原点回帰をうたい、初期の5種族8職業というシンプルなゲームシステムと、前作の『戦闘の監獄』のUI(ユーザーインターフェース)を採用。ストーリーが独立した公式5本のシナリオに加え、ユーザーが作成したシナリオを遊ぶ事もできるエディタが組み込まれている事が特徴。

Read Article

ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ外伝II(古代皇帝の呪い)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝II』とは、1992年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『古代皇帝の呪い(CURSE OF THE ANCIENT EMPEROR)』。日本国産ウィザードリィの第二作である。 城塞都市アルマールで遺跡が発掘され、埋葬された古代皇帝の呪いが災厄となって街を襲う。その災いを取り除くべく、冒険者たちが遺跡に挑むというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ外伝III(闇の聖典)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝III』とは、1993年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『闇の聖典(SCRIPTURE OF THE DARK)』。日本国産ウィザードリィの第三作である。 城塞都市ダリアを治めるアガン王が、黄金の仮面の呪いを受け狂気に陥り引きこもった。呪いを解き、王を正気に戻すため冒険者たちが集められるというストーリー。

Read Article

ウィザードリィ外伝I(女王の受難)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウィザードリィ外伝I(女王の受難)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウィザードリィ外伝I』とは、1991年に発売されたゲームボーイ専用カートリッジで、3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は『女王の受難(SUFFERING OF THE QUEEN)』。日本国産ウィザードリィの記念すべき第一作である。 女王アイラスが即位してから災厄続きのリルガミンの街。宮廷魔術師タイロッサムまでもが裏切り「呪いの穴」に立て籠もった。彼を討伐すべく冒険者たちが召集される、というストーリー。

Read Article

目次 - Contents